取得すると、どんなメリットがあるの?
試験はけっこう難しいのかな…?
勉強のコツとかも教えてほしい。
あと、併せて取得した方がいい資格も知っておきたい。
こういった疑問に答える記事です。
この記事でわかることは下記のとおり。
- 舗装施工管理技術者がどんな資格かわかる
- 舗装施工管理技術者を取得するメリットがわかる
- 舗装施工管理技術者の合格率や難易度がわかる
- 舗装施工管理技術者の試験内容や勉強方法がわかる
- 舗装施工管理技術者と併せて取得しておきたい資格がわかる
舗装施工管理技術者は、舗装工事の施工管理業務に関する民間資格です。
取得するメリットが大きいので、ぜひとも取得しておきましょう。
勉強のコツも解説するので、今から対策しておくのがおすすめです。
また、舗装施工管理技術者と併せて取得しておきたい資格もまとめたので、キャリアアップの参考にしてみてください。
目次
舗装施工管理技術者とは
舗装施工管理技術者とは、一般社団法人日本道路建設業協会が主宰する資格です。
主な仕事内容は下記のとおり。
- 舗装工事の施工管理
- 舗装工事の設計・積算など
舗装施工管理技術者を取得するメリット【給料アップしやすい】
舗装施工管理技術者を取得すると、企業は工事を受注しやすいです。
工事によっては「舗装施工管理技術者の資格」が入札条件になるケースもあります。
よって、舗装施工管理技術者はとても重宝されます。
売上に貢献できる資格なので、会社によっては資格手当などで給料アップすることもあるでしょう。
キャリアアップのために取得しておいて間違いない資格です。
舗装施工管理技術者試験の合格率や難易度
1級と2級がありますが、合格率は下記のとおりです。
- 1級:18%くらい
- 2級:40%くらい
日本道路建設業協会のサイトに、年度ごとの合格率が載っているのでぜひ見てみましょう。
2級は難しくありませんが、1級になると難易度が上がります。
後述しますが、1級と2級では試験問題に下記の違いがあります。
1級 | 2級 | |
出題数(一般試験) | 60問 | 40問 |
経験記述のボリューム | 多い | 少ない |
記述式問題の違い | 選択肢なし | 選択肢あり |
当然ですが、試験内容は1級の方が難しいです。
※勉強のコツは後述します。
合格基準は60%以上
舗装施工管理技術者の試験には「一般試験」と「応用試験」があり、合格基準は下記のとおりです。
- 一般試験:60%以上
- 応用試験:60%以上
反対にいうと「40%は間違えられる」という意味なので、合格基準からみる難易度はそこまで高くないかと。
一般的な資格試験の合格基準も「60%以上」が多いため、舗装施工管理技術者の試験だけが極端に難しいという感じではありません。
舗装施工管理技術者の試験内容
舗装施工管理技術者の試験について、下記の点で解説します。
- 受験資格
- 試験問題
1つずつ見ていきましょう。
1級舗装施工管理技術者の受験資格
舗装施工管理技術者の受験資格は、大きく下記の2つに区分されます。
- 最終学歴と実務経験年数による受験資格
- 保有資格と実務経験年数による受験資格
1級舗装施工管理技術者の「最終学歴と実務経験年数による受験資格」は下記のとおりです。
学歴 | 舗装施工管理の実務経験の必要年数 | |
指定学科 | 指定学科以外 | |
大卒 | 卒業後3年以上 | 卒業後4年6ヶ月以上 |
短大・5年制高専卒 | 卒業後5年以上 | 卒業後6年6ヶ月以上 |
高卒 | 卒業後8年以上 | 卒業後11年6ヶ月以上 |
その他 | 15年以上 |
ちなみに指定学科とは、土木・農業土木・森林土木・砂防・治山・都市・衛生・交通・建築・緑地・造園に関する学科のことです。
また、下記の資格がある人も所定の実務経験年数があれば受験できます。
- 建設部門の技術士
- 1級・2級土木施工管理技士
- 1級・2級建設機械施工技士
- 2級舗装施工管理技術者
ただし、実務経験の中には「1年以上の指導監督的実務経験」を含みます。
詳しい受験資格は、日本道路建設業協会のサイトで解説されているので、必ずチェックしましょう。
2級舗装施工管理技術者の受験資格
続いて、2級舗装施工管理技術者の受験資格は下記のとおりです。
学歴or資格 | 舗装施工管理の実務経験の必要年数 | |
指定学科 | 指定学科以外 | |
大卒 | 卒業後1年以上 | 卒業後1年6ヶ月以上 |
短大・5年制高専卒 | 卒業後2年以上 | 卒業後3年以上 |
高卒 | 卒業後3年以上 | 卒業後4年6ヶ月以上 |
その他 | 8年以上 | |
建設部門の技術士の二次試験合格者 | 実務経験があれば年数は問わない | |
1級・2級土木施工管理技士の合格者 | ||
1級・2級建設機械施工技士の合格者 |
こちらも詳しくは、日本道路建設業協会のサイトで確認しましょう。
舗装施工管理技術者の試験問題
前述のとおり、舗装施工管理技術者の試験問題は「一般試験」と「応用試験」に分かれています。
まず、一般試験の内容は下記のとおりです。
一般試験 | 1級 | 2級 |
試験形式 | 四肢択一式(マークシート) | |
出題数 | 60問(すべて必須問題) | 40問(すべて必須問題) |
試験範囲 |
|
|
試験時間 | 3時間 | 2時間 |
一般試験は、特に舗装工学の出題が多いのでしっかり勉強しましょう。
続いて、応用試験の内容は下記のとおりです。
応用試験 | 1級 | 2級 |
試験形式 | 記述式(経験記述と記述式問題) | |
出題数 |
|
|
経験記述の内容 |
|
|
試験時間 | 3時間 | 2時間 |
応用試験は経験記述がポイントです。
独特の書き方があるので、事前に文章を作って試験に臨むのがコツです。
※勉強のコツは後述します。
試験概要【申込や試験の時期など】
舗装施工管理技術者の試験概要は下記のとおりです。
願書申込期間 | 2月 |
試験時期 | 6月 |
合格発表 | 10月 |
試験地 | 札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・那覇 |
受験料 | 【1級】
【2級】
|
こちらも、詳しくは日本道路建設業協会のサイトで確認しましょう。
※昨年、一般試験のみ合格した人は応用試験のみの受験でOKです。
舗装施工管理技術者は5年に一度の更新が必要
資格を取得したら、5年に一度の更新があります。
ちなみに、更新手数料は6000円です。
舗装施工管理技術者の勉強方法【独学でもOK】
独学でも合格できる?
