「建設業向けのeラーニングを導入したい」
「でも、eラーニングの選び方がわからない」
「おすすめのeラーニングを知りたい」
このような悩みや疑問を抱えている建設会社の方に役立つ記事です。
この記事でわかること
- eラーニング導入で得られる5つの具体的メリット
- 建設業向けeラーニングの選び方10のポイント
- 建設会社におすすめのeラーニング
- eラーニングの費用対効果を測る方法
従来のOJTや集合研修だけでは解決できない人材不足や知識の均一化、最新技術習得などの課題を、場所や時間を選ばないeラーニングで解決できます。
「でも、きちんと投資回収できるか不安…」と思いますよね?
この記事を読むことで、eラーニング導入の具体的なメリットと選定ポイントがわかり、自社に最適なeラーニングを選べるようになります。
投資回収の計算方法もわかるので、人材育成で黒字化していきたい方は、最後まで読んでみてください。
おすすめのeラーニング
建設人材の教育には、私たちワット・コンサルティングが提供する「Construction Boarding」がおすすめです。
3分程度の短時間で学べるeラーニング形式なので、忙しい現場でも効率的に基礎知識から実践的なスキルまで習得できます。
価格帯もリーズナブルなので、導入しやすいでしょう。
2週間の無料トライアルがあるため、試しながら検討してみてください。
目次
建設業でeラーニングが必要な3つの理由

建設業界では、以下の理由でeラーニングの導入がおすすめです。
建設業でeラーニングが必要な理由
- 人材不足で育成が難しい企業があるから
- OJTだけでは均一な知識向上が難しいから
- BIM・ICTなど最新テクノロジーによる研修ニーズの高いから
eラーニングが必要とされている理由を詳しく解説していきます。
人材不足で育成が難しい企業があるから
建設業界でeラーニングが必須となっている背景には、深刻な人材不足があります。技術者の高齢化が進み、若手への技術継承が追いつかない状況が続いています。
人材育成が難しい背景
- 教育担当者の確保が難しい
- 日々の業務に追われ育成時間が取れない
- 技術継承の機会を逃してしまう
eラーニングを導入すると、専任の教育担当者がいなくても学習できます。複数の新人に同時に均質な教育内容を提供できるため、限られた人材で効率的な育成が可能です。
OJTだけでは均一な知識向上が難しいから
OJTだけでは均一な知識習得が難しいため、eラーニングがおすすめです。現場条件の違いや指導者による教え方の差により、新人が習得する内容にばらつきが生じがちです。
ポイント
eラーニングでは標準化されたコンテンツを提供できるため、全員が同じ基礎知識を身につけられます。
基本的な安全知識や専門用語は一律の水準で理解でき、現場では実践的な応用力養成に注力できるでしょう。
BIM・ICTなど最新テクノロジーによる研修ニーズが高いから
BIMやICT施工といった最新テクノロジーを学ぶ手段としても、eラーニングが適しています。社内でBIMやICTに詳しい人材がいない企業も多いため、eラーニングで学習するのが良いでしょう。
BIM・ICT施工とeラーニングの相性は以下のとおりです。
特徴 | 内容 |
---|---|
視覚的な学習 | 3Dモデリングソフトの操作は動画で理解しやすい |
反復学習 | 複雑な操作も自分のペースで何度も練習できる |
段階的な学習 | 基礎から応用まで体系的に学べる |
最新情報の更新 | ソフトウェアの頻繁な更新にも対応できる |
特にソフトウェア操作は反復練習によって身につくスキルであり、一回限りの研修では習得が困難です。eラーニングで継続的に学習できると、最新技術の習得に役立ちます。
建設業のeラーニング導入で得られる5つのメリット

建設業でeラーニングを導入するメリットは以下のとおりです。
eラーニングを導入するメリット
- いつでもどこでも反復学習で技能定着
- 若手の定着率が上がりやすい
- 資格取得率の向上
- 働き方改革に対応しやすい
- 採用ブランディング強化
こちらも1つずつ解説していきます。
いつでもどこでも反復学習で技能定着
eラーニングはいつでもどこでも学習できるので、技能が定着しやすいです。現場が点在する建設業では、集合研修を実施するのが難しいでしょう。
ポイント
eラーニングはスマートフォンやタブレットを使って、移動時間や休憩時間を活用して学習できます。また、理解できなかった部分は何度でもくりかえし視聴できるため、知識の定着につながります。
