どんな工事だと夜勤があるのかな?
できれば夜勤はやりたくないけど、夜勤のメリットはあるの?
ただ、自分が現場監督の夜勤をやれるか不安だなぁ…
できれば慣れるまでは夜勤をやりたくない…
こういった疑問や不安に応える記事です。
この記事でわかることは下記のとおりです。
- 施工管理・現場監督は夜勤をすることもある
- 現場監督の夜勤のメリットとデメリットがわかる
- あなたが夜勤をやっていける可能性がある人かわかる
- 仕事に慣れるまで夜勤をやりたくない場合の対処法がわかる
私たちワット・コンサルティングは、施工管理の技術者派遣の会社です。
未経験から施工管理になりたい人を募集しています。
工事によりますが、施工管理・現場監督は夜勤をすることもあります。
※もちろん、夜勤がない工事現場もありますが。
施工管理・現場監督の夜勤について解説するので、仕事選びの参考にしてみてください。
夜勤にはデメリットだけでなく、メリットもあります。
あなたが施工管理の夜勤をやっていけそうか適性診断もしてみましょう。
また、未経験から施工管理に転職する場合は、「できれば仕事に慣れるまでは夜勤を避けたい」がホンネだと思います。
最初は夜勤を避けるコツもまとめたので、転職の参考にしてみてください!
この記事の監修者
施工管理の技術者派遣を行う会社。これまで1500名以上の未経験者を施工管理として育成した実績あり。
- 労働者派遣事業許可番号 派13-304593
- 有料職業紹介事業許可番号 13- ユ-304267
- 特定建設業 東京都知事許可 (特-1) 第150734号
目次
施工管理・現場監督は夜勤をすることもあるが現場による
結論、施工管理・現場監督は夜勤をすることもあります。
基本は日勤ですが、現場によっては夜勤アリです。
参考記事
ちなみに、施工管理の仕事内容の全体像については、施工管理(現場監督)の13の仕事内容をわかりやすく解説にまとめています。
施工管理・現場監督の夜勤がある工事の例
例えば下記のような工事です。
工事 | 夜勤がある理由 |
道路の補修工事 | 昼間は交通量が多くて工事できないから(ただし住宅街は除く) |
橋の補修工事 | 昼間は交通量が多くて工事できないから |
トンネルの補修工事 | 昼間は交通量が多くて工事できないから |
線路の補修工事 | 昼間は電車が通っていて工事できないから |
駅の改修工事 | 昼間は駅を使っていて工事できないから |
内装の工事 | 照明を点ければ工事できるから |
店舗の改修工事 | 昼間は営業時間中で工事できないから |
商業施設の改修工事 | 昼間は営業時間中で工事できないから |
事情があって昼間に工事できない現場は、夜勤がある感じです。
夜勤の現場監督がいない場合は代理で夜勤に入る
夜勤がある工事現場では、現場監督も交代制です。
基本的に夜勤はサブの現場監督が担当することが多いですが、サブの現場監督は夜勤に入れないときはメインの現場監督が夜勤を担当します。
※メインの現場監督は、昼間に会社・業者・依頼主とやりとりがあるので日勤が基本です。
24時間体制で工事を進める現場も夜勤がある
大規模な工事では、工期を短縮するために24時間体制で工事を進めることがあります。
24時間体制が必要となる工事には、以下のケースが考えられます。
24時間体制と主な条件
- 日中だけの稼働では納期に間に合わない場合
- コンクリート打設など一度開始したら中断できない連続作業の場合
- 建設機械や仮設設備などの高い機材を借りる期間を使ってコストを下げる場合
これらの条件が該当すると、24時間体制で工事が稼働している可能性が高いでしょう。
ただし、現在は労働基準法や働き改革により、1人あたりの夜勤の労働時間や休憩時間は厳正化されています。
また、大規模工事では施工管理者を複数人配置している場合がほとんどです。
そのため、1人の現場監督に過度な負担がかからない勤務形態が標準となっています。
関連記事:2024年問題!建設業界で働き方改革が無理といわれる7つの理由
夜勤の現場監督の一日の流れ
一例ですが下記のイメージです。
- 7:00:出勤、朝礼の準備
