
あまり学歴に自信がないんだけど、現場監督をやってみたいんだよね。
仮に現場監督に転職できたとしても、大卒の現場監督には追いつけないのかな…?
未経験から現場監督に転職するコツも知りたい。
あと、現場監督以外にも転職できる建設業界の仕事も教えてほしい。
こういった疑問や不安に応える記事です。
この記事でわかることは下記のとおり。
- 現場監督に転職するのに学歴はあまり関係ないとわかる
- 学歴ごとの年収やキャリアの進み方の違いがわかる
- 未経験から現場監督への転職に失敗しないコツがわかる
- 現場監督以外で未経験から転職できる建設系の仕事がわかる
私たちワット・コンサルティングは、現場監督の技術者派遣の会社です。
未経験から現場監督になりたい人を募集しています。
結論、現場監督への転職に学歴はあまり関係ないです。
会社によっては、中卒からでも現場監督になれるところもありますよ。
ただし、学歴によって年収やキャリアの進み方が少し違うので知っておきましょう。
※学歴に自信がなくても、キャリアアップしていけば稼ぐことは可能です。
未経験から現場監督に転職するコツや、現場監督以外に転職できる仕事もまとめたので最後まで読んでみてください!
目次
現場監督への転職に学歴はあまり関係ない
結論、現場監督に転職するのに学歴はあまり関係ないです。
理由は、現場監督が足りていないから。
厚生労働省が発表している建設業の有効求人倍率は5倍を超えています。
※1人の求職者に対して5件の求人がある状態。
参考:厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」
また、建設業界は高齢化が進んでおり、未経験でもやる気がある人なら採用する会社が増えています。
出典:国土交通省「建設産業の現状と課題」
未経験者であっても、しっかり研修してくれる会社もあります。
そのため、会社によっては中卒の人でも現場監督になれますよ。
※高卒以上でないと転職できない会社もあるので、募集条件をよく確認しましょう。
高卒で現場監督に転職を考える人は、高卒でも施工管理に転職は可能【年収アップできるし手に職もつく】を参考にどうぞ。
今は現場監督に転職しやすい時代なのでチャンスです。
参考:施工管理が人手不足の3つの理由【ホワイト企業は離職率が高くない】
資格がなくても未経験から現場監督に転職できる

現場監督に転職するのに資格は不要です。
後述する「施工管理技士」という現場監督の国家資格がありますが、これは実務経験がないと受験できません。
なので、最初はみんな無資格で現場監督を始めるので、資格がなくても大丈夫です。
この辺の詳細は、現場監督(施工管理)は資格なしでも働ける【ブラックを避ける方法】にまとめたので参考にどうぞ。
【ただし】ゼネコンの現場監督の転職は学歴を見られることも
ただし、ゼネコン(大手の建設会社)は、転職で学歴を見られるケースが多いです。
大手は人気なので、採用担当者さんの負担を減らすためにも、学歴を見られることがある感じです。
※大卒の人であっても、未経験でゼネコンの現場監督に転職するのは難しいです。
ちなみにゼネコン(大手建設会社)の詳細は、大手の建設会社の一覧をまとめてみた【業界のきついところや将来性】にまとめてます。

と思うかもですが、キャリアを積んでいけば転職できる人もいますよ。
ようは「段階を踏みましょう」という意味でして、中小企業で経験を積んでいくと、大手に転職できるチャンスが出てくるイメージです。
この辺は、施工管理のキャリアプラン6ステップ【面接での答え方も解説します】にまとめています。
学歴別の現場監督の年収【中卒・高卒・大卒を比較】
参考までに、学歴別の現場監督の年収を紹介します。
ただし、現場監督独自の年収データはないため、建設業全体の年収をイメージにどうぞ。
- 中卒:431万円
- 高卒:493万円
- 大卒:655万円
※千円単位は四捨五入してます。
参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」

と思うかもしれませんが、前述のとおり、経験を積んでいけば稼げる人もいますよ。
※現場監督で稼ぐコツは後述します。
企業規模別の現場監督の年収【ゼネコンと中小企業の比較】
ちなみに、企業規模別の現場監督の年収イメージは下記です。
※こちらも現場監督独自の年収データはないため、建設業全体の年収で解説します。
- 大企業(1000人以上のゼネコン):752万円
- 中企業(100~999人):576万円
- 小企業(10~99人):454万円
※千円単位は四捨五入してます。
参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」
こちらもゼネコンの年収が高くなっていますが、前述のとおり、まずは中小企業で経験を積んでから大手を目指すことも可能です。
施工管理技士を取得すれば大きい会社に転職して稼げる人もいる

