現場監督の仕事に役立つおすすめ資格42選一覧【難易度も紹介】

現場監督の資格は施工管理技士【未経験者がブラックを避ける方法】
施工管理の男性
施工管理の男性
現場監督の仕事に役立つ資格って、どんなのがあるの?

キャリアアップして、年収も上げたいんだよね。

どの資格を、どんな順番で取得していけばいいの?

でも、仕事が忙しいから、勉強が大変そうだなぁ…

仕事をしながら勉強するコツも教えてほしい。

こういった疑問や不安に応える記事です。

この記事でわかることは下記のとおり。

  • 現場監督の仕事に役立つおすすめ資格42選一覧がわかる
  • 現場監督系の資格を取得するおすすめの順番がわかる
  • 現場監督系の資格でおすすめの組み合わせがわかる
  • 現場監督が資格を取得する5つのメリットがわかる
  • 仕事をしながら資格の勉強をする4つのコツがわかる

私たちワット・コンサルティングは、現場監督の転職サポートを行う会社です。

この記事では、現場監督の仕事に役立つおすすめ資格42選を紹介します。

資格がなくても現場監督はできますが、キャリアアップ・年収アップしたい人は資格を取得しましょう。

仕事が忙しくても勉強を継続するコツも解説するので、着実にキャリアアップ・年収アップしたい人は最後まで読んでみてください!

この記事の監修者

株式会社ワット・コンサルティング

施工管理の技術者派遣を行う会社。これまで1500名以上の未経験者を施工管理として育成した実績あり。

  • 労働者派遣事業許可番号 派13-304593
  • 有料職業紹介事業許可番号 13- ユ-304267
  • 特定建設業 東京都知事許可 (特-1) 第150734号

目次

ヘルメット

結論、現場監督の仕事に役立つおすすめの資格は、下記の42個です。

  1. 建築施工管理技士
  2. 建築士
  3. 構造設計一級建築士
  4. 建築仕上げ改修施工管理技術者
  5. マンション改修施工管理技術者
  6. 防水施工管理技術者
  7. 登録防水基幹技能者
  8. 建築コンクリートブロック工事士
  9. 免震部建築施工管理技術者
  10. 建築CAD検定
  11. 土木施工管理技士
  12. 土木設計技士
  13. 建設部門の技術士
  14. 舗装施工管理技術者
  15. コンクリート技士
  16. プレストレストコンクリート技士
  17. 鋼管杭施工管理士
  18. のり面施工管理技術者
  19. 空港工事施工管理技術者
  20. 海上工事施工管理技術者
  21. 解体工事施工技士
  22. 電気工事施工管理技士
  23. 電気工事士
  24. 登録電気工事基幹技能者
  25. 消防設備士
  26. 管工事施工管理技士
  27. 給水装置工事主任技術者
  28. 排水設備工事責任技術者
  29. 登録配管基幹技能者
  30. 登録ダクト基幹技能者
  31. 下水道管路更生管理技士
  32. 下水道管きょ更生施工管理技士
  33. ガス主任技術者
  34. ガス消費機器設置工事監督者
  35. 配管技能士
  36. 空調設備士
  37. 造園施工管理技士
  38. 造園技能士
  39. 電気通信工事施工管理技士
  40. 工事担任者
  41. 電気通信主任技術者
  42. 建設機械施工技士

それぞれ下記の項目も解説していくので、参考にしてみてください。

  • どんな資格?
  • 資格を取得するメリット
  • 受験資格
  • 合格率
  • 試験の難易度
  • 優先度

※スマホを横にすると見やすいです!

建築施工管理技士

どんな資格?建築工事の施工管理を行う資格
資格を取得するメリット
  • 主任技術者・専任技術者になれる
  • 監理技術者になれる(1級のみ)
  • 経営事項審査で加点される(1級5点/2級2点)
  • 年収アップしやすい
  • 転職が有利になる
  • マンション改修施工管理技術者の資格者登録ができる
  • 1級建築施工管理技士は建築仕上げ改修施工管理技術者・コンクリート技士を受験できる
  • 1級建築施工管理技士は実務経験が4年以上あれば免震部建築施工管理技術者の受験資格を得られる
受験資格【1級】
  • 学校を卒業後の所定の実務経験年数がある
  • 一級建築士で所定の実務経験年数がある
  • 二級建築士に合格後5年以上の実務経験がある
  • 2級合格後に所定の実務経験年数がある
【2級】
  • 学校を卒業後の所定の実務経験年数がある
  • 所定の技能検定を取得して規定の実務経験年数がある
  • 一級建築士を取得している
合格率
  • 1級:約17%
  • 2級:約16%
試験の難易度★★★★☆
優先度★★★★★

建築工事の現場監督は必ず取得しておきましょう。

まずは2級からでOKです。

「経営事項審査」とは、公共工事を受注するときの評価点のこと。

施工管理技士が多いほど公共工事を受注しやすいため、会社に貢献できる資格といえるでしょう。

そのため、年収アップもしやすいです。

建築施工管理技士を取得するコツは、下記の記事にまとめています。

参考記事

ちなみに、施工管理技士の詳細は、施工管理技士試験の難易度や資格の種類!各試験の難しい順も解説も参考にどうぞ。

建築士

どんな資格?
  • 建築設計を行う
  • 図面どおりに工事が進んでいるかチェックする
資格を取得するメリット
  • 建築の現場監督が取得することで図面の理解が深まる
  • 建築士の意図がわかるのでスムーズに工事が進む
  • 建築施工管理技士+建築士があると大手に転職して年収アップしやすい
  • 一級建築士は監理技術者になれる
  • 二級建築士と木造建築士は主任技術者になれる
  • 経営事項審査で加点される(一級5点/二級2点/木造2点)
  • 一級建築士で所定の実務経験年数があると1級建築施工管理技士の第二次検定を受験できる
  • 二級建築士で5年以上の実務経験があると1級建築施工管理技士を受験できる
  • 一級建築士は2級建築施工管理技士の第二次検定を受験できる
  • 一級建築士は建築仕上げ改修施工管理技術者・コンクリート技士を受験できる
  • 一級建築士と二級建築士はマンション改修施工管理技術者の資格者登録ができる
  • 一級建築士は実務経験が4年以上あれば免震部建築施工管理技術者を受験できる
  • 消防設備士を受験できる
受験資格【一級建築士】
  • 所定の建築学科を卒業した人
  • 二級建築士
  • 建築設備士
  • その他国土交通省が認めた人
【二級建築士・木造建築士】
  • 所定の建築学科を卒業した人
  • 二級建築士
  • 建築設備士
  • その他国土交通省が認めた人
  • 建築に関する実務経験が7年以上ある人
合格率
  • 一級建築士:約10%
  • 二級建築士:約25%
  • 木造建築士:約35%
試験の難易度★★★★★
優先度★★★☆☆

