
AIが進化したら、仕事がなくなるってことはないの?
将来性があるか知っておきたいな。
こういった疑問に答える記事です。
この記事でわかることは以下のとおり。
- AIに「現場監督はなくなる?」と聞いてみた
- AIに今後の現場監督の働き方を聞いてみた
- AIの答えから未来の現場監督を予測
- 建設業界や現場監督が抱える課題
- 現場監督は将来性がある仕事
私たちワット・コンサルティングは施工管理の技術者派遣と転職サポートを行う会社です。
この記事では「現場監督はなくなるのか?」についてAIツール「ChatGPT」に聞いてみたので、その結果と考察を解説していきます。
結論、現場監督がなくなることは考えにくいです。
さらに、今後はもっと働きやすくなるかもしれません。
もちろん課題はありますが、未来は暗くないでしょう。
このまま続けるか迷っている現場監督さんや、これから現場監督に就職・転職を考える人は、あなたの未来の姿を知るためにも最後まで読んでみてください!
目次
AIに「現場監督はなくなる?」と聞いてみたら…
AIツール「ChatGPT」に以下のように質問してみました。
その結果、返ってきた答えは以下のとおりです。
建設業界の現場監督の仕事は、計画の策定、人材の管理、安全性の確保、品質管理、スケジュール管理など、非常に複雑であり、人間の直感や経験に基づく判断が必要となるため、完全になくなるとは考えにくいです。ただし、テクノロジーの進歩により、一部の業務が自動化・効率化される可能性はあります。
たとえば、AIやロボット技術の進歩により、一部の監視・監督業務やデータ収集が自動化されるかもしれません。また、ドローンやVR、AR技術の進歩により、リモートからの監督や、より詳細な現場の把握が可能になるかもしれません。さらに、プロジェクト管理ソフトウェアの進化により、スケジュール管理や人材管理などもより効率的に行えるようになるでしょう。
しかし、建設現場は常に変化する環境であり、多数の人間が関与する複雑なプロジェクトを管理する必要があるため、人間の現場監督が不要になるとは考えにくいです。特に、安全性や品質に関する判断、また予期せぬ問題に対する対応などは、現状では人間の直感や経験に基づく判断が必要となるでしょう。
したがって、現場監督の仕事が完全になくなるとは考えにくいですが、一部の業務がテクノロジーにより自動化・効率化され、現場監督の役割自体が変化する可能性はあります。監督業務におけるテクノロジーの利用が増えることで、より戦略的な意思決定や問題解決に注力できるようになるかもしれません。
AIは「現場監督の仕事が完全になくなるとは考えにくい」と回答しています。
なので「AIに仕事を奪われる」ということもなさそうです。
現場監督にしかできない仕事
現場監督の仕事内容は以下のようなものがあり、人間にしかできない仕事が多いとわかります。
現場監督の仕事内容 | AIに奪われるか? |
施工計画の作成(工事の段取りを決める) | AIが施工計画の作成をサポートするが、チェックは現場監督が行う |
工程管理(工事のスケジュール管理) | AIが工程管理のサポートをするが、現場の指示は現場監督が行う |
安全管理(事故がないように対策する) | ドローンが危険箇所を検知するが、現場監督の目視も必要 |
原価管理(会社の利益が出るようにする) | AIがサポートするが、最終判断は現場監督や現場代理人が行う |
品質管理(図面どおりに造る) | ドローンがサポートするが、現場の指示は現場監督が行う |
行政への申請書類の作成 | AIがサポートするが、現場監督も作業が必要 |
設計など事務作業 | AIがサポートするが、現場監督の作業も必要 |
現場の写真撮影 | ドローンが撮影できるが、細かい部分は現場監督の撮影も必要 |
近隣への挨拶 | 現場監督しかできない |
現場の清掃 | ロボットでも掃除できるかもしれないが、現場は凹凸が多いため人間が掃除した方が早い |
トラブル対応・緊急対応 | 現場監督が指揮をとる必要がある |
飲みニケーション | 現場監督しかできない |
参考:施工管理(現場監督)の13の仕事内容をわかりやすく解説|未経験者向け
今後はAIやドローンにサポートしてもらえる機会が増えますが、すべてがAIやドローンに置き換わるのは難しそうです。
くりかえしですが、今後も現場監督の仕事はなくならない可能性が高いです。
今後の現場監督の働き方をAIに聞いてみたら…
次に、AIに以下の質問をしてみました。
この質問に対するAIの回答は以下のとおりです。
将来の建設現場監督の働き方については、以下のような変化が考えられます。
