具体的にどんな機械があるのかな?
今はどんな事例があって、今後はどんなのが出てくるんだろう?
こういった疑問に答える記事です。
本記事の内容は下記のとおり。
- ICTが建設業界で進んでます【機械の事例を紹介】
- ICTが建設業界で進むメリット【人材不足の解消と働き方改革】
- 建設ICTの2つの課題
- ICTが担う建設業界の未来【宇宙開発かも】
建設業界のICTが注目されています。
簡単にいうと、建設のIT化です。
建設業界は他業界に比べて、IT化が遅れています。
しかし、人材不足が深刻なため、
- ロボットに造ってもらう
- ロボットに考えてもらう
という体制が急務になっています。
現在のICTの事例と、今後のICTを見ていきましょう(^^)
目次
ICTが建設業界で進んでます【機械の事例を紹介】
ICTが建設業界でどんどん進化しています。
別名「i-Construction」とも言いますね。
国や大手ゼネコンが先頭に立って、どんどん技術開発が進んでいます。
建設のICTをくわしく紹介しますね(^^)
ICTの建設機械の工事の事例
建設機械のICTの事例は増えてます。
大手ゼネコンを中心に、AIを活用した建設機械の開発が進んでいます。
建設工事の自動化ロボットの開発が進んでいますに詳しくまとめているので、読んでみてください。
無人化施工の技術が進んでいるので、人間は管理するだけで、施工は機械がやる時代が迫っています(^^)
AI活用の事例
建設業界でもAIを積極的に活用する流れです。
AIの得意分野は、
- 計算
- 統計
- データ蓄積
- 最適な提案
なので、建設と相性がいいからです。
AIの活用も、大手ゼネコンを中心に進んでいます。
事例を建設業界が現場にAIを導入!AIは人間の仕事を奪うのか?にまとめたので、読んでみてください(^^)
ドローンの活用事例
高所が多い建設業は、ドローンとも相性が良いです。
例えば、
- 測量
- 高所の施工
- 高所の点検
- 高所の保守
などなど。
人が何日もかかっていた作業が、ドローンを使うことでかなり短時間で終わります。
また、人が高所作業をする機会が減るので、安全面も有効です。
ドローンの活用事例を、ドローンが建築現場で活躍にまとめたので読んでみてください(^^)
BIM・CIMによる設計
CADに変わって、BIMやCIMでの設計事例が増えています。
BIMは建築、CIMは土木に使う設計ソフトです。
CADと大きく違う点は、設計データを一元管理できること。
1つの作業で、たくさんの作業も完了するイメージです。
大きな手間を省けますね。
BIM・CIMについては、
BIMやCIMソフトの建築や土木の設計のメリットにまとめたので、読んでみてください(^^)
VR・AR・MRの活用事例
主に社員研修を中心に、VR・AR・MRの活用が進んでいます。
ヘッドマウントディスプレイを使って、仮想現実・拡張現実で研修すると効率的です。
口で説明するより、実際に現場に行った体験の方がわかりやすいですからね。
VR・AR・MRの活用事例は、
建設業界のVR・AR・MRの活用事例にまとめています。
3Dプリンター建築【ただし、法律の壁あり】
海外では、3Dプリンターによる建築の事例が増えています。
数十万円の費用で、たった24時間で家が建つ時代です。
3Dプリンターは、人手もかなり少なくて済みます。
人手不足の解消にもなるでしょう。
ただし、日本では建築基準法をクリアできていないため、まだ3Dプリンター建築の事例はありません。
日本は地震が多いので、なかなか難しいところもあるんです。
3Dプリンターの海外の事例については、
3Dプリンター建築の5つのメリット【日本ではまだ実現性が低い】を読んでみてください(^^)
ICTが建設業界で進むメリット【人材不足の解消と働き方改革】
ICTのメリットは、人材不足の解消と働き方改革です。
建設業界では、深刻な人材不足が問題になっていますよね。
人が足りないことで、今いる人たちにしわ寄せで業務が集中しています。
出典:国土交通省「建設業界の現状と課題」
このまま人材不足が進行すると、日本の建設業界が回らなくなってしまいます。
建設業界の働き方改革でもICTに力を入れている