建築施工管理技士が建築士も取得すると、大手に転職しやすくなり年収アップしやすいです。

建設業界は、会社規模が大きいほど年収が高い傾向。

会社規模(従業員数)平均年収
大企業(1000人以上)6,986,200円
中企業(100~999人)5,854,400円
小企業(10~99人)4,632,700円

※厚生労働省「賃金構造基本統計調査」の建設業のデータから算出

建築施工管理技士と建築士を取得するメリットは、一級建築士と一級建築施工管理技士は両方とった方がいい【勉強のコツ】にもまとめています。

まずは建築施工管理技士を取得して、次に建築士を取得しましょう。

二級建築士と木造建築士は受験資格が同じなので、特にこだわりがないなら二級建築士から挑戦するのがおすすめです。

建築士試験の詳細は、下記の記事を参考にどうぞ。

構造設計一級建築士

どんな資格?所定の範囲を超える構造設計を行う一級建築士資格
資格を取得するメリット
  • 構造設計の理解が深まる
  • 構造の図面を読み解く力がつく
  • 年収アップしやすい
  • 転職が有利になる
受験資格一級建築士で5年以上の構造設計の実務経験がある
合格率約25%
試験の難易度★★★★★
優先度★★☆☆☆

建築工事の現場監督が取得すると、構造図面を読み解く力が身につきます。

ただし、受験するには一級建築士で5年以上の実務経験が必要なので、難易度はかなり高いです。

「チャンスがあれば受験する」というくらいでもOK。

構造設計一級建築士は全国に1万人くらいしかいないので、資格を取得すればかなり希少な人材になれるでしょう。

※一級建築士は約37万人

詳細は、構造設計一級建築士試験の難易度を合格率や受験資格から解説にまとめています。

建築仕上げ改修施工管理技術者

どんな資格?防水・外壁・塗装・建具・内装などの施工管理技術を証明できる
資格を取得するメリット
  • 年収アップしやすい
  • 内装工事やマンション大規模修繕の現場監督で転職が有利になる
受験資格
  • 1級建築施工管理技士か一級建築士で建築仕上げ改修施工管理の実務経験が1年以上ある
  • 所定の4年制大学を卒業後に建築仕上げ改修施工管理の実務経験が3年以上ある
  • 高校卒業後に建築仕上げ改修施工管理の実務経験が5年以上あるなど
合格率不明
試験の難易度★★☆☆☆
優先度★★☆☆☆

内装工事やマンション大規模修繕の現場監督は、取得しておくと良いでしょう。

詳しくは、建築仕上げ改修施工管理技術者について解説【他にもおすすめの資格5選】にまとめています。

マンション改修施工管理技術者

どんな資格?マンション施工管理の技術や知識を証明する資格
資格を取得するメリット
  • 年収アップしやすい
  • マンション大規模修繕工事の施工会社に転職しやすくなる
受験資格17歳以上なら誰でも受験できる(ただし資格者登録には所定の実務経験が必要)

下記の資格があると資格者登録できる

  • 一級建築士
  • 二級建築士
  • 技術士(建設部門)
  • 建築施工管理技士(1級・2級)
  • 管工事施工管理技士(1級・2級)
  • 建築設備士
  • 職業能力開発促進法の技能検定合格者(躯体・仕上げの1級・2級)
合格率20~30%台
試験の難易度★★★☆☆
優先度★★☆☆☆

建築施工管理技士を取得した人は、資格者登録をしておきましょう。

また、マンション大規模修繕工事の会社で働く現場監督は、念のため取得しておくのをおすすめします。

詳しくは、マンション改修施工管理技術者とは【合格率や難易度も解説します】を参考にどうぞ。

防水施工管理技術者

どんな資格?防水工事の施工管理スキルを証明する資格
資格を取得するメリット大規模修繕工事の施工会社に転職しやすくなる
受験資格
  • Ⅰ種:屋根・屋内・地下・水槽などの防水工事の施工管理の実務経験7年以上
  • Ⅱ種:外壁などの防水工事の施工管理の実務経験5年以上

なおかつ下記のいずれか1つの資格が必要

  • 一級建築士
  • 二級建築士
  • 1級建築施工管理技士
  • 2級建築施工管理技士
  • 建築仕上げ改修施工管理技術者
  • 建築仕上診断技術者
合格率不明
試験の難易度★★☆☆☆
優先度★★☆☆☆

ビルやマンションの大規模修繕工事の現場監督は、取得しておくと良いでしょう。

建築施工管理技士と併せて取得するのがおすすめです。

詳しくは、防水施工管理技術者とは【防水工事の施工管理スキルを証明できる資格】にまとめています。

登録防水基幹技能者

どんな資格?防水工事の職長クラスのスキルを証明できる資格
資格を取得するメリット
  • 転職が有利になる
  • 主任技術者・専任技術者になれる
  • 建設キャリアアップシステムのレベル4になれる
  • 経営事項審査で加点される(3点)
受験資格
  • 1級防水施工技能士の資格がある
  • 防水工事で10年以上の実務経験がある
  • 実務経験年数のうち3年以上の職長経験がある
合格率不明
試験の難易度★★☆☆☆
優先度★★☆☆☆

建設キャリアアップシステムとは、業界共通の評価基準のことです。

レベル4は最高ランクなので、登録防水基幹技能者を取得すると転職が有利になります。

2日間の講習があるため、しっかりと講習を聞いていれば合格しやすいでしょう。

詳細は、登録防水基幹技能者を取得するメリット【試験勉強のコツも解説します】にまとめています。

建築コンクリートブロック工事士

どんな資格?建築コンクリートブロック工事の施工管理向けの資格
資格を取得するメリット
  • 転職が有利になる
  • 1級エクステリアプランナーとブロック塀診断士の受験資格を得られる
受験資格25歳以上なら誰でも受験できる
合格率不明
試験の難易度★☆☆☆☆
優先度★☆☆☆☆

建築コンクリートブロック工事にかかわる現場監督は取得しておきましょう。

午前中に講習を受けて、午後の試験に合格すれば取得できます。

合格率は公表されていませんが、ほとんどの人が合格しているため難易度は低め。

講習をきちんと聞いていれば合格できるレベルです。

詳しくは、建築コンクリートブロック工事士の試験内容【難易度は高くない】にまとめています。

免震部建築施工管理技術者

どんな資格?免震工事の施工管理スキルを証明できる資格
資格を取得するメリット免震工事の施工会社への転職が有利になる
受験資格建築に関わる実務経験が4年以上あり、一級建築士or1級建築施工管理技士の資格がある人
合格率約90%
試験の難易度★☆☆☆☆
優先度★☆☆☆☆

