難しい試験だったらどうしよう…
合格しやすい勉強方法とかあれば知りたい。
あと、のり面施工管理技術者以外におすすめの資格ってある?
こういった疑問に答える記事です。
本記事でわかることは下記のとおり。
- のり面施工管理技術者の試験の難易度がわかる
- のり面施工管理技術者の勉強方法がわかる
- のり面施工管理技術者以外のおすすめの資格がわかる
のり面施工管理技術者は、斜面の施工に関する知識・技術を証明する資格です。
- 山の斜面が崩壊しないように固める工事
- 土を盛った斜面を固める工事
などの調査・設計・施工に関する専門家です。
取得することで転職が有利になるメリットあり。
キャリアアップしたいなら取得しておいて損はありません。
難易度や勉強方法を解説するので、ぜひとも合格を目指してみてください。
目次
のり面施工管理技術者の試験の難易度
結論、のり面施工管理技術者の難易度は高いです。
なぜなら、合格率が低いから。
近年の合格率は下記のとおりです。
年度 | 合格率 |
2015年 | 14.6% |
2016年 | 16% |
2017年 | 18.6% |
2018年 | 18.1% |
2019年 | 14.1% |
8割以上の人が不合格になる試験なので、合格率で見るとかなり難易度が高いです。
本気で目指すなら、早めに勉強した方が良いですよ。
のり面施工管理技術者の受験資格
受験資格は下記のとおりです。
指定学科卒業後の実務経験年数 | 指定学科以外卒業後の実務経験年数 | |
大学 | 3年以上 | 4年6ヶ月以上 |
短大・5年制の高専 | 4年6ヶ月以上 | 5年6ヶ月以上 |
高卒 | 6年6ヶ月以上 | 7年以上 |
その他 | 9年以上 | 9年以上 |
ここでいう「実務経験」とは、のり面保護工事の実務経験のことです。
ちなみに、「指定学科」とは下記のとおり。
- 土木工学:建設基礎工学・水工土木工学・開発土木工学・海洋土木・構造工学
- 農業土木:畜産土木・農業生産・農業開発工学
- 森林土木
- 都市工学
- 緑地科
- 造園科
詳しくは、全国特定法面保護協会のホームページも確認してください。
のり面施工管理技術者の試験概要
試験概要は下記のとおりです。
- 申込:5~7月
- 試験:9月
- 合格発表:12月
- 認定証・資格者証の発行:3月
- 受験料:8000円
ちなみに、のり面施工管理技術者の有効期間は5年です。
期間中に特別講習を受講すると、資格を更新できます。
※特別講習は、全国特定法面保護協会の会員8000円、非会員11000円
のり面施工管理技術者を取得するメリット
結論、転職が有利になります。
土木施工管理技士をもっていれば転職に強いですが、プラスαでのり面施工管理技術者もあるとさらに強いです。
特に、山間部ののり面保護工事を行う会社では、のり面施工管理技術者が重宝されます。
転職のチャンスと選択肢が広がりますよ。
のり面施工管理技術者の勉強方法
結論、下記の2つの方法で勉強しましょう。
- 全国特定法面保護協会のテキストを買って勉強する
- 全国特定法面保護協会の講習会に参加する
1つずつ解説しますね。
①全国特定法面保護協会のテキストを買って勉強する
のり面施工管理技術者を発行している全国特定法面保護協会のホームページで、テキストを購入できます。
実は、Amazonを検索しても、のり面施工管理技術者のテキストは出てきません。
全国特定法面保護協会でしかテキストを買えないので、まずは購入しましょう。
具体的には「のり面保護工施工管理技術テキスト」を購入すればOK。
②全国特定法面保護協会の講習会に参加する
全国特定法面保護協会では、5月頃に各地で講習会を開催しています。
独学だけだとわかりにくいので、講習会には参加した方がいいですよ。
講習会の情報も、全国特定法面保護協会のホームページで確認できます。
講習会が行われる都市は下記のとおり。
- 札幌
- 仙台
- 東京
- 名古屋
- 大阪
- 広島
- 福岡
各会場は募集定員があるので、早めに申し込むのがおすすめです。
ちなみに、講習会の受講料は下記のとおり。
テキスト付き | テキストなし | |
全国特定法面保護協会の会員 | 11000円 | 8000円 |
非会員 | 22000円 | 18000円 |
講習会の申込み段階でテキストを購入することも可能です。
ただし、まったく知識がない状態で講習会に参加するとついていけないリスクがあるので、できれば事前にテキストを購入して予習しておきましょう。
【悲報】のり面施工管理技術者には過去問集がない
ちょっと残念なのですが、のり面施工管理技術者には過去問集がありません。
一般的な資格では過去問集で勉強するのが王道ですが、それができない感じ。
結論、テキストで独学+講習会への参加が合格への近道なので、両方やりましょう。
のり面施工管理技術者以外におすすめの資格3選
結論、下記の3つがおすすめです。
- 土木施工管理技士
- 測量士
- 地すべり防止工事士
1つずつ解説しますね。
①土木施工管理技士
もうご存知だと思いますが、土木施工管理技士はかなりおすすめです。
転職が有利になるから。
どの会社も施工管理技士を求めているため、キャリアアップしたいなら必ず取得したい資格です。
1級と2級の合格率は下記のとおり。
学科 | 実地 | |
1級 | 40~50% | 30~40% |
2級 | 50~60% | 30~40% |
まだ土木施工管理技士を取得してない人は、まず2級から挑戦してみましょう。
受験資格や勉強方法については、下記の2記事を参考にどうぞ。
②測量士
もう取得してるかもですが、測量士も取得しておいて損はないかと。
下記のような独占業務があるため、転職に有利です。
- 測量は測量士の独占業務
- 公共工事の測量を行う事業所は測量士を配置しなければならない
合格率は10%くらいと低いです。
ただし、合格率が低いのは「誰でも受験できるから」が理由。
土木や測量の実務経験がない人も受験できてしまうため、合格率が低くなってます。
実務経験がある人なら、しっかり勉強すれば合格できるので、まだ取得してないなら挑戦してみてください。
測量士については、測量士の難易度は高い【合格率は10%くらい。独学は1年前から対策】にまとめてます。
③地すべり防止工事士
地すべり防止工事士もおすすめです。
斜面防災の技術・知識を証明する資格ですね。
公共工事の受注に関わる「経営事項審査」の加点対象になる資格なので、取得しておくと転職が有利になります。
合格率は30%くらいなので、きちんと勉強すれば合格できますよ。
詳しくは、一般社団法人斜面防災対策技術協会のホームページをどうぞ。
まとめ【のり面施工管理技術者の難易度は低い。テキストと講習会で勉強しよう】
この記事をまとめます。
- のり面施工管理技術者の合格率は10%台で低い
- 資格を取得すれば転職が有利になる
- 全国特定法面保護協会のテキストを買って勉強すべし
- 講習会もあるので参加して勉強する
- できれば土木施工管理技士も取得しておきたいところ
ということで、本気でのり面施工管理技術者を取得したいなら、さっそく勉強を始めましょう。
まずは、全国特定法面保護協会のホームページで、「のり面保護工施工管理技術テキスト」を購入しましょう。
また、講習会も可能であれば参加してみてください。
合格率が低い試験なので、早めに勉強を始めるほど合格率が上がりますよ。
あなたのキャリアアップの参考になればうれしいです。