現場監督の仕事がキツくて疲れてしまった…
職人さんに聞いたら給料は自分と同じくらいだし、夕方には帰れるし、なんか楽しそうだし…
自分は現場監督に向いてないのかもしれない…
でも、やっぱり職人さんにもきついところはあるよね?
隣の芝生が青く見えるだけなのかなぁ…?
こういった疑問や悩みに応える記事です。
この記事でわかることは下記のとおり。
- 現場監督から職人に転職できるのかわかる
- 職人に転職した場合の年収相場がわかる
- 職人に転職した後の未来がわかる
- 職人のきついところがわかる
- 現場監督の仕事が辛いときの対処法がわかる
私たちワット・コンサルティングは、施工管理の転職サポートを行う会社です。
現場監督をやっていると、職人さんたちがうらやましく思えることがありますよね。
でも、現場監督から職人への転職は慎重に考えましょう。
当然ですが、職人さんも大変な仕事だから。
たしかに現場監督→職人に転職する人はいますが、現実はあまり多くありません。
リスクも知った上で検討しないと失敗するので、この記事で情報収集してみてください。
現場監督の仕事がキツくて辛いときの対処法もまとめたので、現状の打開策になると思います!
この記事の監修者
施工管理の技術者派遣を行う会社。これまで1500名以上の未経験者を施工管理として育成した実績あり。
- 労働者派遣事業許可番号 派13-304593
- 有料職業紹介事業許可番号 13- ユ-304267
- 特定建設業 東京都知事許可 (特-1) 第150734号
目次
現場監督から職人に転職できる【職人さんが足りないから】
結論、現場監督から職人に転職は可能です。
なぜなら、職人さんは人手不足だから。
高齢化も進んでいるため、若いほど職人さんへの転職は有利です。
出典:国土交通省「建設業及び建設工事従事者の現状」
【ただし】職人に転職できるのは30代までが一般的
ただし、あまり年齢が高いとさすがに転職は難しくなります。
技術習得してから活躍できる年数が少ないから。
例えば40代で職人に転職したとしても、一人前になるのが50代では遅すぎますよね。
現実的には下記のようなイメージです。
- 20代:職人に弟子入り
- 30代:職人会社の番頭
「番頭」とは現場のリーダーのようなものです。
肉体労働よりは頭脳労働が多く、現場監督の経験を活かせます。
現場監督から職人に転職した場合の年収相場
やっぱり収入は減るのかな…?
年収が増えるか減るかは、今あなたが勤めている会社規模によります。
ざっくりとしたイメージは下記のとおり。
転職パターン | 年収 |
中小企業の現場監督→職人(20代) | 年収ダウン~横ばい |
ゼネコンの現場監督→職人(20代) | 年収ダウン |
中小企業の現場監督→番頭(30代) | 年収横ばい~年収アップ |
ゼネコンの現場監督→番頭(30代) | 年収ダウン~横ばい |
結論、「職人に転職してすぐ年収アップ」というケースは稀です。
代表的な職人別の年収相場は下記のとおり。
職人の種類 | 転職当初の年収 | 平均年収 |
大工 | 260万台 | 415万円 |
型枠大工 | 180万円台 | 388万円 |
鳶 | 270万円台 | 393万円 |
左官 | 230万円台 | 387万円 |
各職人さんの年収については、下記の記事を参考にどうぞ。
職人のメリット【独立しやすい】
職人の大きなメリットは、独立しやすいことです。
「一人親方」もたくさんいて、現場監督より独立がポピュラーですね。
※現場監督の多くはサラリーマンです。
自由に生きたい人は独立もアリだと思います
人も雇って元請けの親方になれば、年収1000万円も夢ではありません。
親方は管理職なので、現場監督の経験も活かすことができます。
特に住宅施工の場合は、常に現場監督がいるわけじゃないので、親方(棟梁)が現場を監督する感じですね。
ただし、独立にはリスクもあるので慎重に。
独立したものの結局うまくいかず、借金を抱える人もいます。
職人で独立するリスクについては、大工が独立する方法【必要な手続きや開業資金、失敗を防ぐ方法も解説】が参考になると思います。
また、現場監督で独立する方法は、現場監督(施工管理)が独立する3つのメリット【不安なら技術者派遣】を参考にどうぞ。
【ただし】長い目で見ると現場監督の方が稼げる
ただし、長い目で見ると現場監督の方が稼げます。
なぜなら、現場監督=元請け(もしくは元請けに近い存在)であり、職人さんは下請けの仕事も多いから。
特にゼネコンの現場監督となると、年収1000万円以上を稼ぐ人もいます。
参考:年収1000万円の現場監督9つの条件【年収アップする3つのコツ】
ゼネコン勤務でなくても、下記のようなキャリアプランで年収アップも可能です。
- まず現場監督で経験を積む【年収350万円~】
- 2級の施工管理技士を取得
- 昇進や昇給or大きな会社に転職【年収450万円~】
- 1級の施工管理技士を取得
- さらに昇進や昇給orさらに大きな会社(ゼネコン)に転職【年収600万円~】
現場監督のキャリアプランについては、施工管理のキャリアプラン6ステップ【面接での答え方も解説します】を参考にどうぞ。
生涯賃金では現場監督の方が上になりやすいので、慎重に検討してください。
職人のきついところ7選【現場監督よりきついところアリ】
