業務の流れとか知りたいな。
あと、どれくらい稼げる仕事なの?
何か資格は必要なの?
就職するには、どうすればいいのかなぁ?
こういった疑問に答える記事です。
この記事でわかることは下記のとおり。
- 土木設計の仕事内容や業務の流れがわかる
- 土木設計の年収、年収アップする方法がわかる
- 土木設計のメリットとデメリットがわかる
- 土木設計に向いている人の特徴がわかる
- 土木設計の資格がわかる
- 土木設計に就職する方法がわかる
私たち「ワット・コンサルティング」は、土木設計の技術者派遣などを行う会社です。
この記事では、土木設計の仕事内容を解説します。
どんな仕事なのかイメージになると思うので、就職したい人は参考にしてみてください。
土木設計に就職する方法も解説するので、興味がある人は行動していきましょう!
目次
そもそも「土木設計」とは【地面の工事の図面を書く仕事】
まず「土木」とは、地面を工事することです。
具体的には、下記などを造ります。
- 橋
- 道路
- ダム
- 河川
- 湾岸
- 空港
- 鉄道
- トンネルなど
土木は、国家プロジェクトなど大規模工事もあります。
下記は日本を代表する土木工事の記事なので、参考にどうぞ。
そして「土木設計」とは、上記のような構造物の図面を書く仕事です。
土木設計と建築設計の違い
カンタンにいうと下記のとおりです。
- 土木:地面の工事
- 建築:建物の工事
なので、土木設計と建築設計の違いはこんな感じです。
- 土木設計:地面の工事の図面を書く
- 建築設計:建物の工事の図面を書く
この辺は、建設と建築の違いを超わかりやすく解説【簡単な覚え方も紹介します】も参考にどうぞ。
また、建築設計の仕事内容は、建築設計の手順12ステップを解説【仕事内容のイメージにどうぞ】にまとめてます。
土木設計の仕事内容【業務の流れも解説】
業務の流れも知りたい。
結論、仕事内容と業務の流れは下記のとおりです。
- 施主のヒアリング:どんなものを造りたいか聞く
- 測量、地質や地盤の調査:地面が問題なく工事できるかチェック
- 概略設計:調査結果をもとにおおまかな設計を行う
- 詳細設計:工事を進められるように細かい部分を設計する
- 積算:工事にかかる費用を計算する
- 工事業者の選定:工事業者に見積もりを出してもらう
- 工事監理:図面どおりに工事が進んでいるか現場をチェック
- 完成後の検査:問題なく完成物を使えるか確認
- アフターフォロー:引き渡し後のトラブルに対応する、維持管理など
土木設計は公共工事も多いため、施主が自治体や国になることもあります。
また、土木設計は別名「建設コンサルタント」ともいいます。
建設コンサルタントについては、建設コンサルタントをわかりやすく解説【大手ランキングや年収】に詳しくまとめています。
土木設計の年収は500万円くらい
平均年収は500万円くらいです。
ただし、人によって年収は違います。
- 経験が浅い人:年収400万円台
- ベテラン:年収1000万円以上の人もいる
土木設計で年収アップする4つの方法
一般的には、下記の4つの方法で年収アップしていきます。
- 長く勤める:年功序列の会社もあるので
- 資格を取得する:技術士など(後述します)
- 経験値を上げる:ベテランほど稼げる
- 大手に転職する:技術士などを取得すると大手に転職しやすい
大手は年収が高いため、年収1000万円を超える人もいます。
土木設計はたくさん稼げる可能性がある仕事です。
土木設計のメリット5選
主なメリットは下記の5つです。
- ダイナミックな仕事ができる
- 災害を防いで社会に貢献できる
- 自然と共存する仕事ができる
- 経験を積むとけっこう稼げる
- スキルが身につけば将来も安心
この辺は、建設コンサルタントの魅力5選【辛いところや将来性も解説します】に詳しくまとめたので参考にどうぞ。
土木設計のデメリット3選
しいていえば、下記の3つです。
- 勉強しながら業務を進めるのが大変
- 複数の案件を同時進行するので忙しい
- 必要なスキルが多い
1人で複数の案件をかかえることも多く、その中で業務に必要な勉強をしていくイメージです。
会社によっては、けっこう忙しくなることもあります。
また、前述のとおり、図面どおりに工事が進んでいるかチェックする業務もあるので、現場監督や職人さんとコミュニケーションをとるスキルも必要です。
「図面を書くだけ」という仕事ではなく、必要なスキルが多いのも大変なところでしょう。
土木設計の将来性【おそらく問題ないかと】
結論、将来性は特に問題ないと思われます。
なぜなら、土木工事がなくなることは考えにくいから。
冒頭でもお伝えしたとおり、土木設計は下記のような構造物を設計します。
- 橋
- 道路
- ダム
- 河川
- 湾岸
- 空港
- 鉄道
- トンネルなど
こうした構造物がなくなることは、考えにくいですよね。
構造物は一度造って終わりではなく、補修工事も必要です。