国土交通省の「建設業働き方改革加速化プログラム」の中でも、ICTについて書かれています。
つまり、IT化を進めて機械に仕事をしてもらうことで、人材不足を補おうという意味です。
出典:国土交通省「建設業働き方改革加速化プログラム」
建設業界って「3K」のイメージもありますからね。
きつい・汚い・危険のイメージがあると、女性や若者からどうしても嫌われます。
3Kの部分を機械にやってもらうことで、3Kから脱却して女性や若者にも就業してもらうイメージです。
人材不足と働き方改革に、ICTは欠かせないんです。
ちなみに、建設業界の働き方改革については、
働き方改革は建設業では無理なのか?【でもやらないとマズい】にまとめているので、興味あれば読んでみてください。
建設ICTの2つの課題
ただし、課題もあります。
- 中小企業はICTを導入する資金がない
- 建設人材が今までのやり方を変えられない
という2つの課題を抱えています。
1つずつ解説しますね。
【課題①】中小企業がICTを導入する資金がない
建設業界で9割以上を占める中小企業は、ICTを導入できる資金がないところも多いです。
物によってはメンテナンス費用もかかるので、導入を躊躇する企業もあるでしょう。
ICTが注目されているといっても、現段階では大手ゼネコンがメイン。
今後ICTの機械が普及していったり、技術革新で価格が下がるのを待つしかない会社が多いのも事実です。
ただし国土交通省では、ICTを導入する建設会社に補助金を出す制度も用意しています。
少しずつICT機械を購入しやすい環境になっていくでしょう。
【課題②】建設人材が今までのやり方を変えられない
ベテランの中には「今までのやり方を変えたくない」という声もあります。
建設会社の社長がICTを導入したくても、現場からの反対で導入できないケースもあるでしょう。
正直、ここは根気よくやっていくしかないです。
20年前に「携帯電話なんかいらねぇよ!」と言ってた人も、今は携帯電話を使ってるわけです。
「スマホは使いこなせないから」と言ってた人も、今ではスマホを使ってるわけです。
建設業界も変わらなきゃいけないので、昔のやり方にこだわってもいられません。
若手社員を主導でICT化を進めたり、少しずつベテランの理解を進めていくしかないでしょう。
ICTが担う建設業界の未来
ICTが進んでいった未来の建設業界は、どんな風になっているのか?
あくまで未来予想図なので保証できませんが、こんな感じかと。
- 3Kが減り、若者も普通に就職する
- クリエイティブな職種のイメージがつくかも
- 女性や高齢者が、建設機械を操作・管理して施工する
- 現場での事故が減る
今の建設業界とは、まったく違う職業になるかもしれません。
ICT化は、それくらいの威力をもっています。
今から20年前に、こんなにITやWebが発達する時代になるとは予想できませんでしたよね?
ということは、今から20年後の建設業界が大きく変わっていても変じゃないということ。
苦しい状況にある建設業界が変われる大きなキッカケが、ICTと言えるでしょう。
建設業界の野望は宇宙開発
ICTの強みは無人化施工です。
無人化施工が行き着く先は、宇宙開発かもしれません。
SFのように聞こえるかもしれませんが、大林組では2050年に「宇宙エレベーター」を計画しています。
いずれは人を乗せて、エレベーターで宇宙に行けるかもしれません。
また、清水建設では月面の無人化施工の計画もあります。
ICTは人類が宇宙に飛び出すために、必須の技術と言えます。
※まぁ、今これを読んでる私たちは死んじゃってるかもしれませんが(^^;
ICTの先には、宇宙があるかもしれませんね(^^)
建設業界の宇宙開発については、
建設会社の宇宙開発にまとめているので、興味あれば読んでみてください!
まとめ【ICTは建設業界で進んでいる】
この記事をまとめます。
- ICTが建設業界で進んでいて、機械の事例も増えてます
- ICTが建設業界で進むメリットは、人材不足の解消と働き方改革
- 建設ICTの2つの課題は、導入費用と人の変化
- ICTが担う建設業界の未来は宇宙開発かも
今後の建設業界の参考になればうれしいです(^^)