
転職を考えてるんだけど、自分にできるか不安…
向いてなかったらイヤだなぁ…
あと、未経験で施工管理に転職するとき失敗しないコツも知りたい。
こういった疑問や不安に応える記事です。
この記事でわかることは下記のとおり。
- 施工管理の種類や業務内容
- 施工管理に必要な求められる能力やスキル17選
- 施工管理職に転職してから身につけたい5つの基礎知識
- 施工管理に向いている人・向いてない人の特徴
- 未経験で施工管理の転職するとき失敗しないコツ
私たちワット・コンサルティングは、施工管理の技術者派遣の会社です。
未経験から施工管理に転職したい人を募集しています。
この記事では、施工管理に必要な能力やスキルを解説していきます。
施工管理に必要な能力やスキルを17個紹介しますが、最初からすべての能力が必要ではないので安心してください。
転職してから身につけられるスキルもあるので、あくまで参考程度にチェックしておきましょう。
あなたが施工管理に向いてるかもわかるので、転職する前に適職診断するのがおすすめです。
向いてるようなら、さっそく転職活動を始めましょう。
未経験から施工管理に転職するときに失敗しないコツも解説します。
あなたに合う仕事に転職して活躍したい人は、最後まで読んでみてください!
目次
- 1 施工管理とは?
- 2 施工管理の業務内容の5大管理と役割
- 3 【その他】施工管理技士の業務内容
- 4 施工管理には7種類ある
- 5 施工管理に必要な求められる能力やスキル17選
- 6 施工管理職に転職してから身につけたい5つの基礎知識
- 7 施工管理職におすすめの資格は施工管理技士
- 8 施工管理に向いている人の特徴
- 9 未経験で施工管理の転職するとき失敗しないコツ
- 10 施工管理に必要な能力についてよくある質問と答え
- 10.1 未経験でも施工管理に転職できますか?
- 10.2 未経験で施工管理に転職するのは不安ですが大丈夫ですか?
- 10.3 施工管理は未経験者にはきつい仕事ですか?
- 10.4 施工管理は誰でもできる仕事ですか?
- 10.5 施工管理のやりがいは何ですか?
- 10.6 施工管理の年収や給料はどれくらいですか?
- 10.7 内気な性格だと施工管理はできないですか?
- 10.8 施工管理にとって大事なことは何ですか?
- 10.9 施工管理の仕事に必要な道具は何ですか?
- 10.10 女性でも施工管理はできますか?
- 10.11 「施工管理はやめとけ」と言われましたが本当ですか?
- 10.12 「施工管理は意外と楽」と聞きましたが本当ですか?
- 10.13 施工管理は性格が悪いのは本当ですか?
- 10.14 施工管理の一日の流れを教えてください
- 10.15 施工管理の種類の中でどれがいいですか?
- 10.16 土木施工管理技士に必要な能力は何ですか?
- 10.17 施工管理の新人は放置されるって本当ですか?
- 10.18 施工管理は何年で一人前になれますか?
- 10.19 職人から施工管理に転職できますか?
- 11 まとめ|施工管理に必要な能力やスキルを理解して転職活動を始めよう
施工管理とは?

施工管理とは、工事現場の監督を行うことです。
建築や土木の工事が設計図どおりに、安全に、かつ予定されたコストと工期で適切に進行するように、そのすべての過程を監督・管理すること仕事です。
別名「現場監督」と言われることもあります。
施工管理については、施工管理とは?をわかりやすく解説【未経験・資格なしでも大丈夫】にまとめています。
施工管理の業務内容の5大管理と役割

施工管理の業務内容は、大きく分けると以下の5つです。
- 安全管理
- 品質管理
- 工程管理
- 原価管理
- 環境管理
これを施工管理の「5大管理」といいます。
では、1つずつ業務内容を解説していきます。
安全管理
「安全管理」は、工事現場の安全を確保することを指します。
具体的には、現場作業の安全対策を考えて、それが守られているかを確認します。
また、作業員の安全教育や現場の安全状況のチェックも行います。
事故やケガが発生しないような環境を作るのが目的です。
詳しくは、施工管理の安全管理とは現場の危険を防ぐこと【6つの安全管理を簡単に解説】にまとめています。
品質管理
「品質管理」は工事の品質を確保することです。
工事が設計図どおりに、そして法律や規格を遵守して行われることをチェックする作業です。
具体的には、以下などを行います。
- 使用材料の選定
- 作業方法の検討
- 工事内容のチェック
安全かつ長持ちする建設物を造るためにも重要な仕事です。
