建築士に向いてる人の特徴12選【向いてない人の特徴5選も紹介する】

建築士に向いてる人の特徴12選【向いてない人の特徴5選も紹介する】
考える男性
考える男性
建築士に向いてる人の特徴を知りたいな。

できれば建築士になってみたいんだよね。

頭よくないとなれないのかな…?

もし向いてるなら挑戦してみたい。

こういった疑問に答える記事です。

この記事でわかることは下記のとおり。

  • 建築士の仕事内容がわかる
  • 建築士に向いてる人の特徴がわかる
  • 建築士に向いてない人の特徴がわかる
  • 建築士に必要なスキル・知識がわかる
  • 建築士になる方法がわかる

私たち「ワット・コンサルティング」は、建築設計の技術者派遣を行う会社です。

この記事では、「建築士に向いてる人の特徴」を解説していきます。

今まで多くの人を見てきて、「こういう人は建築士に向いてる!」という特徴を詳しくまとめました。

もしあなたが建築士に向いてるようなら、さっそく建築士になるために行動していきましょう。

建築士になる方法も解説するので、参考にどうぞ。

あなたが仕事選びに失敗しないためにも、最後まで読んでみてください!

【まず】建築士はどんな仕事?

【まず】建築士はどんな仕事?

基本として、建築士の仕事内容を知っておきましょう。

主な仕事内容は3つです。

  1. 建築設計
  2. 工事監理
  3. 施主とのコミュニケーション

建築設計とは、建築図面を作ることです。

イメージを書き出し、図面にしていきます。

工事監理とは、図面通りに工事が進んでいるか管理すること。

現場に出向いて、現場監督と話しながら工事を管理します。

建築設計や工事監理については、一級建築士の仕事内容を解説【将来、建築士として活躍するために】に詳しくまとめたので参考にどうぞ。

※一級建築士の記事ですが、二級建築士でもほぼ同じ内容です。

また、設計した図面のプレゼンや、工事の進捗報告などを施主(依頼主)に行うのも建築士の仕事です。

建築士には3種類ある

一口に「建築士」といっても、下記の3種類があります。

  1. 意匠設計:建物のデザイン
  2. 構造設計:建物の骨組みの設計
  3. 設備設計:電気・ガス・水道・空調など設備の設計

一般的にイメージされやすい建築士は「意匠設計」のことです。

構造設計や設備設計もあるので、漠然とでも「どの建築士になろうかな…」と考えておきましょう。

3種類の建築士の違いも、一級建築士の仕事内容を解説【将来、建築士として活躍するために】に詳しくまとめています。

建築士・建築家・設計士の違い

考える男性
考える男性
建築士と建築家と設計士って、どう違うの?

意味は下記のとおり。

  • 建築士:一級建築士や二級建築士など資格の名前
  • 建築家:建築設計する人(職業の呼び方)
  • 設計士:建築以外も含む設計職の人(機械設計など)

似てますが、意味が違います。

ちなみに、建築家の多くは建築士の資格をもっています。

「建築の設計をやりたい!」という人は、まず建築士を取得しましょう。

※建築士を取得する方法は、建築士になる方法【二級建築士から目指そう】で解説してます。

建築士の主な就職先

考える男性
考える男性
建築士って、どんな会社に就職できるの?

大きく分けると下記の6つです。

  1. 建設会社
  2. 設計事務所
  3. ハウスメーカー
  4. ディベロッパー
  5. 工務店
  6. 公務員

一級建築士にキャリアアップしていくと、大手企業に転職できます。

この辺も、一級建築士の仕事内容を解説【将来、建築士として活躍するために】に詳しくまとめてます。

また、一級建築士の年収は、一級建築士の年収や給料!収入を上げる方法は?を参考にどうぞ。

【適性診断】建築士に向いてる人の特徴12選

【適性診断】建築士に向いてる人の特徴12選

考える男性
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で、どんな人が建築士に向いてるの?

