試験の内容とかも知りたいな。
あと、併せて取得しておいた方がいい資格ってある?
こういった疑問に答える記事です。
この記事でわかることは下記のとおり。
- 鋼管杭施工管理士がどんな資格か知りたい
- 鋼管杭施工管理士の試験情報を知りたい
- 鋼管杭施工管理士と併せて取得しておいた方がいい資格を知りたい
鋼管杭施工管理士とは、鋼管杭や鋼管矢板の施工や施工管理の知識・スキルを証明する民間資格です。
民間資格とはいえ、主任技術者として位置付けられているため、会社への貢献度が上がったり、転職が有利になる資格です。
キャリアアップしたい人は、ぜひとも取得しておきましょう。
この記事では、鋼管杭施工管理士の基礎や試験内容を解説します。
また、併せて取得しておくと良い資格もまとめたので、参考にしてみてください。
それでは、さっそく見ていきましょう!
目次
鋼管杭施工管理士とは【基礎情報】
鋼管杭施工管理士とは、鋼管杭や鋼管矢板の施工や施工管理の知識・スキルを証明する資格です。
下記の3団体が創設した民間資格です。
- 鋼管杭・鋼矢板技術協会(JASPP)
- 全国基礎工事業団体連合会
- 全国圧入協会(JPA)
民間資格ですが、主任技術者として位置付けられています。
また、杭工事管理者として活躍することもできます。
そもそも鋼管杭とは【弱い地盤に打つ杭】
「鋼管杭」とは、地盤が弱い地中に打つ鋼製の杭のことです。
下記の図を参考にどうぞ。
出典:家づくりを応援する情報サイト「鋼管杭工法とは【住宅建築用語の意味】」
鋼管杭施工管理士の検定試験の内容
下記の項目で解説していきます。
- 受験資格
- 試験問題
- 合格率と合格基準
- 勉強方法
- 試験時期・試験地・受験料など
1つずつ解説しますね。
受験資格【実務経験が必要】
鋼管杭施工管理士の受験には実務経験が必要です。
具体的な受験資格は下記のとおり。
学歴 | 実務経験年数 | |
指定学科卒 | 指定学科以外卒 | |
大卒 | 1年6月以上 | 2年6ヶ月以上 |
短大・高専卒 | 2年6ヶ月以上 | 3年6ヶ月以上 |
高卒 | 3年6ヶ月以上 | 5年6ヶ月以上 |
その他 | 8年以上 |
ちなみに、ここでいう実務経験とは、「鋼管杭or鋼管矢板工事を含む基礎工事の設計施工や施工管理などの実務経験」を指します。
実務経験がない人は、鋼管杭の施工管理の技術講習(鋼管杭施工管理技術者育成講習会)の受講で実務経験とみなされます。
また、「指定学科」とは、下記の学科を指します。
- 土木工学(農業土木・鉱山土木・森林土木・海洋土木を含む)
- 建築工学
- 機械工学
- 都市工学
- 建設工学
- 建設基礎工学
- 電気工学
- 地学
- 地質学
- 資源工学
- 衛生工学
- 交通工学
- 安全工学
- 環境保全工学
- 計測工学などの理工系学科
鋼管杭施工管理士の試験問題
鋼管杭施工管理士の試験問題は、建設業法施行規則の「登録基礎ぐい工事試験」を参考にした内容になっています。
試験問題は4肢択一式(マークシート)と記述式問題の2つがあり、試験時間は3時間です。
4肢択一式問題の内容は下記のとおり。
試験問題 | 問題数 | 内容 |
基本問題(一般) | 17問 | 基礎知識や安全・環境・法令など |
基本問題(倫理) | 3問 | 技術者倫理 |
設計・施工問題 | 45問 | 設計や鋼管杭・鋼管矢板の施工・施工管理 |
記述式問題は2問で、内容は「鋼管杭・鋼管矢板の施工・施工管理」です。
鋼管杭施工管理士の合格率と合格基準
けっこう難しい試験なの?
結論、合格率は4割くらいです。
決して簡単な試験ではないので、しっかり勉強しましょう。
ちなみに合格基準は「60%以上の正答」ですが、4肢択一式問題は足きりがあります。
※試験問題の作成や合否判定は、鋼管杭施工管理士検定試験委員会が行っています。
鋼管杭施工管理技士の勉強方法
下記の2冊の書籍を購入して勉強しましょう。
この2冊を買って、独学しましょう。
受験資格がない人は、前述の鋼管杭施工管理技術者育成講習会で勉強できます。
鋼管杭施工管理士の検定試験の概要
鋼管杭施工管理士の試験概要は下記のとおりです。
- 試験:11月
- 試験地:東京・仙台・大阪・福岡
- 受験料:19000円
- 資格登録料:6000円
- 合格発表:2月
- 資格の有効期限:5年間(更新には講習受講が必要)
詳しくは、鋼管杭施工管理士検定試験委員会のホームページで確認してみてください。
鋼管杭施工管理士と併せて取得したい2つの資格
資格をとってキャリアアップしていきたい。
結論、鋼管杭施工管理士と併せて取得した方がいい資格は下記の2つです。
- 土木施工管理技士
- 造園施工管理技士
1つずつ解説しますね。
①土木施工管理技士
土木施工管理技士は取得しておきたいところです。
杭工事だけでなく、全体的な土木工事の施工管理として活躍できるから。
施工管理技士があると公共工事を受注しやすいなどのメリットがあるため、下記のようなキャリアアップに有効です。
- 昇進や昇給
- 資格手当をもらえる
- 転職が有利になる
特に1級土木施工管理技士は監理技術者になれるため、大規模な土木工事の施工管理も担当できます。
まだ取得していない人は、ぜひとも挑戦してみてください。
土木施工管理技士資格の詳細は、下記の2記事にまとめてます。
②造園施工管理技士
造園工事に関わる人なら、造園施工管理技士も取得しておいて損はないかと。
杭工事に限らず、全体的な造園工事の施工管理ができるから。
こちらもキャリアアップできる資格なので、できれば取得しましょう。
造園施工管理技士の詳細は、下記の2記事を参考にどうぞ。
まとめ【鋼管杭施工管理士の検定試験に挑戦してみよう】
この記事をまとめます。
- 鋼管杭施工管理士は、鋼管杭や鋼管矢板の施工や施工管理の知識・スキルを証明する民間資格
- 受験には実務経験が必要
- 試験は、4肢択一式(マークシート)と記述式問題がある
- 合格率は4割くらい。合格基準は60%以上の正答
- 総合土木研究所と全国圧入協会で書籍を購入して独学しよう
ということで、本気で鋼管杭施工管理士を取得したい人は、さっそく書籍を購入して勉強を始めましょう。
当たり前ですが、1日も早く勉強を始めるほど、合格率は上がっていきます。
「明日でいいや」と思うほど合格率が下がるので、本気で合格したいなら今日から動きましょう。
勉強に有効な書籍は下記から購入可能です。
また、早めに鋼管杭施工管理士検定試験委員会のホームページで確認して、受験の申込みをしてください。
そして、鋼管杭施工管理士と併せて取得しておくといい資格は、下記の2つです。
- 土木施工管理技士
- 造園施工管理技士
詳しくは下記の記事にまとめたので、参考にどうぞ。
あとは行動あるのみ。
今日からできることを始めましょう。
あなたのキャリアアップの参考になればうれしいです!