新人現場監督だけどミスばかりで不安・・・
どうすればミスを防げるの?
ミスしたときの対処法も教えて!
このようなお悩みに答える記事です。
この記事でわかること
- 新人現場監督がミスを防ぐコツ9選
- 新人現場監督時代の3つの失敗談を紹介
- 仕事でミスをしてしまった場合の対処法
ミスを放置してしまうと、工事の遅延・やり直しや重大事故につながりかねません。
新人現場監督だからこそ、適切な対処方法が重要です。
この記事では、現場のミスを防ぐコツや対処法がわかります。
施工管理の仕事を長く続けていくためにも、最後まで読んでみてください。
この記事の監修者
施工管理の技術者派遣を行う会社。これまで1500名以上の未経験者を施工管理として育成した実績あり。
- 労働者派遣事業許可番号 派13-304593
- 有料職業紹介事業許可番号 13- ユ-304267
- 特定建設業 東京都知事許可 (特-1) 第150734号
新人現場監督がミスを防ぐコツ9選
新人現場監督がミスを防ぐコツは以下の9つです。
ミスを防ぐコツ
- 規則正しい生活リズムを作る
- 自分から挨拶する
- メモを取るクセをつける
- 自分で調べて勉強する
- なぜ?と自問し根本を理解する
- 上司への報告・連絡・相談を徹底する
- 知ったかぶりをしない
- 自分1人で判断しない
- 職人さんと積極的にコミュニケーションをとる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
規則正しい生活リズムを作る
規則正しい生活リズムを作りましょう。
体調が整うことで頭が働き、ミスを減らせるからです。
現場監督の朝は早く、8時には現場で朝礼が始まります。
そのため、早いと7時には出社し事務所で準備しなくてはいけません。
朝はどうしても起きられないんだよなぁ・・・
そういった方は、ルーティンを作るといいでしょう。
おすすめのモーニングルーティン
- スヌーズ設定する
- 目覚ましを複数かける
- 軽いストレッチをする
- 朝起きたらすぐにカーテンを開けて日光を浴びる
継続して早起きの習慣を身につけることで、ミスが減っていくでしょう。
詳しくは以下の参考記事をどうぞ。
自分から挨拶する
施工管理は挨拶が大事です。
挨拶することで人間関係が良くなり、スムーズにコミュニケーションをとれることで、ミスを減らせるからです。
施工管理が関わる人たち
- 施主
- 職人さん
- 関連業者
- 周辺住民
関係性が築けないと、いざというときに指摘してもらえなくなります。
挨拶されて嫌がる人はいません。
むしろ、普段から挨拶していると好印象なので、仕事をしやすくなります。
そのため、積極的に自分から挨拶しましょう。
メモを取るクセをつける
同じミスをしないために、メモは必ずとりましょう。
メモしていると周りから「ちゃんと勉強しているな」と見られやすく、好印象に残りやすいです。
この辺りは、仕事ができない現場監督の特徴7選【職人さんとうまくやっていくコツ】も参考にしてみてください。
自分で調べて勉強する
勉強しないと、当然ながら成長できません。
勉強するメリット
- 突っ込んだ質問ができる
- 将来の資格取得の際に役立つ
- 上司や職人さんから感心される
- 予備知識があるので飲み込みが早くなる
勉強しておくとパニックになりにくく、結果的にミスを防げます。
自分で調べて勉強する習慣をつけましょう。
なぜ?と自問し根本を理解する
「なぜ?」と疑問を投げかけながら仕事をしてみましょう。
自問の例
- なぜこの規格の材料でなければいけないのか
- なぜこの寸法でなければいけないのか
- この重機を使うのはなぜだろうか
考えながら仕事をすることで知識が定着していき、ミスを減らせます。
また、どうしてもわからなければ、上司や職人さんに聞いてみてもいいでしょう。
上司への報告・連絡・相談を徹底する
上司への報告・連絡・相談を徹底しておくと、ミスを減らせます。
なんだか忙しそうで聞きづらいんだよなぁ・・・
気持ちはわかりますが、聞かずに独断で進めてしまうと以下の危険性があります。
独断で進めた結果
- 重大な事故を招く
- 作業員さんがケガをするかもしれない
- 会社に損害を与える
上司も新人のうちからミスなくできるとは思っていません。
むしろ何も聞いてこないと、不安に感じてしまうものです。
報連相を徹底しながら仕事を進めましょう。
知ったかぶりをしない
知ったかぶりは厳禁です。
工事が進んでしまい、あとで取り返しがつかなくなる可能性があるからです。
考えられるリスク
- やり直しが発生する
- 重大な事故を招く
- ケガや人命をおびやかす
ミスを防ぐためには「新人の特権」だと割り切って、上司や職人さんになんでも聞いてみましょう。
2年目以降は、初歩的なことが聞きにくくなってしまうからです。
知らないことは悪いことではありません。
きちんと調べてから返答するようにしましょう。
自分1人で判断しない
何もわからずに自分1人で判断してしまうと、致命的なミスを招く恐れがあります。
致命的なミスの例
- 工期遅延やコストがムダにかかる
- 品質が下がってやり直しになる
- 重大な事故につながる危険性がある
- 職人さんとのチームワークが乱れる
- 法令違反をしている可能性がある
新人の頃の独断は危険です。
悩んだら即上司に相談しましょう。
職人さんと積極的にコミュニケーションをとる
職人さんと積極的にコミュニケーションを取りましょう。
話しやすい関係性を作っておくことで、ミスを減らせるからです。
実は、教えるのが好きな職人さんも多いです。
現場でしかわからない部分も聞けるため、今後の仕事のミスも防ぎやすいです。
消極的だからなかなか聞けないんだよね・・・
という方は、まずは職人さんの名前を呼んでから発言してみましょう。
名前で呼ばれると意外と嬉しいものです。
例えば、質問するときに「〇〇さん、ここの施工状況について聞いてもいいですか?」といった感じです。
コツ
職人さんがたくさんいて覚えきれない場合は、ヘルメットの側面か後ろを見てみましょう。
名前が書いてあるはずです。
名前を呼ばれて嫌な人はいません。
このように少しずつコミュニケーションを取って、慣れていけばOKです。
ちなみに、職人さんと円滑にコミュニケーションをとるコツは、施工管理が職人さんとうまくコミュニケーションを取る13のコツ!人間関係を良好にを参考にどうぞ。
新人現場監督が仕事でミスをしてしまった場合の対処法
ミスしてしまったときの対処法も知りたい!
