施工管理の4大管理とは【5大管理もアリ。激務×ブラックを避けるコツ】

施工管理の4大管理とは【5大管理もアリ。激務×ブラックを避けるコツ】
考える男性
考える男性
施工管理の4大管理の内容を知りたいな。

未経験で施工管理に転職を考えているけど、いまいち仕事内容をイメージできない…

施工管理の仕事内容の全体像を知りたいな。

 

でも、自分に施工管理ができるか不安…

ブラックで激務な会社もあるっていうし…

未経験から施工管理への転職に失敗しないコツも知りたいな。

こういった疑問や不安に応える記事です。

この記事でわかることは下記のとおり。

  • 施工管理の4大管理の内容がわかる
  • 施工管理の5大管理の内容がわかる
  • 施工管理の仕事の全体像がわかる
  • あなたが施工管理でやっていけるかわかる
  • 未経験から施工管理への転職に失敗しないコツがわかる
  • 激務でブラックな会社を避ける方法がわかる

 

私たちワット・コンサルティングは、施工管理の技術者派遣の会社です。

未経験から施工管理に就職・転職したい人を募集しています。

施工管理の4大管理の内容を解説します。

結論、下記の4つの仕事のことです。

  1. 品質管理:図面どおりに建設物を造ること
  2. 原価管理:会社が儲かるようにやりくりすること
  3. 工程管理:工事のスケジュール調整
  4. 安全管理:現場作業員さんの安全を守る

 

また、最近では「5大管理」として「環境管理」も加わっています。

施工管理の仕事の全体像も解説するので、転職の参考にしてみてください。

 

あなたが施工管理でやっていけるかの適職診断や、激務でブラックな会社を避けるコツも解説してます。

未経験から施工管理への転職に失敗したくない人は、最後まで読んでみてください!

施工管理の4大管理とは【基本的な仕事内容】

施工管理の4大管理とは【基本的な仕事内容】

施工管理の4大管理とは、下記の4つのことです。

  1. 品質管理:図面どおりに建設物を造ること
  2. 原価管理:会社が儲かるようにやりくりすること
  3. 工程管理:工事のスケジュール調整
  4. 安全管理:現場作業員さんの安全を守る

 

それぞれの意味を解説します。

 

①品質管理【図面どおりに建設物を造ること】

品質管理とは「図面通りに造ること」です。

建設物を造るときは、下記のような役割分担があります。

  • 図面を書く人:建築士
  • 建設物を造る人:施工管理

 

建築士の図面でお客様の契約をもらっている以上、施工管理が勝手に図面と違う建設物を造ることはできません。

図面を忠実に再現し、顧客満足度を高めるのが品質管理の仕事です。

また、建設物の品質を保証するために、下記のような業務も行います。

  • 搬入された資材が図面と合っているかチェック
  • 工事の工程を写真撮影して、図面通りに造った証拠を残す

 

品質管理の詳細は、施工管理の品質管理とは【未経験者さん目線でわかりやすく解説します】にまとめています。

 

②原価管理【会社が儲かるようにやりくりすること】

原価管理とは、会社が儲かるようにやりくりしながら工事を進めることです。

例えば、下記のようにコスト高で工事してしまうと、会社の利益が減ってしまいます。

  • ムダな工事
  • ムダな重機
  • 過剰な人材

 

こうしたムダを省き、もっとも低コストで高品質な建設物を目指す仕事が原価管理です。

まさしく「家計のやりくり」と同じで、節約してお金を残すのが仕事です。

売上ー経費=利益(儲け)→経費を少なくするのが原価管理

施工管理の原価管理の詳細は、施工管理の原価管理とは【具体的なやり方や必要な5つのスキルも解説】にまとめています。

 

③工程管理【工事のスケジュール管理】

工程管理とは、工事のスケジュール管理の仕事です。

建設物の完成期限は絶対なので、期限内に完成できるようにスケジュールを調整する必要があります。

もちろん工事が始まる前にスケジュールは組むのですが、下記のような理由でスケジュールは必ずズレます。

  • 天気が悪くて外の工事ができない
  • 工事のやり直し箇所が発生
  • 思わぬものが地中に埋まっていて工事がストップする

 

こうしたスケジュールのズレを修正しつつ、期限内に完成を目指すのが工程管理です。

工程管理の詳細は、施工管理の工程管理とは【あなたが工程管理に向いてるかも診断できる】にまとめています。

 

④安全管理【現場作業員さんの安全を守る】

安全管理とは、現場作業員さんたちの安全を守る仕事です。

工事現場は常に危険が潜んでいます。

  • 高所での作業
  • 高所から物が落下してくる
  • 足を滑らせてケガをする

 

こうした危険を予測して事故を未然に防ぐ対策をとるのが安全管理です。

日本の工事現場では、毎日のように事故が起きています。

人命を守るためにも、最重要な仕事と言えるでしょう。

安全管理については、施工管理の安全管理とは現場の事故を防ぐこと【4つの安全管理がある】に詳しくまとめています。

 

施工管理の5大管理とは【環境管理を加えたQCDSE】

施工管理の5大管理とは【環境管理を加えたQCDSE】

考える男性
考える男性
ググったら「5大管理」っていうのも出てきたよ。

5つ目は何なの?

