一級土木施工管理技士の経験記述の丸写しはデメリットが大きい【例文も紹介】

一級土木施工管理技士の経験記述の丸写しはデメリットが大きい【例文も紹介】
施工管理の男性
施工管理の男性
一級土木施工管理技士試験の経験記述って、丸写ししちゃダメかな…?

経験記述って難しそうだから、できれば丸写ししたいんだよね。

でも、さすがにバレて不合格になるかな…?

丸写しせずに合格するコツがあれば知りたい。

こういった疑問や不安に応える記事です。

この記事でわかることは下記のとおり。

  • 一級土木施工管理技士の経験記述は丸写しでも合格できるのか
  • 一級土木施工管理技士の経験記述を丸写しせずに合格するコツ

私たち「ワット・コンサルティング」は、施工管理の転職サポートを行う会社です。

結論、経験記述の丸写しはおすすめしません。

なぜなら、デメリットの方が大きいから。

あなたの経験にそって書く方が書きやすく、覚えやすいので、そもそも丸写しする必要がありません。

丸写しせずに合格するコツも解説するので、試験の参考にしてみてください。

SAN-SUKE

一級土木施工管理技士の経験記述は丸写しでも合格できるのか【バレたら難しい】

一級土木施工管理技士の経験記述は丸写しでも合格できるのか【バレたら難しい】

結論、合格できるかもしれませんが、丸写しがバレたら合格は難しいでしょう。

採点担当者さんがどこまでチェックしているかはわかりませんが、参考書やネット上の例文と照合されたら、減点や失格の対象になります。

そして、採点担当者さんが「丸写しをチェックしようと思えばできる」のは間違いないので、丸写しはリスクが高いでしょう。

経験記述を丸写しするのはデメリットの方が大きい

そもそも経験記述とは、あなたの工事経験を記載するものです。

後述する「経験記述の書き方」さえ勉強すれば、あとはあなたの経験に当てはめるだけ。

そして、経験値が足りていれば得点しやすい問題です。

冷静に考えてみると、下記のような「丸写しするデメリット」が大きいので、普通にあなたの文章を考える方がいいですよ。

  1. 丸写しの文章は覚えにくい
  2. 丸写しは矛盾することがある

デメリットを1つずつ解説します。

【デメリット①】丸写しは覚えるのが難しい

そもそも、参考書やネットに載っている例文を覚える方が難しいです。

なぜなら、あなたが経験してない工事だから。

シンプルに、あなたが経験したことなら書きやすいし、覚えやすいですよね。

わざわざ難しい丸写しを選ぶメリットはないかなと思います。

【デメリット②】丸写しは矛盾することがある

丸写しすると、文章が矛盾する恐れがあります。

なぜなら、あなたが経験していないことだから。

あなたが経験したことなら事実なので矛盾なく書けますが、丸写しだとどこかで矛盾してしまうかもしれません。

結果、減点されることもあるでしょう。

第二次検定の経験記述問題には、下記の注意書きがあります。

あなたが経験した工事でないことが判明した場合は失格となります。

「民間工事はバレにくい」「公共工事はバレやすい」などの憶測も飛び交っていますが、本質はそこではありません。

あなたが経験したことを書く方が、矛盾がない文章を書けるので、得点も伸びやすいですよ。

不正すると資格取り消しになるケースもある

そもそもですが、不正があれば最悪の場合は資格が取り消しになることもあるでしょう。

「経験記述の丸写し」ではありませんが、過去には不正で資格が取り消された例もあります。

参考:2級土木施工管理技士の実務経験のごまかしは危険すぎる【取消になる】

結論、丸写しはデメリットの方が大きいので、やらない方がいいですよ。

一級土木施工管理技士の経験記述を丸写しせずに合格するコツ6選
施工管理の男性
施工管理の男性
たしかに丸写しはよくないよね。

でも、経験記述って難しそうだよなぁ…

丸写しせずに合格するコツがあれば知りたい。

結論、コツは下記の6つです。

  1. 品質管理と安全管理を重点的に対策する
  2. 経験記述の独特の書き方を覚える
  3. 難しい表現は避ける
  4. 文末表現を統一する
  5. 添削してもらう
  6. 何度も書いて内容を暗記する