免震工事を行う現場監督は取得しておきましょう。

1級建築施工管理技士を取得後に、免震工事の知識を深めるためにも有益です。

建築CAD検定

どんな資格?建築系のCAD操作スキルを証明できる
資格を取得するメリット転職が有利になる
受験資格誰でも受験できる
合格率
  • 准1級:約15%
  • 2級:約58%
  • 3級:約68%
試験の難易度★★☆☆☆
優先度★★☆☆☆

現場監督も施工図を書くときにCADを使いますが、そうしたCADスキル向上にも役立つでしょう。

履歴書に書くことで転職活動が少し有利になります。

詳しくは、建築CAD検定試験の難易度や合格率【勉強方法も解説】を参考にどうぞ。

土木施工管理技士

どんな資格?土木工事の施工管理を行う資格
資格を取得するメリット
  • 主任技術者・専任技術者になれる
  • 監理技術者になれる(1級のみ)
  • 経営事項審査で加点される(1級5点/2級2点)
  • 年収アップしやすい
  • 転職が有利になる
  • 実務経験があれば舗装施工管理技術者の受験資格を得られる
  • 1級土木施工管理技士はコンクリート技士を受験できる
  • 1級土木施工管理技士は空港工事施工管理技術者を受験できる
  • 1級土木施工管理技士は海上工事施工管理技術者を受験できる
  • 下水道管路更生管理技士と下水道管きょ更生施工管理技士を受験できる
受験資格学校を卒業後の所定の実務経験年数がある
合格率
  • 1級:約21%
  • 2級:約26%
試験の難易度★★★☆☆
優先度★★★★★

土木工事の現場監督は必ず取得しましょう。

1級を取得して、ゼネコンに転職する人もいます。

土木施工管理技士を取得するコツは、下記の記事にまとめています。

土木設計技士

どんな資格?構造計算・図面作成・数量計算などの土木設計スキルを証明する資格
資格を取得するメリット
  • 転職が有利になる
  • 土木設計図面の理解が深まる
受験資格学校卒業後に所定の実務経験年数がある
合格率約70%
試験の難易度★★☆☆☆
優先度★★☆☆☆

難易度はそこまで高くありませんが、記述式試験があるためしっかりと試験対策が必要です。

テキストが1冊しかなかったり、過去問の解説がないなど勉強しにくい試験といえるでしょう。

詳しくは、土木設計技士とは?受験資格や試験の難易度を解説しますにまとめています。

建設部門の技術士

どんな資格?建設工事の高度な知識・技術を証明できる
資格を取得するメリット
  • 年収アップしやすい
  • 大手に転職しやすい
  • 建設コンサルタントや土木系公務員に転職しやすくなる
  • マンション改修施工管理技術者の資格者登録ができる
  • 実務経験があれば舗装施工管理技術者の受験資格を得られる
  • 建設の鋼構造は下水道管路更生管理技士を受験できる
  • コンクリート技士・空港工事施工管理技術者・海上工事施工管理技術者・消防設備士・下水道管きょ更生施工管理技士を受験できる
受験資格
  • 第一次試験:誰でも受験できる
  • 第二次試験:第一次試験に合格した人or指定の教育課程を修了した人で一定の実務経験を積んだ人
合格率約4%
試験の難易度★★★★★
優先度★★★★☆

土木施工管理技士が技術士も取得すると、ゼネコンに転職しやすくなります。

当然、年収も上がるでしょう。

建設コンサルタントや土木系公務員など、キャリアの選択肢も広がります。

第一次試験から第二次試験までの期間が長いのが特徴です。

技術士制度について

出典:公益社団法人日本技術士会「技術士制度について」

建設部門の技術士の詳細は、建設部門の技術士の合格率や難易度【おすすめの勉強方法も紹介します】にまとめています。

舗装施工管理技術者

どんな資格?舗装工事の施工管理スキルを証明する資格
資格を取得するメリット
  • 舗装工事を行う会社に転職しやすくなる
  • 入札しやすくなり会社に貢献できる
受験資格学校を卒業後に所定の実務経験年数がある

下記の資格と所定の実務経験がある

  • 建設部門の技術士
  • 土木施工管理技士
  • 建設機械施工技士
合格率
  • 1級:約18%
  • 2級:約40%
試験の難易度★★★☆☆
優先度★★☆☆☆

舗装工事の現場監督は取得しておきましょう。

入札条件に舗装施工管理技術者が必要な工事もあるため、会社に貢献できます。

詳しくは、舗装施工管理技術者を取得するメリット【1級は難易度が高いです】を参考にどうぞ。

コンクリート技士

どんな資格?コンクリートの製造・施工・検査・管理などの技術を証明する資格
資格を取得するメリット転職が有利になる
受験資格
  • コンクリート診断士
  • 一級建築士
  • 技術士(建設部門、農業部門の農業土木)
  • 特別上級・上級・1級土木技術者
  • RCCM
  • コンクリート構造診断士
  • 1級土木施工管理技士
  • 1級建築施工管理技士
  • コンクリートに関する科目を大学・短大・高専・高校で履修:実務経験2年以上
  • その他:実務経験3年以上
合格率約29%
試験の難易度★★★☆☆
優先度★★☆☆☆

生コンを扱う現場監督は取得しておくと良いでしょう。

詳しくは、コンクリート技士試験の難易度【合格率や受験資格と勉強方法も解説】にまとめています。

プレストレストコンクリート技士

どんな資格?プレストレストコンクリートの計画・設計・施工・管理のスキルを証明できる
資格を取得するメリット転職が有利になる
受験資格プレストレストコンクリート技術関係の実務経験が5年以上ある人
合格率20~30%
試験の難易度★★★☆☆
優先度★★☆☆☆

「プレストレストコンクリート」とは、強度や耐久性があるコンクリートのことです。

具体的には、下記のような工事に使われます。

  • 橋梁
  • 道路
  • 建築
  • 港湾
  • 水道管
  • 防災施設
  • 海洋構造物

講習会を受けられるので、しっかりと聞いて対策しましょう。

コンクリート技士と併せて取得するのもおすすめです。

詳しくは、プレストレストコンクリート技士とは【試験問題の難易度は少し高め】にまとめています。

鋼管杭施工管理士

どんな資格?鋼管杭や鋼管矢板の施工や施工管理の知識・スキルを証明する資格
資格を取得するメリット主任技術者になれる
受験資格
  • 学校を卒業後に所定の実務経験年数がある人
  • 鋼管杭の施工管理の技術講習(鋼管杭施工管理技術者育成講習会)の受講した人
合格率約40%
試験の難易度★★☆☆☆
優先度★☆☆☆☆