建築士に向いてる人の特徴は、下記の12個です。

  1. 建築が好きな人
  2. 想像力がある人
  3. デザインが好きな人
  4. 流行に敏感な人
  5. 体力がある人
  6. 視野が広い人
  7. 責任感がある人
  8. ルールを守れる人
  9. 人を喜ばせたい人
  10. 臨機応変に行動できる人
  11. 理系科目が嫌いじゃない人
  12. コミュニケーション能力が高い人

多く当てはまるほど、建築士に向いてます。

1つずつ解説するので、あなたがいくつ当てはまるか数えてみてください。

①建築が好きな人

「建築が好き」というのは、最低限必要な要素です。

興味がないと、仕事が辛くなるので。

例えば下記のように、建築への興味はあった方がいいでしょう。

  • 建築物を見るのが好き
  • 内装やインテリアが好き
  • 歴史的な建造物を見るのが好き

「好きこそ物の上手なれ」という言葉もあるとおり、建築が好きな方が向いてます。

②想像力がある人

建築士は想像する仕事だから。

例えば、まだお子さんが小さい家族が「家を建てたい」という場合、今の家族構成に合わせた設計だけでなく、将来も見越した設計が必要です。

お子さんが大きくなって家を出ていっても、夫婦2人で住みやすい家にしないといけません。

考える男性
考える男性
想像力は自信ないなぁ…

と思うかもしれませんが、想像力が鍛えられます。

下記でも想像力はついてくるので、実践してみましょう。

  • 本を読む
  • 映画を見る
  • YouTubeを見る

③デザインが好きな人

建築士はデザインする仕事だから。

例えば、住宅設計なら「かっこいい家」を建ててほしい人もいるし、「かわいい家」を建ててほしい人もいます。

施主(依頼主)の要望に応えるためにも、幅広いデザインの勉強が必要です。

ただし「デザインは興味ないけど勉強しなきゃ…!」という人は疲れてしまうので、根本的にデザインが好きな人の方が向いてます。

考える男性
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デザインは好きだけど、センスがあるかわからないなぁ…

