
求人情報を見てたら土日休みっぽい記載があるけど、ネットで調べると「施工管理は週休1日」って書いてある…
実際のところを知りたい。
こういった疑問や不安に応える記事です。
この記事でわかることは以下のとおり。
- 施工管理の休日が少ない5つの理由
- 施工管理の土日休みは嘘なのか?
- 週休二日制と完全週休二日制の違い
- 週休二日を実現した建設会社の事例
- 施工管理が休日を増やす4つの方法
私たちワット・コンサルティングは、施工管理の技術者派遣の会社です。
未経験で施工管理に転職したい人を募集しています。
この記事では、施工管理の休日事情を解説していきます。
「週休二日」や「土日休み」と書かれている求人がありますが、実際どうなのか気になりますよね?
結論、施工管理は休日が少ないと思ってください。
理由はこの後に解説しますが、構造上どうしても休みが少ないです。
ただし、週休二日を実現している会社があるのも事実。
施工管理ができるだけ休日を増やす方法も解説していきます。
「仕事は一生懸命やるけど、休みはきちんとほしい」という人は、最後まで読んでみてください!
目次
まず施工管理の仕事内容を理解しよう
まず基礎知識として、施工管理の仕事内容を知っておきましょう。
具体的な仕事内容は以下のとおりです。
- 施工計画の作成【工事の段取りを決める】
- 工程管理【工事のスケジュール管理】
- 安全管理【事故がないように対策する】
- 原価管理【会社の利益が出るようにする】
- 品質管理【良い建設物を造る】
- 出来形管理【お客様満足を高める】
- 行政への申請書類の作成
- 設計など事務作業
- 現場の写真撮影
- 近隣への挨拶
- 現場の清掃
- その他トラブル対応や緊急対応
正直、施工管理はやることが多いです。
そのため、仕事が終わらず休日が少なくなる人もいます。
施工管理の仕事内容の詳細は、施工管理(現場監督)の13の仕事内容をわかりやすく解説【未経験者向け】にまとめています。
施工管理の休日が少ない5つの理由

休日が少ない理由は以下の5つです。
- 建設業界の慣習
- 天候の影響を受けるから
- トラブル対応があるから
- 施工管理が足りないから
- 他の工事の影響を受けるから
1つずつ解説していきます。
建設業界の慣習
建設業界は慣習的に週休1日の会社が多いです。
出典:国土交通省「建設業の働き方改革の現状と課題」
週休2日の会社も増えてきていますが、まだ週休1日の会社があります。
協力会社が週休1日の場合、自社も週休1日で合わせなければいけないケースもあり、なかなか週休2日が進まない現実もあります。
また、建設業界は日当の会社も多く、週休2日にすると給料が減ってしまう人もいるため、なかなか週休2日に移行できない会社もあります。
ただし、週休2日に移行する流れは進んでいます。
国が主導で、建設業界の週休2日制を推進している状態です。
詳しくは、建設業の週休2日は2024年から実施予定【ただし義務化ではない】を参考にどうぞ。
天候の影響を受けるから
建設工事は天候の影響を受けるので、工事が遅れて休日が減ることがあります。
工事には期限があるため、天候不良で工事が遅れても期限までに完成させなければいけません。
そのため、期限が近いと休日を減らして働く現場もあります。
トラブル対応があるから
建設現場では予期せぬトラブルが発生します。
- 事故の発生
- 建設機械の不具合
- 資材の遅延や欠品
- 地盤が想定より弱かった・堅かったなど
こうした予期せぬトラブルは、迅速に対応しなければいけません。
緊急対応で休日が減ることがあります。
施工管理が足りないから
施工管理の人数が足りないため、休日を減らして働く会社もあります。
人数が足りない理由は以下のとおり。
- リーマンショックで人材が減ったから
- ベテラン施工管理が引退しているから
詳しくは、施工管理が人手不足の3つの理由【ホワイト企業は離職率が高くないにまとめています。
他の工事の影響を受けるから
建設工事は複数の会社で行うことが多いです。
そのため、他の会社が行う工事が遅れると、工事のスケジュールが短くなり休日が減ることがあります。
例えば電気工事は、そもそも建物ができていないと電気工事ができません。
先ほどふれた天候不良などで建築工事が遅れていれば、後ろの工程である電気工事を行う会社は休日を減らして働くこともあるでしょう。
施工管理の土日休みは嘘なのか?

くれぐれもお伝えしておきますが、建設会社も嘘をつきたくてついているわけではありません。
もちろん土日休みにしたいと思っている会社が多いですが、先ほど解説したとおり天候不良など仕方ない理由で土日休みを実現できないことがあります。
中には悪質な会社もあるかもしれませんが、ほとんどの会社は嘘をつきなくないと思っているし、土日休みに向けて努力している状態です。
もちろん、土日休みになることもあります。
協力会社との関係や工事の進み具合によっては、土日に休めることもあるでしょう。
週休1日は法律違反ではない
会社側を擁護するわけではありませんが、週休1日は法律違反ではありません。
労働基準法では「使用者は、少なくとも毎週1日の休日か、4週間を通じて4日以上の休日を与えなければならない」と規定されており、週休二日は義務化されていないのです。
週休二日制と完全週休二日制の違い