品質管理については、施工管理の品質管理とは【未経験者さん目線でわかりやすく解説します】にまとめています。
工程管理
「工程管理」は工事のスケジュールを計画して、管理する仕事です。
工事が始まる前に全体のタイムラインを作り、各工程が計画どおりに進んでいるか確認していきます。
例えば、いつ土木作業を開始して、いつ終了するか、そして次に何をすべきかなどを決定していくイメージです。
予期せぬ問題や遅れが生じたときは、スケジュールの調整も行います。
工事の期日を守るためにも重要な業務です。
工程管理の詳細は、施工管理の工程管理とは【工程管理の手法や工程表の種類も解説】にまとめています。
原価管理
「原価管理」は、工事の予算管理とコスト抑制を行う仕事です。
建設工事では、人件費・材料費・機械費などさまざまな費用が発生します。
原価管理の役割は、これらの費用を予め計算し、見積もりを立てることです。
そして、実際の費用が予算内に収まるように、工程を管理します。
予期せぬコストが発生した場合も、予算を超えないように調整を行います。
原価管理の詳細は、施工管理の原価管理とは【具体的なやり方や必要な5つのスキルも解説】にまとめています。
環境管理
「環境管理」は、工事現場が自然環境や周辺の生活環境に悪影響を及ぼさないようにする仕事です。
具体的には以下などを実施します。
- 騒音や振動が発生しないように対策
- ホコリやチリなどの発生を抑制する
- 排水が周辺に影響しないように管理する
- 廃棄物を適切に処理する
また、工事現場自体の働きやすい環境づくりも担当します。
工事が自然と共存し、地域社会に負担をかけずに進めるためには、環境管理が重要です。
環境管理については、施工管理の4大管理とは【5大管理もアリ。激務×ブラックを避けるコツ】にまとめています。
【その他】施工管理技士の業務内容
上記の5大管理以外にも、以下のような業務があります。
- 関連業者との価格交渉
- 朝礼・打ち合わせ・新規入場者教育など
- 各種申請書類や施工図の作成など事務作業
こちらも併せて解説していきます。
関連業者との価格交渉
施工管理は、関連業者との価格交渉を行います。
できるだけ利益を出しつつ、最良の工事を行うためです。
具体的には、建材の供給業者や下請け企業と交渉を行い、品質を確保しつつコストを最小限に抑える努力をします。
また、工事の途中で問題が発生した場合の対応策や追加コストについても、施工管理が業者と協議して、最善の解決策を見つけ出ていきます。
朝礼・打ち合わせ・新規入場者教育など
施工管理は、工事現場での朝礼・打ち合わせ・新規入場者教育も担当します。
現場の適切な運営とチームの一体感を保つために重要な仕事です。
朝礼は一日の始まりで、その日の作業計画を全員に共有し、安全に関する注意喚起を行います。事故防止と効率的な作業進行に大きく寄与します。
朝礼については、現場監督の朝礼のコツ【緊張しない×ネタ切れしない3つの方法も解説】も参考にどうぞ。
打ち合わせは、工事の進行状況を確認し、問題や改善点を話し合います。
関係者間の認識のずれをなくし、スムーズな工事を遂行します。
新規入場者教育では、現場のルールや安全対策、作業内容などを新たに参加するメンバーに教えます。
事故を防ぎ、新入者がスムーズに工事できるようにするためです。
各種申請書類や施工図の作成など事務作業
施工管理は、建設工事を行う上で必要な許可を得るためや、進行状況を関係者に報告するために、書類を作成します。
また「施工図」といって、現場用の図面を作成します。
工事の詳細な進行方法や作業の手順なども書類にまとめます。
施工管理の事務作業については、施工管理の事務作業11選【転職前に勉強しておくといい3つのこと】も参考にどうぞ。
施工管理には7種類ある

施工管理には以下の7種類があります。
- 建築施工管理
- 土木施工管理
- 電気施工管理
- 電気通信施工管理
- 設備施工管理
- プラント施工管理
- 施工管理サポート
こちらも1つずつ解説していきます。
建築施工管理
建築施工管理とは、建物の工事管理を行うことです。
以下も建築施工管理に含まれます。
- 内装の施工管理
- リフォームの施工管理
- 大規模修繕工事の施工管理
こちらの記事も参考にしてみてください。
土木施工管理
土木施工管理とは、地面の工事管理を行うことです。
具体的には、以下のような工事を担当します。
- 道路舗装
- ダム建設
- 空港建設
- トンネル工事など
土木施工管理のきついところ5選【できるだけキツくない会社の選び方】も参考にしてみてください。
