施工管理の写真の撮り方8つの注意点【撮影の便利ツールも紹介する】

施工管理の写真の撮り方8つの注意点【撮影の便利ツールも紹介する】
施工管理の男性
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施工管理の写真の撮り方を知りたいな。

工事の写真担当になったばかりで、どうすればいいかよくわからない。

早く仕事を覚えていきたいな。

こういった疑問に答える記事です。

この記事でわかることは下記のとおり。

  • 施工管理の写真の撮り方がわかる
  • 施工管理の写真業務に役立つツールがわかる
  • 施工管理の写真の撮り方の勉強方法がわかる

私たちワット・コンサルティングは、施工管理の転職サポートを行う会社です。

施工管理の写真の撮り方を解説します。

工事現場では、工程を記録するための写真撮影が必要です。

具体的な目的は下記のとおり。

  • 出来形、品質管理
  • 工事の工程の記録
  • 使用材料の記録
  • 品質管理
  • 事故や災害の記録
  • 問題の原因特定のための記録

例えば、鉄筋コンクリートの工事であれば、コンクリートを流し込んでしまうと中の様子がわかりません。

問題が発覚したとき、鉄筋コンクリート内部の写真がないと検証ができませんよね。

そうした事態を防ぐためにも、工程ごとに写真撮影が必要です。

この記事では、施工管理の写真撮影で注意すべき8つのポイントを解説します。

仕事で失敗しないためにも、参考になればうれしいです。

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参考記事

ちなみに、施工管理の仕事内容の全体像については、施工管理(現場監督)の13の仕事内容をわかりやすく解説にまとめています。

施工管理の写真の撮り方8つの注意点

施工管理の写真の撮り方8つの注意点

結論、施工管理の写真の撮り方の注意点は、下記の8つです。

  1. 撮影計画を作成する
  2. 5W1Hを意識した写真を撮影する
  3. 公共工事の写真撮影は仕様書に忠実に
  4. 撮影後にすぐ写真をチェックする
  5. 判断がつかない場合はとりあえず撮影しておく
  6. 画素数は上げすぎない
  7. 全景の定点写真は完成物がすべて入る位置から撮影
  8. 写真はバックアップをとっておく

仕事に失敗しないためにも知っておきましょう。

1つずつ解説しますね。

①撮影計画を作成する

最初に撮影計画を作成しましょう。

撮り忘れを防ぐために。

会社でやっているかとは思いますが、撮影計画書を作成することで撮り忘れをなくせます。

行き当たりばったりで撮影すると必ず漏れるので、まずは撮影計画が必須です。

②5W1Hを意識した写真を撮影する

5W1Hを意識した写真を撮影しましょう。

何を目的にした写真かわからないと、見づらいから。

5W1Hとは下記のとおりです。

  • Who(誰が):施工者、請負業者、立ち会い者
  • When(いつ):施工の時期、施工の前後、施工手順
  • Where(どこで):工事箇所
  • What(何を):工事の種類、工事名、試験名
  • Why(なぜ):工事の目的、規格、寸法
  • How(どうやって):施工方法、使用した工事機械

漠然と写真を撮ると、肝心な部分が見えにくいことがあるので要注意。

写真だけで5W1Hが伝わりにくい場合は、補足情報を小黒板に書いて撮影しましょう。

小黒板を使うときは、光が反射しないように注意してください。

また、小黒板の文字はきれいに、読みやすい字・サイズにしましょう。

写真1枚に収まらないときは、下記のような工夫も大切です。

  1. 遠くから撮る
  2. 複数枚に分ける
  3. 向きを変える

③公共工事の写真撮影は仕様書に忠実に

公共工事の写真撮影は、仕様書で細かく決まっているので、指示に忠実に撮影しましょう。

税金を使った工事なので、テキトーな写真ではダメなんです。

公共建築工事標準仕様書には、撮影する項目や撮影方法が記載されています。

※国土交通省の「営繕工事写真作成要領」にも記載されてます。

また、信ぴょう性のために、公共工事の写真は画像編集NGです。

トリミングや明度調整もNGなので、写真撮影の段階から的確な撮影が求められます。

例えば、下記のような写真が必要ですね。

  • 工事前と工事後の比較写真
  • 工程を記録した写真
  • 仮設工事の写真
  • 建設副産物・廃棄物・産業廃棄物の写真
  • 安全管理の写真
  • 使用材料の写真
  • 使用機材の写真
  • 品質管理の写真
  • 出来形管理の写真
  • 災害写真
  • 環境対策の写真
  • 事故写真