特に短時間コンテンツ(3〜5分)は集中力を維持しやすく、忙しい現場でも学習しやすいのが特徴です。
若手の定着率が上がりやすい
若手社員の定着率向上にもeラーニングは効果的です。建設業では専門知識や技術の習得に時間がかかるため、新人が挫折しやすい環境にあります。
eラーニングで段階的に学ぶと、初心者でも無理なく学習を進められるでしょう。自分の理解度や進捗状況が可視化されるため、成長を実感しやすくなります。
若手定着に効果的なeラーニングの特徴
- 基礎から応用まで段階的に学べる
- 個人のペースで学習を進められる
- 質問や疑問をオンラインで気軽に相談できる
- 学習進捗の可視化で成長を実感できる
建設会社にとって、若手社員の育成と定着は将来の企業基盤を支える課題です。eラーニングによる計画的な教育体制の整備は、若手社員に成長の道筋を示し、長期的な定着率向上を促進していきましょう。
資格取得率の向上
建設業界では施工管理技士などの資格取得が、キャリアアップに直結します。eラーニングは資格取得率を高める効果的なツールです。
eラーニングを使って資格取得の学習を進めるメリットは以下のとおりです。
メリット | 内容 |
---|---|
計画的な学習 | 試験日に向けたスケジュール管理ができる |
苦手分野の把握 | 模擬テストで弱点を特定しやすい |
通勤時間の活用 | 移動中でも問題演習ができる |
最新情報の取得 | 試験制度変更にも素早く対応 |
例えば、施工管理技士の過去問をクイズ形式で解くことで、合格に必要な知識を効率的に習得できます。図解や動画による解説で、テキストだけでは理解しにくい施工図の見方なども学べます。
会社としても有資格者数の増加によって受注機会の拡大や企業評価の向上につながるため、eラーニングによる資格の学習は有効です。
働き方改革に対応しやすい
働き方改革に対応する手段としてもeラーニングが使えます。2024年4月から建設業にも時間外労働の上限規制が適用され、限られた労働時間の中での人材育成が求められています。
出典:厚生労働省|建設業時間外労働の上限規制 わかりやすい解説
働き方改革を支援するeラーニング
- 隙間時間を活用した学習で残業削減
- 場所を問わない学習環境で移動時間削減
- 教育担当者の負担軽減で業務の効率化
従来のような集合研修では、会場への移動や研修のための残業が必要でしたが、eラーニングなら各自の都合に合わせて学習できます。限られた労働時間で最大限の学習効果を得られる点で、働き方改革時代の人材育成に適した選択肢といえるでしょう。
採用ブランディング強化
若い世代は入社後の成長機会や教育環境を重視する傾向があります。eラーニングを導入していると「人材育成に投資している企業」という印象があり、採用ブランディンぶに役立ちます。
採用活動でアピールできるeラーニング
- 最新技術を学べる環境がある
- 資格取得をサポートする体制がある
- 業務と並行してスキルアップできる
- 自己啓発に前向きな社風がある
採用面接で「当社ではeラーニングを導入し、若手の育成に力を入れています」と伝えると、応募者に前向きな印象を与えられます。また、SNSやリクルートサイトでeラーニング活用事例を紹介することで、教育熱心な企業イメージを対外的にアピールできるでしょう。
人材獲得が難しい時代だからこそ、eラーニングによるブランディングを強化するのがおすすめです。
建設業のeラーニング導入で押さえる10の選定ポイント

実際にeラーニングを導入する場合は、以下のポイントを押さえて選んでみてください。
eラーニング選定のポイント
- 講座ラインナップの充実度
- 進捗管理機能の有無
- 確認テストの質と量
- モバイル対応状況
- 多言語対応の可否
- BIM・ICT研修の提供
- カスタマイズの柔軟性
- 料金体系の妥当性
- 補助金・助成金の活用可否
- 自社教材の組み込み可否
1つずつ解説していくので、選定の参考にしてみましょう。
講座ラインナップ
講座ラインナップは、自社の研修ニーズを満たせるかを確認するために最初に見るべきポイントです。
建設業の職種や階層によって必要な知識やスキルは異なります。提供されている講座が従業員の育成目標に合うか見極めましょう。
以下の視点で必要な講座が揃っているか確認してみてください。
カテゴリ | 具体的な講座内容の例 |
---|---|
職種別 | 施工管理、設計、積算、重機オペレーター、鳶工など |
階層別 | 新人研修、若手向け、中堅社員向け、管理職向け |
専門分野別 | 土木、建築、電気工事、管工事、造園、解体など |