電気施工管理
電気施工管理は、電気設備の工事管理を行うことです。
電気設備には以下のようなものがあります。
- 発電設備:電気を作る設備(火力発電所、風力発電所、水力発電所など)
- 送電設備:発電設備から電気を送る設備(送電線など)
- 変電設備:発電所から送電されてくる電気の電圧を変換する設備(変電所など)
- 受変電設備:キュービクル、開閉器、変圧器など
- 配電設備:電信柱や地中送電設備など
- 構内電気設備:建設物内で使う電気設備(照明、コンセントなど)
電気施工管理の詳細は、電気工事の現場監督(施工管理)の仕事内容や給料【未経験の会社選び】も参考にどうぞ。
電気通信施工管理
電気通信施工管理は、以下のような工事の施工管理を行います。
- LAN工事
- 電話工事
- 放送機械設備工事
- 情報制御設備工事
- 携帯電話基地局の工事
- テレビ共聴放送設備工事
- インターホンなど弱電設備の工事
電気通信工事の詳細は、電気通信工事の7つの仕事内容【向いてる人の特徴と未経験で転職する方法】にまとめています。
設備施工管理
設備施工管理は、以下のような工事の施工管理を行います。
- 配管工事
- 空調工事
- ガス工事
- エレベーター工事
こちらの記事も参考にしてみてください。
プラント施工管理
プラントとは、大規模な工場や施設のことです。
- 発電所
- 製鉄所
- 化学工場
- 製紙工場
- 食品工場など
プラント施工管理は、こうした工場の建設工事の管理を行います。
プラント施工管理については、プラント施工管理とは?激務・きついといわれる4つの理由も解説にまとめています。
施工管理サポート
施工管理サポートは、主に施工管理の事務作業をサポートする仕事です。
具体的には、以下のような業務を行います。
- 現場の写真撮影
- 写真の整理
- 工事の図面(施工図)の作成
- 工事の仕様書(指示書)の作成
- 工程表(工事のスケジュール表)の作成
- 行政への申請書類の作成
- 日報の作成
- 関連会社との連絡業務
- 各種報告書の作成
- 資材の発注
- 朝礼の資料準備
- 電話対応など
別名「施工管理アシスタント」と言われることもあり、女性の割合が多いです。
詳しくは、施工管理アシスタントとは?仕事内容や志望動機のコツを解説にまとめています。
施工管理に必要な求められる能力やスキル17選

自分にやっていけるか不安だなぁ…
結論、以下の17の能力・スキルが求められます。
- 責任感
- 継続力
- 交渉力
- 経理能力
- 体力と精神力
- 危機管理能力
- 問題解決する力
- 向上心や積極性
- マルチタスク能力
- 臨機応変な対応力
- マネジメントスキル
- スケジュール管理能力
- コミュニケーション能力
- 現場をまとめるリーダーシップ
- 最低限のパソコンスキル
- チャット型アプリの利用スキル
- お酒を飲める
冒頭でもお伝えしましたが、現段階ですべての能力・スキルは必要ありません。
まずは転職してから、少しずつできるようになっていけばOKです。
※ただし「お酒を飲める」だけは、できるようにならなくても大丈夫です。
1つずつ解説していきます。
責任感
施工管理には責任感が求められます。
施工管理者は工程管理・品質管理・安全管理など多くの仕事を担当します。
工事が成功するためや、作業者の安全のために必要不可欠な仕事です。
間違いやミスがあった場合、大きな損害や事故につながり、法的な責任も問われることがあるでしょう。
そのため、仕事に対する責任感が求められます。
継続力
施工管理には継続力も求められます。
1つの現場で数ヶ月~数年かかることもあります。
その間、計画に沿った工程管理・品質管理・安全管理など、一貫して業務を行う必要があります。
また、予期せぬ問題はいくつも発生することがあるため、継続的に対応しなければいけません。
そのため、施工管理には継続力が必要です。
交渉力
施工管理者は、以下のような人たちと連携しながら仕事を進めます。
- 顧客
- 設計士
- 工事業者
- 供給業者など
各者の利益をバランスよく配慮しながら合意を得る必要があるため、交渉力が求められます。
また、工事のコスト削減や納期の調整など、具体的な交渉事項もあるため、優れた交渉力が求められます。
経理能力
施工管理は経理もできた方が望ましいです。
工事の原価管理や予算管理など、お金に関わる業務があるからです。
工事の費用を効率的に管理して、予算内で工事を完了させなければいけません。
また、工事の進行とともに生じるコストの変動に対応して、適切な財務判断を下すためにも、基礎的な経理能力はあった方が良いでしょう。
