
年収アップしたりキャリアアップしたいけど、本当に必要な資格なのかな?
仕事をしながら資格の勉強をするのは大変だから、必要ないなら助かるんだけど…
こういった疑問に答える記事です。
この記事でわかることは以下のとおり。
- 二級建築士を取得した方がいい現場監督の特徴3選
- 二級建築士を取得しなくていい現場監督の特徴3選
- 現場監督が二級建築士を取得するメリット
- 二級建築士の勉強のコツ
- 現場監督は2級建築施工管理技士から挑戦しよう
私たちワット・コンサルティングは、現場監督の転職サポートを行う会社です。
この記事では「現場監督は二級建築士を取得した方がいいのか?」について解説していきます。
結論、取得した方がいい人もいれば、取得しなくていい人もいます。
あなたがどちらに当てはまるか知った上で、キャリアアップの参考にしてみてください!
目次
二級建築士を取得した方がいい現場監督の特徴3選
まず、二級建築士を取得した方がいい現場監督の特徴は以下の3つです。
- 建築の現場監督
- 年収アップしたい
- 転職を有利にしたい
これら3つにすべて該当する人は、二級建築士を取得するのがおすすめです。
1つずつ解説していきます。
建築の現場監督
建築の現場監督は、二級建築士がおすすめです。
理由は、建築の知識を深めることができるから。
例えば、建築士の図面の読解力が増すので、仕事をしやすくなります。
仕事の勉強のために、二級建築士に挑戦してみるのも良いでしょう。
年収アップしたい
年収アップしたい人も、二級建築士がおすすめです。
二級建築士に対して資格手当がつく会社があるから。
資格手当の相場は月5000円くらいです。
二級建築士を取得すると経営事項審査で2点つくので、会社は公共工事も受注しやすくなります。
結果、会社の売上に貢献できることもあり、給料を上げてくれる会社があります。
年収アップしたい人には、二級建築士は有益な資格でしょう。
転職を有利にしたい
転職を有利にしたい人にも、二級建築士はおすすめです。
「施工管理技士+建築士」をもつ人を優遇する求人があるから。
以下は、弊社が運営する現場監督向けの転職サイト「SAN-SUKE」の求人の一例です。
二級建築士を取得しておくことで応募できる求人が増えるので、転職を有利にしたい人は二級建築士を取得しておきましょう。
二級建築士を取得しなくていい現場監督の特徴3選
一方、二級建築士を取得しなくていい現場監督の特徴は以下の3つです。
- 建築以外の現場監督
- 主任技術者や監理技術者になるつもりがない人
- 建築と仕上げの2級建築施工管理技士を取得している人
これらに1つでも該当する人は、二級建築士は取得しなくていいでしょう。
1つずつ解説していきます。
建築以外の現場監督
建築以外の現場監督は、建築設計の知識を使うことが少ないので、二級建築士を取得しなくてもいいでしょう。
具体的には、以下の施工管理のことです。
- 土木施工管理
- 造園施工管理
- 管工事施工管理
- 電気工事施工管理
- 電気通信工事施工管理
ただし「いずれ建築施工管理にキャリアチェンジしたい」という人は、二級建築士を勉強しても良いと思います。
主任技術者や監理技術者になるつもりがない人
主任技術者や監理技術者になるつもりがない人も、ムリに二級建築士を取得しなくてもいいでしょう。
二級建築士になると主任技術者になれます。
主任技術者とは、以下の現場に配置が必要な責任者です。
- 下請に出す工事の総額が4500万円未満
- 建築一式工事の総額が7000万円未満の工事
さらに、一級建築士や1級建築施工管理技士を取得すると「監理技術者」になれます。
監理技術者は、以下の現場の責任者になれます。
- 下請に出す工事の総額が4500万円以上
- 建築一式工事の総額が7000万円以上の工事
こうした現場を担当したくない、する予定がない人は二級建築士を取得しなくてもいいと思います。
建築と仕上げの2級建築施工管理技士を取得している人
すでに建築と建築と仕上げの2級建築施工管理技士を取得している人は、二級建築士を取得しなくてもOKです。
理由は、二級建築士で担当できる主任技術者の要件をすでにクリアしているから。
※スマホを横にすると見やすいです。
種類 | 2級建築施工管理技士(建築) | 2級建築施工管理技士(仕上げ) | 二級建築士 |
建築 | ◯ | ◯ | |
大工 | ◯ | ◯ | |
左官 | ◯ | ||
石 | ◯ | ||
屋根 | ◯ | ◯ | |
タイル・れんが・ブロック | ◯ | ◯ | |
板金 | ◯ | ||
ガラス | ◯ | ||
塗装 | ◯ | ||
防水 | ◯ | ||
内装仕上 | ◯ | ◯ | |
熱絶縁 | ◯ | ||
建具 | ◯ |
ただし「建築設計の知識を深めたい!」という人は、二級建築士に挑戦してもいいと思います。
【メリット】二級建築士を取得すると取得できる資格が増える