安全衛生教育 | KY活動、足場の組立て等作業主任者、玉掛け技能講習など |
法令・コンプライアンス | 建設業法、労働安全衛生法、ハラスメント防止など |
資格取得対策 | 施工管理技士(1級・2級)、建築士、宅建士など |
自社の育成計画と照らし合わせ、必要な講座が不足なく提供されているシステムを選びましょう。
進捗管理機能
受講者の学習状況を把握して適切にサポートするためには、進捗管理機能が必須です。誰がどの講座をいつ受講し、どこまで進んでいるか、理解度はどの程度かを管理者が把握できなければ効果的な運営はできません。
進捗管理機能で確認したいデータ項目は以下のとおりです。
確認したいデータ項目 | 詳細 |
---|---|
受講者別進捗 | 受講者の講座ごとの進捗率、最終アクセス日 |
テスト結果 | 得点、正誤詳細、合格・不合格の状況 |
学習時間 | 各講座の総学習時間、平均学習時間 |
未受講・未完了者リスト | 特定の講座をまだ受講していない、または完了していない受講者一覧 |
グループ別集計 | 部署やチーム、職種ごとの進捗状況やテスト結果の比較 |
修了証発行状況 | 講座修了者への修了証発行の有無や状況 |
学習が遅れている受講者には個別指導したり、理解度が低い分野については補足資料を提供したりするなど、きめ細かいフォローアップが可能です。
確認テスト
確認テストは、学習内容の理解度を測り、知識の定着を促進する機能です。eラーニングで学んだ知識が本当に身についているかを確認する手段がないと「わかったつもり」になるだけで、実際の業務に活かせません。
確認テストにおすすめの機能
- 各章や単元の理解度チェックテスト
- 選択式、〇×式、記述式など多様な問題形式
- ランダム出題や制限時間設定のオプション
- 受験後の即時採点とフィードバック
- 間違えた問題の解説機能
- 合格点に達するまでの再受験機能など
受講者は自身の理解度を客観的に把握し、弱点を克服するための学習を進めやすくなります。
モバイル対応
時間や場所を選ばずに学習するためにも、モバイル対応しているeラーニングがおすすめです。移動時間や休憩時間を活用するために、スマートフォンやタブレットで学習できると便利です。
モバイル対応で確認したい点は以下のとおりです。
確認ポイント | 詳細 |
---|---|
対応デバイス | スマートフォン(iOS, Android)、タブレット |
表示の最適化 | 各デバイスの画面サイズに合わせた見やすいレイアウトか |
専用アプリの有無 | 提供されている場合、操作性や安定性 |
オフライン学習機能 | コンテンツをダウンロードして電波がない場所でも学習できるか |
プッシュ通知機能 | 新規講座の案内や学習リマインドを通知できるか |
データ同期 | モバイル端末での学習進捗がPC版にも正確に反映されるか |
いつでもどこでも学べる環境を提供できるシステムを選びましょう。
多言語に対応
外国人従業員への教育を円滑に進めるためにも、eラーニングが多言語に対応しているのが望ましいです。建設業界では技能実習生や特定技能外国人など、外国籍の従業員が増えています。
ポイント
外国人従業員が日本の建設現場で安全に働くには教育が必須です。eラーニングシステムが英語、ベトナム語、中国語、タガログ語など、従業員の母国語に対応していれば、言語の壁なく学習を進められます。
専門用語の翻訳精度や、字幕だけでなく音声も対応しているかなどを確認し、多様な人材が活躍できる環境を整えてください。
BIM・ICTの対応
建設業界の最新技術を習得したい企業は、BIMやICTを学べるeラーニングを選びましょう。
eラーニングで学べるBIM・ICT関連の内容例は以下のとおりです。
技術分野 | 具体的な学習内容の例 |
---|---|
BIM | BIMソフトの基本操作(例:Revit、ARCHICAD)、3Dモデル作成・活用 |
ICT施工 | ICT建機(MG/MC対応重機)の概要・操作、GNSS測量 |
ドローン | 測量用ドローンの操作、写真測量、点群データ作成 |
点群データ活用 | 点群データの処理、i-Constructionでの活用法、3次元設計データ作成 |
CDE | 共通データ環境(CDE)の概念と運用方法 |
社内にBIM・ICTに詳しい指導者がいない場合でも、eラーニングを活用すれば従業員は自分のペースで最新技術を学べます。将来の技術革新に対応できる人材を育成するためにも、これらの講座が充実しているシステムがおすすめです。