体力と精神力
施工管理は体力と精神力もあった方が良いでしょう。
早朝から夜まで働くこともあるため、体力が必要です。
また、多くの業者とのコミュニケーション、期限内の工程管理、予想外の問題への対応など、精神的に大変な状況に直面することもあります。
このような状況を乗り越えるためには、体力と精神力があると望ましいです。
危機管理能力
施工管理には危機管理能力も求められます。
現場には事故を起こす危険が潜んでいるからです。
現場の作業員さんがケガをしないように対策するのも、施工管理の仕事です。
施工管理の安全管理が甘いと、現場で事故が起きる可能性があります。
最悪の場合は、死亡事故につながりかねません。
そうした状況を防ぐためにも、施工管理には危機管理能力が求められます。
問題解決する力
施工管理は問題を解決する力も必要です。
以下のように、現場ではさまざまなトラブルが起きることがあります。
- 予算超過
- 工事の遅れ
- 作業員の事故
- 工事の進行が図面と違う
これらの問題を効率的かつ迅速に解決するためには、問題の本質を見抜き、最適な解決策を提案する「問題解決する力」が必要となります。
向上心や積極性
施工管理は重要な仕事なので、スキルや知識を向上させて、現場の改善に主体的に取り組む「向上心や積極性」が求められます。
新たな技術や手法を学び、最新の規制や基準を理解することで、より効率的かつ安全な施工を実現する必要があるでしょう。
また、後述する「施工管理技士」など国家資格を取得することで、キャリアアップしやすくなります。
現場の成功のためにも、自身の成長のためにも向上心や積極性が必要不可欠です。
マルチタスク能力
施工管理者は以下のようなさまざまな仕事を同時進行させていきます。
- 安全管理
- 品質確認
- 工程の計画
- コスト管理
- 関係者とのコミュニケーションなど
それぞれの仕事を疎かにしないように、複数の作業を効率よく並行して処理できる「マルチタスク能力」が必要です。
臨機応変な対応力
施工管理には臨機応変な対応力も求められます。
現場では、以下のようなことが起こります。
- 工事内容の変更
- 予想外のコスト増
- 天候の変化により工事を進められない
そのたびに適切な対応を行う「臨機応変な対応力」が必要です。
マネジメントスキル
施工管理はマネジメントスキルも必要です。
工事現場で人々・工程・資源・予算などを管理するからです。
マネジメントスキルがなければ、全体をうまく統括できないでしょう。
また、現場作業員さんとの人間関係がうまくいかず、現場を進めにくくなってしまうこともあります。
円滑に工事を進めるためにも、マネジメントスキルが求められます。
スケジュール管理能力
施工管理はスケジュール管理能力も求められます。
期限内に工事を完了させなければいけないからです。
以下のようにスケジュールの対応が必要です。
- 工事計画の作成
- 工事の進捗の確認
- 遅れている場合は対応策を出す
コミュニケーション能力
施工管理者は以下のような人たちと関わるため、コミュニケーション能力が必要です。
- お客様
- 設計者
- 協力業者
- 現場作業員
- 周辺住民など
コミュニケーションがうまくとれないと、円滑に工事を進められないでしょう。
そのため、コミュニケーション能力が求められます。
ちなみに、現場作業員さんとうまくコミュニケーションを取るコツは、施工管理が職人さんとうまくコミュニケーションを取る13のコツ!人間関係を良好にを参考にどうぞ。
現場をまとめるリーダーシップ
施工管理はリーダーシップも必要です。
現場を統括する立場だからです。
リーダーシップを発揮することで、現場作業員さんの協力を得ることができます。
反対に、リーダーシップを発揮できないと現場がうまく機能しないこともあるでしょう。
そのため、リーダーシップはあった方が良いでしょう。
最低限のパソコンスキル
施工管理は最低限のパソコンスキルも必要です。
以下のような事務作業をパソコンで行うからです。
- 書類作成
- 写真整理
- 工程表の作成
- メールのやりとり
ワードやエクセルの基本的な操作はできた方が良いでしょう。
チャット型アプリの利用スキル
近年はチャット型のアプリで仕事のやりとりを行う会社が増えているからです。
以下のようなアプリの操作経験があると望ましいです。
- LINE
- Slack
- チャットワーク
現場で使われるアプリは、【無料あり】施工管理におすすめアプリ9選【比較表あり、厳選した】も参考にどうぞ。
お酒を飲める
