施工管理の原価管理とは【具体的なやり方や必要な5つのスキルも解説】

施工管理の原価管理とは【具体的なやり方や必要な5つのスキルも解説】
考える男性
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施工管理の原価管理って何?

未経験から転職を考えてるんだけど、原価管理がイマイチよくわからない…

 

転職に失敗したくないから、できるだけ仕事内容を知っておきたいんだよね。

自分にできるのか不安だ…

こういった疑問や不安に応える記事です。

この記事でわかることは下記のとおり。

  • 施工管理の原価管理とは何かわかる
  • 原価管理のメリットがわかる
  • 施工管理の原価管理のやり方がわかる
  • 施工管理の原価管理に必要なスキルがわかる

 

施工管理の原価管理とは、工事で利益を出すために計算することです。

会社が工事を受注しても、お金をかけて工事をしたら儲かりませんよね。

できるだけコストを抑えて、会社が儲かるように計算しながら工事を進めるのが「原価管理」です。

原価管理は施工管理の人が行う仕事の1つ。

 

この記事では、施工管理の原価管理について詳しく解説します。

施工管理の原価管理に必要なスキルもまとめたので、あなたにできそうか参考にしてみてください。

施工管理の原価管理とは【会社が儲かるようにやりくりする仕事】

施工管理の原価管理とは【会社が儲かるようにやりくりする仕事】

施工管理の原価管理とは、会社が儲かるように計算しながら工事を進めることです。

会社が儲かるかどうかは、下記の計算式で表されます。

売上(工事の受注金額)ー工事の費用=利益(儲け)

 

せっかく工事を受注しても、工事の費用が多かったら儲けが出ません。

施工管理が工事の費用を抑えつつ、高品質な建設物を造るために計算することを「原価管理」といいます。

 

原価管理=家計簿みたいなもの

考える男性
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う~ん、なんか原価管理って難しそう…

と思うかもですが、家計簿と一緒です。

給料(売上)ー生活費(費用)=余るお金(儲け)

 

施工管理の原価管理は、ムダな生活費を抑えて節約するのと似てます。

会社が経営を続けていくには、工事ごとに黒字を出すのが基本。

黒字を確保するのも施工管理の仕事です。

 

工事にかかる費用

考える男性
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「工事の費用」って、具体的にどんなのがあるの?

代表的な費用は下記のとおりです。

  • 重機のレンタル
  • 機材の発注
  • 資材の発注
  • 人材の確保
  • その他管理費

 

必要な費用はかけつつ、ムダが発生しないように考えてお金をつかうのも施工管理の仕事です。

※工事の費用の詳細は後述します。

 

原価管理の5つのメリット【施工管理は重要な仕事】

原価管理の5つのメリット【施工管理は重要な仕事】

考える男性
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原価管理をするメリットって何?

具体的には、下記の5つのメリットがあります。

  1. 効率的な工事計画ができる
  2. 現場の事故が減る
  3. 予定とのズレに気づける
  4. 作業員さんが納得して動いてくれる
  5. 会社の経営に役立つデータになる

 

1つずつ解説しますね。

 

①効率的な工事計画ができる

原価管理をすると、効率的な工事計画を作ることができます。

なぜなら、ムダな工事をカットできるから。

ムダな工事をカット=人件費も重機も減って儲けも出るし、工事も早く終わるので一石二鳥です。

※工事は期限内に終わらせるのが基本。

ちなみに、工事のスケジュールを考えるのも施工管理の仕事で「工程管理」といいます。

施工管理の工程管理については、施工管理の工程管理とは【あなたが工程管理に向いてるかも診断できる】にまとめてます。

 

②現場の事故が減る

なぜなら、前述のとおりムダな工事が減るから。

ムダな工事が減る=作業員さんの危険も減るので、事故を減らせます。

現場の事故を防ぐのも施工管理の仕事で、「安全管理」といいます。

施工管理の安全管理については、施工管理の安全管理とは現場の事故を防ぐこと【4つの安全管理がある】を参考にどうぞ。

 