近年は4大管理→5大管理と言われるようになりました。

結論、5つ目は「環境管理」です。

5大管理の頭文字をとって「QCDSE」とも言われています。

  • Q(Quality):品質管理
  • C(Cost):原価管理
  • D(Delivery):工程管理
  • S(Safety):安全管理
  • E(Environment):環境管理

 

環境管理とは、具体的に下記の3つの環境を守ることです。

  1. 自然環境:自然破壊をしないように工事を進める
  2. 周辺環境:周辺住民に迷惑をかけない工事をする
  3. 職場環境:現場の作業員が働きやすい環境を作る

 

それでは、3つの環境管理を1つずつ解説していきます。

 

①自然環境

工事をするときは、自然破壊をしないように配慮が必要です。

何の配慮もなく工事を進めてしまうと、下記のような自然破壊につながる恐れがあります。

  • 地盤沈下
  • 汚水の流出
  • 森林伐採
  • 産業廃棄物の投棄

 

自然環境を壊さないように工事する必要があり、下記のような法律にのっとって工事を進めます。

  • 水質汚濁防止法
  • 大気汚染防止法
  • 土壌汚染防止法

 

自然環境に配慮した施工管理の方法は、「ビオトープ管理士」などの資格でも勉強できます。

参考:ビオトープ管理士の試験の難易度【勉強方法はひたすら過去問でOK】

 

②周辺環境

工事現場の周辺に配慮した工事を進めることも大切です。

例えば工事現場の周辺住民に、下記のような危害を加えるのは問題ですよね。

  • 騒音
  • 振動
  • 粉塵
  • 悪臭
  • 排気ガス

 

周辺住民に迷惑をかけないように、下記のような対策をとる必要があります。

  • 騒音や粉塵は、工事現場に壁やシートをかけて防ぐ
  • 周辺住民宅に工事を周知するポスティングをする
  • 騒音が大きくなる場合は周辺住民に挨拶回りをする
  • 外壁塗装工事では、周辺の車にビニールをかける

 

周辺環境を守るために、下記のような法律を守って工事を進めます。

  • 騒音規制法
  • 振動規制法
  • 悪臭防止法

 

③職場環境

現場で働く作業員さんたちが、安全に気持ちよく働ける環境づくりも大切です。

  • 事故が起きないように対策する
  • 熱中症にならないような対策をとる
  • 過重労働にならないように注意する

 

前述の「安全管理」とも共通する部分があります。

参考:施工管理の安全管理とは現場の事故を防ぐこと【4つの安全管理がある】

職場環境を守るために、下記のような法律に沿って工事を進める必要があります。

  • 労働基準法
  • 労働者派遣法
  • 労働安全衛生法

 

施工管理の環境管理を学ぶ資格【施工管理技士】

上記のとおりで、環境管理には各種法律も学ぶ必要があります。

環境管理に関する法律は、「施工管理技士」という資格を勉強するとわかります。

施工管理技士は「施工管理の国家資格」であり、施工管理で働く人はいずれ取得したい資格です。

※実務経験がないと受験できないので、未経験者さんは今は考えなくてOK。

施工管理技士の詳細は、施工管理技士の資格の種類や試験の難易度【各試験の難易度順も解説】にまとめています。

 

施工管理の仕事の全体像

考える男性
考える男性
5大管理は何となくわかったけど、施工管理の仕事の全体像を知りたいな。

という人は、施工管理(現場監督)の13の仕事内容【あなたに向いてるかも診断】をどうぞ。

施工管理には13の仕事内容があり、すべてを解説しています。

また、施工管理の新人さんの仕事内容は、現場監督(施工管理)1年目の新人の仕事内容9選【未経験者は研修が命】を参考にどうぞ。

施工管理の仕事のイメージになると思います。

 

あなたが施工管理でやっていけるか適職診断

あなたが施工管理でやっていけるか適職診断

考える男性
考える男性
施工管理の仕事内容は何となくわかったけど、自分にやっていけるか不安…

という人は、施工管理の適職診断をやってみましょう。

施工管理に向いてる人の特徴30選【未経験で就職する方法も解説】で適職診断できます。

30個の項目があるので、10個以上にあてはまれば施工管理でやっていけると思います。

転職活動を始める前にやっておくと無難です。

 

【ちなみに】施工管理のきついところも知っておこう

考える男性
考える男性
でも、施工管理ってキツい仕事なんでしょ?

僕にやっていけるかな…?