1つずつ解説しますね。

【コツ①】品質管理と安全管理を重点的に対策する

一級土木施工管理技士の経験記述問題は、下記の5ジャンルから出題される傾向です。

  1. 施工管理
  2. 工程管理
  3. 品質管理
  4. 安全管理
  5. 環境対策

そして、近年は品質管理と安全管理の出題が多いので、特に対策しましょう。

  • 平成28年度:安全管理
  • 平成29年度:安全管理
  • 平成30年度:品質管理
  • 令和元年度:品質管理
  • 令和2年度:品質管理
  • 令和3年度:安全管理
  • 令和4年度:安全管理

対策は、1級土木施工管理技士の合格率や過去問から見る難易度にもまとめてるので参考にどうぞ。

【コツ②】経験記述の独特の書き方を覚える【例文つき】

経験記述は独特の書き方があるので、覚えておきましょう。

書き方さえわかれば、あとはあなたの経験を当てはめていくだけです。

全国建設研修センターのサイトに過去問が掲載されているので、そちらも見ておくのがおすすめ。

経験記述問題は、設問1と設問2に分かれています。

設問1の書き方は下記のとおり。

項目書き方
工事名工事契約書に記載されている名称
工事の内容
  • 発注者名:行政名・元請の場合は自社名・下請けの場合は元請会社名
  • 工事場所:都道府県名・市町村名・地域名
  • 工期:令和◯年◯月◯日~令和◯年◯月◯日
  • 主な工種:舗装工・コンクリート工など。参考資料はこちら
工事現場における施工管理上のあなたの立場現場代理人・工事主任など

設問2は、上記の現場で留意した点を記載する問題です。

※施工管理・工程管理・品質管理・安全管理・環境対策から出題されます。

具体的な書き方は下記のとおり。

項目書き方(例文)
現場状況と留意した課題山間部のアスファルト舗装工事において、施工現場が崖に面しており、作業員の落下を防止することが重要な課題と考えた。
課題解決のために検討した項目・理由・内容現場の落下事故防止のため、下記の事項を検討した。
  1. 作業員全員で危険箇所を共有する
  2. 危険な足場を確認して十分に注意喚起する
  3. 危険箇所に注意喚起の看板を設置する
現場で実施した対応と結果上記3つを実施するとともに、日々のKYKで作業員の安全チェックリストの確認してもらった。結果、事故もなく、工事を完成させることができた。

詳しくは、一級土木施工管理技士の参考書などでも勉強してください。

おすすめの参考書は下記などです。

【コツ③】難しい表現は避ける

経験記述では、難しい表現を使わないのがコツです。

難しい表現は、シンプルに読みにくいので。

採点担当者さんの立場になればわかりますが、わかりやすい文章の方が好まれます。

特に、箇条書きは効果的なので使いましょう。

情報は横に並べるより、箇条書きで縦に並べた方がわかりやすいです。

【コツ④】文末表現を統一する

文末表現は統一した方が読みやすくなります。

経験記述では「です」「ます」など丁寧表現は使わないのが一般的。

下記のような文末表現が多いです。

  • ~した。
  • ~である。

【コツ⑤】添削してもらう

文章を書いたら、添削してもらうのがおすすめです。

第三者の目が入ることで、さらに良い文章になるから。

具体的には、下記のような人に添削してもらうと良いでしょう。

  • 上司や先輩
  • 施工管理の知り合い
  • スクールの講師

自分では良い文章だと思っていても、他人が読むとわかりにくいことも。

一発合格を目指すなら、添削してもらいましょう。

【コツ⑥】何度も書いて内容を暗記する

添削してもらって良い文章ができたら、何度も書いて文章を暗記しましょう。

試験当日に時間をロスしないで済みます。

何度も書くことで「こうしたらもっといいかも」と、文章を磨き上げることもできますよ。

まとめ:一級土木施工管理技士の経験記述を丸写しするのはデメリットが大きい

まとめ【一級土木施工管理技士の経験記述を丸写しするのはデメリットが大きい】

結論、丸写しはデメリットの方が大きいので、おすすめしません。

下記の6つのコツも参考に、あなたの文章を作ってみましょう。

  1. 品質管理と安全管理を重点的に対策する
  2. 経験記述の独特の書き方を覚える
  3. 難しい表現は避ける
  4. 文末表現を統一する
  5. 添削してもらう
  6. 何度も書いて内容を暗記する

また、1級土木施工管理技士の合格率や過去問から見る難易度も試験対策の参考になると思います。

きちんとあなたの文章を書けば、得点がのびて合格しやすいですよ。

試験はあくまでも正攻法でいきましょう。

あなたの試験対策の参考になればうれしいです!

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