これはできなくても大丈夫ですが、無理でなければお酒を飲めると良いでしょう。
現場作業員さんや関係業者と飲みニケーションをする場もあるから。
ただし、近年はコロナの影響もあり、以前ほど飲み会は多くありません。
また、お酒を強要するような現場も少ないです。
施工管理職に転職してから身につけたい5つの基礎知識

転職してから勉強すればOKですが、以下のような基礎知識を身につけていきましょう。
- 測量
- 積算
- 地盤調査
- 施工方法
- CADスキル
こちらも1つずつ解説していきます。
測量
測量とは、土地や建物の位置・形状・大きさ・高さなどを正確に測定することです。
きちんと測量ができていないと、図面と現場に差異がうまれてしまいます。
特に土木工事では測量がよく行われるため、土木施工管理に転職する人はいずれ測量も勉強していきましょう。
積算
積算とは、工事のコストを算出することです。
使用される建材や部材の数量、工事の種類と量などから、全体の工事費を計算します。
この積算結果は、工事の見積もり作成や入札・契約・工事管理など、多くの工程で活用されるため重要な業務です。
地盤調査
地盤調査とは、建築物を建てる前に地盤の硬さや地質、地下水の状況などを調査することです。
建築物の重さを支えられるか、地震や水害時に問題が起きないかを判断するために必要な作業です。
地盤が弱いと建物が傾いたり、最悪の場合、建物が倒壊する恐れもあります。
このため、地盤調査は建物を建てる前の大切なプロセスです。
施工方法
施工方法、つまり工事のやり方も勉強していきましょう。
施工管理は現場作業員さんに指示を出す立場なので、施工方法も知っておいた方がいいからです。
実際の工事は現場作業員さんが行いますが、きちんと勉強しておかないと現場作業員さんとうまくコミュニケーションを取れないこともあります。
現場で見て覚えることも含めて、学んでいくことが必要です。
CADスキル
CADとは「Computer-Aided Design」の略で、コンピュータを利用して設計を行うシステムのことです。
施工管理は現場の図面を作成するときにCADを使います。
これも転職してから勉強すればOKですが、必ず習得しましょう。
詳しくは、施工管理もCADを勉強した方がいい【無料で勉強する方法も解説】も参考にどうぞ。
施工管理職におすすめの資格は施工管理技士

「施工管理技士」という国家資格があります。
これは施工管理スキルを証明する国家資格なので、いずれ取得していきましょう。
施工管理技士がなくても未経験で転職できる

と思うかもしれませんが安心してください。
施工管理技士がなくても、未経験から施工管理に転職できます。
多くの会社が、施工管理技士資格をもたない未経験者を採用しています。
そもそも施工管理技士は、施工管理の実務経験がないと受験できません。
なので、まずは施工管理に転職して実務経験を積みましょう。
この辺は、現場監督(施工管理)は資格なしでも働ける【ブラックを避ける方法】も参考にどうぞ。
施工管理技士になるとできること

結論、以下の2つができます。
- 現場に配置が義務づけられている主任技術者や監理技術者になれる
- 経営事項審査で加点されるため、会社が公共工事を受注しやすくなる
施工管理技士は会社の売上に直結する資格なので、建設会社は「1人でも多くの施工管理技士がほしい」と思っています。
そのため、施工管理技士を取得すると以下のメリットがあります。
- 転職が有利になる
- 資格手当や昇給で年収アップしやすい
まずは施工管理に転職して、いつか施工管理技士を取得しましょう。
施工管理技士の種類
施工管理技士には以下の7種類があります。
- 建築施工管理技士
- 土木施工管理技士
- 造園施工管理技士
- 管工事施工管理技士
- 電気工事施工管理技士
- 電気通信工事施工管理技士
- 建設機械施工管理技士
それぞれに1級と2級があり、1級は大規模工事の現場責任者になれます。
詳しくは、施工管理技士の資格の種類や試験の難易度!各試験の難しい順も解説にまとめたので、今後の参考にしてみてください。
施工管理に向いている人の特徴

結論、施工管理に向いている人の特徴は以下の30個です。
10個以上に当てはまるようであれば、あなたは施工管理に向いているでしょう。
- コミュニケーション能力がある
- リーダーシップがある
- チームワークを活かせる
- マネジメント力がある
- スケジュール管理できる
- リスク管理できる
- 体力がある
- 臨機応変に対応できる
- マルチタスクができる
- 交渉力がある
- 気配りができる
- 細かいことに気がつく