仕事でミスをしてしまった場合の対処法は、以下の5つです。
ミスした場合の対処法
- 状況を俯瞰から見て把握する
- 上司に指示を仰ぐ
- ミスを共有し連鎖を防ぐ
- きちんと謝罪する
- 言い訳せず失敗を認める
それぞれ詳しく解説します。
状況を俯瞰から見て把握する
新人の頃は、ミスしたことに目がいきがちです。
しかし、工事全体に影響が出ないか俯瞰から見ることが重要です。
俯瞰から見るべきポイント
- 工期
- 安全面
- コスト
影響の大きさによって対応や施策が変わります。
初めのうちは、仕事全体の流れを把握できず難しく感じるでしょう。
そのため、仕事を覚えつつ徐々に実践していけばOKです。
上司に指示を仰ぐ
自分1人でミスを抱え込まないで、すぐに上司へ相談しましょう。
相談しないと、取り返しのつかないことになるかもしれないからです。
新人のうちは、これらの判断が難しいので、とにかく上司へ報告すればOKです。
「自分で頑張ってリカバリーしよう」と思わないのがコツです。
ミスを共有し連鎖を防ぐ
ミスすると恥ずかしいかもしれませんが、隠さず社内で共有しましょう。
共有するメリット
- 会社でルール化・仕組み化できる
- 再発防止の対策になる
ミスを個人の責任で終わらせないためにも、共有は大事です。
きちんと謝罪する
先方へ謝るときは、誠意をもった対応が必要です。
失敗したことは取り戻せません。
だからといって、開き直った態度はとらないようにしましょう。
また、職人さんに謝るときも同様です。
今後の仕事や関係性に影響が出てしまうので、うやむやにしないでしっかり謝りましょう。
言い訳せず失敗を認める
言い訳すると成長する可能性を狭めてしまいます。
特に、以下のような行動はとらないようにしましょう。
NG行動の例
- 職人さんのせいにする
- 会社の制度や方針のせいにする
- 自分の不勉強を棚にあげて開き直る
周りからも「言い訳の多いやつだ」とレッテルを貼られてしまいます。
失敗したときは素直に認めましょう。
新人現場監督時代の3つの失敗談を紹介
先輩たちのリアルな失敗談が知りたい!
新人だった頃の失敗談について、以下3つを紹介します。
失敗談
- 図面を出すのが遅くて怒られた
- 先の仕事を予測しないで段取りを組んでしまった
- 報・連・相ができなくて職人にやり直しさせてしまった
先輩方の失敗を参考に、あなたも同じ過ちを犯さないよう反面教師にしてください。
図面を出すのが遅くて怒られた
忙しさを理由に、前日まで図面を出さなくて職人さんに怒られることは、新人時代のあるあるです。
職人さんは図面を見て、早く数量の算出や人員の手配をしたいからです。
新人現場監督が後回しにしがちなことなので、十分気をつけましょう。
「忘れてた」が一番よくないです。
先の仕事を予測しないで段取りを組んでしまった
思考停止で働いて怒られる新人現場監督の話もあるあるです。
現場監督が指揮をとらないと、現場が止まってしまいます。
例えば、次の工程はどうすればいいか、3日後の現場がどうなっているかなどを想像しながら段取りを組む必要があります。
現場監督が行うべき段取り
- 資材の発注
- 各所との打合せ
- 人員の配置や確保
これらがいつまでたってもできないと、周りからは「使えない現場監督」として見られてしまいます。
報・連・相ができなくて職人にやり直しさせてしまった
「新人現場監督がミスを防ぐコツ」でも述べたとおり、上司に報連相ができなかった人も多いようです。
特に段取りや施工方法について上司と共有しておらず、当日になってやり直しになることがあります。
そうなると、職人さんに迷惑がかかります。
くわえて、全体工程に影響が出る工事は、工期も延びてしまうこともあります。
同じような失敗をくり返さないように、上司とは情報を共有しましょう。
まとめ|新人現場監督時代のミスは成長のチャンスです
最後にもう一度、新人現場監督がミスを防ぐコツをまとめます。
ミスを防ぐコツ
- 規則正しい生活リズムを作る
- 自分から挨拶する
- メモを取るクセをつける
- 自分で調べて勉強する
- なぜ?と自問し根本を理解する
- 上司への報告・連絡・相談を徹底する
- 知ったかぶりをしない
- 自分1人で判断しない
- 職人さんと積極的にコミュニケーションをとる
一気にやろうとしなくても、1つずつ実践していけばOKです。
仕事でミスをしてしまった場合の対処法は、以下の5つです。
対処法
- 状況を俯瞰から見て把握する
- 上司に指示を仰ぐ
- ミスを共有し連鎖を防ぐ
- きちんと謝罪する
- 言い訳せず失敗を認める
この記事を参考にすれば、上司や職人さんに認められて、後輩からも尊敬される現場監督になれるかもしれません。
あなたが1日でも早く、一人前の現場監督として活躍できることを祈っています!