公務員に興味はあるけど、キツいならやめておこうかな…
どんな仕事も大変なのはわかるけど、できれば少しでも負担が少ない仕事がいいなぁ。
転職に失敗したくない…
やっぱり民間の方がいいのかな?
そもそも僕は土木公務員に向いてるんだろうか?
こういった疑問や不安に応える記事です。
この記事でわかることは下記のとおり。
- 土木公務員の仕事内容がわかる
- 土木公務員のきついところがわかる
- 土木公務員のメリットがわかる
- 民間のきついところとメリットがわかる
- 土木公務員に向いている人の特徴がわかる
私たち「ワット・コンサルティング」は、土木の現場監督などの技術者派遣も行っている会社です。
この記事では、土木公務員について解説します。
結論、土木公務員の仕事はきついところもありますが、メリットも多いです。
というか、そもそもどんな仕事でも「きついところ」があるのは一緒。
公務員でも民間でもメリットとデメリットがあります。
※仕事に「楽さ」を求めてしまうと、どんどん選択肢がへってしまうので要注意。
この記事では、土木公務員のきついところだけでなく、メリットもお伝えします。
また、土木公務員に向いている人の特徴もまとめたので、就職・転職の参考にしてみてください。
それでは、さっそく見ていきましょう!
目次
【そもそも】土木公務員の仕事内容とは
土木公務員の主な仕事は、公共工事の計画・発注・管理です。
具体的には下記のような仕事を行います。
- 公共土木工事の計画
- 工事にあたっての調査
- 工事設計や積算
- 民間業者の選定・発注
- 民間業者との打ち合わせ
- 工事監理
もちろん自治体によって業務範囲は違います。
- 調査・設計・積算を土木公務員が行う自治体もある
- 調査・設計・積算から建設コンサルタントや施工業者にお願いする自治体もある
書類作成が多いのが特徴
土木公務員の業務は、書類作成が多めです。
公共工事を行うには、多くの書類が必要だから。
- 計画・調査の書類
- 設計図
- 積算の書類
- 予算を通す書類
- 説明資料
- 入札関係の書類
- 施工に関する書類
- 住民に対する書類など
土木に関わる仕事ですが、自治体や部署によっては書類作成がメインの人もいます。
土木公務員のきついところ9選
結論、下記の9つです。
- 部署によっては忙しい
- 異動が少ない
- 災害発生時はかなり忙しい
- 民間より給料が少なめ
- 年功序列
- マニュアル仕事が多い
- 前例主義が多い
- クレームがある
- 仕事を辞めにくい
1つずつ解説します。
①部署によっては忙しい
中には忙しい部署もあります。
定時で帰れる部署もありますが、夜遅くまで働く部署もあり、どこに配属されるかで働き方が違う感じです。
希望部署は聞かれますが、必ずその部署に配属されるとは限りません。
このへんは、少し運の要素もあるでしょう。
②異動が少ない
一般的な公務員に比べて、異動は少ないです。
そもそも部署自体が少ないから。
そのため、忙しい部署に配属されてしまうと、しばらく異動できないこともあります。
また、苦手な同僚がいる場合でも異動できないことがあるので、ちょっと辛いところです。
③災害発生時はかなり忙しい
当然ですが、災害発生時はかなり忙しいです。
住民の危険を防ぎ、1日も早い復旧が求められるから。
特に地震は土木に直結しているため、地震が発生すると休む暇もなく働くときもあります。
災害復旧は多くの人に役立てる素晴らしい仕事ですが、忙しさは覚悟しておきましょう。
④民間より給料が少なめ
一般的には、民間より公務員の方が給料が低く設定されています。
下記は民間建設会社と技術系公務員の平均年収です。
- 民間建設会社:約540万円
- 技術系公務員:約449万円
※総務省「令和3年地方公務員給与実態調査結果等の概要」と厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より計算
公務員の給料の原資は税金であるため、あまり高給をもらうわけにもいかないところもあります。
「稼ぎたい!」という人は、民間の方がいいかもしれません。
⑤年功序列
基本的には年功序列です。
勤務年数が増えるほど給料や役職が上がるのは良いことですが、仕事を頑張っても評価が一緒なのが人によってはきついところ。
仕事をサボり気味の人も、すごく頑張っている人も同じ評価になってしまうこともあるので、やる気をなくしてしまう人もいます。
⑥マニュアル仕事が多い
土木公務員の仕事は、マニュアルに沿った仕事が多いです。
なぜなら、自治体である以上はルールを守らないといけないから。
マニュアルがある安心感はありますが、「仕事の創造性」という点では民間の方が上かもしれません。
創造性の高い仕事をしたい人には、ちょっと窮屈に感じるシーンがあるかもですね。
⑦前例主義が多い
すべてではありませんが、基本的には前例主義が多いです。
なぜなら、間違いが許されないから。
従来から採用している手法なら工事が進みやすいですが、新しい手法を採用するにはかなりの説明資料が必要です。
また、どんなに説明資料を用意しても通らないこともあるでしょう。
「どんどん新しいことを取り入れたい!」という人は、ちょっと窮屈に感じるかもしれませんね。
⑧クレームがある
土木公務員に限らず、住民からのクレームはつきものです。
もちろん真摯に対応すべきクレームもありますが、中には理不尽なクレームもあるのがきついところ。
ですが、公務員である以上はすべてのクレームに対応しないといけません。
クレームが辛くて辞めたくなる人もいます。
⑨辞めにくい
仕事を辞めにくいのも少しきついところです。
辞めにくい理由は下記など。
- 「せっかく公務員になったのにモッタイナイ」と思ってしまう
- 家族に反対される
- 民間の仕事についていけるか不安
- 失業保険がない
公務員に転職するときよりも、やめるときの方が勇気がいるかもしれません。
土木公務員のメリット5選
でも、メリットもあるわけでしょ?