カスタマイズ性
自社の実情に合わせた研修プログラムを構築するためにも、カスタマイズ性が高いeラーニングが良いでしょう。提供されている既存の講座だけでは企業独自のルールや工法などを網羅できない場合があります。
カスタマイズ機能のチェックポイント
- 講義の内容を選択できるか
- 受講対象者ごとに表示する講座や受講順序を設定できるか
- 独自の確認テストやアンケートを作成・追加できるか
カスタマイズ性の高いシステムを選ぶと、長期的に活用しやすいです。
リーズナブルな料金
eラーニングシステムの料金体系は提供会社や機能によって大きく異なります。
ポイント
初期費用、月額費用、オプション機能の費用などを総合的に比較検討しましょう。単に価格が安いだけで選ぶのではなく、必要な機能が揃っているか、サポート体制は十分かといった点も考慮し、コストパフォーマンスを見極めます。
多くのシステムでは無料トライアル期間が設けられています。実際に使用感を試した上で、予算と照らし合わせて最適なプランを選んでみてください。
補助金・助成金の適用
導入コストを抑えたい場合は、補助金・助成金が適用できるe-ラーニングがおすすめです。国や地方自治体は、企業の人材育成やDX推進を支援するための補助金・助成金を設けています。
建設業で活用できる代表的なものとして「人材開発支援助成金」があり、eラーニングの導入費用や研修費用の一部が助成される場合があります。
補助金・助成金を利用する際の確認事項は以下のとおりです。
確認事項 | 詳細 |
---|---|
対象となる制度の有無 | 人材開発支援助成金(建設労働者技能実習コースなど)、キャリアアップ助成金、各自治体のDX推進補助金など |
助成対象となる経費の範囲 | システム導入費用、受講料、教材作成費用などが対象になるか |
申請要件 | 企業の規模、雇用保険の加入状況、研修計画の内容など |
申請手続き・スケジュール | 申請書類、提出期限、審査期間など |
eラーニング提供事業者のサポート体制 | 申請に関する相談や書類作成の支援があるか |
補助金・助成金を活用すれば、eラーニング導入の経済的負担を軽減できます。提供事業者に相談したり、社会保険労務士などの専門家に確認して、利用可能な制度を調べてみましょう。
自社のリソースを組み込める
自社リソースを組み込めるeラーニングもおすすめです。企業には長年培ってきた独自の技術や、安全管理に関する貴重な資料があるでしょう。
組み込みたい自社リソースの例
- 熟練技能者の作業手順を解説した動画
- 過去に発生したヒヤリハット事例とその対策集
- 自社独自の施工マニュアルや品質管理基準書
- 安全大会や社内研修で使用したプレゼンテーション資料
- 顧客からの感謝の声やクレーム事例とその対応ノウハウ
これらの社内情報を教材として活用できれば、汎用的なコンテンツではカバーしきれない、自社に特化した実践的な学びを提供できます。知識や技術の効率的な伝承にもつながり、研修効果を高められます。
建設業におすすめのeラーニング【Construction Boarding】
建設業向けのeラーニングは、私たちワット・コンサルティングが提供する「Construction Boarding」がおすすめです。
建設業界に特化した人材サービスのノウハウが詰まっており、現場の実態に即した教育が実現できます。
Construction Boardingの特徴
- 建設業に特化した実践的な講座内容
- 1つの動画が3分前後と短く、隙間時間を活用可能
- スマホ・タブレット・PCでいつでもどこでも学習
- 現場のリアルな映像やイラストで初心者もわかりやすい
- 理解度テストで知識の定着を確認
- 人材開発支援助成金の対象になる場合がある
3分程度の短時間で学べるので、忙しい現場でも効率的に基礎知識から実践的なスキルまで習得できます。
朝礼後の短い時間や移動中、休憩時間などを利用して、測量や図面の読み方、安全管理といった専門知識を手軽に学べるのが特徴です。
OJTだけでは伝えきれない基礎知識の習得や、多能工育成の一環としても活用できます。
2週間の無料トライアルがあるため、試しながら検討してみてください。
建設業eラーニングの費用対効果を測るステップ
eラーニングを導入した効果を数値化し、投資価値を確認するステップを紹介します。費用対効果を測定することで、導入後の成果を客観的に評価でき、継続的な改善にもつながります。
eラーニングの費用対効果を測る2つのステップ
- コスト回収シミュレーション