「鋼管杭」とは、地盤が弱い地中に打つ鋼製の杭のことです。

主任技術者になれるため、会社に貢献できる資格といえるでしょう。

詳しくは、鋼管杭施工管理士の検定試験の内容を解説【合格率は4割くらい】にまとめています。

のり面施工管理技術者

どんな資格?斜面の施工や施工管理の知識・技術を証明する資格
資格を取得するメリット土木工事の知識を深められる

転職が有利になる

受験資格学校を卒業後に所定の実務経験年数がある
合格率約16%
試験の難易度★★★★☆
優先度★☆☆☆☆

のり面工事とは下記のとおり。

  • 土を盛った斜面を固める工事
  • 山の斜面が崩壊しないように固める工事

過去問集がないため、テキスト+講習で合格に近づきましょう。

詳しくは、のり面施工管理技術者の難易度【過去問がないので講習会が有益です】にまとめています。

空港工事施工管理技術者

どんな資格?空港工事の施工管理の知識・スキルを証明できる
資格を取得するメリット空港建設の会社に転職しやすくなる
受験資格下記のどちらかを満たしていること
  • 空港土木工事で3ヶ月以上の実務経験がある
  • 一級土木施工管理技士or建設部門の技術士の資格をもっている
合格率約36%
試験の難易度★★★☆☆
優先度★☆☆☆☆

空港工事では、下記のような特有の制約条件があります。

  • 制限区域
  • 制限表面
  • 航空管制

こうした空港工事特有の技術・知識を証明できる資格です。

空港建設の施工管理にかかわる人は取得しておきましょう。

詳しくは、空港工事施工管理技術者認定試験を解説【勉強方法もわかります】にまとめています。

海上工事施工管理技術者

どんな資格?海洋土木工事の施工管理スキルを証明できる資格
資格を取得するメリット海洋土木工事の会社に転職しやすくなる
受験資格下記の資格がある人
  • 1級土木施工管理技士
  • 建設部門の技術士

または、下記の実務経験がある人

  • 海上工事の実務経験が24ヶ月以上
  • 受験する資格分類の海上工事で技術管理業務の実務経験が12ヶ月以上
  • 受験する資格分類の海上工事で監理技術者or主任技術者の実務経験が2回以上
合格率
  • Ⅰ類:約59%
  • Ⅱ類:約54%
  • Ⅲ類:約61%
試験の難易度★★☆☆☆
優先度★☆☆☆☆

海上工事の現場監督は取得しておきましょう。

二次試験は論文と面接ですが、ほとんどの人が合格しています。

詳しくは、海上工事施工管理技術者認定試験を解説【合格率や試験問題も紹介】にまとめています。

解体工事施工技士

どんな資格?解体工事の現場管理者の解体工事技術、廃棄物の適正処理、建設リサイクル法などの施工管理能力・知識を証明する資格
資格を取得するメリット解体工事の会社に転職しやすくなる
受験資格学校を卒業後に所定の実務経験年数がある
合格率約55%
試験の難易度★★☆☆☆
優先度★☆☆☆☆

解体工事の現場監督は取得しておきましょう。

2日間の講習会があるので、参加するのがおすすめ。

受験に必要な実務経験年数を1年短縮することができます。

詳しくは、解体工事施工技士資格試験の難易度【できれば講習会に参加しよう】を参考にどうぞ。

電気工事施工管理技士

どんな資格?電気工事の施工管理を行う資格
資格を取得するメリット
  • 主任技術者・専任技術者になれる
  • 1級は監理技術者になれる
  • 経営事項審査で加点される(1級5点、2級2点)
  • 年収アップしやすい
  • 転職が有利になる
  • 1級電気工事施工管理技士で2年以上の実務経験があると建築設備士を受験できる
  • 1級電気工事施工管理技士は建築設備診断技術者と建築設備総合管理士を受験できる
  • PVマスター保守点検技術者を受験資格できる
受験資格【1級】
  • 学校を卒業後に所定の実務経験年数がある
  • 電気主任技術者で6年以上の実務経験がある
  • 第一種電気工事士
  • 2級合格後に所定に実務経験年数がある
【2級】
  • 学校を卒業後に所定の実務経験年数がある
  • 電気主任技術者で1年以上の実務経験がある
  • 第一種電気工事士
  • 第二種電気工事士で1年以上の実務経験年数がある
合格率
  • 1級:約29%
  • 2級:約27%
試験の難易度★★★★☆
優先度★★★★★

電気工事の現場監督は必ず取得しましょう。

1級を取得すると、大手に転職できる可能性が高まります。

年収アップしたいなら必須の資格です。

電気工事施工管理技士を取得するコツは、下記の記事を参考にどうぞ。

電気工事士

どんな資格?電気工事を行う業務独占資格
資格を取得するメリット
  • 電気工事スキルを勉強できるので、電気工事士さんとコミュニケーションをとりやすくなる
  • 第一種電気工事士は電気工事施工管理技士を受験できる
  • 第二種電気工事士で1年以上の実務経験があると2級電気工事施工管理技士を受験できる
  • 消防設備士を受験できる
受験資格
  • 第一種:誰でも受験できるが免状取得には3~5年の実務経験が必要
  • 第二種:誰でも受験できる
合格率
  • 第一種:約36%
  • 第二種:約43%
試験の難易度★★★☆☆
優先度★★★☆☆

電気工事スキルを勉強できるので、電気工事士さんとのコミュニケーションが円滑になるでしょう。

現場監督が実際に電気工事を行うわけではありませんが、勉強しておいて損はありません。

詳しくは、電気工事士1種2種の資格難易度や合格率!勉強や技能試験のコツにまとめています。

登録電気工事基幹技能者

どんな資格?電気工事の職長クラスのスキルや知識を証明する資格
資格を取得するメリット
  • 主任技術者になれる
  • 経営事項審査で3点が加点される
  • 年収アップしやすい
  • 転職が有利になる
受験資格
  • 第一種電気工事士免状を取得している
  • 電気工事業か電気通信工事業で10年以上の実務経験がある
  • 労働安全衛生法第60条に基づく建設業の職長教育を修了して3年以上の職長経験がある
合格率約90%
試験の難易度★☆☆☆☆
優先度★★☆☆☆