最大のコツは「施工管理技士」という資格を取得することです。
どこの会社も施工管理技士を採用したがっているので、大手に転職できて年収アップする可能性もあります。
施工管理技士にできることは下記のとおり。
- 工事を受注できる(会社は施工管理技士がいないと工事を受注できない)
- 現場の責任者になれる(会社は現場責任者を配置しないと工事できない)
- 公共工事を受注しやすくなる(会社は施工管理技士が多いほど公共工事を受注できる)
カンタンにいうと「会社を稼がせる資格」なので、重宝されるし、転職も有利になります。
施工管理技士を取得すると下記のようなメリットがあります。
- 昇進しやすい
- 昇給しやすい
- 資格手当がつく
- 大きい会社に転職しやすくなる
なので、いずれ施工管理技士を取得することで、たくさん稼げる人もいますよ。
※ただし、ゼネコンによっては「施工管理技士×学歴」で採用を決めるところもあるので、中小企業より転職の難易度が高いです。
ちなみに施工管理技士については、施工管理技士の資格の種類や試験の難易度【各試験の難易度順も解説】に詳しくまとめてます。
施工管理技士を取得する方法【1級は遠いので2級から】

結論、施工管理技士には受験資格があるので、まずは受験資格を満たしましょう。
施工管理技士には下記の種類があり、それぞれ少しずつ受験資格が違います。※それぞれに1級と2級あり。
- 建築施工管理技士
- 土木施工管理技士
- 電気工事施工管理技士
- 管工事施工管理技士
- 造園施工管理技士
- 電気通信工事施工管理技士
- 建設機械施工技士
例として「土木施工管理技士」の受験資格で解説します。
まず、2級の受験資格は下記のとおり。
※スマホを横にすると見やすいです。
最終学歴 | 土木施工の実務経験年数 | |
指定学科 | 指定学科以外 | |
大卒、専門卒(高度専門士) | 卒業後1年以上 | 卒業後1年6ヶ月以上 |
短大卒、高専卒、専門卒(専門士) | 卒業後2年以上 | 卒業後3年以上 |
高卒、中等教育学校卒、専門卒(高度専門士・専門士以外) | 卒業後3年以上 | 卒業後4年6ヶ月以上 |
その他 | 8年以上 |
例えば、高卒で土木課程を卒業していない人は、実務経験8年以上で2級を受験できます。
※中卒の人も同様です。
続いて、1級の受験資格は下記のとおり。
※スマホを横にすると見やすいです。
最終学歴or資格 | 土木施工の実務経験年数 | ||
指定学科 | 指定学科以外 | ||
大卒、専門卒(高度専門士) | 卒業後3年以上 | 卒業後4年6ヶ月以上 | |
短大卒、高専卒、専門卒(専門士) | 卒業後5年以上 | 卒業後7年6ヶ月以上 | |
高卒、中等教育学校卒、専門卒(高度専門士・専門士以外) | 卒業後10年以上 | 卒業後11年6ヶ月以上 | |
その他 | 15年以上 | ||
高卒、中等教育学校卒、専門卒(高度専門士・専門士以外) | 卒業後8年以上の実務経験に指導監督的実務経験を含み、かつ、5年以上の実務経験後に専任の監理技術者に2年以上の指導を受けている者 | – | |
専任の主任技術者の実務経験1年以上 | 高卒、中等教育学校卒、専門卒(高度専門士・専門士以外) | 卒業後8年以上 | 卒業後9年6ヶ月以上 |
その他 | 13年以上 | ||
2級合格者 |
続いて、実地試験の受験資格は下記のとおり。
最終学歴or資格 | 土木施工の実務経験年数 | ||
指定学科 | 指定学科以外 | ||
2級合格後3年以上 | 合格後1年以上の指導監督的実務経験および専任の監理技術者に2年以上の指導を受けた実務経験が3年以上 | ||
2級合格後5年以上 | 合格後5年以上 | ||
2級合格後5年未満 | 高卒、中等教育学校卒、専門卒(高度専門士・専門士以外) | 卒業後9年以上 | 卒業後10年6ヶ月以上 |
その他 | 14年以上 | ||
専任の主任技術者の実務経験が1年以上の2級合格者 | 合格後3年以上 | 合格後1年以上、専任の主任技術者実務経験を含む3年以上 | |
合格後3年未満の短大卒、高専卒、専門卒(専門士) | – | 卒業後7年以上 | |
合格後3年未満の高卒、中等教育学校卒、専門卒(高度専門士・専門士以外) | 卒業後7年以上 | 卒業後8年6ヶ月以上 | |
合格後3年未満のその他 | 12年以上 |
「合格後1年以上の指導監督的実務経験および専任の監理技術者に2年以上の指導を受けた実務経験が3年以上」の条件に該当すれば、最短で1級を受験できます。
未経験から現場監督を始めて最短で1級を受験するには、「8年+3年=11年」の実務経験が必要です。
上記の受験資格を見ると、土木課程を卒業した大卒の人は最短3年で1級を受験できることから、学歴によって1級の施工管理技士を取得するまでの期間やキャリアが違うことがわかるかと。

