
もっと稼ぎたいし、独立ってちょっとかっこいい。
会社に指示されるのではなく、自分の好きなように働きたいな。
でも、独立してやっていけるか超不安…
というあなたの要望や不安に応える記事です。
本記事の内容は下記のとおり。
- 現場監督(施工管理)が独立する3つのメリット
- 現場監督(施工管理)が独立する6つの注意点
- 現場監督で独立するなら技術者派遣で人脈づくりをすると安心
現場監督(施工管理)で経験を積んでくると、独立を考える人もいます。
会社から使われる立場ではなく、一国一城の主として自由な働き方をしたいからです。
独立して成功すれば、サラリーマン時代より大きく稼ぐことも可能。
しかし、独立にはリスクがつきものです。
サラリーマンのような安定がなくなるので、覚悟は必要です。
現場監督(施工管理)の独立のメリットや注意点を解説します。
独立の参考にしてください。
目次
現場監督(施工管理)が独立する3つのメリット
現場監督(施工管理)が独立するメリットは、下記の3つ。
- 年収が上がる可能性がある
- 仕事を選べる可能性がある
- 社内のメンドくさい人間関係がなくなる
ちなみに、現場監督の独立のスタイルには下記の2パターンがあります。
- フリーランス(個人事業主)
- 法人化
一般的には、フリーランス(個人事業主)から始める人が多いですね。
現場監督が独立する3つのメリットを、1つずつ解説していきますね。
①年収が上がる
うまく仕事をとれれば、サラリーマン時代より年収が上がります。
サラリーマンのような給与規定がないので、収入も自由に決められるからです。
現場監督不足で困っている会社であれば、ある程度大きな報酬もくれるでしょう。
仕事の本数や単価交渉がうまくいけば、大きく稼げます。
②仕事も選べる
仕事を選べるのも、独立のメリットです。
サラリーマンではないので、仕事を断る権利があるからです。
例えば、「前の現場でたくさん稼いだので、3ヶ月休もう」とかも可能。
嫌なら断れてしまうのは、独立した人の特権ですね。
※サラリーマンである以上は、会社から言われたら従うしかありません。
自分なりに働きやすさを調節できるのは、大きなメリットです。
③社内のメンドくさい人間関係がない
独立しているので、社内のメンドくさい人間関係はありません。
サラリーマンだと、社内の人間関係は必須。
嫌でも逃れられませんよね。
独立してうまくいけば、苦手な人とは仕事をしなければいいだけです。
現場監督(施工管理)が独立する6つの注意点
現場監督(施工管理)の独立は、メリットばかりではありません。
6つの注意点があるので、必ず知っておきましょう。
「独立する=リスクが上がる」なので、失敗することもあります。
6つの注意点を、1つずつ見ていきましょう。
【最重要】人脈がないと仕事をもらえない
独立した現場監督にとって一番重要なのは、人脈です。
知り合いから仕事をもらうのが9割だからです。
サラリーマン時代に十分な人脈を作っていないと、独立は難しいです。
仕事をもらえないので。
十分な人脈を作ってから、独立しましょう。
収入が不安定になる
独立すると固定給がないので、仕事がなくなったら無収入になってしまいます。
また、もし建設業界の仕事が減ってしまった場合、真っ先に切られるのがフリーランスの現場監督です。
会社は、まず社員を守らなければいけないからです。
お金がないあまり、ときには無理な仕事を受けざるを得ないこともあるでしょう。
- 赤字覚悟の現場
- 嫌な人と仕事をしなければならない
など、不本意な仕事をすることもあるでしょう。
でも独立とは、そういうリスクも背負うことです。
報酬も契約金なので、残業代はありません。
また、社員じゃないので福利厚生もありません。
収入が不安定になるリスクがあることを、知っておきましょう。
営業力・交渉力が必要
現場監督としてのスキルや資格があっても、成功できるわけではありません。
サラリーマン時代は考えなくてよかった「仕事をとってくる」というスキルが必要だからです。
仕事がなくなれば、営業して仕事をとらなければいけません。
でも、営業スキルがなければ仕事をもらえないでしょう。
また、仕事をもらえたとしても、単価が安かったら稼げません。
単価交渉のスキルも必要です。