2日間の講習を受けてから試験なので、合格率はかなり高いです。

主任技術者になれるため、有益な資格といえるでしょう。

詳しくは、登録電気工事基幹技能者を取得するメリット【認定講習や試験も解説】にまとめています。

消防設備士

どんな資格?消防設備の点検・整備・工事などを行う
資格を取得するメリット
  • 年収アップしやすい
  • 転職が有利になる
  • 自家用発電設備専門技術者の受験資格を得られる(甲種の第一類・第二類・第三類or乙種→保全部門のみ)
受験資格乙種:誰でも受験できる
甲種:技術士・電気工事士・電気主任技術者・管工事施工管理技士・無線従事者・建築士・配管技能士・ガス主任技術者・給水装置工事主任技術者、所定の学歴や実務経験がある人など
合格率
  • 甲種特類:約30%
  • 甲種1類:約26%
  • 甲種2類:約33%
  • 甲種3類:約35%
  • 甲種4類:約37%
  • 甲種5類:約36%
  • 乙種1類:約32%
  • 乙種2類:約35%
  • 乙種3類:約33%
  • 乙種4類:約35%
  • 乙種5類:約38%
  • 乙種6類:約40%
  • 乙種7類:約41%
試験の難易度★★★☆☆
優先度★☆☆☆☆

消防設備を扱う現場監督は取得しておきましょう。

詳しくは、消防設備士の合格率や試験内容からみる難易度【勉強のコツも解説】にまとめています。

管工事施工管理技士

どんな資格?配管工事の施工管理を行う資格
資格を取得するメリット
  • 主任技術者・専任技術者になれる
  • 1級は監理技術者になれる
  • 経営事項審査で加点される(1級5点、2級2点)
  • 年収アップしやすい
  • 転職が有利になる
  • マンション改修施工管理技術者の資格者登録ができる
  • 消防設備士を受験できる
  • 1級管工事施工管理技士で2年以上の実務経験があると建築設備士を受験できる
  • 1級管工事施工管理技士は下水道管きょ更生施工管理技士・浄化槽設備士・建築設備総合管理士を受験できる
  • 登録ダクト基幹技能者・消防設備士甲種・下水道管きょ更生施工管理技士の受験資格を得られる
受験資格【1級】
  • 学校を卒業後に所定の実務経験年数がある
  • 1級配管技能士で10年以上の実務経験がある
  • 2級に合格後、所定の実務経験年数がある
【2級】
  • 学校を卒業後に所定の実務経験年数がある
  • 配管技能士で4年以上の実務経験がある
合格率
  • 1級:約23%
  • 2級:約23%
試験の難易度★★★★☆
優先度★★★★★

配管工事の現場監督は必ず取得しましょう。

1級を取得すると、給排水施工・空調工事の大手に転職しやすくなります。

管工事施工管理技士を取得するコツは、下記の記事を参考にどうぞ。

給水装置工事主任技術者

どんな資格?給水装置工事の主任技術者になれる資格
資格を取得するメリット主任技術者になれるので工事を受注しやすい

給水装置工事を行う会社に転職しやすくなる

消防設備士を受験できる

受験資格給水装置工事で3年以上の実務経験がある
合格率30~40%
試験の難易度★★★☆☆
優先度★★☆☆☆

給水装置工事の主任技術者になれるため、工事を受注しやすくなります。

会社に貢献できる資格なので、転職が有利になるでしょう。

詳しくは、給水装置工事主任技術者の難易度【合格率や過去問から分析】にまとめています。

排水設備工事責任技術者

どんな資格?排水設備の企画・設計・施工・点検などを行う
資格を取得するメリット排水設備工事を行う会社に転職しやすくなる
受験資格都道府県によって違う

※高卒以上、排水設備工事の設計や施工で1~2年以上の実務経験がある人など

合格率約50%
試験の難易度★★☆☆☆
優先度★★☆☆☆

排水設備工事の現場監督は取得しておきましょう。

管工事施工管理技士が、排水設備の知識を深めるために受験するのもアリです。

詳しくは、排水設備工事責任技術者の難易度を合格率から分析【勉強方法も解説】にまとめています。

登録配管基幹技能者

どんな資格?管工事の施工スキルや管理スキルを証明する資格
資格を取得するメリット
  • 主任技術者になれる
  • 経営事項審査で加点される
  • 年収アップしやすい
  • 転職が有利になる
  • 建設キャリアアップシステムのレベル4になれる
受験資格
  • 1級配管技能士の資格がある人
  • 建設業法の管工事の配管施工の実務経験10年以上で、そのうち職長としての実務経験が3年以上
合格率不明
試験の難易度★★☆☆☆
優先度★★☆☆☆

主任技術者になれるためおすすめです。

建設キャリアアップシステムのレベル4になれるので、転職活動時に評価されやすいのもメリット。

詳しくは、登録配管基幹技能者とは【講習と試験あり。2つの勉強のコツも解説】にまとめています。

登録ダクト基幹技能者

どんな資格?空調・換気・排煙設備の取り付けスキル・施工管理スキルを証明する資格
資格を取得するメリット
  • 主任技術者になれる
  • 経営事項審査で加点される
  • 年収アップしやすい
  • 転職が有利になる
受験資格
  • 建設業法の管工事のダクト施工の実務経験が10年以上(そのうち職長経験が3年以上)
  • ダクト板金作業の1級建築板金技能士か、管工事施工管理技士を取得している
合格率ほぼ100%
試験の難易度★☆☆☆☆
優先度★★☆☆☆

空調工事の現場監督向けの資格です。

3日間の講習を受けてから試験なので、ほとんどの人が合格しています。

詳しくは、登録ダクト基幹技能者を取得する方法【併せて取得したい3つの資格】を参考にどうぞ。

下水道管路更生管理技士

どんな資格?管路更生工事の施工計画作成や施工管理を行う資格
資格を取得するメリット
  • 主任技術者・監理技術者になれる
  • 転職が有利になる
  • 年収アップしやすい
受験資格下記の資格がある人
  • 1級土木施工管理技士
  • 1級土木施工管理技士補
  • 1級建設機械施工技士
  • 1級建設機械施工技士補
  • 2級土木施工管理技士
  • 2級建設機械施工技士(第1~6種)
  • 技術士:建設の鋼構造及びコンクリート、農業の農業土木、水産の水産土木、森林の森林土木、総合技術監理

もしくは、土木工事10年以上、かつ管路更生工事2件以上の実務経験がある人

合格率不明
試験の難易度★★★☆☆
優先度★★☆☆☆

下水道工事にかかわる現場監督は取得すると良いでしょう。

土木施工管理技士が知識を広げるために受験するのもおすすめです。

詳しくは、下水道管路更生管理技士の試験内容【テキストと過去問集で勉強しよう】にまとめています。

下水道管きょ更生施工管理技士

どんな資格?下水道管きょの更生工事の施工管理を行う資格
資格を取得するメリット下水道管きょの更生工事の知識が深まる
受験資格下記の資格がある人
  • 土木施工管理技士
  • 管工事施工管理技士
  • 技術士