こちらも先にきついところを知っておきましょう。

きついところをわかった上で転職すると、失敗が少ないです。

施工管理のきついところは、施工管理(現場監督)のきついところ15選【きつくない働き方も解説】にまとめているので参考にどうぞ。

 

未経験から施工管理への転職に失敗しないコツ

未経験から施工管理への転職に失敗しないコツ

考える男性
考える男性
でも、未経験から施工管理に転職するのは、やっぱり不安だな…

転職の失敗を防ぐコツはある?

結論、転職する会社は「研修」で選ぶのがコツです。

未経験者なので、研修がしっかりしてないと現場で通用しないから。

もちろん研修を受けるだけですべての仕事ができるわけじゃないですが、何も知らないよりは100倍マシです。

最低でも、2ヶ月は新人研修がある会社を選ぶと安心です。

未経験の転職に失敗しないコツは、施工管理は未経験でも転職できる【研修がしっかりしてる会社を選ぶ】にまとめてます。

 

【ちょっと宣伝】私たちワット・コンサルティングの新人研修は業界トップクラスです

冒頭でもふれましたが、私たちワット・コンサルティングでは、未経験で施工管理に就職・転職したい人を募集しています。

ワット・コンサルティングの強みは下記の4つ。

  1. 新人研修が約60日(業界平均の2倍、業界トップクラス)
  2. しっかりと基礎を学んでから働けるので安心
  3. 新人研修中もお給料が出る
  4. 定着率83.2%で長く安定して働ける(業界トップクラス)

 

約2ヶ月の新人研修があるため「しっかりと基礎を学んでから働きたい!」という人に合っていると思います。

就職・転職の情報収集に活用してみてください。

 

激務でブラックな会社を避ける3つの方法

考える男性
考える男性
でも、施工管理って激務でブラックなイメージがある…

激務でブラックな会社を避けるにはどうしたらいいの?

コツは下記などです。

  • 定着率が高い会社を選ぶ
  • IT化を進めている会社を選ぶ
  • 転職エージェントを活用する
  • 施工管理の技術者派遣で働く
  • 公共工事が多い会社を選ぶ
  • 経営事項審査の点数が高い会社を選ぶ
  • マンション大規模修繕の施工管理で働く
  • 可能なら6月・12月から転職活動を始める
  • 規模の小さい現場がある会社で働く
  • 地方の会社で働く
  • 絶対に譲れない条件を先に決めておく
  • 現場の相談ができる会社を選ぶ
  • 女性や外国人を採用している会社を選ぶ

 

100%ではありませんが、これらの方法で激務でブラックな会社を避けられる確率が上がります。

詳しい方法は、施工管理で激務なブラックではなくホワイトな環境で働く方法17選にまとめたので参考にどうぞ。

 

まとめ【施工管理の仕事は4大管理や5大管理がある】

まとめ【施工管理の仕事は4大管理や5大管理がある】

最後にもう一度、施工管理の5大管理をまとめておきます。※4大管理を含む。

  1. 品質管理:図面どおりに建設物を造る
  2. 原価管理:会社に儲けが出るようにやりくりする
  3. 工程管理:工事のスケジュール調整
  4. 安全管理:作業員さんの安全を守る
  5. 環境管理:自然・周辺・作業員さんたちの環境への配慮

 

未経験から施工管理への転職を考えているなら、さっそく情報収集を始めましょう。

行動しないと何も始まらないので。

 

未経験で施工管理に転職できるのは30代前半までなので、「明日でいいや」と後回しにすると転職できなくなってしまいます。

「う~ん」と考えてもいいですが、行動しながら考える方がはるかに効率的かと。

まずは、未経験者向けの求人情報を収集してみましょう。

 

未経験の転職に失敗しないコツは、研修で会社を選ぶこと。

最低でも2ヶ月以上の新人研修がある会社を選ぶと、基礎がわかるのでスムーズに現場に入っていけます。

転職に失敗しないコツは、施工管理は未経験でも転職できる【研修がしっかりしてる会社を選ぶ】をどうぞ。

 

くりかえしですが、私たちワット・コンサルティングでは、未経験で施工管理に就職・転職したい人を募集しています。

就職・転職の情報収集に活用してみてください。

 

また、激務でブラックな会社を避ける方法は下記などです。

  • 定着率が高い会社を選ぶ
  • IT化を進めている会社を選ぶ
  • 転職エージェントを活用する
  • 施工管理の技術者派遣で働く
  • 公共工事が多い会社を選ぶ
  • 経営事項審査の点数が高い会社を選ぶ
  • マンション大規模修繕の施工管理で働く
  • 可能なら6月・12月から転職活動を始める
  • 規模の小さい現場がある会社で働く
  • 地方の会社で働く
  • 絶対に譲れない条件を先に決めておく
  • 現場の相談ができる会社を選ぶ
  • 女性や外国人を採用している会社を選ぶ

 

詳しくは、施工管理で激務なブラックではなくホワイトな環境で働く方法17選にまとめてます。

 

あとは行動あるのみ。

さっそく今日から求人情報を収集してみてください!

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