結論、独学でも合格できます。
例年、過去問と似ている問題が出題される傾向なので、過去問中心で勉強しましょう。
日本道路建設業協会のサイトにも過去問が掲載されているので、必ずチェックしてください。
独学におすすめのテキストや過去問題集
おすすめのテキストや過去問題集は下記などです。
販売されいているテキストや過去問題集は少ないです。
※少し古いテキスト・過去問題集が主体。
勉強できる本は限られますが、購入して勉強しましょう。
経験記述の例文
ちなみに、応用試験の経験記述の例文は、過去問と解答速報『資格試験_合格支援隊』がとても参考になります。
独特の文体や、文章の書き方もわかるのでチェックしておきましょう。
遅くとも3月には勉強スタート
1級・2級ともに、遅くとも試験の3ヶ月前には勉強を始めましょう。
試験が6月なので、遅くとも3月には勉強を始めるのがおすすめです。
当然ですが、勉強を始めるのが早いほど合格率が高まるので、不安な人は早めに勉強を始めてください。
舗装施工管理技術者と併せて取得しておきたい3つの資格
キャリアアップしていきたいんだよね。
結論、下記の3つがおすすめです。
- 土木施工管理技士
- 建設機械施工技士
- 建設部門の技術士
1つずつ解説します。
①土木施工管理技士
おすすめの理由は下記のとおり。
- 経営事項審査で加点される
- 主任技術者や監理技術者(1級)になれる
- 会社の売上に貢献できるので給料アップしやすい
- 転職も有利になる(1級は大手に転職できる可能性あり)
土木施工管理技士が不足しているため、舗装施工管理技術者と併せて取得することでかなり重宝されます。
中には、1級土木施工管理技士の取得をキッカケに転職して、大きく年収を上げる人もいますよ。
土木施工管理技士を取得するコツは、下記の2記事にまとめています。
②建設機械施工技士
土木系の重機に関する国家資格です。
取得するメリットは、土木工事施工管理技士と似ています。
- 経営事項審査で加点される
- 主任技術者や監理技術者(1級)になれる
- 会社の売上に貢献できるので給料アップしやすい
- 転職も有利になる
建設機械施工技士を取得するコツは、下記の2記事にまとめています。
ただし、土木施工管理技士を取得すれば、建設機械施工技士は取得しなくてもいいと思います。
※業務範囲が似ているため。
③建設部門の技術士
建設部門の技術士がおすすめの理由は、下記のとおりです。
- 監理技術者になれる
- 経営事項審査で加点される
- ゼネコンの技術研究部門に役立つ
- 土木系の公務員に転職しやすくなる
- 技術士やコンサルタントで独立しやすい
- さらに上のキャリアを目指せるので年収アップに有益
- 専任技術者になれる→こちらも年収アップに有益
土木系でスペシャリストを目指すなら、技術士も取得しておきたいところです。
技術士を取得するコツは、建設部門の技術士の合格率や難易度【おすすめの勉強方法も紹介します】にまとめています。
まとめ【舗装施工管理技術者は有益な資格なのでぜひとも取得しよう】
この記事をまとめます。
- 舗装施工管理技術者は舗装工事の施工管理業務に関する資格
- 入札条件になるケースもあり重宝される資格
- 応用試験は記述式問題。経験記述は事前に文章を作っておく
- 過去問中心で勉強するのがおすすめ
- 遅くとも3月には勉強をスタートしよう
舗装工事の施工管理でキャリアアップしたい人は、ぜひとも舗装施工管理技術者を取得しましょう。
日本道路建設業協会のサイトから申込できるので、さっそく行動あるのみです。
また、舗装施工管理技術者と併せて取得しておきたい資格は下記の3つ。
- 土木施工管理技士
- 建設機械施工技士
- 建設部門の技術士
3つの資格を取得するコツは、下記の記事にまとめています。
あなたのキャリアアップの参考になれば幸いです!