もしくは、下記の実務経験がある人

  • 土木工事、管工事で10年以上の実務経験かつ2件以上の管更生の実務経験
  • 日本管更生技術協会の資格委員会が認める研修会で20時間超を受講した人
合格率不明
試験の難易度★★★☆☆
優先度★★☆☆☆

こちらも下水道工事にかかわる現場監督におすすめ。

管工事施工管理技士や土木施工管理技士を取得後に、受験しても良いでしょう。

詳しくは、下水道管きょ更生施工管理技士の試験内容【他にもおすすめの資格3選】にまとめています。

ガス主任技術者

どんな資格?ガス工作物の工事・維持・保守運用をする保安監督を行う資格
資格を取得するメリット
  • ガス工作物の工事・維持・保守運用はガス主任技術者の独占業務なので転職が有利になる
  • 消防設備士を受験できる
受験資格誰でも受験できる
合格率
  • 甲種:15%前後
  • 乙種:15%前後
  • 丙種:25%前後
試験の難易度★★★★☆
優先度★★☆☆☆

ガス工事を行う現場監督におすすめの資格です。

試験の難易度は高いですが、業務独占資格なので取得しておくと良いでしょう。

詳しくは、ガス主任技術者の試験の合格率からみる難易度【勉強方法も解説】にまとめています。

ガス消費機器設置工事監督者

どんな資格?ガス設備の設置・変更の工事や監督を行う資格
資格を取得するメリット特定ガス消費機器の工事にはガス消費機器設置工事監督者の配置が必要なので転職が有利になる
受験資格誰でも受験できる
合格率80%以上
試験の難易度★☆☆☆☆
優先度★☆☆☆☆

こちらもガス工事を行う現場監督は取得しておくと良いでしょう。

ガス工事は危険を伴うため、業務独占資格が多く手に職がつきやすいです。

詳細は、ガス消費機器設置工事監督者の合格率【修了試験の勉強方法のコツ】にまとめています。

配管技能士

どんな資格?配管工事の技能を証明する資格
資格を取得するメリット
  • 配管工事の現場監督が取得することで配管工の職人さんとコミュニケーションをとりやすくなる
  • 1級配管技能士は登録配管基幹技能者を受験できる
  • 消防設備士を受験できる
  • 所定の実務経験年数があると管工事施工管理技士を受験できる
受験資格所定の実務経験年数がある人
合格率約50%
試験の難易度★★☆☆☆
優先度★★☆☆☆

配管工事の現場監督は、管工事施工管理技士を取得後に配管技能士を取得するのも良いでしょう。

技術面でも職人さんと話しやすくなるため、工事が円滑に進みやすいです。

詳しくは、1級・2級・3級の配管技能士の試験内容【参考書や過去問の勉強方法】にまとめています。

空調設備士

どんな資格?空調の施工図作成や設計、施工管理を行う資格
資格を取得するメリット
  • 転職が有利になる
  • 建築設備士・建築設備総合管理士・建築設備診断技術者の受験資格を得られる
受験資格所定の学科を卒業後に決められた実務経験年数がある人
合格率
  • 空調部門:約31%
  • 衛生部門:約30%
試験の難易度★★★☆☆
優先度★★☆☆☆

正式名称は「空気調和・衛生工学会設備士」といいます。

空調工事の現場監督は取得しておくと良いでしょう。

詳しくは、空調設備士試験の難易度【合格率は低め。過去問でスピードに慣れよう】を参考にどうぞ。

造園施工管理技士

どんな資格?造園工事の施工管理を行う資格
資格を取得するメリット
  • 主任技術者・専任技術者になれる
  • 監理技術者になれる(1級のみ)
  • 経営事項審査で加点される(1級5点/2級2点)
  • 年収アップしやすい
  • 転職が有利になる
受験資格【1級】
  • 学校を卒業後に所定の実務経験年数がある
  • 造園技能士で10年以上の実務経験がある
  • 2級に合格後、所定の実務経験年数がある
【2級】
  • 学校を卒業後に所定の実務経験年数がある
  • 1級造園技能士
  • 2級造園技能士で4年以上の実務経験がある
合格率
  • 1級:約16%
  • 2級:約21%
試験の難易度★★★★☆
優先度★★★★★

造園工事の現場監督は必ず取得しておきましょう。

まずは2級からで大丈夫です。

造園施工の会社で年収アップできたり、転職が有利になります。

造園施工管理技士を取得するコツは、下記の記事を参考にどうぞ。

造園技能士

どんな資格?造園工事のスキルを証明する資格
資格を取得するメリット造園施工管理が取得すると庭師さんとコミュニケーションをとりやすくなる
受験資格所定の実務経験年数がある人
合格率50~60%
試験の難易度★★☆☆☆
優先度★★☆☆☆

造園の現場監督が造園技能士を取得すると、庭師さんと技術的な話をしやすくなるためおすすめです。

「この監督わかってるな!」と信頼してもらえると、仕事がスムーズに進むでしょう。

造園技能士については、造園技能士と造園施工管理技士の違い【あなたはどっちに向いてるか診断】が参考になると思います。

電気通信工事施工管理技士

どんな資格?電気通信工事の施工管理を行う資格
資格を取得するメリット
  • 主任技術者・専任技術者になれる
  • 監理技術者になれる(1級のみ)
  • 経営事項審査で加点される(1級5点/2級2点)
  • 年収アップしやすい
  • 転職が有利になる
受験資格【1級】
  • 学校を卒業後に所定の実務経験年数がある
  • 電気主任技術者で6年以上の実務経験がある
  • 2級合格後に所定の実務経験年数がある
【2級】
  • 学校を卒業後に所定の実務経験年数がある
  • 電気主任技術者で1年以上の実務経験がある
合格率
  • 1級:約18%
  • 2級:約24%
試験の難易度★★★★☆
優先度★★★★★

令和元年にできた新しい施工管理の資格です。

電気通信工事の施工管理は必ず取得しましょう。

1級を取得すると大手に転職できる可能性も高まり、年収も上がりやすいです。

電気通信工事施工管理技士を取得するコツは、下記の記事を参考にどうぞ。

工事担任者

どんな資格?工事の実施・実地の監督、端末設備の機能確認試験、端末をネットワークに接続する時の技術基準適合性の確認を行う資格
資格を取得するメリット
  • 総合通信・第1級アナログ通信・第1級デジタル通信を取得後に3年以上の実務経験があると主任技術者になれる
  • 年収アップしやすい
  • 転職が有利になる
受験資格誰でも受験できる
合格率
  • 総合通信:約30%
  • 第1級アナログ通信:約36%
  • 第2級アナログ通信:約71%
  • 第1級デジタル通信:約30%
  • 第2級デジタル通信:約76%
試験の難易度★★★☆☆
優先度★★☆☆☆