- 元気よく話せる、元気よくあいさつと返事ができる
- 年上に好かれる・かわいがられる
- 初対面の人と仲良くできる
- 説明がわかりやすい
- 自分の意見を言える
- 仕事が丁寧
- 整理整頓できる
- 細かい仕事ができる
- 算数ができる
- 勉強し続けられる
- 体育会系
- メンタルが強め
- 理不尽なことや嫌なことがあってもすぐ立ち直れる
- 健康体
- タバコの煙に抵抗がない
- お酒が飲める
- 下ネタにあまり抵抗がない
- 建設やモノづくりが好き
詳しくは、施工管理に向いてる人の特徴30選【未経験で就職する方法も解説】にまとめたので適職診断してみてください。
施工管理に向いてない人の特徴
反対に、施工管理に向いてない人の特徴は以下のとおりです。
- コミュニケーション能力がまったくない
- リーダーシップがまったくない
- チームワークをまったく活かせない
- マネジメント力がまったくない
- スケジュール管理がまったくできない
- リスクの感覚がまったくない
- 想定外のことが起きるとパニックになる
- マルチタスクがまったくできない
- 交渉力がまったくない
- 気配りができず、空気が読めない
- 細かいことにまったく気づけない
- まったく元気がない
- 年上に嫌われる
- 初対面の人とまったく話せない
- 説明がすごくわかりにくい
- 自分の意見をまったく言えない
- 仕事が雑
- まったく整理整頓できない
- 細かい仕事はまったくできない
- 算数がものすごく苦手
- 一切勉強したくない
- 体力がまったくない
- 体育会系の人は拒否反応がでる
- メンタルがすごく弱い
- 理不尽なことや嫌なことは一切たえられない
- 健康に問題がある
- タバコの煙をすうと体調が崩れる
- お酒の匂いをかぐのもダメ
- 下ネタは絶対NG
- 建設やモノづくりにまったく興味がない
未経験で施工管理の転職するとき失敗しないコツ

変な会社に転職しちゃったらどうしよう…
未経験で施工管理に転職するときは、研修制度がしっかりしている会社を選びましょう。
なぜなら、未経験者なので研修をしっかり受けないと現場でパニックになるから。
給料や福利厚生も大切ですが、未経験者さんが求人を見るときは研修制度もチェックするのがコツです。
ワット・コンサルティングは研修60日間【定着率83.2%】
冒頭でもふれましたが、私たちワット・コンサルティングでも施工管理の未経験者さんを募集しています。
ワット・コンサルティングでは、60日間の新人研修があり、業界トップクラスの研修を行なっています。
そのため、

という人に合っていると思います。
他にも、ワット・コンサルティングには以下の強みがあります。
- 研修期間中もお給料をもらえる
- 1500名以上の未経験者を研修してきた実績あり
- 定着率83.2%なので現場監督の転職に失敗しにくい(定着率も業界トップクラス)
転職活動の情報収集に活用してみてください。
施工管理に必要な能力についてよくある質問と答え
最後に、施工管理に必要な能力に関して、よくある質問と答えをまとめておきます。
未経験でも施工管理に転職できますか?
できます。
くりかえしですが、多くの会社が未経験者さんを採用しています。
未経験者さんが施工管理に転職するコツは、未経験で施工管理に転職するとき失敗しない5つのコツ【不安を減らせる】を参考にどうぞ。
未経験で施工管理に転職するのは不安ですが大丈夫ですか?
どんな仕事でも、未経験で転職するのは不安なものです。
そのため、会社説明会を実施している企業で不明点を聞いて、不安を解消していくのもおすすめです。
私たちワット・コンサルティングでも会社説明会を実施しています。
ワット・コンサルティングのことではなく、施工管理について質問がある方は活用してみてください。
施工管理は未経験者にはきつい仕事ですか?
どんな仕事でも、未経験者にはきついと感じることがあります。
まだ仕事に慣れていないからです。
施工管理のきついところは以下の15個です。
- 長時間労働の日もある
- 業務の範囲が広い
- 週休1日制の会社もある
- 工事のスケジュールが遅れると休みにくい
- 家に帰れないこともある
- 職人さんとのコミュニケーション
- 板挟みになることがある
- 理不尽なときもある
- トイレが汚い現場もある
- 暑い・寒い
- 転勤する会社もある
- 雑用が多い
- いまだに紙が多い
- 飲み会がある
- クレーム対応
詳しくは、施工管理(現場監督)のきついところ15選【大変じゃない働き方も解説】を参考にどうぞ。
施工管理は誰でもできる仕事ですか?
