難しい試験なのかな?
過去問とかも見てみたい。
あと、合格するとどんな機械に乗れるんだろう?
資格を取りたいので、効率的な勉強方法も知りたいな。
こういった疑問に答える記事です。
この記事の内容は下記のとおり。
- 1級建設機械施工管理技士の合格率や過去問からみる難易度
- 1級建設機械施工管理技士の勉強方法【おすすめのテキストや過去問題集】
私たちワット・コンサルティングは、施工管理の転職サポートを行う会社です。
この記事では、1級建設機械施工管理技士の合格率や過去問から難易度を解説します。
1級に合格すると、主任技術者や専任技術者だけでなく、特定建設業の監理技術者にこともできます。
資格手当などで給料も上がりやすいですし、転職も有利になります。
あなたのキャリアアップのためにも、取得しておきましょう。
試験合格の参考にしてください。
目次
1級建設機械施工管理技士の合格率や過去問からみる難易度
1級建設機械施工管理技士の難易度を、下記の観点で分析しました。
- 合格率
- 過去問
- 合格基準
- 受験資格
まずは、どれくらい難しい試験なのか把握しましょう。
1級建設機械施工管理技士の合格率からみる難易度
1級建設機械施工管理技士のおおよその合格率は下記のとおりです。
- 第一次検定:30%前後
- 第二次検定:70%前後
第一次検定試験が鬼門であることがわかりますね。
後述しますが、第二次検定試験は事前の講習会があったり、免除制度があるので難易度は低め。
きちんと勉強して、第一次検定試験を突破できるかが勝負です。
甘く見ると落ちるので、しっかりと勉強しましょう。
1級建設機械施工管理技士の過去問題からみる難易度
第一次検定試験は、4択のマークシート問題と記述式問題が出題されます。
マークシート(択一式)の出題範囲は下記のとおりです。
- 土木工学
- 建設機械原動機
- 石油燃料
- 潤滑剤
- 建設機械
- 建設機械施工法
- 法規
記述式試験の出題範囲は「土木および機械」で、試験時間は1時間です。
例えば、下記のような問題が出されます。
- 盛土材料の選定で、適切でないものを4つのうちから選べ
- コンクリート施工の文章内の虫食い部分を語群から選べ
- コンクリート打設の留意事項を記述しなさい
特に記述式試験は、解き方(書き方)がわからないと得点できないので、しっかりテキストなどで勉強しましょう。
※おすすめのテキストなどは後述します。
第二次検定試験は記述式の問題です。
簡単にいうと、あなたが過去に経験した工事のことを書く問題です。
出題範囲は「建設機械組合せ施工法」で、試験時間は1時間です。
例えば、下記のような設問に記述で回答します。
- 工程管理の実施で、あなたが留意したこと
- 建設機械の事故を防ぐため安全管理で留意すべきこと
結論、あらかじめ文章を作っておくことをおすすめします。
※試験本番でゼロから文章を考えるのは難しいので。
独特の書き方があるので、必ず書き方はマスターしてください。
何パターンか文章を作っておくと、試験本番で慌てません。
※経験記述の例文は後述します。
試験時間は2時間25分と、長丁場です。
きちんと勉強して、集中力を切らさないのが重要。
ちなみに過去問は、一般社団法人日本建設機械施工協会のサイトに掲載されているので、必ず見ておきましょう。
1級建設機械施工管理技士の第二次検定試験の実技試験【免除あり】
第二次検定試験には、機械を運転する実技試験もあります。
事前に講習会があるので、参加しておくが合格しやすいです。
ちなみに、2級建設機械施工管理技士に合格している人は、実技試験の免除制度があります。
- 2級で1つの種別に合格してる人は、1種別は免除
- 2級で2つの種別に合格してる人は、2種別が免除
免除制度を有効に活用して、できるだけ楽に合格しましょう。
参考:建設管理センター
合格基準
1級建設機械施工管理技士の合格基準は、第一次検定・第二次検定ともに「60%以上の正答」です。
40%は間違えていいので、合格基準は少し緩めです。
受験資格
1級建設機械施工管理技士は、実務経験がないと受験できません。
受験資格は、大きく分けて下記の2つの区分があります。
- 最終学歴
- 2級建設機械施工管理技士の合格者
受験資格の詳細は、建設管理センターのサイトで必ずチェックしてください。