が本音だと思うので、まずは2級から取得しましょう。
1級と2級では担当できる職務が下記のように違いますが、2級でも重宝されます。
- 2級:主任技術者
- 1級:監理技術者
1級に合格すると大規模な現場も任されるので、大手に転職できる可能性があります。
まずは実務経験を積みながら、2級と1級の取得を目指しましょう。
あなたが現場監督に向いていれば活躍できる可能性が高い
そもそもですが、あなたが現場監督に向いていれば、早くに活躍できて稼げるケースもあるでしょう。
実務経験年数の問題で施工管理技士の受験資格を得られなくても、スキルが上がれば昇給できる会社もありますよ。
あなたが現場監督に向いてるかは、施工管理に向いてる人の特徴30選【未経験で就職する方法も解説】でわかります。
10個以上に当てはまれば向いてると思うので、あなたがいくつ当てはまるか数えてみてください。
また、現場監督の仕事内容も知ってから転職を検討しましょう。
※ミスマッチがあるといけないので。
現場監督の仕事内容は、施工管理(現場監督)の13の仕事内容【あなたに向いてるかも診断】に詳しくまとめてます。
未経験から現場監督への転職に失敗しないコツ【研修を重視しよう】

転職に失敗したくないなぁ…
最大のコツは「新人研修がしっかりしている会社」を選ぶことです。
未経験なので、しっかりと研修を受けないと現場で通用しないから。
できれば、2ヶ月以上の研修がある会社を選ぶと安心です。
ワット・コンサルティングの新人研修は60日【定着率83.2%】
冒頭でもふれましたが、私たちワット・コンサルティングも未経験から現場監督になりたい人を募集しています。
新人研修が60日あり、しっかりと基礎を学んでから働けるので安心です。
1500名以上の未経験者さんを教えてきて、定着率は83.2%で業界トップクラス。
転職活動の情報収集に活用してみてください。
未経験者は志望動機が見られている
転職活動で力を入れるべきは「志望動機」です。
採用担当者は、シンプルに下記が気になるから。
- なんで建設業界?
- なんで現場監督?
- なんでうちの会社?
これらの質問が面接で飛んでくるので、答えられるように準備しましょう。
未経験者さんの志望動機のコツは、施工管理が未経験の人の志望動機の作り方と例文【研修で会社を選ぶ】に詳しくまとめてます。
志望動機の例文も紹介しているので、アレンジして使ってください。
現場監督以外で未経験から転職できる建設系の仕事6選

結論、下記の6つは未経験から転職できます。
- 大工:ご存知の大工さん
- 型枠大工:鉄筋コンクリートの型を造る大工さん
- 鳶職:高所作業の職人さん
- 左官:コテを使って壁や天井を塗る仕事
- 配管工:管工事の職人さん
- 電気工事士:電気工事はこの資格が必要
20代でないと転職が難しいのは、大工・型枠大工・鳶職・左官です。
なぜなら、修行の世界なので育成に時間がかかるから。
一般的には、30代から弟子入りするのは難しいです。
配管工や電気工事士は30代からでも転職できる会社もあります。
それぞれの仕事の詳細は下記の記事にまとめたので、興味あればどうぞ。
まとめ【現場監督への転職に学歴はあまり関係ない。挑戦してみよう】
この記事をまとめます。
- 人材不足もあり、現場監督への転職にあまり学歴は関係ない
- 無資格でも現場監督に転職できる
- 施工管理技士を取得すれば大手に転職できたり、たくさん稼げる可能性アリ
- まずは実務経験を積んで、施工管理技士の受験資格を得よう
- 未経験から転職するときは研修と志望動機がポイント
ということで、あとは転職活動あるのみ。
行動しないと何も始まらないので。
現場監督に転職したいなら、さっそく今日から転職活動を始めてみてください。
まずは求人情報をながめてみましょう。
くりかえしですが、私たちワット・コンサルティングも未経験から現場監督になりたい人を募集しています。
転職活動の情報収集に活用してみてください。
あとは行動あるのみ。
今日から一歩を踏み出してみてください。
あなたの転職の参考になればうれしいです!