誰でもできる仕事ではありません。
以下の人は施工管理が難しいでしょう。
- やる気がない人
- 極端に体力がない人
- 極端にコミュニケーション能力が低い人
この辺は、現場監督は誰でもなれるわけじゃない【誰でもできる仕事でもありません】にまとめています。
施工管理のやりがいは何ですか?
やりがいは以下のとおりです。
- 建設物が完成したときの達成感がある
- 社会の役に立っていることを実感できる
- スキルが上がると給料が上がる
- 資格を取ると給料が上がる
- チームリーダーとして現場を動かすダイナミックさ
- お客様に喜んでもらえたとき
- 自分が造った建設物をたくさんの人が使っているのを見たとき
- 職人さんと信頼関係を築けたとき
- 今後も仕事が安定している
詳しくは、施工管理(現場監督)のやりがいや魅力9選【未経験から始める方法】にまとめています。
施工管理の年収や給料はどれくらいですか?
平均年収は455万円くらいですが、スキルアップしていくと年収1000万円以上を稼ぐ人もいます。
こちらの記事も参考にしてみてください。
内気な性格だと施工管理はできないですか?
内気な性格でも施工管理はできます。
たとえ内気であったとしても、勉強していればコミュニケーションできるからです。
仮に勝ち気な性格であったとしても、勉強していなければ仕事にならないでしょう。
内気な人の方が現場で立ち回るために一生懸命に勉強することもあるので、結果、施工管理をやっていける可能性があります。
施工管理にとって大事なことは何ですか?
継続して学ぶ姿勢です。
施工管理は技術職である以上、勉強に終わりがないからです。
新しい工法も次々に出てきますし、施工管理技士以外の資格も取得しておくと収入アップしやすくなります。
そのためにも、継続して学ぶ姿勢が大切です。
施工管理の仕事に必要な道具は何ですか?
以下の道具があると良いでしょう。
- スマホ
- スマホのバッテリー
- iPad
- レーザーポインター
- 小さい黒板(ホワイトボード)
- 腕時計
- ハンズフリーイヤホン
- LEDの懐中電灯
- 消せるボールペンと蛍光ペン
- カラビナ
- Suica
- 小銭入れ
- マスキングテープ
- 大きめのタオル
- 汗拭きシート
- 野帳
詳しくは、現場監督(施工管理)の便利グッズ16選【未来の便利な道具も予測】にまとめています。
女性でも施工管理はできますか?
できます。
事実、女性で施工管理をやっている人がたくさんいます。
詳しくは、施工管理は未経験の女性でも始められる【施工管理サポートもあり】を参考にどうぞ。
「施工管理はやめとけ」と言われましたが本当ですか?
どんな職業でも「やめとけ」と言う人はいます。
なぜなら、どんな仕事にもメリットとデメリットがあり、デメリットだけを見れば「やめとけ」という人がいてもおかしくないからです。
一般的に「施工管理はやめとけ」といわれる理由は、以下の5つです。
- 激務の会社もあるから
- 時給換算すると薄給の会社もあるから
- 3Kと言われてるから
- マルチタスクだから
- 人間関係が難しい現場もあるから
これらは会社・現場によっても違いますし、本人の適性によっても変わるでしょう。
もし施工管理が天職の人が「施工管理はやめとけ」と言われて転職しなかったら、それは大きな損失です。
この辺は、施工管理はやめとけと言われる5つの理由【就職してもいい人の特徴】も参考にしてみてください。
「施工管理は意外と楽」と聞きましたが本当ですか?
楽ではありません。
ただし、楽だと感じることもあります。
具体的には以下のとおり。
- 新人でできることが少ないとき
- 予定より早く工事が進み、完成間近のとき
- 天候不良が続き、現場の工事が進まないとき
もちろん、これらの状況でもきついと感じることもあるでしょう。
施工管理を楽な順に並べてみた【結論:楽な仕事じゃないけどね】も参考にどうぞ。
施工管理は性格が悪いのは本当ですか?
