夏の施工管理あるある5選|夏の暑さ対策10選も紹介

夏の施工管理あるある5選|夏の暑さ対策10選も紹介

施工管理の仕事は、外仕事が多いだけに夏の暑さとの戦いです。

夏の現場の特徴を知らずに漠然と作業していると、作業効率が下がるだけではなく最悪の場合、熱中症にかかってしまう危険性もあります。

そこで、この記事では「夏ならではの現場あるある」と「暑さ対策」について解説します。

夏の施工管理を知れば、安全で効率の良い仕事につながりますので、最後まで読んでみてください。

夏の施工管理あるある5選

夏の施工管理には、以下のあるあるがあります。

夏の施工管理あるある

  1. 日焼け対策が必要
  2. 虫が気になる
  3. 顔中が汗だらけになる
  4. 仕事終わりの一杯が美味い
  5. ヘルメットの中が蒸し風呂状態になる

これらについて、1つずつ見ていきましょう。

日焼け対策が必要

施工管理は外仕事なので、日焼け対策が必要です。

施工管理の男性
施工管理の男性

別に顔が黒くなるだけなら気にならないけど。

日焼けは見た目が黒くなるだけではなく、紫外線の影響により以下のリスクも考えられます。

紫外線による影響

  • シワ
  • シミ
  • たるみ
  • 皮膚がん

そのため、日焼け止めクリームとスプレータイプを併用しましょう。

クリームタイプだけだと汗ですぐ落ちてしまうので、スプレータイプも必須です。

できればサングラスも着用しておくと、目へのダメージも防げて効果的です。

虫が気になる

外作業があると、虫も気になるところです。

特に河川や森林内の工事だと、かなり虫がいます。

施工管理の男性
施工管理の男性

虫なんてへっちゃら!

という方もいると思いますが、現場では命にかかわる危険な虫もいますので、しっかり対策しましょう。

危険な虫の例

  • ヒル
  • 野ダニ
  • スズメバチ

以下の対策が有効です。

虫対策

  • 携帯式線香
  • ハッカスプレー
  • 黒い色の服装は避ける

ハッカスプレーや携帯式の線香は、虫に対して強力な効果を発揮します。

施工管理の男性
施工管理の男性

市販で売っている虫よけスプレーはどうなの?

効果がゼロではありませんが、動き回った際に落ちやすいので期待以上の効果は得られません。

また、もしハチに刺されたときのために「毒吸引器具」の携帯もしておくと安心です。

顔中が汗だらけになる

暑さで顔中が汗だらけになることは、夏のあるあるです。

施工管理は職人さんと比べると肉体労働は少ないとはいえ、けっこう動き回るので汗もかきやすいです。

そのため、常にタオルを首に巻いておきましょう。

汗をかいたときにサッと拭けますし、タオルのおかげで作業服の襟回りが汚れにくくなるメリットもあります。

仕事終わりの一杯が美味い

施工管理の男性
施工管理の男性

夏は暑さばかりで、大変そうだな・・・。

実は暑いからこそのメリットもあります。

それは、仕事終わりの一杯です。

仕事中であっても、暑い中でのどに流し込む炭酸飲料は最高の瞬間です。

ポイント

ただし、炭酸飲料は熱中症対策にはあまり良くないのでほどほどにしておきましょう。

ヘルメットの中が蒸し風呂状態になる

現場にいる以上、ヘルメット着用は必須です。

そして、ヘルメットは帽子と違って通気性がよくないので、頭の中が蒸し風呂状態になりやすいです。

ポイント

頭が熱いとボーっとしやすくなり、集中力が切れやすくなります。

そのため、ヘルメットインナーの着用を検討してみましょう。

詳しくは「施工管理の夏の暑さ対策10選」で後述します。

また、最近では通気性の良いヘルメットも登場しています。

会社と相談して、導入をお願いしてみてはいかがでしょうか。

施工管理の夏の暑さ対策10選

2023年の東京の最高温度は、34.3度です。

参考:国土交通省|気象庁:観測開始からの毎月の値

そういった酷暑の中での外仕事では、暑さのあまり体調を崩す原因にもなりかねません。

夏風邪が長引くと会社に迷惑がかかりますし、なにより貴重な休みが台なしです。

そのため、夏の暑さ対策が必要不可欠です。

施工管理の夏の暑さ対策

  1. 防暑タレ|首元を日差しから守る
  2. ネッククーラー|首元を冷やす
  3. 空調服|ファン付きで全身涼しい
  4. ヘルメットインナー|頭の蒸れを防ぐ
  5. 冷却スプレー|局所を瞬時に冷やせる
  6. コンプレッションインナー|速乾性バツグン
  7. 休憩中はしっかり休む
  8. 水分・塩分補給を欠かさない
  9. 身体の一部分を局所的に冷やす
  10. 冷凍専用の飲み物を所持しておく

