令和6年度から施工管理技士試験の受験資格が改正される|3つの注意点も解説

令和6年度から施工管理技士試験の受験資格が改正される|3つの注意点も解説

令和6年度から施工管理技士試験の受験資格が改正されました。

特に1級の第一次検定の受験資格が緩和されましたが、新受験資格には注意点もあります。

この記事でわかること

  • 令和6年度改正版の施工管理技士試験の受験資格
  • 令和6年度の施工管理技士試験の受験資格改正によるメリット
  • 令和6年度以降の施工管理技士試験の注意点

これから施工管理技士を受験する人は参考にしてみてください。

この記事の監修者

私たちワット・コンサルティングは、施工管理の転職サポートを行う会社です。

施工管理に役立つ情報を配信しています。

国土交通省が発表した、令和6年度以降の施工管理技士試験の受験資格は以下のとおりです。

出典:国土交通省|令和6年度より施工管理技術検定の受験資格が変わります

特に大きな受験資格の改正点は以下の2つです。

大きな改正点

  • 1級の第一次検定:受験年度末に19歳以上であれば誰でも受験できる
  • 第二次検定:第一次検定合格後の実務経験年数を問われる

以前は1級の第一次検定の受験資格は学歴や実務経験年数の要件がありましたが、それらが撤廃されて19歳以上(受験年度末時点)であれば受験できるようになりました。

そのため、旧受験資格で実務経験年数が足りなかった人は、令和6年度の試験から第一次検定を受験できるでしょう。

また、第二次検定の受験には「第一次検定合格後の実務経験年数」を問われるようになったため、先に第一次検定に合格していることが求められます。

1級の第二次検定の受験資格「特定実務経験」とは

1級の第二次検定の受験資格には、以下の要件があります。

要件

特定実務経験1年以上を含む実務経験3年以上

「特定実務経験」とは、請負金額4500万円(建築一式工事は7000万円)以上の建設工事で、監理技術者や主任技術者の指導の下、または監理技術者や主任技術者を行った経験を指します。