施工管理のポジションは、しっかりとしたリーダーシップと高い責任感を必要とするため、時には厳格さが必要とされます。
これが誤解されて「性格が悪い」と感じられることもあるかもしれません。
しかし、その一方で、施工管理者は効果的なコミュニケーションをもち、他人を尊重し、チームワークを重視することも求められます。
これらは一般的に「良い」性格と考えられる特質です。
そのため、性格が「良い」か「悪い」かは個々の施工管理者によるというより、その人がどのように自分の役割を果たすか、また、どのように他の関係者と関わるかによります。
施工管理の一日の流れを教えてください
あくまで一例ですが、こんな感じです。
- 7:00:出勤、朝礼の準備
- 8:00:朝礼
- 8:30:工事スタート、巡回、写真撮影、職人さんへの指示
- 12:00:昼休憩
- 13:00:昼礼、打ち合わせ、巡回、事務作業
- 17:30:工事終了、事務所で事務作業
- 20:00:仕事終了、退勤
施工管理の一日の流れの事例は、施工管理(現場監督)の1日のスケジュール【具体的な仕事内容も解説】に詳しくまとめています。
施工管理の種類の中でどれがいいですか?
どれがいいかは一概には言えません。
あなたが興味ある種類を選ぶのがおすすめです。
くりかえしですが、施工管理には以下の7種類があります。
- 建築施工管理
- 土木施工管理
- 電気施工管理
- 電気通信施工管理
- 設備施工管理
- プラント施工管理
- 施工管理サポート
土木施工管理技士に必要な能力は何ですか?
基本的には、この記事で紹介してきた17の能力があると良いでしょう。
- 責任感
- 継続力
- 交渉力
- 経理能力
- 体力と精神力
- 危機管理能力
- 問題解決する力
- 向上心や積極性
- マルチタスク能力
- 臨機応変な対応力
- マネジメントスキル
- スケジュール管理能力
- コミュニケーション能力
- 現場をまとめるリーダーシップ
- 最低限のパソコンスキル
- チャット型アプリの利用スキル
- お酒を飲める
それに加えて、土木施工管理の場合は以下もあるとベターです。
- 測量の知識
- 地質学の知識
- 構造力学の知識
- CIMソフトの操作スキル
「CIM」とは「Construction Information Modeling」の略で、3Dモデルを活用して設計図・工程表・コスト等の情報を統合的に管理するシステムです。
現段階でCIMの操作スキルは不要ですが、今後は勉強していくと良いでしょう。
CIMについては、BIMやCIMソフトの建築や土木の設計のメリットを参考にどうぞ。
施工管理の新人は放置されるって本当ですか?
一部の現場では新人を放置する現場もあるようです。
理由は「新人を教えている時間がないから」などが考えられます。
対応策は、現場に出る前にできるだけ学習しておくことでしょう。
学習しておけば、放置されても何をすればいいかわかることがあるからです。
先ほどもお伝えしたとおり、研修が充実している会社に転職するのがおすすめです。
施工管理は何年で一人前になれますか?
一人前の定義が難しいですが、例えば「施工管理技士を取得すると一人前」という考え方もあります。
前述のとおり、施工管理技士を取得すると現場に配置が必要な主任技術者や監理技術者として現場責任者になれるからです。
施工管理技士の受験資格は条件によって変わりますが、受験するのに必要な実務経験年数は1〜8年です。
そのため、一人前になるまで1〜8年かかるといえるでしょう。
この辺の詳細は、早く一人前の施工管理になるために必要な7つのこと【何年で一人前?】にまとめています。
職人から施工管理に転職できますか?
できます。
事実、職人から施工管理になる人がいるからです。
職人から施工管理に転職する方法は、職人から施工管理に転職する方法【施工管理の11の心配事を解消します】を参考にどうぞ。
まとめ|施工管理に必要な能力やスキルを理解して転職活動を始めよう
最後にもう一度、施工管理に必要な17の能力・スキルをまとめておきます。
- 責任感
- 継続力
- 交渉力
- 経理能力
- 体力と精神力
- 危機管理能力
- 問題解決する力
- 向上心や積極性
- マルチタスク能力
- 臨機応変な対応力
- マネジメントスキル
- スケジュール管理能力
- コミュニケーション能力
- 現場をまとめるリーダーシップ
- 最低限のパソコンスキル
- チャット型アプリの利用スキル
- お酒を飲める
くりかえしですが、現段階ではこれらのスキルは不要です。
※「お酒を飲める」はできなくても大丈夫です。
まずは施工管理に転職して、できることを増やしていきましょう。
あとは行動あるのみです。
行動しないと何も始まらないので。
まずは未経験者向けの施工管理の求人情報を見てみましょう。
未経験で施工管理に転職するときは、研修がしっかりしている企業を選ぶと失敗が少ないです。
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さっそく今からできることを始めていきましょう。
あなたの今回の転職がうまくいくことを祈っています!