いかに自分が価値ある人材かをアピールして、単価を上げる交渉力が必要。
「現場監督の腕があれば稼げる」というほど、甘くありません。
十分なスキルがないと通用しない
そもそも、現場監督として十分なスキルがないと通用しません。
フリーランスの現場監督はすぐに切られるリスクがあるため、スキル不足だと切られます。
社員はすぐにクビにできませんが、フリーランスはすぐにクビにできてしまいます。
すぐにクビにならないよう、十分なスキルが必要です。
施工管理技士もってないと独立は厳しい
独立するなら、最低でも施工管理技士の資格は取得しておきましょう。
ご存知のとおり、工事現場には施工管理技士の配置が義務づけられています。
施工管理技士があるだけで、かなり重宝されます。
また、法人化するなら最低2人は施工管理技士が必要で、1人は1級施工管理技士が必要です。
※監理技術者が必要なので。
施工管理技士を取得してないなら、独立はおすすめしません。
ちなみに施工管理技士の資格については、施工管理技士の資格の種類や試験の難易度にまとめているので、まだ取得してない人は参考にどうぞ。
確定申告が必要【忙しければ顧問税理士も必要】
独立すると確定申告も必要です。
サラリーマン時代は簡単な年末調整で済みましたが、独立すると帳簿をつけないといけないのです。
会計知識や簿記がわかる人なら良いですが、帳簿をつけたことがない人は苦戦するかも。
確定申告がわからなければ、顧問税理士をつける必要もあります。
税理士の顧問料は年々下がっていますが、毎月の支払いが必要です。
ちなみに、確定申告はとりあえず白色申告でOK。
「税金が高いな」と感じたら、青色申告に変更しましょう。
税金に関わることなので、わからないことは税理士に相談してください。
現場監督で独立するなら技術者派遣で人脈づくりをすると安心
現場監督として独立するメリットと注意点を解説してきました。

でも、サラリーマンは辞めたいな!
という人は、技術者派遣の会社に転職して独立の準備をしましょう。
様々な現場を経験できて、独立で一番重要な「人脈」を効率よく作れるからです。
前述のとおり、独立後は人脈がないと仕事が安定しないので、人脈づくりが命。
その人脈づくりをもっとも効率的にできるのが、技術者派遣です。
技術者派遣は「半フリーランス」のような働き方です。
建設会社の社員ではなく、技術者派遣の社員となり、働く現場は派遣先の建設会社の現場です。
1つの会社の縛られず、多くの建設会社の現場を経験できます。
現場監督としてのスキルも偏らないので、成長しやすい環境です。
技術者派遣の会社にある程度の希望は言えるので、独立に向けて有益な現場で派遣してもらうこともできます。
※もちろん、100%希望が叶う保証はありませんが。
日本のフリーランス人口は1100万人を超えており、建設業界でも技術者派遣という働き方が認知されています。
独立の準備として人脈づくりをするなら、技術者派遣で働くと効率的です。
技術者派遣のメリットについては、施工管理の派遣で働くメリットは?にまとめています。
まとめ【現場監督の独立はメリットあるけど、注意点も多い】
この記事をまとめます。
- 現場監督が独立すると3つのメリットがある
- 現場監督が独立するときは6つの注意点がある
- 独立する前に技術者派遣で人脈づくりをすると安心

でも、独立してやっていけるか超不安…
というあなたの参考になればうれしいです。
ちなみに、独立に関して役立ちそうな情報を弊社メルマガでも配信しています。
普段は「施工管理技士の資格取得」「掘り出し物の求人情報」などを配信してますが、たまに独立に関することも配信してるので、情報収集したい方はメルマガ登録をどうぞ。
※無料です。
ちなみに、2020年の東京オリンピック・パラリンピック後も仕事は安定していると想定されます。
多くの工事が五輪後にずらされているからです。
つまり、2020年以降の独立でも、十分食っていける可能性はあるかと。
※もちろん、個人の経営力にもよりますが。
2020年以降の建設業界については、東京オリンピック後の建設業界の動向にまとめています。
経営者である以上、業況を知っておくべきでしょう。
あなたの独立の参考になればうれしいです!