首都圏外郭放水路は、世界最大級の地下河川です。
埼玉県春日部市の国道16号の地下約50メートルに建設された延長6.3キロメートルの地下放水路であり、世界最大級の地下河川です。
首都圏外郭放水路は中川・倉松川・幸松川・大落古利根川などに流入口があり、一定の水位を超えると首都圏外郭放水路に流れ込み、各地域を洪水被害から守っています。
光景はまさに「地下神殿」です。
海外の反応もすごいもので、外国人見学者も多いです。
今回は首都圏外郭放水路について取り上げてみました(^^)
首都圏外郭放水路の見学に行ってみた!
首都圏外郭放水路は予約すれば見学できます。
私たちも2018年5月に見学に行ってきました。
首都圏外郭放水路に到着すると、国土交通省の職員さんにより、パネルやビデオを使って、関東の水害の歴史や放水路の意義をわかりやすく説明していただきました。
実は、見学会の前日、首都圏全域に強い雨が降ったため河川の水量が上昇し、施設の一部が稼働したとの説明がありました。
流入量がもう少し多かったら見学会が中止になっていたとの事。
見学会が開催できてよかったとホッとするのと同時に、首都圏は首都圏外郭放水路に守られているということを改めて実感しました。
そして、いよいよ調圧水槽の見学です。
調圧水槽の大きさは幅78m、長さ177m、高さ18mで、その大きさに圧倒されますよ(^^)
内部は10℃くらいで、少しひんやり感じました。
建築物としての迫力や建設技術のすごさを体感できました(^^)!
首都圏外郭放水路とは?
首都圏外郭放水路は、柱の形から「地下のパルテノン神殿」とも言われています。
首都圏外郭放水路の仕組みは、
- 雨が降り出す
- 小さな川から溢れた水が流入路にそって首都圏外郭放水路の立坑に流れ込む
- それぞれの立坑に雨水がたまる
- 地下トンネルを伝って水が流れだす
- 排水機場のポンプが稼動する
- 江戸川に排水される
という順序で、雨水の排水をしています。
参考:首都圏外郭放水路「概要 首都圏外郭放水路とは」
もともとが首都圏外郭放水路できた経緯をご紹介します。
中川、綾瀬川流域の埼玉県春日部市や周辺市町は、荒川・利根川・江戸川などの大河川に囲まれた低い平地が広がっています。
中川・綾瀬川は、大雨が降るとなかなか水位が下がらず、過去に多くの浸水被害をもたらしてきました。
中川・綾瀬川流域は東京のベッドタウンでもあり、大変人口が多いため、浸水被害が起きた際の損害は甚大です。
浸水被害を抑えるために、首都圏外郭放水路が造られました。
参考:首都圏外郭放水路「目的」
最先端の土木技術の粋を集めて造られた、世界最大級の洪水対策施設です。
youtubeの動画もあるので、ぜひ見てみてください(^^)
引用元:youtube「首都圏外郭放水路【埼玉県公式観光動画】」
首都圏外郭放水路の見学は予約制
首都圏外郭放水路は予約をすれば見学できます。
1日3~4回見学ができます。
首都圏外郭放水路のホームページから予約ができますので、ぜひ行ってみてください(^^)
参考:首都圏外郭放水路「見学会の概要」
まとめ
首都圏外郭放水路は、海外からも注目されている、日本を代表する地下建造物です。
あらためて「日本の建設技術はすごいな!」と感じる場所です。
「地下にこんな壮大な場所があったとは!」と圧巻の光景ですので、ぜひ見学に行ってみてくださいね(^^)
建設業界で働く人、これから働く人にとっては、一見の価値ありです!