また、下記も指定されているので従いましょう。

  • 撮影頻度
  • 撮影方法
  • 工事名
  • 工事種類
  • 位置
  • 設計の寸法と実寸

見取り図の資料を添付することで、わかりやすくする工夫も必要です。

また、場合によっては動画撮影が必要なこともありますね。

難しく感じるかもしれませんが、今は公共工事用のアプリもあるので仕事はやりやすくなってます。※アプリは後述します。

④撮影後にすぐ写真をチェックする

写真を撮影したら、すぐに写真をチェックしましょう。

撮影ミスを防ぐためです。

撮影後にチェックをしないで、写真整理のときにわかりにくい写真だと判明しても後の祭りです。

必ず、撮影した写真はその場で確認しましょう。

変なものが写り込んでいないかチェックするのも大切です。

例えば、下記が写っていると後で問題になりますよ。

  1. 半袖の人が写っている
  2. あごひもが緩んでいる人が写っている
  3. タバコをくわえて作業してる人が写っている

⑤判断がつかない場合はとりあえず撮影しておく

撮影すべきか迷う場合は、とりあえず撮影しておきましょう。

撮り忘れるよりはマシだから。

余計な写真は後で削除すればいいだけです。

余計な写真を撮りながら「あ、この写真はいらないのか」と勉強していけばOK。

でも、撮り忘れだけはどうしようもありません。

迷ったらとりあえず撮っておきましょう。

⑥画素数は上げすぎない

写真の画素数は上げすぎない方がいいですよ。

データが重くなるから。

工事写真は膨大に必要なので、すべてを高画質で撮影すると容量が足りなくなります。

上司と相談し、100万画素など画素数を落とすことも検討しましょう。

ただし、公共工事は画素数が決められてることもあるので、仕様書に従いましょう。

※200万画素数以上など

⑦全景の定点写真は完成物がすべて入る位置から撮影

全景の定点写真は、完成物がすべて入ることを想定して、位置を考えて撮影しましょう。

完成物がすべて入らない位置から撮影すると、定点を移動しないといけないから。

そもそも、定点を移動したら定点写真にならないですよね。

完成物が1枚の写真に入る位置から撮影しましょう。

⑧写真はバックアップをとっておく

撮影した写真は、必ずバックアップをとっておきましょう。

万が一、写真データが消えても大丈夫なように。

何かのトラブルで写真データが消えたら、取り返しがつきません。

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施工管理の写真撮影に役立つツール3選
施工管理の男性
施工管理の男性
ちなみに、写真撮影に便利なツールとかってるの?

結論、下記の3つが便利でおすすめですよ。

  1. 施工管理向けのデジカメ
  2. 施工管理向けの写真アプリ
  3. オンラインストレージ

1つずつ解説しますね。

施工管理向けのデジカメ

施工管理向けのデジカメが発売されてるのでおすすめですよ。

例えば、下記のような機能があります。

  1. 防水性が高い
  2. 衝撃に強い
  3. 防塵性が高い
  4. 広角レンズ
  5. 公共工事用の写真サイズで撮影できる
  6. 撮影した写真をすぐにパソコンに転送できる

施工管理向けのデジカメは、現場監督におすすめのデジカメ5選【写真アプリも紹介】にまとめたので参考にどうぞ。

施工管理向けの写真アプリ

近年は、施工管理向けの写真アプリが増えてるのでおすすめです。

具体的には下記が良いですよ。

アプリを使う=スマホやタブレットで撮影できるので、手軽に撮影できますよ。

施工管理向けの写真アプリも、現場監督におすすめのデジカメ5選【写真アプリも紹介】にまとめてます。

オンラインストレージ

オンラインストレージ(クラウド)を使うのもおすすめです。

撮影した写真を、パソコンに取り込む作業がなくなるから。

具体的には下記が有名ですね。

  • Dropbox
  • Google Drive

スマホやタブレットで撮影すれば、撮影した瞬間にオンラインストレージに写真を共有できるので、作業を大幅に削減できます。

いちいちパソコンに写真データを取り込む時代じゃないので、使いましょう。

施工管理の写真の撮り方の勉強方法
施工管理の男性
施工管理の男性
1日も早く仕事ができるようになりたいな。

施工管理の写真撮影の、なんか良い勉強方法はないの?

結論、施工管理の写真撮影は本で勉強できます。

具体的には下記の本がおすすめ。

Amazonで買えるので勉強のために購入してみましょう。

まとめ【施工管理の写真の撮り方はコツがある】

最後にもう一度、施工管理の写真撮影の注意点をまとめておきます。

  1. 撮影計画を作成する
  2. 5W1Hを意識した写真を撮影する
  3. 公共工事の写真撮影は仕様書に忠実に
  4. 撮影後にすぐ写真をチェックする
  5. 判断がつかない場合はとりあえず撮影しておく
  6. 画素数は上げすぎない
  7. 全景の定点写真は完成物がすべて入る位置から撮影
  8. 写真はバックアップをとっておく

仕事で失敗しないためにも、チェックしておきましょう。

施工管理の写真撮影の便利ツールは下記の3つです。

  1. 施工管理向けのデジカメ
  2. 施工管理向けの写真アプリ
  3. オンラインストレージ

写真撮影で勉強になる本は下記の3冊です。

また、施工管理の仕事の覚え方については、現場監督の仕事の覚え方7選【仕事に目標をもつと早く覚えられる】に詳しくまとめています。

あなたの仕事の参考になればうれしいです!

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