テクノロジーとの連携: AI、ドローン、VR/AR、IoTなどのテクノロジーが盛んに利用されることで、現場監督は具体的な業務により集中することが可能になるでしょう。たとえば、AIとセンサーテクノロジーを使用して安全性や品質をリアルタイムで監視し、問題が検出された際には現場監督にアラートを送るシステムが一般的になるかもしれません。これにより、監督はより重要な問題解決や戦略的な業務に時間を割くことができるでしょう。
リモート監督: ドローンやVR/AR技術の発展により、遠隔地から現場を監視・管理することが可能になるかもしれません。これにより、一人の監督が複数の現場を監督することが可能になり、効率的な人材活用が可能になるでしょう。
データ分析: AIやビッグデータの活用により、監督はより効率的にデータを分析し、問題点を早期に発見し、適切な対策を講じることができるようになるでしょう。また、これらのテクノロジーは、プロジェクトの進行状況を予測し、必要なリソースを事前に確保することを可能にするかもしれません。
コミュニケーション: オンラインコミュニケーションツールの発展により、現場監督はリモートでもスムーズにコミュニケーションをとることが可能になるでしょう。これにより、複数のステークホルダーとのコミュニケーションを効率化し、プロジェクトの進行をスムーズにすることができるでしょう。
これらの変化により、現場監督の働き方は大きく変わる可能性がありますが、建設プロジェクトの成功には、依然として監督の経験や判断力が重要となるでしょう。
AIやドローンが統計や計算をしてくれることで、今より雑務が減り、よりクリエイティブな業務に集中できるイメージです。
また、リモートで働ける未来も示唆しています。
AIの答えから未来の現場監督を予測
上記で紹介したAIの回答をもとに、未来の現場監督を予測してみました。
ただし予測なので、確実に実現するとは限りません。
あくまで1つの可能性として参考にどうぞ。
現場監督は複数の現場を担当するのが当たり前になるかもしれない
AIやドローンが現場監督の業務を助けて、リモートで働けるようになると、1人の現場監督が複数の現場を担当するのが一般的になるかもしれません。
すでに1級の施工管理技士補がいれば、1級の施工管理技士は監理技術者として現場を兼任できるようになっています。
参考:技士補はいつから?【答え:2021年から!どんな資格かも解説】
現場監督の人材不足が問題になっていますが、AIやドローンの力を借りて現場監督が複数の現場を担当できるようになれば、問題解決の糸口になるかもしれません。
女性やベテランの現場監督も活躍しやすくなるかもしれない
AIやドローンが雑務を行い、リモート勤務できるようになれば、女性やベテランの現場監督も活躍しやすくなるでしょう。
従来より体力が必要でなくなる可能性があるからです。
これもうまくいけば、現場監督の人材不足を解消する糸口になるかもしれません。
AI建機が進化して現場の人材が少なくていいかもしれない
AIを使った施工ロボット(AI建機)の開発が進んでおり、すでに現場に取り入れている企業も増えています。
大手ゼネコンに限らず、中小企業でもAI建機を導入しています。
これにより、現場での伝達業務が減り、現場監督がよりクリエイティブな仕事に集中できるかもしれません。
建設業界や現場監督が抱える課題
AIが「現場監督の仕事が完全になくなるとは考えにくい」と回答しているといっても、建設業界や現場監督には課題は多いです。
考えられるリスクも解説していきます。
ICTツールをどれくらいの企業が導入できるかわからない
AIやドローンなどICTツールが進化しているといっても、どれくらいの企業がそれを導入できるかわかりません。
例えばAI建機はまだ中古が少ないため、4000万円クラスのものもあります。
今後は価格が下がってくることは想定されますが、それでも導入を渋る企業はあるかもしれません。
ちなみに、働き方を改善したい人は、ICTツールを積極的に導入している会社に転職するのがおすすめです。
冒頭でもふれましたが、私たちワット・コンサルティングではICTツールの導入に積極的な企業も紹介しています。
より働きやすい環境に転職したい人は、求人をチェックしてみてください。
ICT技術が進歩しても現場監督が足りるかわからない
建設人材の不足は深刻な問題です。
出典:国土交通省「建設産業の現状と課題」
ICT技術は進化していきますが、それでも現場監督が足りない事態も想定されます。
若手の人材を建設業界に呼び込むために、国が主導で働き方改革も進めている状況です。
参考:2024年問題!建設業界の働き方改革12選|無理といわれる理由