と思うかもしれませんが、デザインセンスは磨けるので安心してください。

下記などで、デザインセンスを磨いていきましょう。

  • 建築物を見る
  • 美術品を見る

④流行に敏感な人

なぜなら、建築の流行は変わっていくから。

建築の流行に興味をもって勉強できると、時代に合った設計ができます。

建築士は、時代に合わせて変化していく力も必要です。

ある程度、流行に興味がある人は建築士に向いています。

⑤体力がある人

繁忙期は残業する日が増えるからです。

案件が重なったりすると、残業や休日出勤もあるでしょう。

肉体労働ではないので強靭な体力は不要ですが、ある程度の体力はあった方がいいですね。

⑥視野が広い人

建築士は、建築設計以外への配慮も必要だから。

具体的には、下記も配慮した設計が必要です。

  • 構造
  • 設備
  • 工事のしやすさ

「冷静にまわりの状況を見れる人」は建築士に向いています。

⑦責任感がある人

設計はモノづくりの起点になるからです。

もし設計段階で大きなミスがあれば、下記の人たちに迷惑がかかります。

  • 施主
  • 職人さん
  • 現場監督

工事は一度進んでしまうと、後戻りは難しいです。

関連業者さんたちも仕事のスケジュールがあるため、「やっぱり直してください」とは言えないもの。

責任をもって設計する心構えが必要です。

⑧ルールを守れる人

建築基準法を守って設計しないといけないから。

もし建築基準法を無視して設計すれば、下記のようなトラブルに発展します。

  • 建築許可が下りず施主に迷惑をかけてしまう
  • 「建築基準法を知らない建築士」と思われて仕事を断られる
  • 会社の売上が下がってしまう

2005年には、一級建築士の耐震偽装が大きな問題になりました。

建築士はルールを守った上で、設計を行う必要があります。

⑨人を喜ばせたい人

建築士は、人に喜んでもらう仕事だから。

施主に喜んでもらうと、下記のような好循環も始まります。

  1. 施主から紹介をもらえる
  2. 人気の建築士になっていく
  3. お客さんがついて独立しても食べていける

なので、「人を喜ばせたい」という人は建築士に向いてます。

下記のような人は特に良いですね。

  • 家族に喜んでほしくて家事を手伝う
  • 友達の誕生日を祝ってあげたいと思う
  • 他人の幸せを自分の幸せのように思える

⑩臨機応変に行動できる人

建築士の仕事は、予期せぬトラブルもあるから。

具体的には下記など。

  • 施主の気が変わって設計内容が変更
  • 工事現場で問題が起きてスケジュールがズレる

こうしたトラブルに、臨機応変に対応していく必要があります。

トラブルでパニックにならず、冷静に対処できる人は向いています。

⑪理系科目が嫌いじゃない人

文系出身者でも建築士になれますが、できれば理系科目は嫌いじゃない方がいいですね。

下記のような勉強もあるから。

  • 数学
  • 地学
  • 化学
  • 衛生学
  • 構造力学

ただ、この辺は今から勉強していけばOKです。

建築士試験の勉強をしていけば通る道なので、1つ1つ勉強していきましょう。

⑫コミュニケーション能力が高い人

建築士は、下記の人たちと話す仕事もあるから。

  • 施主
  • 営業さん
  • 職人さん
  • 現場監督
  • CADオペレーター

「建築士は設計だけやればいい」という仕事ではありません。

まわりの人とコミュニケーションをとりながら、仕事を進めていきます。

なので、ある程度のコミュニケーション能力はあった方がいいでしょう。

「人と話すのは苦じゃない」という人は向いてます。

建築士に向いてない人の特徴5選

建築士に向いてない人の特徴5選

考える男性
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反対に、建築士に向いてない人ってどんな人?

向いてない人の特徴は下記の5つです。

  1. 我が強すぎる人
  2. 勉強が嫌いな人
  3. 逆算ができない人
  4. すぐ飽きてしまう人
  5. チームワークが苦手な人

こちらも1つずつ解説しますね。

①我が強すぎる人

我が強すぎると、仕事がやりにくいです。

なぜなら、建築士は「施主の要望を叶える仕事」だから。

例えば、施主が「こんな家にしてほしい」と言っているのに、下記のように対応すると設計を断られてしまうでしょう。

  • いや、こっちのデザインの方がいいですよ
  • 絶対こうした方がいいですよ
  • こっちの方がオシャレなのに…

我を出していいのは建築家です。

建築士は「施主の要望を叶える仕事」なので、我が強すぎる人は向いてません。

②勉強が嫌いな人

建築士は、ずっと勉強が必要だから。

具体的には、下記などをずっと勉強していきます。

  • 法律
  • 設計スキル
  • 流行の設計
  • デザインスキル
  • 新しい設計ソフトの操作方法

「建築士資格を取ったらもう勉強しなくていい」というわけではありません。

建築に興味があって、継続的に勉強したい人は大丈夫。

③逆算ができない人

設計業務は期限があるからです。

「のんびり設計していい」というわけではないので、逆算してスケジュールを組む必要があります。

「納期が◯月◯日までだから、◯日までに◯◯をしなきゃいけない」と考えるイメージ。

スケジュールを立てて行動できる人は大丈夫でしょう。

④すぐ飽きてしまう人

長期の設計案件もあるからです。

特に、大規模プロジェクトのチームに入ると、ずっと同じ建築物の設計が続くことも。

飽きずに継続して業務を進める力が必要です。

もちろん、継続的に勉強しないと建築士試験も合格できないので、飽き性の人はちょっと向いてないかも…

⑤チームワークが苦手な人

建築士は、チームで働く仕事だから。

くりかえしですが、下記の人たちとチームで働きます。

  • 営業さん
  • 職人さん
  • 現場監督
  • CADオペレーター

「孤独に寡黙な仕事」ではないので、チームワークに慣れている方がいいでしょう。

部活で団体競技をやっていた人には良いと思います。

建築士に必要なスキルや知識5選

建築士に必要なスキルや知識5選

考える男性
考える男性
向いてる人と向いてない人の特徴は、なんとなくわかった。

あと、建築士はどんなスキルや知識が必要なの?