結論、二級建築士を取得することで、取得できる資格が増えます。
具体的には、以下の資格の受験資格を得られる・資格者登録できます。
- 二級建築士で5年以上の実務経験があると1級建築施工管理技士を受験できる
- マンション改修施工管理技術者の資格者登録ができる
二級建築士は、キャリアアップに有益な資格といえるでしょう。
1級建築施工管理技士とマンション改修施工管理技術者については、以下の記事で詳しく解説しています。
二級建築士の勉強のコツ

結論、以下の勉強方法がおすすめです。
- 建築系の学校に通う
- 通信教育
- 職業訓練校
- 参考書・テキスト・問題集で毎日勉強する
あなたにできそうなものを選んで実践してみましょう。
詳しい勉強のコツは、二級建築士の難易度!合格率や受験資格から分析してみたにまとめています。
スキマ時間にアプリで勉強するのもおすすめ

という人は、二級建築士の勉強アプリがおすすめです。
仕事の合間や移動時間を有効活用して勉強できます。
具体的なアプリは以下のとおり。
アプリの詳細は、無料あり!一級・二級建築士の受験対策アプリ11選【アプリだけでは難しい】にまとめています。
現場監督は2級建築施工管理技士から挑戦しよう
ちなみに「まだ2級建築施工管理技士を取得していない」という人は、2級建築施工管理技士から挑戦するのがおすすめです。
理由は以下の2つ。
- 業務と直結する知識を学べるから
- 現場監督は施工管理技士をもっている方が求人が多いから
そもそも二級建築士は、建築設計者向けの資格です。
現場監督は建築施工管理技士の方が、普段の業務に直結する知識を学べます。
また、以下は弊社の現場監督向けの転職サイト「SAN-SUKE」の求人データですが、建築施工管理技士を必要としている求人の方が多いです。
建築施工管理技士がなく、二級建築士のみ保有している人向けの求人は少なめです。
そのため「2級建築施工管理技士→二級建築士」の順番で取得していくのがおすすめです。
2級建築施工管理技士を取得するコツは、2級建築施工管理技士の合格率や過去問からみる難易度にまとめています。

という人は参考にしてみてください。
まとめ:すべての現場監督に二級建築士が必要なわけではない
最後にもう一度、二級建築士を取得した方がいい現場監督の特徴をまとめておきます。
これら3つにすべて該当する人は、二級建築士を取得するのがおすすめです。
- 建築の現場監督
- 年収アップしたい
- 転職を有利にしたい
反対に、二級建築士を取得しなくていい現場監督の特徴は以下の3つです。
これらに1つでも該当する人は、二級建築士は取得しなくていいでしょう。
- 建築以外の現場監督
- 主任技術者や監理技術者になるつもりがない人
- 建築と仕上げの2級建築施工管理技士を取得している人
二級建築士の勉強方法は、二級建築士の難易度!合格率や受験資格から分析してみたにまとめています。
そして、まだ2級建築施工管理技士を取得していない人は、まず2級建築施工管理技士から挑戦するのがおすすめです。
2級建築施工管理技士の詳細は、2級建築施工管理技士の合格率や過去問からみる難易度を参考にどうぞ。
あなたのキャリアアップの参考になればうれしいです!