③予定とのズレに気づける

継続的に原価管理をすることで、当初の予定とのズレに気づけます。

どんなに完璧な工事計画を立てても、実際の工事にかかる費用が大きくなることはあります。

早めにズレに気づくことで、早めに工事費用を調整して儲けを確保できるイメージ。

もし原価管理をしないと「工事が終わる頃には赤字だった」となりかねません。

定期的に費用計算して、費用が多いならやりくりするのが施工管理の仕事です。

 

④作業員さんが納得して動いてくれる

なぜなら、原価管理をしているので、数字をもって説明できるから。

現場の作業員さんたちに、一方的に「こうしてくれ!」と言ってしまうと不平不満が出ることがあります。

作業員さんたちは他の会社の人材であることが多く、「自分たちが儲けるために俺たちをコキつかっている」と思われるとトラブルになりかねません。

「この工事が全体の利益率を圧迫している。だからこうしてほしい」と数字の根拠があれば、作業員さんたちも納得してくれやすいです。

結果、現場の雰囲気も良くなります。

 

⑤会社の経営に役立つデータになる

原価管理のデータが会社にたまってくれば、「どうすれば儲かるのか」がわかります。

工事計画を立てる早期の段階で利益が見えるので、会社の経営は安定します。

結果的に、施工管理の人たちの給料も上がる感じですね。

また、原価管理のデータが増えるほど、未来予測も立てやすくなります。

過去の原価管理のデータから、「この場合はこうなりやすいから、こうすればOK」とわかるイメージです。

原価管理=会社の資産であり、長期で安定して稼ぐためにも重要です。

 

施工管理の原価管理のやり方【手順で解説】

施工管理の原価管理のやり方【手順で解説】

考える男性
考える男性
具体的に、施工管理の原価管理ってどうやるの?

ざっくりとして手順は下記のとおりです。

  1. まずは工事の目標利益を決める
  2. 目標利益が出るように工事のスケジュールを決める
  3. 工事を進めながら利益を維持する
  4. 追加費用などで利益が減りそうなら会社と相談する
  5. 最終的な利益を高めていく

 

1つずつ解説します。

 

①まずは工事の目標利益を決める

最初に、工事の目標利益を決めます。

工事の目標利益を出すまでの流れは下記のとおり。

  1. 工事に入札→オークションのようなもの。他社に勝てる見積もりを作成
  2. 工事を受注
  3. 受注した金額から工事費用を計算する
  4. さらにコストカットできるところがないか調べる
  5. 工事の目標利益を決める

 

わかりやすくまとめると下記のようなイメージです。

  1. 入札の段階では、ざっくりとした計算(過去の工事などを参考にする)
  2. 工事を受注してから、細かい計算やコストカットを図る

 

おおまかな工事費用の内訳は下記のとおりです。

  • 材料費:数量×単価
  • 労務費:1人あたりの賃金×人数×日数
  • 外注費:業者に外注する金額
  • 機械費:レンタルする重機の費用×台数×日数
  • 現場経費:水道光熱費、保険料、通信費、交通費、事務用品費など

 

工事費用は、取引先と協力して価格を下げる努力も必要です。

※こうした交渉も施工管理の仕事。

また、場合によっては発注者に増額交渉をする必要もあるので、この段階で細かく計算する必要があります。

 

②目標利益が出るように工事のスケジュールを決める

さらにムダを省くために、効率的な工事のスケジュールを作成します。

この辺は、前述の「工程管理」の部分でして、施工管理の工程管理とは【あなたが工程管理に向いてるかも診断できる】に詳細をまとめています。

 

③工事を進めながら利益を維持する

実際に工事をスタートして、予定通りに利益が出るように調整していきます。

予定より利益が出ていないなら、差を埋めるためにやりくりする必要があります。

また、工事の中間点の予測を立てて、実態と比較するのも重要です。※中間目標

月報で収支報告をして、利益の維持に努めます。

 

④追加費用などで利益が減りそうなら会社と相談する

どうしても追加費用が必要なら、会社と相談します。

具体的には下記のイメージ。

  • 必須の費用なら会社に承認をもらう
  • 他の費用を圧縮して追加費用に充当できないか一緒に考えてもらう

 

施工管理だけでは判断できないこともあるので、会社に相談しながら問題解決していきます。

 

⑤最終的な利益を高めていく

工事の終了間際には、思わぬ追加費用が発生することがあります。

追加費用を予測しつつ、最終的な利益調整を行います。

また、工事にかかった費用はすべて記録しておきましょう。

次回以降の工事の目安になるからです。

 