次に解説する「電気通信主任技術者」と似ていますが、工事範囲が違います。

電気通信主任技術者と工事担任者の違い

参考:電気通信主任技術者と工事担任者の違い【目的別のおすすめ資格】

屋内のインターネット設備工事の監督を行う人は、取得するのも良いでしょう。

工事担任者の詳細は、電気通信の工事担任者の難易度を合格率などから解説【効率的な勉強法】にまとめています。

電気通信主任技術者

どんな資格?通信事業者の設備と建物にインターネットを引く設備の工事の監督業務を行う資格
資格を取得するメリット
  • 資格取得後に5年以上の実務経験があると主任技術者になれる
  • 年収アップしやすい
  • 転職が有利になる
受験資格誰でも受験できる
合格率
  • 伝送交換:約29%
  • 線路:約34%
試験の難易度★★★☆☆
優先度★★☆☆☆

実務経験年数を満たすと主任技術者になれるため、会社に貢献できる資格といえます。

誰でも受験できるため、業務内容が近いなら先に取得しても良いでしょう。

詳しくは、電気通信主任技術者の難易度を合格率などから解説【免除あり】にまとめています。

建設機械施工技士

どんな資格?建設機械を使った工事の知識を証明できる
資格を取得するメリット
  • 主任技術者・専任技術者になれる
  • 監理技術者になれる(1級のみ)
  • 経営事項審査で加点される(1級5点/2級2点)
  • 年収アップしやすい
  • 転職が有利になる
  • 実務経験があれば舗装施工管理技術者の受験資格を得られる
  • 下水道管路更生管理技士を受験できる
受験資格学校を卒業後に所定の実務経験年数がある
合格率
  • 1級:約21%
  • 2級:約40%
試験の難易度★★★☆☆
優先度★★★★☆

施工管理技士資格の1つなので、できれば取得しておくと良いでしょう。

今は建設機械を使った施工が当たり前なので、業務知識を深めるためにもおすすめです。

建設機械施工技士を取得するコツは、下記の記事を参考にどうぞ。

ステップ
施工管理の男性
施工管理の男性
現場監督に活かせる資格はわかったけど、どの資格から取っていけばいいの?

結論、下記の順番がおすすめです。

  1. 2級の施工管理技士
  2. 1級の施工管理技士
  3. 専門分野の各種資格

現場監督の専門資格は施工管理技士なので、基本的には施工管理技士から取得していけばOKです。

施工管理技士については、施工管理技士の資格の種類や試験の難易度【各試験の難易度順も解説】も参考にしてみてください。

ただし、専門資格がどうしても必要な場合は先に取得しても良いでしょう。

例えば、電気工事の現場監督が「まず電気工事のスキルを学びたい!」と思うなら、電気工事士から取得してもOKです。

勉強
施工管理の男性
施工管理の男性
現場監督の資格でおすすめの組み合わせも知りたい。

これは現場監督の種類によって変わります。

下記の種類別におすすめの組み合わせを見ていきましょう。

  • 建築の現場監督
  • 土木の現場監督
  • 電気工事の現場監督
  • 管工事の現場監督
  • 造園工事の現場監督

建築の現場監督におすすめの資格の組み合わせ

建築の現場監督におすすめの組み合わせは下記の2つです。

  1. 建築施工管理技士
  2. 建築士(1級・2級)

先ほどもお伝えしましたが、建築施工管理技士が建築士を取得するメリットは下記の3つ。

  1. 年収が上がりやすい
  2. 大手に転職しやすくなる(1級の場合)
  3. 建築図面の知識が深まり工事がスムーズに進む

参考:一級建築士と一級建築施工管理技士は両方とった方がいい【勉強のコツ】

また、業務に必要があれば下記の資格も取得すると良いでしょう。

  • 建築CAD検定
  • 構造設計一級建築士
  • 建築仕上げ改修施工管理技術者
  • マンション改修施工管理技術者
  • 建築コンクリートブロック工事士
  • 防水施工管理技術者

土木の現場監督におすすめの資格の組み合わせ

土木の現場監督におすすめの組み合わせは下記の2つです。

  1. 土木施工管理技士
  2. 建設部門の技術士

この2つがあればゼネコンにも転職しやすいし、建設コンサルタントや公務員などキャリアの選択肢が広がります。

また、業務に必要があれば下記の資格も取得すると良いでしょう。

  • 土木設計技士
  • 舗装施工管理技術者
  • のり面施工管理技術者
  • 空港工事施工管理技術者
  • 海上工事施工管理技術者
  • 鋼管杭施工管理士
  • 解体工事施工技士
  • コンクリート技士
  • プレストレストコンクリート技士

電気工事の現場監督におすすめの資格の組み合わせ

電気工事の現場監督におすすめの組み合わせは下記の2つです。

  1. 電気工事施工管理技士
  2. 電気工事士

こちらもくりかえしですが、電気工事施工管理技士が電気工事士を取得すると、電気工事の技術面がわかるから。

電気工事士さんと円滑にコミュニケーションをとるのに有効です。

また、消防設備の知識も必要であれば「消防設備士」も取得しましょう。

管工事の現場監督におすすめの資格の組み合わせ

管工事の現場監督におすすめの組み合わせは下記の2つです。

  1. 管工事施工管理技士
  2. 配管技能士

前述のとおり、管工事施工管理技士が配管技能士も取得することで、配管工の職人さんと技術面の話をしやすくなります。

職人さんに信頼されて、仕事も進めやすいでしょう。

また、業務に必要があれば下記の資格も取得すればOK。

  • 給水装置工事主任技術者
  • 排水設備工事責任技術者
  • 下水道管路更生管理技士
  • 下水道管きょ更生施工管理技士
  • ガス主任技術者
  • ガス消費機器設置工事監督者

造園の現場監督におすすめの資格の組み合わせ

造園工事の現場監督におすすめの組み合わせは下記の2つです。

  1. 造園施工管理技士
  2. 造園技能士

こちらも前述のとおり、造園施工管理技士が造園技能士を取得することで、庭師さんと技術面の話をしやすくなります。

円滑にコミュニケーションをとれるので、仕事を進めやすくなるでしょう。

工事現場と現場監督

そもそもですが、現場監督系の資格を取得するメリットは下記の5つです。

  1. 業務の知識が深まる
  2. 一目置かれるようになる
  3. 大きい会社に転職しやすくなる
  4. 年収が上がりやすい
  5. 他職種に転職しやすくなる