求人情報を見ていると「週休二日制」と「完全週休二日制」という表記がありますが、意味が違います。
求人を見るときの参考にしてみてください。
週休二日制とは
1ヶ月のうち、週2日の休みが一度でもあれば「週休二日制」となります。
そのため「毎週2日休める」という意味ではありません。
完全週休二日制とは
毎週2日休めるのが「完全週休二日制」です。
ただし、土日休みとは限りません。
例えば、日曜と水曜が休みでも完全週休二日制といえます。
また、週の中に祝日がある場合は「日曜と祝日で週休2日」とカウントすることもあります。
そして、完全週休二日制の会社でも、どうしても終わらない業務があれば休日出勤することもあるでしょう。
この場合、労働基準法で定められた週1日の休日は35%の割増賃金が発生します。
また、労働基準法以外で会社で定められた休日に出勤する場合は、25%の割増賃金が発生します。
週休二日を実現した建設会社の事例
以下は週休二日を実現した建設会社です。
社名をクリックすると、どうやって週休二日を実現したのかわかります。
努力して休日を増やしている会社があるのも事実です。
施工管理が休日を増やす4つの方法

じゃあ、どうすれば休日が増えるの?
結論、以下の4つがおすすめです。
- ICT化を進める企業に転職する
- 公共工事が多い会社に転職する
- マンション大規模修繕工事の会社に転職する
- 技術者派遣の会社に休日が多い現場を紹介してもらう
1つずつ解説するので、休日を増やしたい人は参考にしてみてください。
ICT化を進める企業に転職する
ICT化を簡単にいうと「IT化」のことです。
ITを導入すれば、システムが人の代わりに業務をしてくれます。
そのため、労働時間が減って休日が増えるでしょう。
ICT化の事例は、ICTが建設業界で進んでます【機械の事例やメリットと課題も解説】にまとめています。
求人を見る際の参考にしてみてください。
公共工事が多い会社に転職する
国や自治体が発注者の「公共工事」が多い会社も、休日が多い傾向です。
なぜなら、国が「建設業界も週休二日にしよう」と取り組んでいるため、発注者である国が週休1日の工事を指定しないから。
応募する候補の企業のホームページで「施工実績」をチェックしましょう。
公共工事が多い会社は、休日が多い可能性があります。
マンション大規模修繕工事の会社に転職する
分譲マンションの大規模修繕工事を行う会社の中には、土日休みの会社があります。
住民がいる中で行うマンション大規模修繕工事は、騒音の問題で土日に工事しないことがあるから。
すべての会社が土日休みとは限りませんし、現場によっても違うでしょう。
ただ、他の工事に比べると土日休みになることがあるので、求人をチェックしてみてください。
マンション大規模修繕工事の施工管理については、マンション大規模修繕工事の施工管理の進め方【おすすめ資格5選】を参考にどうぞ。
技術者派遣の会社に休日が多い現場を紹介してもらう
技術者派遣とは、技術者派遣会社の正社員で雇用されて、他社の現場で働くスタイルです。
必ず希望が叶う保証はありませんが、休日が多めの派遣先があれば、紹介してもらえることもあります。
ある程度の要望を聞いてくれる派遣会社もあるため「できれば休日が多い現場がいいです」と伝えてみても良いでしょう。
くりかえしですが、必ず休日が多い現場に派遣されるわけではありませんが、可能性は上がるかもしれません。
施工管理の技術者派遣については、施工管理の派遣で働く14のメリットと6つのデメリット【やめとけと言われる理由】に詳しくまとめています。
ワット・コンサルティングは施工管理の技術者派遣
冒頭でもふれましたが、私たちワット・コンサルティングも施工管理の技術者派遣の会社です。
未経験で施工管理になりたい人を募集しています。
ワット・コンサルティングの強みは以下の6つです。
- 定着率83.2%(業界平均は約70%)
- 未経験者の採用率80%
- 累計1500名の未経験者を育成
- 優良派遣事業者に認定されている
- 社会保険完備+資格取得奨励金あり
- 60日間の研修で基礎をしっかり学べる(研修期間の長さは業界平均の2倍)

という人に合っていると思います。
転職活動の情報収集に活用してみてください。
まとめ|施工管理は土日休みにならないこともある
最後にもう一度、施工管理の休日が少ない理由をまとめておきます。
- 建設業界の慣習
- 天候の影響を受けるから
- トラブル対応があるから
- 施工管理が足りないから
- 他の工事の影響を受けるから
建設会社も嘘を言いたいわけではなく、仕方ない理由で土日休みを実現できないことがあります。
ですが、土日に休めるケースもありますし、週休二日を実現している会社があるのも事実です。
施工管理ができるだけ休日を増やす方法は、以下の4つです。
- ICT化を進める企業に転職する
- 公共工事が多い会社に転職する
- マンション大規模修繕工事の会社に転職する
- 技術者派遣の会社に休日が多い現場を紹介してもらう
くりかえしですが、私たちワット・コンサルティングも施工管理の技術者派遣の会社です。
100%保証はできませんが、休日が多めの現場を紹介できることがあるかもしれません。
転職活動の情報収集に活用してみてください。
あなたのワークライフバランスや転職活動の参考になればうれしいです!