- 8:00:朝礼
- 8:30:工事スタート、巡回、写真撮影、職人さんへの指示
- 12:00:昼休憩
- 13:00:昼礼、打ち合わせ、巡回、事務作業
- 17:30:工事終了、事務所で軽く事務作業
- 19:00:一時帰宅して仮眠をとる
- 23:00:再び現場に出勤
- 23:30:夜間工事スタート、巡回、写真撮影、職人さんへの指示
- 5:00:工事終了、事務作業
- 7:00:仕事終了、退勤(この日は休み)
他にも現場監督の1日のスケジュールは、施工管理(現場監督)の1日のスケジュール【具体的な仕事内容も解説】にまとめたので参考にどうぞ。
施工管理・現場監督の夜勤のメリット
施工管理の夜勤には、以下のようなメリットがあります。
施工管理の夜勤のメリット
- 深夜割増賃金で稼げる
- 工事に集中しやすい
- 夏場に涼しい環境で働ける
1つずつ解説していきます。
深夜割増賃金で稼げる
夜勤は「深夜割増賃金」がつくので、給料が上がります。
労働基準法第37条で、22~5時の勤務は通常の1.25倍の給料を支給することが定められています。
例えば、月給25万円・月22日出勤の現場監督の場合は、下記のように深夜割増賃金を計算します。
- 月給25万円
- 月の出勤日数22日
- 1日8時間
- 25万円÷22日÷8時間=1420円/h
- 1420円×1.25倍=1775円/h
仮に、月の夜勤の勤務時間が20時間の場合は「1775円×20時間=35500円」が給料に加算されるイメージです。
また、1日8時間・週40時間を超過した場合も通常の賃金の1.25倍が支給されるため、深夜割増賃金と合わせると1.5倍が支給されます。
※ちなみに、会社によっては「夜勤手当」「深夜手当」が別途設定されていることもあり、深夜割増賃金とプラスして支給されます。
工事に集中しやすい
夜間の工事現場では、施工管理や現場監督が作業に集中しやすい環境が整っています。
夜間工事が作業に集中しやすい理由には、以下が挙げられます。
夜間工事が作業に集中しやすい理由
- 外部からの連絡が少ないから
- 夜は静かで周囲の雑音が少ないから
- 交通量が少なく周囲の安全を確保しやすいから
- 現場作業員との意思疎通がスムーズに運びやすいから
こうした環境により、現場監督は本来の業務に集中しやすくなります。
夜間の作業に取り組む際には、これらの利点を活かすことで、夜間作業の効率アップが期待できます。
夏場に涼しい環境で働ける
施工管理や現場監督の夜勤には、夏場の涼しい環境で作業ができるメリットがあります。
暑さによる体力消耗を抑えられたり、現場作業員や自身の熱中症のリスクを軽減できたりするからです。
参考
日中の紫外線による肌の負担も軽減できます。
このように、夜勤は体調管理と作業効率アップが可能です。
特に、熱中症による労働災害のリスクが低くなる夜勤では、安全管理がしやすくなるでしょう。
関連記事:夏の施工管理あるある5選|夏の暑さ対策10選も紹介
施工管理・現場監督の夜勤のデメリット
一方、施工管理には以下のようなデメリットがあります。
施工管理の夜勤のデメリット
- 眠い・疲れる
- 暗いので注意が必要
- 家族や友人との時間をとりにくい
念のため、デメリットも理解しておきましょう。
眠い・疲れる
夜勤のデメリットはもちろん、眠くて疲れることです。
先ほど紹介した夜勤の日のスケジュールのとおり、仮眠も必要になるでしょう。
また、個人差はありますが、夜勤があると体内時計が狂うこともあります。
仕事中に眠くなってしまうのが少し辛いところです。
暗いので注意が必要
夜間の作業現場では、日中のような明るい環境ではないため視界が悪く作業員同士のコミュニケーションが困難になりやすいです。
そのため、労働災害につながるリスクが高まります。
暗所の作業では、以下の対策を実施しましょう。
暗い中での作業対策
- 無線などを使用し連絡体制を確立する
- 始業時に危険作業や作業内容を共有する
- LED付きの照明器具を設置し十分な照度を確保する
- 反射材付きの作業着やヘルメットの着用を義務付ける