補修工事も設計が必要なので、土木設計は長期的に需要があります。
また、土木は公共工事も多いため、景気に左右されにくいです。
なので、土木設計の将来性は特に問題ないと思われます。
※もちろん未来のことは誰にもわかりませんが。
土木設計に向いている人の特徴15選
結論、向いている人の特徴は下記の15個です。
当てはまるものが多いほど、あなたは土木設計に向いています。
向いてる人の特徴 | 理由 |
①注意深い人 | ミスは少ない方がいいから |
②体力のある人 | 忙しいときもあるから |
③想像力がある人 | 設計は想像する仕事だから |
④集中力がある人 | 設計業務は集中力が必要だから |
⑤責任感がある人 | 社会インフラを造る仕事だから |
⑥ルールを守れる人 | 法律を守る仕事だから |
⑦常に学び続ける人 | 土木設計は学ぶことが多いから |
⑧将来、独立したい人 | 技術士を取得すると独立しやすいから |
⑨論理的思考ができる人 | 設計は論理的に業務を進めていくから |
⑩プレッシャーに強い人 | 設計には納期があるから |
⑪逆算して行動できる人 | 納期に間に合うように仕事を進める必要があるから |
⑫将来、海外で働きたい人 | 日本の土木設計は海外でも需要があるから |
⑬英語を勉強する気がある人 | 海外で働くなら英語は必須だから |
⑭大規模工事に魅力を感じる人 | 公共工事は大規模プロジェクトもあるから |
⑮コミュニケーションスキルがある人 | 現場監督や職人さんと話す必要もあるから |
いくつ当てはまりましたか?
もし土木設計に向いてるようなら、就職を考えてみましょう。
土木設計に有益な8つの資格一覧
結論、資格がなくても土木設計の仕事はできます。
ただ、いずれ資格を取得していった方がいいでしょう。
年収アップしたり、転職が有利になっていきます。
土木設計に有益な資格は、下記の8つです。
資格名 | どんな資格? | 取得するメリット |
技術士 | 科学技術の高度な知識と応用能力を証明できる国家資格 |
|
RCCM | 土木の専門知識を証明できる認定資格 |
|
測量士 | 地面の測量を行う国家資格 |
|
土木施工管理技士 | 土木工事を監督する国家資格 |
|
土木設計技士 | 土木設計のスキルを証明できる民間資格 | 土木設計の実務に必要な知識がわかる |
コンクリート診断士 | コンクリートの知識を証明できる民間資格 | 転職が有利になる |
コンクリート技士コンクリート主任技士 | コンクリートの製造・施工・検査・管理などのスキルを証明できる民間資格 | 転職が有利になる |
建築積算士 | 工事の費用計算のスキルを証明できる民間資格 | 積算の仕事に転職しやすくなる |
この辺は、土木におすすめの資格15選【働きながら勉強する5つのコツも紹介】に詳しくまとめたので、参考にしてみてください。
土木設計に使うCADソフト
ちなみに、土木設計には「CAD」というソフトを使います。
土木設計の勉強を始めてから触れていけばOKですが、今後のために主要なCADソフトを紹介しておきますね。
- AutoCAD
- AutoCAD plus
- AutoCAD CiVil 3D
- AutoCAD Map 3D
- Vectorworks Landmark
- DynaCAD土木Plus
- IJCAD
【未経験者向け】土木設計に就職する方法
結論、土木工学系の学校で勉強しましょう。
具体的には、下記などを学べる学校です。
- 構造力学
- 土質力学
- 水理学
- コンクリート工学など
大学だけでなく、高専・専門学校・高校でも学べることがあります。
※現実的には、土木工学を勉強していないと就職が難しいです。
土木設計の主な就職先
代表的な就職先は下記です。
- 建設会社
- 建設コンサルタント
- 官公庁
- 各種研究機関など
代表的な土木設計の会社一覧
有名な土木設計の会社は下記などがあります。
- 日本工営
- パシフィックコンサルタンツ
- 建設技術研究所
- JR東日本コンサルタンツ
- オリエンタルコンサルタンツ
- 八千代エンジニヤリング
- オリエンタルコンサルタンツグローバル
- 日水コン
- エイト日本技術開発
- いであ
この辺の詳細は、建設コンサルタントをわかりやすく解説【大手ランキングや年収】にまとめてます。
土木設計の勉強になる本
何かおすすめの本とかある?
予習するなら、下記のような本を買ってみましょう。
Amazonでも買えるので、勉強の参考にどうぞ。
まとめ【土木設計の仕事内容を理解して就職に向けて動き出そう】
最後にもう一度、土木設計の仕事内容と業務の流れをまとめておきます。
- 施主のヒアリング
- 測量、地質や地盤の調査
- 概略設計
- 詳細設計
- 積算
- 工事業者の選定
- 工事監理
- 完成後の検査
- アフターフォロー
土木設計に就職するなら、土木工学系の学校で勉強しましょう。
あなたの人生設計の参考になればうれしいです!