メリットが大きいので、資格を取得していきましょう。

1つずつ解説します。

【メリット1】業務の知識が深まる

資格の勉強をすることで、業務の知識が深まります。

仮に合格できないとしても、勉強しておけば仕事にはプラスでしょう。

資格の勉強を始める時点で、現場監督にとっては有益です。

【メリット2】一目置かれるようになる

資格を取ることで、周りからの評価が変わります。

仮にあなたが若い現場監督でも、資格があれば一目置かれるようになるでしょう。

具体的には下記のようなメリットあり。

  • 社内で昇進できる
  • 職人さんに説明するときの説得力が増す

資格は客観的にスキルを証明できるので、一目置かれたい人は資格を取得するのがおすすめ。

【メリット3】大きい会社に転職しやすくなる

建設業界では「その資格がないと工事ができない」というタイプの資格が多いです。

ゼネコンであっても資格者を求めているため、資格を取得すると大手に転職しやすくなります。

例えば、1級の施工管理技士を取得すると監理技術者になれるため、下記のメリットあり。

  • 大規模な現場の施工管理を担当できるようになる
  • 大規模工事を扱う大手に転職しやすい

今より大きい会社に転職したい人も、資格を取得していきましょう。

【メリット4】年収が上がりやすい

資格を取得すると年収が上がりやすいです。

具体的には下記のようなケースが多いですね。

  • 昇進して給料が上がる
  • 資格手当がついて収入が上がる
  • 大きい会社に転職して年収が上がる

例えば、施工管理技士を取得すると、資格手当は5000~3万円/月くらいつきます。

前述のとおり、建設業界は会社規模が大きいほど年収が高い傾向です。

稼ぎたい人も資格を取得していきましょう。

【メリット5】他職種に転職しやすくなる

資格を取得することで、現場監督以外への道が開けます。

具体的には下記のとおり。

資格の例進める職種
建築士・土木設計技士を取得設計に進める
電気工事士・配管技能士を取得職人さんに転職しやすい
技術士を取得建設コンサルタントや公務員に転職しやすい

施工管理技士以外のキャリアも考える人は、資格を取得しておくと良いでしょう。

勉強
施工管理の男性
施工管理の男性
資格を取った方がいいのはわかったけど、仕事が忙しくて勉強する時間が少ないんだよね…

どうすれば効率的に勉強できるかなぁ?

仕事をしながら資格の勉強をするコツは、下記の4つです。

  1. 十分に勉強期間をとる
  2. 過去問中心で勉強する
  3. スキマ時間に勉強できる仕組みを作る
  4. 短時間でもいいので毎日勉強する

継続的に資格を取得していくためにも、必ずこの4つのコツを知っておきましょう。

1つずつ解説します。

【コツ1】十分に勉強期間をとる

勉強期間は長めにとりましょう。

現場監督は忙しく、1日の勉強時間が少なくなりがちだから。

例えば施工管理技士であれば、どんなに遅くとも試験の半年前から勉強を始めましょう。

【コツ2】過去問中心で勉強する

基本的に、どの資格試験も過去問と似た問題が多く出題されるから。

おすすめの勉強手順は下記のとおりです。

  1. まずはテキスト(参考書)をざっと読む
  2. 過去問を解いてみる
  3. 過去問で間違えたところをテキストで確認
  4. 5年分の過去問を5周は解く

テキストで基礎知識を見たら、あとはひたすら過去問でOKです。

施工管理技士であれば過去問題集が販売されているので、活用しましょう。

【コツ3】スキマ時間に勉強できる仕組みを作る

現場監督は忙しいため、机に向かって勉強する時間が少ないから。

スキマ時間にスマホで勉強できる仕組みを作っておきましょう。

具体的には下記がおすすめ。

  • アプリで勉強する
  • テキストのページをスマホで写真に撮っておく
  • 過去問題集の問題と解説をスマホで写真に撮っておく

休憩時間や移動時間も有効に使って勉強しましょう。

ちなみに施工管理技士試験のアプリは、【無料あり】施工管理技士の勉強におすすめのアプリ【合格の7つのコツ】にまとめています。

【コツ4】短時間でもいいので毎日勉強する

仕事が忙しい人でも、短時間でいいので毎日勉強しましょう。

勉強する習慣を身につけるためです。

一番怖いのは、

施工管理の男性
施工管理の男性
今日は仕事が忙しかったから、勉強はいいや…

と勉強を止めてしまうこと。

勉強する習慣が途絶えて、せっかく覚えた知識も薄れていきます。

試験に合格する最大のコツは、まず勉強する習慣を作ること。

仕事が忙しい日は5分でもいいので、毎日勉強していきましょう。

現場監督たち

最後にもう一度、現場監督の仕事に役立つおすすめの資格をまとめておきます。

  1. 建築施工管理技士
  2. 建築士
  3. 構造設計一級建築士
  4. 建築仕上げ改修施工管理技術者
  5. マンション改修施工管理技術者
  6. 防水施工管理技術者
  7. 登録防水基幹技能者
  8. 建築コンクリートブロック工事士
  9. 免震部建築施工管理技術者
  10. 建築CAD検定
  11. 土木施工管理技士
  12. 土木設計技士
  13. 建設部門の技術士
  14. 舗装施工管理技術者
  15. コンクリート技士
  16. プレストレストコンクリート技士
  17. 鋼管杭施工管理士
  18. のり面施工管理技術者
  19. 空港工事施工管理技術者
  20. 海上工事施工管理技術者
  21. 解体工事施工技士
  22. 電気工事施工管理技士
  23. 電気工事士
  24. 登録電気工事基幹技能者
  25. 消防設備士
  26. 管工事施工管理技士
  27. 給水装置工事主任技術者
  28. 排水設備工事責任技術者
  29. 登録配管基幹技能者
  30. 登録ダクト基幹技能者
  31. 下水道管路更生管理技士
  32. 下水道管きょ更生施工管理技士
  33. ガス主任技術者
  34. ガス消費機器設置工事監督者
  35. 配管技能士
  36. 空調設備士
  37. 造園施工管理技士
  38. 造園技能士
  39. 電気通信工事施工管理技士
  40. 工事担任者
  41. 電気通信主任技術者
  42. 建設機械施工技士

また、資格を取得していく順番は下記がおすすめです。

  1. 2級の施工管理技士
  2. 1級の施工管理技士
  3. 専門分野の各種資格

施工管理技士については、施工管理技士の資格の種類や試験の難易度【各試験の難易度順も解説】も参考にしてみてください。

資格を取得していくことで、下記のメリットがあります。

  1. 業務の知識が深まる
  2. 一目置かれるようになる
  3. 大きい会社に転職しやすくなる
  4. 年収が上がりやすい
  5. 他職種に転職しやすくなる

あとは行動あるのみ。

さっそく資格の勉強を始めましょう。

あなたのキャリアアップ・年収アップの参考になればうれしいです!

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