建設業界ではAIを搭載したロボットの普及が進んでいます。
大手ゼネコン各社では人型AIロボットの「Pepperくん」が建設現場の新規入場者の教育を担当しています。
AIを活用することで事故を防ぐことができたり、無人で工事をできることが増えていくでしょう。
また、建設業界の人材不足にAIが役立つとも言われています。
それでは、AIロボットのの活躍ぶりをご紹介します(^^)
目次
発展するAIロボット
今や、私たちの生活にAIは欠かせない存在になりつつありますよね。
iPhoneを使っている人は多いと思いますが「Siri」もAIです。
また、
- Google Home
- アレクサ
なども普及し始めていますよね。
Google HomeやアレクサのTVCMに衝撃を覚えた人は多かったのではないでしょうか(^^)
ルンバなどの掃除ロボットに指令を出して掃除を始めることもできます。
また、企業用としてはPepperくんの普及が進んでいます。
企業のオフィス入り口ではPepperくんがお出迎えしてくれる企業が増えています。
また、店頭でもPepperくんが接客してくれる店舗が増えています。
※回転ずしチェーンの「はま寿司」では、Pepperくんが受付してくれます(^^)
引用元:youtube「Pepper導入事例 株式会社はま寿司さま」
AIは介護現場や教育現場でも使われるようになってきています。
AIの最大の強みは「自分で学習できること」です。
自分で学習することができるため、経験値を積めば積むほど成長していきます。
建設現場では様々な設計・予測・計算・危険察知などの情報が必要になりますが、AIが向いている職場と言えるでしょう。
政府も「i-Construction」(建設とITの融合)を推し進めており、今後ますますAIの利用が進んでいくことでしょう。
建設現場で活躍するペッパーくん
鹿島建設や大成建設では、現場の新規入場者の教育をPepperくんが担当しています。
Pepperくんがかわいらしく元気に話してくれることもあり、新規入場者も集中して話を聞くことができます。
ベテランの現場職員は、ペッパーくんが新規入場者を教育している間に他の仕事をすることができるため、作業の効率も上がっています。
※通常、新規入場者の研修は朝礼後に行うことが多いですが、これが作業員への指示をする時間と重なって、非効率になっていました。
ペッパーくんには新規入場者に工事内容や安全管理や規則の説明を自動でしています。
スクリーンに映された現場の状況や説明を行います。
また、ペッパーくんは一方的に説明をするだけではなく、新規入場者に「お疲れ様です」「ご安全に」と声掛けもしてくれます。
人間味あふれるペッパーくんのおかげで、緊張感のある現場に笑顔がこぼれます(^^)
Pepperくんの説明はわかりやすい
物珍しさもあり、新規入場者はペッパーくんの話に聞き入ります。
「説明がわかりやすい」と評判のようです。
PepperとAIを融合させたことで、Pepperは自分自身でも学んでいきます。
現場の危険予知などの情報を集めたり、重点的に行うべき安全規則などを学習しています。
人間の作業員のケガを抑止できることも期待されています。
AIの活用は様々な業界で進んでいますが、建設業界も遅れることなくAIの活用が進んでいます。
建設業界とAI
大成建設では、AIを搭載した自律走行型の施行ロボットの開発が進んでいます。
詳しくは「建設業界が現場にAIを導入!AIは人間の仕事を奪うのか?」を読んでみてください。
建設業界にAIロボットが活用されることで、
- 人間の危険回避
- 建設人材不足の解消(ロボットも施工に加わる)
- 工事データの収集や、今後に生かす情報収集が可能になる
などの効果が期待されています。
AIの活用というと、IT業界などに目が行きがちですが、実は建設業界も負けず劣らずAIを必要としている業界です。
AIがもたらす人材不足解消
AIロボットの開発が進めば、建設業界の過重労働も軽減される可能性があり、若い世代が建設業界に入ってくる可能性も高まるでしょう。
従来は人間が行っていた作業をAIが行ってくれることで、1つの建設現場で必要な人材の数は少なくて済みます。
AIの活用が進んでいたり、期待されているのは、
- ドローンによる建物調査や地質調査・設計
- AIロボットによる施工(危険工事箇所をロボットが行う)
- 最終的にはほとんどすべての施工をロボットが行う
- 人間の仕事は建設現場の管理
- AIが学習することで過去の工事データから最善策を短時間で割り出せる
- 遠隔操作により人間が現場に行く必要がなくなる
- 設計ができればあとは自動で建築物をロボットが作ってくれる
などが実現できる可能性があります。
建設業界は「3K(きつい・汚い・危険)」と言われていますが、AIロボットが進化することですごくクリエイティブな仕事になる可能性があります。
若者が「建設業をやりたい!」という未来が近づいているかもしれませんね(^^)
AIが人間の仕事を奪わないのか?AIにできないことは何?
あまりにAIが発展すると「AIが人間の仕事を奪ってしまうのでは?」と思いますよね。
ですが安心してください、AIにもできないことがあるんです。
それは「人を感動させること」です。
アメリカでは「AIに文章を書かせる」という研究が進んでいます。
理論的な文章であればAIも書くことができるのですが、人を感動させたり、面白い文章を書くことができないそうです。
つまり、AIは人間の感情までは理解・学習ができないのです。
建設物には人の思いが入ります。
- 「この建物は何のために造るのか?」
- 「この建物は使う人に喜んでもらいたい」
などの人間の思いの部分は、人間にしかできないのです。
建設物を造るに当たって「建物のコンセプト」があります。
人のことを思って造った建物は建設者の思いが入っています。
人を感動させるような建設物は人間にしかできません。
建設業界従事者の仕事の目的が「人を感動させることの追求」になっていくかもしれませんね(^^)
まとめ
AIの進化は建設業界に大きな好影響をもたらすでしょう。
建設現場でAIロボットが活躍することで安全面の管理や、人が行っていた作業をロボットがしてくれることで作業効率が上がります。
AI発展の延長線上には「建設業界は魅力的」というイメージが待っているかもしれません。
建設業界の深刻な人材不足を解決する重要な要素と言えるでしょう。
今後のAI活用が楽しみですね(^^)
ちなみに、建設ロボットの事例についてを、
建設工事の自動化ロボットの開発が進んでいますにまとめたので、こちらも読んでみてください(^^)