
職人さんに「手伝ってくれ」ってよく言われるけど、手伝っていいんだろうか?
職人さんの仕事を理解する意味では手伝ってもよさそうだけど、肝心の監督業務に支障がでるのはマズいよね…
監督業務もあるのに作業もしてたら、体がもたないよ…
上司にも怒られるし、職人さんにも怒られるし板挟みだ…
「手伝ってくれ」って言われたら、なんて答えればいい?
こういった疑問や悩みに応える記事です。
この記事でわかることは下記のとおり。
- 現場監督は作業しない方がいい3つの理由がわかる
- 職人さんから「手伝ってくれ」と言われたときの答え方がわかる
- どうしても職人さんがわかってくれないときの対処法がわかる
- 上司と職人さんの板挟みになったときの対処法がわかる
私たち「ワット・コンサルティング」は、現場監督の技術者派遣の会社です。
基本的には、現場監督は作業しない方がいいですよ。
事故や工事ミスなどのリスクが大きいから。
監督業務もしながら作業したら、あなた自身も疲弊してしまいます。
この記事では「現場監督が作業しない方がいい理由」を解説するので、きちんと理解しておきましょう。
また、職人さんから「手伝ってくれ」といわれたときの答え方も解説するので参考にどうぞ。
この記事を読むことで現場で立ち回りやすくなるかもしれないので、最後まで読んでみてください。
この記事の監修者
施工管理の技術者派遣を行う会社。これまで1500名以上の未経験者を施工管理として育成した実績あり。
- 労働者派遣事業許可番号 派13-304593
- 有料職業紹介事業許可番号 13- ユ-304267
- 特定建設業 東京都知事許可 (特-1) 第150734号
基本は現場監督は作業してはいけない|作業しない方がいい3つの理由

「現場監督は作業してはいけない」と法律で禁止されているわけではありません。
しかし、基本的には現場監督は作業しない方がいいですよ。
理由は下記の3つです。
- 現場全体を見渡せないから
- 作業もやると疲弊してしまうから
- どんどん断りにくくなってしまうから
どれもリスクが大きいので、必ず知っておきましょう。
1つずつ解説します。
【理由①】現場全体を見渡せないから
現場監督が作業してしまうと、現場全体を見渡せなくなります。
もしあなたが作業している間に、事故が起きたら大変です。
「なぜ作業していたんだ!」と責任問題に発展してしまうでしょう。
また、あなたが作業している間に工事が勝手に進んでしまうのも危険。
確認のために工事を戻すケースもあり、現場のスケジュールが遅れてしまいます。
現場監督は、あくまで「現場の管理・監督」が仕事です。
ちなみに現場監督の仕事内容は、施工管理(現場監督)の13の仕事内容【あなたに向いてるかも診断】で確認できます。
【理由②】作業もやると疲弊してしまうから
監督業務もしながら作業もすると、あなた自身が疲弊してしまいます。
集中力が落ちて、仕事のミスが増えてしまうかも…
ミスがミスを呼ぶ負の連鎖が始まると大変です。
また、過労になって体調を崩すのは一番よくありません。
中には精神的に追い詰められてしまって、失踪する現場監督もいるくらいです。
あなた自身を守るためにも、基本的に作業はしない方がいいでしょう。
【理由③】どんどん断りにくくなってしまうから
作業を手伝うほど、どんどん断りにくくなります。
職人さんから「前は手伝ってくれたじゃないか!」と言われると、切り返しにくいですよね…
深みにハマらないためにも、早い段階で断っていくのがおすすめです。
※具体的な切り返し方は後述します。
現場監督が作業するのはどうしても仕方ないときだけ【基本はNGだけど】

まだ経験が浅いから、手伝わないといけない雰囲気があるんだよね…
という人は、「手伝うのはどうしても仕方ないときだけ」と決めておきましょう。
なんでも言われたとおりに手伝ってしまうと、ホントに抜け出せなくなってしまうかも…
どうしても仕方ない場合をのぞき、すぐに手伝うのはやめておきましょう。
ただし、新人さんが目的をもって手伝うなら、少しだけ手伝うのもアリかもしれません。
例えば「職人さんの仕事を理解したい」など。
作業することで勉強できるし、職人さんの大変さもわかるでしょう。
ですが、目的なく手伝うのはNGです。
職人さんに作業を頼まれたときの対処法【理由を説明しよう】


なんて答えればいいの?
結論、あなたが「今やらなければいけない仕事」をきちんと説明しましょう。
人は「理由」があると理解してくれることが多いから。
具体的にはこんな感じです。
- すみません、これから打ち合わせがあるんです。
- すみません、いま電話がかかってきてるんです。
- すみません、これから写真を撮らないといけないんです。
正当な理由があれば理解してくれる職人さんも多いので、手伝えない理由を伝えましょう。
一度手伝ってしまったので断りにくい…【きちんと説明しよう】

「前は手伝ってくれたじゃん」って言われたらどうしよう…
これも、今やらなければいけない仕事を説明するのが良いでしょう。
冷静に考えてみると「前は手伝ったから」という理由で、今も手伝わなければいけないわけではありません。
くりかえしですが、理由を説明すればわかってくれる職人さんは多いので、きちんと説明しましょう。
どうしても職人さんがわかってくれない場合の対処法【上司に相談】

という場合は、上司に相談すべき。
なぜなら、本来やるべき監督業務に支障が出るから。
「◯◯さんがどうしても理解してくれません」と上司に相談しましょう。
だいたいは、上司に相談すれば解決することが多いです。
上司に相談しても改善しない場合の2つの対処法

この場合の解決策は2つです。
- あなたが毅然とした態度で作業を断る
- 転職を検討する
基本は毅然とした態度で、職人さんの依頼を断る方がいいでしょう。
あなたは何も悪いことはしていないので。
それでも、難しいなら業務が破綻しているので、転職を考えてもいいかも。
あなたが疲弊して体を壊したら大変です。
現場監督の転職のコツは、施工管理(現場監督)の転職先の会社選びのコツ【転職活動方法も解説】にまとめたので参考にどうぞ。
まとめ:基本は現場監督は作業してはいけない。きちんと説明しよう

最後にもう一度、現場監督が作業しない方がいい理由は下記の3つです。
- 現場全体を見渡せないから
- 作業もやると疲弊してしまうから
- どんどん断りにくくなってしまうから
なので、基本的には作業しないようにしましょう。
職人さんから「手伝ってくれ」と言われたら、手伝えない理由をきちんと説明してみてください。
どうしても理解してくれないなら、上司に相談すべき。
それでもダメなら、転職を考えた方がいいかもしれません。
参考:施工管理(現場監督)の転職先の会社選びのコツ【転職活動方法も解説】
あなたの業務の参考になればうれしいです!