原価管理に便利なアプリが増えている

考える男性
考える男性
なんか原価管理って難しそうだなぁ…

と思うかもですが、現代では便利な施工管理アプリが増えているので、原価管理をやりやすくなっています。

以前はエクセルで管理していたので大変でしたが、今は楽になったので安心してください。

※というか、便利な施工管理アプリを導入している会社に転職するのがおすすめです。

施工管理のアプリについては、【無料あり】施工管理におすすめアプリ9選【比較表あり、厳選した】を参考にどうぞ。

 

施工管理の原価管理に必要な5つのスキル

施工管理の原価管理に必要な5つのスキル

考える男性
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自分に原価管理ができるかなぁ…?

ちょっと心配になってきた…

結論、施工管理の原価管理に必要なスキルは下記の5つです。

  1. 数字に強い
  2. コミュニケーションスキル(外注業者の交渉や作業員への説明)
  3. 逆算する力(効率的な工事スケジュールを作るため)
  4. 冷静さ(予定とズレたときの対応)
  5. マネジメント力(利益が出るように管理するため)

 

現段階で、1つでも持っているスキルがあるなら、原価管理はやっていけると思います。

ちなみに、あなたが施工管理自体に向いてるかどうかは、施工管理に向いてる人の特徴30選【未経験で就職する方法も解説】で診断できます。

 

研修がしっかりしている会社に転職しよう

考える男性
考える男性
う~ん、それでもやっぱり不安だなぁ…

という人は、未経験者向けの研修が充実している会社に転職しましょう。

原価管理など施工管理の仕事のやり方を、現場に出る前に徹底的に教えてくれるから。

 

弊社メルマガでも、未経験者向けの研修が充実している会社の求人情報を配信しています。

メルマガ会員しか見れない求人もあるので、情報収集にどうぞ。

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また、弊社の求人サイト「SAN-SUKE」でも、未経験者向けの研修がしっかりしている会社の求人情報を掲載しています。

施工管理の最初で失敗したくない人は、チェックしてみてください。

 

【ちなみに】施工管理の仕事の全体像

原価管理はなんとなくわかったけど、施工管理の仕事の全体像も知りたい。

という人は、施工管理(現場監督)の13の仕事内容【あなたに向いてるかも診断】をどうぞ。

施工管理の仕事内容をすべて解説しています。

 

まとめ【施工管理の原価管理は会社に儲けが出るようにやりくりする仕事】

まとめ【施工管理の原価管理は会社に儲けが出るようにやりくりする仕事】

結論、施工管理の原価管理は、会社が儲かるようにやりくりしながら工事を進める仕事です。

原価管理のメリットは下記の5つ。

  1. 効率的な工事計画ができる
  2. 現場の事故が減る
  3. 予定とのズレに気づける
  4. 作業員さんが納得して動いてくれる
  5. 会社の経営に役立つデータになる

 

そして、原価管理の手順は下記のとおりです。

  1. まずは工事の目標利益を決める
  2. 目標利益が出るように工事のスケジュールを決める
  3. 工事を進めながら利益を維持する
  4. 追加費用などで利益が減りそうなら会社と相談する
  5. 最終的な利益を高めていく

 

また、施工管理の原価管理に必要なスキルは下記の5つです。

  1. 数字に強い
  2. コミュニケーションスキル(外注業者の交渉や作業員への説明)
  3. 逆算する力(効率的な工事スケジュールを作るため)
  4. 冷静さ(予定とズレたときの対応)
  5. マネジメント力(利益が出るように管理するため)

 

1つでも当てはまるなら、原価管理をやっていけるかと。

 

本気で施工管理に転職を考えているなら、あとは行動あるのみです。

「う~ん」と考えてもいいですが、考えている間に年齢が上がると転職が不利になっていきます。

実際に転職活動を始めてみて、いろんな会社の話を聞いてみつつ考える方が時短できますよ。

 

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転職活動の参考になるかと。

 

また、未経験から施工管理への転職に失敗しないコツは、施工管理は未経験でも転職できる【研修がしっかりしてる会社を選ぶ】にまとめています。

あとは行動あるのみ。

まずは一歩を踏み出してみてください!

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