詳しく解説していきます。

防暑タレ|首元を日差しから守る

防暑タレとは、ヘルメットの後部に取り付ける布製のアイテムのことで、首元の直射日光や照り返しを防ぎます。

防暑タレには、着用のみのシンプルなタイプの他に以下タイプもあります。

タイプ

  • 水で濡らして気化熱で冷やすタイプ
  • 保冷剤を入れて使うタイプ

特に首元は暑さだけではなく、熱中症対策にも効果的なので積極的に活用しましょう。

防暑タレの装着が必須の会社もあります。

ネッククーラー|首元を冷やす

ネッククーラーとは、首元に装着し首の横や後ろを冷やすアイテムです。

ネッククーラーには以下のタイプがあります。

タイプ

  • 保冷剤タイプ
  • 充電式タイプ
  • 水で冷やして使うタイプ
  • 凍らせて使うタイプ

防暑タレ同様、熱中症対策に有効な首元を直接冷やせます。

空調服|ファン付きで全身涼しい

空調服とは、上着に取り付けられた小型のファンにより、衣服内の空気を循環させ体温を下げるアイテムです。

空調服のタイプ

  • ベスト
  • 半袖
  • 長袖

上半身全体の体温上昇を抑えられるので熱中症対策の効果が高く、建設業界では特に注目されているアイテムの1つです。

一方で、ホコリや粉じんの多い現場で使うと、ファンが取り込んでしまい故障の原因になりかねません。使用場所には注意が必要です。

ヘルメットインナー|頭の蒸れを防ぐ

ヘルメットインナーとは、ヘルメットの下に着用するキャップをいいます。

吸水性や速乾性に優れており、頭の蒸れ防止に最適です。

また、ヘルメットインナーをかぶることで、髪の毛がボサボサになりにくいです。

水で濡らして使うタイプや、防暑タレのように首元まで覆われているタイプなどがあります。

冷却スプレー|局所を瞬時に冷やせる

冷却スプレーは、吹きかけた部分が一瞬にして冷たくなるアイテムです。

ただ、冷却範囲が狭く一瞬冷たくなるだけなので、部分的に素早く冷やしたいときに使うと良いでしょう。

ポイント

応急処置に向いています。

吹きかけると特に有効な部位は、以下のとおりです。

有効な部位

  • 首筋
  • わきの下
  • 太ももの付け根

市販のお店でも安く手に入るので、常備しておきたいアイテムの1つです。

コンプレッションインナー|速乾性バツグン

コンプレッションインナーとは、着用時に身体にぴったりと密着するインナーのことです。

コンプレッションウェアとも呼ばれます。

暑さ以外にも以下のメリットがあります。

特徴

  • 速乾性がある
  • 腰痛予防にも良い
  • 身体が動かしやすい
  • 関節の負荷が軽減される

もともとはスポーツ用として使用されていましたが、上記のメリットからワークウェアとしても注目されるようになりました。

肌触りがサラサラしており、着心地もバツグンです。

休憩中はしっかり休む

現場では、10時と15時の小休憩と12時の昼休憩があるので、しっかり身体を休めましょう。

施工管理の男性
施工管理の男性

でも、そんなに疲れているわけじゃないから大丈夫!

と思っていても、夏の暑さは知らぬ間に体力を奪っていきます。

休憩中は以下の対策が効果的です。

休憩中の暑さ対策

  • 水分と塩分を補給しておく
  • 眠くなくても目を閉じておく
  • 昼は食欲がなくてもしっかり食べる

一方で、これらの行為を怠ると後半にかけてバテてしまい、最悪の場合、熱中症にかかる危険性もあります。

そのため、休憩時間中はとにかく身体を休めることが先決です。

水分・塩分補給を欠かさない

夏は汗が原因で夏バテになりやすいため、水分と塩分補給が重要です。

具体的には以下のアイテムが有効です。

有効なアイテム

  • 麦茶
  • 塩あめ
  • 経口補水液

水分は、麦茶か経口補水液が良いでしょう。

※経口補水液とは、水分と電解質の補給ができる熱中症対策に適した飲み物のこと。

また、のどが渇く前に水分補給をしましょう。

のどが渇いたときには、すでに脱水症状になっているからです。

意識して取り組むようにしましょう。

身体の一部分を局所的に冷やす

先述したとおり、身体を冷やすと効果的な部位を知っておけば、夏の暑さ予防や熱中症対策に有効です。

冷やすと効果的な部位

  • 首筋
  • わきの下
  • 太ももの付け根

これらの部位は太い血管が流れており、氷水や冷却スプレーで冷やすと素早く体温を下げられます。

熱中症対策については厚生労働省が公開しているので、詳しくはそちらで確認してみてください。

参考:厚生労働省|熱中症予防のための情報・資料サイト

冷凍専用の飲み物を所持しておく

現場では、冷凍専用の飲み物を携帯しておくと良いでしょう。

冷蔵庫で冷やしただけの飲み物だと、外気温や身体の暑さでぬるくなってしまうからです。

朝一で買った飲み物が、昼にはお湯みたいになっていることもあります。

冷凍されたペットボトルを身体に当てると、ひんやりしていて気持ちがいいです。

注意

冷凍専用以外のペットボトルを凍らせると、破裂する危険性があるので注意しましょう。

冷凍専用の飲み物を持参しておけば、現場で飲むときにはキンキンに冷えた状態で飲めます。

最後にもう一度、夏の暑さ対策についてまとめておきます。

夏の暑さ対策

1.防暑タレ|首元を太陽から守る

2.ネッククーラー|首元を冷やす

3.空調服|ファン付きで全身涼しい

4.ヘルメットインナー|頭の蒸れを防ぐ

5.冷却スプレー|局所を瞬時に冷やせる

6.コンプレッションインナー|速乾性バツグン

7.休憩中はしっかり休む

8.水分・塩分補給を欠かさない

9.身体の一部分を局所的に冷やす

10.冷凍専用の飲み物を所持しておく

これらを知り、夏を乗り切りましょう!

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