必要なスキルや知識は下記の5つです。

  1. ヒアリングスキル
  2. 提案力
  3. 法律の知識
  4. CADスキル
  5. 空間把握能力

今はできないことでも、これから身につけていけば大丈夫です。

こちらも1つずつ解説しますね。

①ヒアリングスキル

建築士はヒアリングスキル、つまり「聞き出す力」が必要です。

なぜなら、施主の要望をうまく聞き出さないと、満足度の高い設計ができないから。

施主は建築のプロではありません。

漠然としたイメージしかないため、建築士が質問することでイメージを具現化していく必要があります。

この辺は、ヒアリングの本などで勉強できます。

少しずつでいいので、ヒアリングの勉強をしておきましょう。

②提案力

どんなに良い設計プランでも、施主のOKが出ないと仕事にならないから。

※コンペもOKが出ないと仕事をもらえません。

なので、設計スキルを磨くことはもちろん、提案力も磨いていく必要があります。

この辺は、プレゼンの本やYouTubeでも勉強が可能。

建築士資格を取得してからでも学べるので、少しずつ勉強していきましょう。

③法律の知識

前述のとおり、建築士は法律を守る仕事だから。

代表的な法律は下記の2つです。

  1. 建築基準法
  2. 都市計画法

この辺は、建築士の試験勉強でも学べます。

きちんと勉強していきましょう。

④CADスキル

CADとは、設計ソフトのことです。

建築設計では、特に下記のCADソフトを使います。

  • AutoCAD
  • Vectorworks Architect

近年は「3DのCADソフト」も増えています。

こうしたCADソフトの操作方法も、徐々に慣れていけばOK。

建築士試験の勉強をしながら、CADソフトにも触れていきましょう。

⑤空間把握能力

建築士は、何もない空間に建築物を想像する仕事だから。

空間の想像力が足りないと、工事が始まってから想定外のトラブルが起きることも。

ただし、この辺も勉強していくことで、ある程度は身につきます。

駆け出しのころは、先輩建築士から教えてもらうケースも多いです。

先輩にアドバイスをもらいながら、空間把握能力を身につけていきましょう。

建築士になる方法【二級建築士から目指そう】

建築士になる方法【二級建築士から目指そう】

考える男性
考える男性
うん、やっぱり建築士を目指してみようかな。

建築士って、どうやってなるの?

まずは建築士の資格を取得しましょう。

建築士の資格には、下記の5種類があります。

  1. 木造建築士
  2. 二級建築士
  3. 一級建築士
  4. 構造設計一級建築士
  5. 設備設計一級建築士

結論、二級建築士から目指せばOKです。

※木造建築士は木造設計しかできないため、二級建築士の方がおすすめ。

二級建築士を受験するには、大学・短大・高専・専門学校・高校などで建築系の学科を卒業する必要があります。

試験に合格後、2~4年の実務経験を積むと二級建築士の免許がおります。

※実務経験の年数は最終学歴によって変わります。

また、建築系の学科を出ていない人は、7年以上の実務経験を積むと二級建築士を受験できます。

詳しい受験資格や、試験の難易度については、二級建築士の難易度!合格率や受験資格から分析してみたを参考にどうぞ。

また、建築学科が強い大学は、建築学科が強い大学をまとめてみた【夢を叶えるために情報収集】にまとめています。

まとめ【あなたが建築士に向いてるなら、さっそく目指してみよう】

まとめ【あなたが建築士に向いてるなら、さっそく目指してみよう】

最後にもう一度、建築士に向いてる人の特徴をまとめておきます。

  1. 建築が好きな人
  2. 想像力がある人
  3. デザインが好きな人
  4. 流行に敏感な人
  5. 体力がある人
  6. 視野が広い人
  7. 責任感がある人
  8. ルールを守れる人
  9. 人を喜ばせたい人
  10. 臨機応変に行動できる人
  11. 理系科目が嫌いじゃない人
  12. コミュニケーション能力が高い人

多く当てはまるなら、さっそく建築士を目指してみましょう。

まずは二級建築士から目指せばOK。

二級建築士の試験については、二級建築士の難易度!合格率や受験資格から分析してみたを参考にどうぞ。

あなたの仕事選びの参考になればうれしいです!

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