結論、職人さんのきついところの代表例は下記の7つです。
- 肉体労働
- 収入が不安定になることがある
- 上下関係が厳しい
- 下請けになることあり
- ケガをするリスクがある
- 体を壊したら終わりかも
- お酒の量が増えるかも
1つずつ解説するので、慎重に検討しましょう。
①肉体労働
現場監督とは比べものにならないほど、肉体労働になります。
例えば、鳶職人さんが足場の組み立てをするときは、足場を上に投げ上げます。
1日中、重い足場を投げていると身体中がバキバキになって、翌朝は起き上がれません。
現場監督もきついですが、肉体疲労は職人さんの方が圧倒的に上です。
体力や筋力に自信がない人は、職人さんは向きません。
②収入が不安定になることがある
なぜなら、日当の会社が多いから。
悪天候が続くと仕事がなくなって、収入もなくなります。
現場監督は月給で働いているため収入が安定しています。
安定して稼ぎたい人は、現場監督の方がいいかもしれません。
③上下関係が厳しい
職人さんは縦社会です。
先輩の言うことは絶対で、雑用に走り回ることも。
体育会系のノリもあり、慣れてない人はきついと思います。
昔ヤンキーだった人もいるため、厳しい上下関係に耐えきれず辞める人もいますよ。
④下請けになることあり
前述のとおり、現場監督の方が元請けに近いから。
お金に関しても握っているのは現場監督なので、どうしても下請け感が出てしまいます。
もちろん職人さんをリスペクトしてくれる現場監督もいますが、上から目線で偉そうな現場監督がいるのも事実。
下請け感がイヤな人にはきついかもしれません。
⑤ケガをするリスクがある
なぜなら、危険と隣り合わせだから。
例えば下記のようにケガをするリスクがあります。
- 高所からの落下
- 道具の操作ミスによるケガ
- 足を滑らせてケガ
現場監督も現場巡回はしますが、ケガするリスクは職人さんの方が上です。
復帰できないほどの大ケガだと、最悪の場合は職を失ってしまいます。
⑥体を壊したら終わりかも
なぜなら、体が資本の仕事だから。
例えば、腰痛がひどいと現場作業は難しいです。
現場監督であれば腰痛でも続けられる可能性がありますが、職人さんだと厳しいでしょう。
体が資本=リスクも高いということです。
⑦お酒の量が増えるかも
なぜなら、飲み会が多い会社もあるから。
前述のとおり上下関係も厳しいので、断れない飲み会も多いでしょう。
現場が終わるたびに事務所で酒盛りになるところもあり、お酒が弱い人はちょっときついかも。
体を壊す要因にもなるので、長く続けられない人もいます。
現場監督の仕事が辛いときの対処法【求人を見てみよう】
でも、今の仕事も辛いんだよね…
どうしたらいいかなぁ…?
結論、転職を検討してみるのもアリだと思います。
なぜなら、今の会社が合ってないだけかもしれないから。
求人情報を見るだけならスマホ1つでできるので、まずは情報収集してみましょう。
あなたに合いそうな求人があるかもしれないし、良さそうな求人を見つけるだけで「希望の光」が見えることも。
求人を見るのはタダだし、今より良い会社に転職できる可能性があると気持ちが前向きになってきます。
現場監督におすすめの異業種の転職先
結論、下記がおすすめです。
- 設計事務所
- CADオペレーター
- 建設会社の営業マン
- デベロッパー
- 技術系の公務員
- ビル管理
- 都市再生機構
すべて、現場監督の経験を活かすことができます。
詳細は、施工管理から転職したい場合のおすすめの異業種7選【転職のコツ】を参考にどうぞ。
あまりキツくない現場監督の求人の探し方
あんまりキツくない現場監督の仕事ってあるの?
結論、あります。
根気よく求人を探すと、そこまでキツくない会社が見つかることも。
あまりキツくない求人をうまく探せない人は、SAN-SUKEで情報収集できます。
無料で求人を見れるので、求人情報収集に活用してみてください。
せっかく現場監督として経験を積んできたので、あまりキツくない会社で現場監督を継続するのも選択肢の1つかなと思います。
転職は人生を変える大事なイベントなので、複数の選択肢から慎重に絞っていきましょう。
まとめ|現場監督から職人に転職できるけど慎重に判断しよう
この記事をまとめます。
- 現場監督から職人に転職できるけど、30代までが現実的
- 職人さんの年収相場は400万円台が一般的
- 職人さんは独立して稼げるけどリスクあり
- 生涯賃金は現場監督の方が上
- 職人さんもきついところがあるから慎重に検討しよう
結論、職人さんに転職するのが正解とは限らないので、慎重に検討してください。
とりあえずは転職の情報収集をしながら考えるのが良いと思います。
情報がないことには、判断もできないので。
どうせ考えるなら、行動しながら考える方が効率的です。
現場監督以外の転職先については、施工管理から転職したい場合のおすすめの異業種7選【転職のコツ】を参考にどうぞ。
せっかく現場監督として経験を積んできたので、あまりキツくない会社で現場監督を継続するのも1つの方法。
くりかえしですが、SAN-SUKEであまりキツくない求人を探せるので、情報収集に活用してみてください。
まずはできることから行動してみましょう。
行動すれば、現状を抜け出すチャンスがやってきます。
あなたの今後の人生の参考になればうれしいです!