免除制度
1級建設機械施工管理技士の試験には、免除制度があります。
- 第一次検定:合格
- 第二次検定:不合格
だと、翌年の第一次検定試験は免除されます。
ちなみに、第一次検定に合格して、第二次検定が不合格だった人は、2021年から「技士補」の資格を付与されます。
文字通り、施工管理技士を補助する資格です。
技士補については、技士補はいつから?【答え:2021年から!どんな資格かも解説】にまとめています。
1級建設機械施工管理技士の勉強方法【おすすめのテキストや過去問題集】
1級建設機械施工管理技士の勉強方法は、独学で大丈夫です。
独学でも十分合格できる試験です。
勉強は下記の手順がおすすめ。
- まずはテキストをざっと読む
- あとはひたすら過去問を繰り返し解く
過去問からの出題が多いので、基本は過去問を繰り返し勉強すればOKです。
第一次検定と第二次検定は同時に勉強すること
第一次検定試験と第二次検定試験の勉強は、同時に進めましょう。
両方の記述式試験は、両方6月に受験するので。
前述のとおり、記述式試験は独特の書き方があるので、しっかり勉強しましょう。
第二次検定試験の経験記述の例文
まず、設問1は下記のようなイメージで書きます。
- 工事名:八王子市営住宅団地造成工事
- 発注者名:八王子市都市計画局
- 工事場所:東京都八王子市平岡町1丁目1番地-1
- 工期:平成26年2月15日~平成26年6月27日
- 主な工種:土工・擁壁工
- 施工量:切土・盛土量6410㎥・鉄筋コンクリートL形擁壁工・平均高さ3m
- 工事現場における施工管理上のあなたの立場:現場監督員
続いて、設問2のの例文は下記のとおり。
問1:具体的な現場状況と特に留意した課題
記入例:住宅街に隣接しているため、工事の騒音・振動および粉塵の発生等の環境保全対策を特に重要と考えた。
問2:課題を解決するために現場で実施した対応処置
周辺住民に工事中の環境保全に関する説明を行い協力を求めた。
低騒音・低振動の機器や工法を採用した。
工事現場内と進入道路にて、散水や清掃を励行し塵埃の発生を抑えた。
工事現場内および周辺道路で停車中のアイドリングを禁止した。
このように、経験記述はできるだけ簡潔にわかりやすく書きましょう。
第二次検定試験の経験記述問題はパターンを作っておく
第二次検定試験の経験記述問題は独特なので、試験前にある程度パターンを作っておきましょう。
試験本番で文章を考えるのでは遅いので。
過去問集を参考に、あなたの過去の工事の経験を書き出して、文章化しておくのがおすすめ。
パターンがあれば、試験本番では練習した文章を書くだけなので楽ですよ。
1級建設機械施工管理技士の勉強におすすめのテキストや過去問題集
1級建設機械施工管理技士の勉強におすすめのテキストや過去問題集は、下記のとおり。
正直、あまり本は多くないので、この3冊で良いと思います。
Amazonで購入可能です。
まとめ【1級建設機械施工管理技士の合格率は第一次検定が低いので難関】
この記事をまとめます。
- 1級建設機械施工管理技士は第一次検定試験が鬼門【しっかり勉強しよう】
- 特に第二次検定の経験記述は独特の書き方なので、必ずマスターすること
- 実技試験は事前の講習会があり、難易度は低め
- 勉強は独学でOK。過去問を繰り返し勉強しよう
- 第二次検定の経験記述は、あなたの過去の工事を文章化しておく
あなたの資格取得の参考になればうれしいです。
あとは勉強あるのみ。
試験は1点が合否を分けることもあるので、1日でも早く勉強を始めた人が勝ちますよ。
「明日から頑張ればいいや」だとたぶん明日もやらないので、結果、合格できません。
合格できないと、また1年も余計に頑張らないといけませんよ。。。
1日5分でもいいので、今日から試験勉強を始めましょう。
今日から勉強を始めれば、1級建設機械施工管理技士に合格して、安定して稼げる人生になりますよ。
前述のとおり、弊社メルマガでも1級建設機械施工管理技士の合格のポイントを配信することがあります。
ちなみに、2級建設機械施工管理技士については、2級建設機械施工技士の合格率や過去問からみる難易度【勉強のコツ】にまとめています。
あなたのキャリアアップの参考になればうれしいです!