- 定期的な休憩時間を設けて作業者の目の疲労を軽減する
こうした対策がトラブルの発生を防ぎ、安全で効率的な現場管理を実現できます。
家族や友人との時間をとりにくい
日中が非番となる夜勤では、家族や友人との予定を合わせにくくなります。
家族と夕食をともにする時間や、友人と週末に遊ぶ時間などが夜勤によって削られてしまうでしょう。
一方で、平日の日中に行動できるため、人気のある施設やサービスを混雑を避けて利用が可能です。
また、同じく夜勤勤務の家族がいる場合は、むしろ生活リズムが一致し予定を合わせやすくなります。
夜勤ならではの時間の使い方を工夫することで、充実した生活を送れるでしょう。
施工管理・現場監督の夜勤をやっていける可能性がある人の特徴
例えば、下記のような人は現場監督の夜勤をやっていける可能性があると思います。
- 体力がある人
- 元看護師
- 元警察官
- 元警備員
- 元インフラエンジニア
夜勤の仕事を経験した人であれば、現場監督もできるかもしれません。
あなたが現場監督に向いてるか適性診断してみよう
そもそもあなたが現場監督に向いてる人なら、夜勤をやっていける可能性もありますよ。
向いていれば、ストレスが少なく仕事をできるから。
たしかに体力的にはきついですが、仕事自体に向いてるなら何とかやっていけるかもしれませんよね。
という人は、施工管理に向いてる人の特徴30選【未経験で就職する方法も解説】を参考にどうぞ。
現場監督に向いてる人の特徴をあげており、10個以上に当てはまればあなたは向いてると思います。
転職に失敗しないためにも、適性診断してみましょう。
仕事に慣れるまで夜勤をやりたくない人は求人選びを慎重に
という人は、最初は夜勤がない求人を選びましょう。
たしかに不慣れな状態で夜勤も行うのは、少し大変ですからね。
※最初から夜勤をすることで早く仕事に慣れるので、メリットもありますが。
ワット・コンサルティングでは夜勤なしでも働ける
冒頭でもふれましたが、私たちワット・コンサルティングは未経験から現場監督になりたい人を募集しています。
夜勤なしの現場もあるため、どうしても夜勤をしたくない人に合うかもしれません。
他にも、ワット・コンサルティングの強みは下記の6つ。
- 定着率83.2%(業界平均は約70%)
- 未経験者の採用率80%
- 累計1500名の未経験者を育成
- 優良派遣事業者に認定されている
- 社会保険完備+資格取得奨励金あり
- 60日間の研修で基礎をしっかり学べる(研修期間の長さは業界平均の2倍)
「しっかりと基礎を勉強してから働きたい!」という人に合っていると思います。
転職に失敗したくない人は、情報収集に活用してみてください。
施工管理への転職の失敗を防ぐコツ
さらに、未経験から施工管理への転職に失敗しないコツは以下の9つです。
失敗を防ぐコツ
- 新人研修がしっかりしている会社を選ぶ
- 未経験者OKの求人情報に絞る
- 転勤の有無をチェックする
- 給料・休日・福利厚生など条件をチェックする
- 資格取得支援など人材育成に力を入れている会社を選ぶ
- ブラック求人を避けてホワイト企業を探す
- 型に沿って志望動機を作る
- 型に沿って自己PRを作る
- 面接でよく聞かれる質問の答えを用意しておく
詳しくは、未経験でも施工管理に転職できる!転職に失敗しない9ステップにまとめたので、参考にしてみてください。
まとめ|施工管理は夜勤することもあるがデメリットばかりではない
この記事をまとめます。
- 工事現場によっては夜勤することもある
- 夜勤の日は眠くて疲れるけど、深夜割増賃金で給料が上がる
- 他の仕事で夜勤を経験した人は、現場監督の夜勤もやっていけるかも
- そもそもあなたが現場監督に向いていれば、夜勤をやっていけるかも
- 仕事に慣れるまで夜勤なしがいい場合は、夜勤なしの求人を選ぶ
現場監督への転職の参考になれば幸いです。
くりかえしですが、私たちワット・コンサルティングは未経験から現場監督になりたい人を募集しています。
夜勤なしの現場もあるため、夜勤を避けたい人は情報収集に活用してみてください。
あなたの現場監督への転職の参考になればうれしいです!