- KPI設定と効果測定
それぞれの内容を解説します。
コスト回収シミュレーション
コスト回収シミュレーションは、eラーニング導入によって投資費用を回収する期間や利益を生み出す目安を算出するものです。事前に試算することで、導入の意思決定や社内説明がスムーズになります。
まず、eラーニング導入にかかるコストと投資回収の要素を確認しましょう。
eラーニング導入コスト | 詳細 |
---|---|
初期費用 | システム導入費、初期教材購入費など |
ランニングコスト | 月額または年額の利用料(ID数に応じた変動費など) |
教材作成・更新費用 | 自社オリジナル教材の作成や既存教材の更新にかかる費用 |
運用人件費 | eラーニングシステムの管理・運用担当者の作業時間 |
投資回収に貢献する要素には、コスト削減と売上・利益向上の両面があります。
コスト削減の要素 | 詳細 |
---|---|
集合研修関連費の削減 | 会場費、外部講師への謝礼、資料印刷費 |
交通費・宿泊費の削減 | 遠方の従業員が集合研修に参加する際の費用 |
移動時間・研修準備にかかる人件費の抑制 | 研修参加のための移動時間や教育担当者の準備工数の削減 |
売上・利益向上への貢献 | 詳細 |
---|---|
技術力向上による提供価値の向上 | 高品質な施工による顧客満足度アップ、受注単価の上昇 |
資格取得による受注機会の拡大 | 有資格者増による公共工事の入札参加や対応可能な工事範囲の拡大 |
生産性の向上 | 新人の早期戦力化や多能工化による案件対応力強化 |
事故防止による損失回避 | 安全教育の徹底による労働災害の減少、関連コストの削減 |
これらの項目を数値化し、以下のように計算します。
コスト回収年数の計算式
導入コスト ÷ (年間削減コスト + 年間増加期待利益) = 回収年数
例えば、導入コストが200万円で、年間のコスト削減が80万円、育成による利益増が120万円見込める場合、1年で投資を回収できる計算です。
KPI設定と効果測定
KPI設定と効果測定は、eラーニング導入後の成果を客観的に評価するために実施します。具体的な目標(KPI)を設定し、定期的に達成度を測りましょう。
建設業におけるeラーニングのKPI設定例を紹介します。
KPI例 | 目標値の例 |
---|---|
受講完了率 | 90%以上 |
テスト平均点 | 80点以上 |
1人あたりの月間平均学習時間 | 5時間以上 |
特定資格の取得率(例: 2級施工管理技士) | 前年比10%向上/目標3名取得 |
新人技術者のOJT評価(5段階) | 平均4.0以上(半年後) |
新人技術者の独り立ちまでの期間 | 従来比20%短縮 |
ヒヤリハット報告件数の削減率 | 前年同項目比15%削減 |
1現場あたりの手戻り工数の削減 | 目標5%削減 |
研修満足度アンケート(5段階評価) | 平均4.2以上 |
入社1年以内の新人離職率 | 8%未満(前年12%から改善) |
効果測定の方法としては以下のようなものがあります。
効果測定の方法 | 詳細 |
---|---|
eラーニングシステムのレポート機能 | 受講状況やテスト結果をデータで確認 |
アンケート調査 | 受講者やOJT担当者から満足度や課題点を収集 |
ヒアリング | 管理者や現場責任者から育成状況や業務への変化を聴取 |
実績データの比較 | 資格取得状況や事故発生件数などを導入前後で比較 |
これらのKPIと測定方法を組み合わせ、導入3ヶ月後、半年後、1年後といったタイミングで効果を検証しましょう。目標達成度合いに応じて研修内容を見直すことで、eラーニングの効果を最大限に高められます。
まとめ
効率的な人材育成を実現するeラーニングは、これからの建設業の競争力強化に欠かせないツールです。
導入時には本記事で紹介した選定ポイントを参考に、自社のニーズに合った製品を選びましょう。
eラーニング選定のポイント
- 講座ラインナップの充実度
- 進捗管理機能の有無
- 確認テストの質と量
- モバイル対応状況
- 多言語対応の可否
- BIM・ICT研修の提供
- カスタマイズの柔軟性
- 料金体系の妥当性
- 補助金・助成金の活用可否
- 自社教材の組み込み可否
建設業に特化したeラーニングは「Construction Boarding」がおすすめです。
短時間で効率的に学べる設計なので、忙しい現場でも継続的な学習が可能です。
2週間の無料トライアルで実際の使い勝手を確かめてみてください。
貴社の人材育成の参考になれば幸いです。