合格率とかどれくらいなんだろう?
あと、勉強のコツとかも知りたい。
構造設計一級建築士に合格したら、年収はどれくらいになるんだろう?
こういった疑問に答える記事です。
本記事の内容は下記のとおり。
- 構造設計一級建築士試験の難易度がわかる
- 構造設計一級建築士の勉強方法がわかる
- 構造設計一級建築士の年収がわかる
構造設計一級建築士の難易度や勉強方法を解説します。
一定以上の規模の建築物の構造設計は、構造設計一級建築士の設計や適合性の確認が必要です。
簡単にいうと大規模な建築物の構造設計は、構造設計一級建築士しかできないので、貴重な人材になれます。
結果、年収も上がりやすいので、キャリアアップにもぜひとも取得しておきたい資格です。
合格のために参考にしてみてください。
目次
構造設計一級建築士試験の難易度を合格率や受験資格から解説
構造設計一級建築士試験の難易度を、下記などから解説します。
- 合格率
- 受験資格
- 試験科目
構造設計一級建築士の合格率からみる難易度
近年の構造設計一級建築士の合格率は、下記のとおりです。
- 全科目受講:25%前後
- 法適合確認のみ:40%前後
- 構造設計のみ:50%前後
合格率は決して高くありません。
全体の2~3割しか合格できないので、割と難関試験であることがわかります。
構造設計一級建築士の受験資格からみる難易度
受験資格は、一級建築士で5年以上の構造設計の実務経験があることです。
一級建築士になってから最低5年必要なので、受験資格はかなり高め。
「実務経験」とは、具体的に下記のとおりです。
- 構造設計の実務経験
- 確認審査の業務(補助業務を含む)
- 適合性の判定業務(補助業務を含む)
- 構造の工事監理の業務
構造設計一級建築士の試験科目からみる難易度
試験科目は下記の2科目です。
- 法適合確認:記述式5問
- 構造設計:4択マークシート20問、記述式3問
マークシートだけでなく、記述式問題があるので少し難易度が高めです。
2つに合格すると、構造設計一級建築士になれます。
後述しますが、構造設計一級建築士は講習を受けてから受験です。
講習から1ヶ月後くらいに受験(11月)なので、スケジュールには少し余裕があります。
構造設計一級建築士は講習を受けてから受験する
構造設計一級建築士は、2日の研修を受けてから試験です。
講習は9月~10月で、費用は下記のとおり。
- 全科目受講:55000円
- 法適合確認のみ:49500円
- 構造設計のみ:38000円
前年度に講習を受けてどちらかの科目に合格している人は、講習が免除されます。
講習内容は下記の5種類です。
- 構造設計総論
- 構造関係法令及び法適合確認
- 構造設計の基礎
- 耐震診断・耐震補強
- 構造設計各論
苦手分野もあると思うので、しっかり勉強しましょう。
構造設計一級建築士の勉強方法【テキストで独学も可能】
講習はありますが、基本は独学で勉強しましょう。
おすすめのテキストは「建築物の構造関係技術基準解説書」です。
基本がわかるので、講習の前に熟読しておきましょう。
年によっては、異常に過去問比率が少ないこともあるので、基礎を勉強するのがコツです。
構造設計一級建築士の過去問集
日本建築構造技術者協会が過去問と解答を販売しているので、こちらも買っておきましょう。
試験問題は過去問比率が多いので、ひたすら過去問を勉強するのが近道です。
試験本番では時間が足りなくなる人が多いので、過去問で実戦形式で勉強しましょう。
時間を測りながら過去問を解くのもおすすめです。
スクールもあります
には、構造設計一級建築士の講座があるため、独学が不安な人は受講してみましょう。
どうしても落とせない人におすすめです。
苦手分野は重点的に勉強しておく
木造や耐震の経験がない場合は、時間を割いて勉強しましょう。
出題されるので、避けて通れません。
試験勉強は、早め早めに始めてください。
構造設計一級建築士の年収【割と稼げます】
だいたい年収700万台くらいが相場です。
一級建築士の年収や給料!収入を上げる方法は?にもまとめていますが、一級建築士の平均年収は642万円で、構造設計一級建築士の年収はそれより少し高いイメージです。
構造設計一級建築士の年収が高くなる理由
理由は貴重な人材だからです。
- 一級建築士:約38万人
- 構造設計一級建築士:約1万人
つまり一級建築士の中でも、わずか2%の貴重な人材です。
冒頭でもお伝えしたとおり、構造設計には構造設計一級建築士が必要不可欠なので、希少性で年収が上がるイメージです。
特に、転職の際に構造設計一級建築士をもっていると、年収交渉もしやすくなります。
構造設計一級建築士と一級建築士の違い
構造設計一級建築士にしかできない業務は、下記以上の規模の建築物の構造設計や適合性の確認です。
- 高さ13mか軒の高さ9m以上の木造建築物
- 4階以上の鉄骨造の建築物(地階を除く)
- 高さ20m超の鉄筋コンクリート造か鉄骨鉄筋コンクリート造
- その他政令で定められた建築物
一級建築士にはできない領域なので、やはり貴重な人材ですね。
まとめ【構造設計一級建築士の難易度は少々高めです】
この記事をまとめます。
- 構造設計一級建築士の合格率は20~30%くらい
- 一級建築士で構造設計業務が5年以上ないと受験できない
- 独学でも合格は可能【講習前に勉強しておく】
- 日本建築構造技術者協会が過去問集は必ず購入
- 一級建築士の中でも2%の存在になれるので、年収が上がりやすい
ということで、本気で構造設計一級建築士になりたい人は、さっそく勉強を始めましょう。
あなたのキャリアアップの参考になればうれしいです。