第一次検定に合格後、特定実務経験1年以上を含む実務経験が3年以上あれば、第二次検定を受験できます。

各施工管理技士の第二次検定の受験資格

7種類の施工管理技士試験における第二次検定の受験資格は以下のとおりです。

出典:国土交通省|令和6年度より施工管理技術検定の受験資格が変わります

これは従来の受験資格と同じです。

令和6年度〜10年度は旧受験資格と新受験資格を選択できる

経過措置として、令和6年度〜10年度の試験は旧受験資格と新受験資格を選択できます。

受験資格を満たしている方で受験しましょう。

ちなみに、新受験資格を選択した方が良いケースは以下のとおりです。

新受験資格を選択した方が良いケース

  • 施工管理の実務経験がない
  • 就職前に施工管理技士補を取得したい
令和6年度の施工管理技士試験の受験資格改正によるメリット

令和6年度の施工管理技士試験の受験資格改正によって、以下のメリットが出てきました。

メリット

  • 1級施工管理技士補を取得しやすい
  • 1つの工事種目で複数の試験を受験できる
  • 1級の第一次検定に合格後、2級を取得しやすい

メリットを1つずつ解説していきます。

1級施工管理技士補を取得しやすい

19歳以上で1級の第一次検定を受験できるので、1級の施工管理技士補を取得しやすくなりました。

施工管理技士補とは

文字どおり、施工管理技士を補佐する資格です。

施工管理技士試験の第一次検定に合格すれば取得できます。

施工管理技士補については、技士補はいつから?【答え:2021年から!どんな資格かも解説】にまとめています。

予測

19歳以上であれば誰でも1級の第一次検定を受験できるため、おそらく2級を受験する人が減り、1級の受験者数が増えると予測されます。

1つの工事種目で複数の試験を受験できる

改正前は1つの工事種目の実務経験で1つの施工管理技士試験しか受験できませんでしたが、改正後は1つの工事種目で複数の施工管理技士試験を受験できます。

出典:国土交通省|令和6年度より施工管理技術検定の受験資格が変わります

そのため、複数の施工管理技士資格を取得しやすくなりました。

複数の施工管理技士資格があると、資格手当で年収アップできたり、転職が有利になりやすいです。

キャリアアップにも有益な改正といえるでしょう。

1級の第一次検定に合格後、2級を取得しやすい

1級の第一次検定に合格後は、1年以上の実務経験を積むだけで2級の第二次検定を受験できます。

ポイント

1級の第二次検定を受験するには5年の実務経験が必要ですが、1年の実務経験を積んだあとに2級の施工管理技士を先に取得してしまう進路もあります。

2級の施工管理技士になれば主任技術者も担当できるため、スキルアップや昇給も期待できるでしょう。

そのため、あえて1級の第一次検定→2級の第二次検定という順番で取得する方法もあります。

一方、令和6年度以降の施工管理技士試験では、以下の注意点があります。

注意点

  • 第一次検定に合格しないと第二次検定を受験できない
  • 転職者は実務経験の証明が難しくなるかもしれない
  • 試験問題が変わるかもしれない

こちらも1つずつ解説していきます。

第一次検定に合格しないと第二次検定を受験できない

出典:国土交通省|令和6年度より施工管理技術検定の受験資格が変わります

新受験資格では、第一次検定に合格しないと第二次検定を受験できません。

注意

そのため、すでに十分な実務経験年数があるのに第一次検定に合格していない人は、早急に第一次検定を受験して合格しましょう。

第一次検定に合格せず放置しておくと「第一次検定合格+新たな実務経験年数」が必要になってしまいます。

幸い、令和6年度〜10年度までは、旧受験資格を選択できます。

どんなに遅くとも令和10年度の試験までに、施工管理技士資格を取得しましょう。

転職者は実務経験の証明が難しくなるかもしれない

施工管理で転職している人は、実務経験の証明が難しくなるかもしれません。

該当する実務経験の証明は、在籍していた会社の代表者や、請負工事の監理技術者にもらう必要があります。

つまり、前に勤めていた会社などに連絡して、実務経験の証明をもらわなければいけません。

注意

円満退職できなかった会社の場合は「連絡しづらい」「取り合ってもらえない」などの問題が発生する可能性があります。

従来は、前職の実務経験も含めて、現在所属している会社の代表者から実務経験の証明をもらえばOKでしたが、それが厳格化された印象です。

ポイント

これから実務経験の証明書を作る場合は、現場ごとに書類を作っておくのがおすすめです。

試験問題が変わるかもしれない

受験資格が改正されるため、試験問題が変わる可能性があります。

くりかえしですが、第一次検定の受験資格が年齢だけなので、未経験者の受験も増えるでしょう。

第一次検定の新受験資格

  • 1級:19歳以上
  • 2級:17歳以上

未経験者でも簡単に合格できる試験だと、未経験者が施工管理技士補を取得することになり、現場レベルでの業務遂行が不安視されるかもしれません。

事実、国土交通省は試験問題について以下のように発表しています。

出典:国土交通省|令和6年度技術検定のスケジュール等を公表しました~受検資格等の見直しを行います~

もちろんどのような問題が出るかはわかりませんが、第一次検定・第二次検定ともに試験問題の改訂があるでしょう。

従来どおり過去問中心の勉強をするしかありませんが、令和6年以降はしばらく試験対策をしにくくなるかもしれません。

最後にもう一度、令和6年度の施工管理技士試験の受験資格改正による、メリット注意点をまとめておきます。

メリット

  • 1級施工管理技士補を取得しやすい
  • 1つの工事種目で複数の試験を受験できる
  • 1級の第一次検定に合格後、2級を取得しやすい

注意点

  • 第一次検定に合格しないと第二次検定を受験できない
  • 転職者は実務経験の証明が難しくなるかもしれない
  • 試験問題が変わるかもしれない

第一次検定の受験資格を年齢だけにした背景は、施工管理技士が不足しているためと考えられます。

受験しやすくなったことはチャンスなので、施工管理技士を取得してキャリアアップしていきましょう。

施工管理技士の詳細は、施工管理技士試験の難易度や資格の種類!各試験の難しい順も解説にまとめたので参考にしてみてください。

あなたの資格取得の参考になればうれしいです。

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