今後に期待していきたいところですね。
現場監督は将来性がある仕事

もちろん未来のことは誰にもわかりませんが、以下の需要があるため、現場監督の将来性は問題ないでしょう。
- スマートシティの開発
- 災害対策と復旧
- 再生可能エネルギー施設の建設
- リニューアルとリノベーション
- デジタルインフラの構築
- 次世代交通インフラの構築
こちらもAIに質問して得られた回答です。
1つずつ解説していきます。
スマートシティの開発
スマートシティの需要が高まっていることから、現場監督の仕事は将来性があるといえるでしょう。
「スマートシティ」とは、情報通信技術(ICT)やインターネットと物をつなぐIoTなどの先進的なテクノロジーを用いて、都市の運営をより効率的、持続可能、快適にすることを目指す都市のことです。
主な目的は以下のとおり。
- 都市の資源の効率的な使用
- エネルギーの節約
- 交通渋滞の解消
- 公共サービスの改善
- 監視カメラの設置などの治安向上
また、建物内部の照明、空調、エネルギー使用などを自動的に調整する「スマートビルディング」の需要も高まっています。
災害対策と復旧
日本は災害が多いため、災害対策や復旧工事の需要はこれからも続くでしょう。
そのため現場監督の仕事も多いです。
災害対策の工事は、以下のようなものがあります。
- 耐震工事
- 浸水対策
- 土砂災害対策
- 堤防を強化する工事
- 都市計画の見直し
再生可能エネルギー施設の建設
環境問題に対する意識の高まりから、再生可能エネルギーの普及が求められています。
具体的には以下のとおり。
- 風力発電
- 太陽光発電
- バイオマス発電など
こうした発電施設の建設需要もあるため、現場監督の仕事はまだまだ多いです。
リニューアルとリノベーション
リニューアル工事やリノベーションの需要が高まっています。
特に分譲マンションは戸数が多く、10年に一度ほどの大規模修繕工事が必要です。
こうした工事も現場監督が必要なので、今後も仕事が安定しています。
ちなみに、マンション大規模修繕工事の施工管理については、マンション大規模修繕工事の施工管理の進め方【おすすめ資格5選】を参考にどうぞ。
デジタルインフラの構築
5Gなど次世代通信技術の普及に伴い、電気通信工事の現場監督の需要が高まっています。
NTTドコモでは、2030年に6Gのサービス開始を目指しており、その際も多くの現場監督が必要になるでしょう。
電気通信工事はIoTとも関連が深いため、かなり将来性があります。
電気通信工事の将来性については、電気通信工事業界の将来性は明るい【年収アップしていく3つのコツ】を参考にどうぞ。
次世代交通インフラの構築
自動運転車・ドローンタクシー・リニア新幹線など、新たな交通手段が注目されています。
これらのインフラ需要があるため、建設業界の需要が続くでしょう。
当然ながら、現場監督が求められます。
また、こうしたインフラ施工の技術は海外でも需要があるため、海外で活躍する現場監督も増えていくことが予想されます。
以上、現場監督は将来性がある仕事といえるでしょう。
まとめ:現場監督はなくならないが働き方は変化していく
この記事をまとめます。
- AIは「現場監督の仕事が完全になくなるとは考えにくい」と回答している
- ICTが進化しても、現場監督しかできない仕事は多い
- AIやドローンが進化すれば、現場監督は働きやすくなるかもしれない
- ただし、どれくらいの企業がICTツールを導入できるかわからない
- ICTツールが進化しても現場監督が足りるかわからない
- 現場監督はまだまだ需要があり、将来性がある仕事
結論、現場監督の仕事がなくなることは考えにくいです。
そして、将来性もある仕事といえるでしょう。
これから現場監督に就職・転職しようと思っている人は、ぜひ挑戦してみてください。
未経験から現場監督に転職するとき失敗しないコツは、未経験で施工管理に転職するとき失敗しない5つのコツ【不安を減らせる】にまとめたので参考にどうぞ。
また、冒頭でもふれましたが、私たちワット・コンサルティングは施工管理の技術者派遣の会社です。
技術者派遣とは、技術者派遣会社の正社員で採用されて、他社の現場で働くスタイルです。
詳しくは、施工管理の派遣で働く14のメリットと6つのデメリット|やめとけと言われる理由にまとめています。
ワット・コンサルティングでも未経験から施工管理になりたい人を募集しているため、転職活動の参考にしてみてください。
また、くりかえしですが、ICTツールを積極的に導入している企業の求人を見たい経験者さんはこちらをどうぞ。
あなたの今後の働き方の参考になればうれしいです!