前述のとおり、土木公務員はきついところもありますが、それを上回るメリットがあるのも事実。
メリットは下記の5つです。
- 意外と転職しやすい
- 給料が安定している
- 定年まで働ける
- 地方でも働ける
- 大規模工事の達成感がある
1つずつ解説するので、転職を検討してみてください。
【メリット①】意外と転職しやすい
理由は「経験者採用枠」があるから。
59歳まで応募できる自治体があるので、転職しやすい公務員です。
特に、下記のような資格があると教養試験が免除になる自治体もあるため、経験者は有利です。
- 技術士
- 土木施工管理技士
まだ技術士や土木施工管理技士を取得していない人は、転職前に取得するのもキャリアプランとしてアリだと思います。
技術士や土木施工管理技士の勉強のコツは、下記の記事を参考にどうぞ。
ただし、土木の経験値が少ない人は難関です。
まずは民間で実務経験を積むことも検討しましょう。
【メリット②】給料が安定している
公務員なので、給料は安定しています。
不況も関係ないので、安定して稼ぎたい人にはかなりおすすめです。
【メリット③】定年まで働ける
クビは滅多にないので、基本的には定年まで働けます。
民間だと、会社の経営が傾けばリストラされることもあるでしょう。
定年まで安定して働きたい人は、土木公務員がおすすめです。
【メリット④】地方でも働ける
地方でも募集があるため、「地元の田舎で働きたい」という人にもおすすめです。
過疎地であっても土木公務員は必要なので、仕事が少ない田舎でも働けるメリットがあります。
【メリット⑤】大規模工事の達成感がある
公共工事は大規模な工事もあります。
大規模な工事が無事に終わると、大きな達成感があるものです。
土木の公共工事は、下記のような建設を行います。
- 橋をかける
- トンネルを掘る
- 大きな公園を造る
「人の役に立つ仕事をしている」と実感できて、大きなやりがいを感じるのでかなりおすすめです。
【参考】民間のきついところとメリット
まとめると下記のとおりです。
民間のきついところ | 民間のメリット |
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こちらは民間の土木施工管理の記事ですが、参考になるかもしれません。
>>土木施工管理のきついところ5選【できるだけキツくない会社の選び方】
結論、公務員と民間のきついところとメリットを把握して、どちらに転職するか検討してみてください。
土木公務員に向いている人の特徴11選
自分は土木公務員に向いてるんだろうか?
結論、土木公務員に向いてる人の特徴は下記の11個です。
6つ以上に当てはまるなら、土木公務員に転職を考えてみましょう。
- 安定を重視したい人
- 年功序列がいい人
- 実力主義が不安な人
- 田舎で働きたい人
- 大規模な工事に関わりたい人
- マネジメント能力が高い人
- 書類作成能力が高い人
- 人間関係構築が得意な人
- クレーム処理が得意な人
- 給料よりやりがいを重視したい人
- マニュアルやルールがある方が働きやすい人
あなたはいくつ当てはまりましたか?
土木公務員に向いてない人の特徴7選【民間に向いてる人】
結論、土木公務員に向いてない人、ならびに「民間に向いてる人」の特徴は下記の7つです。
4つ以上に当てはまるなら、民間への転職を検討してみましょう。
- 実力主義で働きたい人
- 新しいことに挑戦したい人
- 創造性の高い仕事をしたい人
- たくさん稼ぎたい人
- 現場主義の人
- 積極的に資格を取得していきたい人
- 転職しながらキャリアアップしていきたい人
公務員と民間、あなたがどちらに向いてるか参考にしてみてください。
民間の施工管理に転職するコツ
もし民間に向いてるようなら、民間への転職活動を始めてみましょう。
民間は会社数も多く、どの会社を選べばいいか迷うところです。
中には「ブラック企業」もあるので注意してください。
民間の転職に失敗しないコツを、施工管理(現場監督)の転職先の会社選びのコツ【転職活動方法も解説】にまとめたので参考にどうぞ。
「自己PRの書き方」「志望動機の書き方」「面接のコツ」なども解説しているので、民間の転職に成功しやすいですよ。
また、私たちワット・コンサルティングでも、未経験から施工管理に転職したい人を募集しています。
詳しくは、下記を参考にどうぞ。
まとめ【土木公務員はきついところもあるけどメリットも多い】
最後にもう一度、土木公務員のきついところとメリットをまとめておきます。
きついところ | メリット |
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そして、土木公務員に向いてる人の特徴は下記の11個です。
6つ以上に当てはまるなら、土木公務員に転職を考えてみましょう。
- 安定を重視したい人
- 年功序列がいい人
- 実力主義が不安な人
- 田舎で働きたい人
- 大規模な工事に関わりたい人
- マネジメント能力が高い人
- 書類作成能力が高い人
- 人間関係構築が得意な人
- クレーム処理が得意な人
- 給料よりやりがいを重視したい人
- マニュアルやルールがある方が働きやすい人
反対に、土木公務員に向いてない人、ならびに「民間に向いてる人」の特徴は下記の7つです。
4つ以上に当てはまるなら、民間への転職を検討してみましょう。
- 実力主義で働きたい人
- 新しいことに挑戦したい人
- 創造性の高い仕事をしたい人
- たくさん稼ぎたい人
- 現場主義の人
- 転職しながらキャリアアップしていきたい人
- 積極的に資格を取得していきたい人
土木公務員に転職するか、民間に転職するか参考にしてみてください。
あなたの転職が無事に成功することを祈っています!