施工管理の将来性を知りたいな。
「仕事がなくなる」なんてことはない…?
将来性があるなら、施工管理に転職してみようかなぁ。
こういった疑問や不安に応える記事です。
この記事でわかること
- 施工管理の将来性は明るい|なくなることは考えにくい
- 施工管理の将来性で懸念される3つのポイント
- AIやICTによって施工管理の仕事がなくなる可能性は低い
- 将来性のある施工管理に転職する3つのコツ
私たちワット・コンサルティングは、施工管理の技術者派遣の会社です。
未経験から施工管理になりたい人を募集しています。
結論、施工管理の将来性は明るいと考えられます。
建設業界の需要は大きいままですし、AIに仕事を奪われる可能性も低いためです。
この記事では、施工管理の将来性について詳しく解説していきます。
将来性がある施工管理に転職するコツもまとめたので、未経験から施工管理に挑戦を考える方は最後まで読んでみてください。
この記事の監修者
施工管理の技術者派遣を行う会社。これまで1500名以上の未経験者を施工管理として育成した実績あり。
- 労働者派遣事業許可番号 派13-304593
- 有料職業紹介事業許可番号 13- ユ-304267
- 特定建設業 東京都知事許可 (特-1) 第150734号
目次
施工管理の将来性は明るい|なくなることは考えにくい
出典:国土交通省|建設投資見通し2024年度
上のグラフのとおり、建設投資の見通しは上昇傾向にあります。
これに伴って、施工管理の仕事も安定していると考えられます。
それでは、ここからさらに「施工管理の将来性がある理由」について詳しく解説していくので、参考にしてみてください。
参考記事
ちなみに、施工管理の仕事内容の全体像については、施工管理(現場監督)の13の仕事内容をわかりやすく解説にまとめています。
働き方改革の進行
建設業界や施工管理では、以下のような働き方改革が進んでいます。
建設業界で実施されている働き方改革の内容
- 時間外労働の上限規制
- 月60時間超の残業の割増賃金率引き上げ
- 年5日間の年次有給休暇の義務化
- 週休2日制の促進
- 技能や経験にふさわしい給料や待遇の実現
参考記事:2024年問題!建設業界で働き方改革が無理といわれる7つの理由
こうした働き方改革が進むことで、若い世代にとって魅力的な職場環境を生み出せる可能性があります。
施工管理の仕事はやりがいと安定性を兼ね備えた、将来性のある仕事といえるでしょう。
ICTツールで業務効率化
建設業界では、ICT(情報通信技術)ツールの導入が加速しています。
これにより、施工管理の仕事も大きく変わり、将来性はさらに高まっています。
ポイント
以前の施工管理といえば、紙の図面や書類の山と格闘し、現場との連絡も電話やFAXが中心でした。
しかし、ICTツールを活用すると、これらの作業が劇的に効率化されます。
例えば、タブレットで設計図面を確認したり、進捗状況をリアルタイムで共有したり、ドローンで現場を測量したりできます。
ICTツールを活用することで、現場と事務所間の移動時間や、書類作成の手間が大幅に削減されます。
また、データ分析によって、安全かつ効率的な施工計画を立てられるようにもなりました。
ICTツールは、施工管理の仕事をスマートにし、働きやすい環境を実現してくれるでしょう。
建設業界のICTツールの具体例は、施工管理業界で進むICT化の事例7選で後述します。
そもそも建設業がなくなることは考えにくい
そもそも人間が生きていく上で、安全で快適な住環境やインフラは必要不可欠です。
つまり、建設業の仕事がなくなること自体が考えにくいです。
以下のように、建設業には常に新しい仕事が生まれています。
建設業界の仕事
- 建物の老朽化対策
- 災害からの復興
- 新しい技術を使ったインフラ整備など
施工管理は、そんな建設プロジェクトを支える重要な仕事です。
需要がなくなる可能性が少ないからこそ、将来性があると言えるでしょう。
施工管理の将来性で懸念される3つのポイント
将来性が期待される施工管理ですが、懸念点もあります。
施工管理の将来性で懸念されるポイント
- 施工管理の人手不足が深刻な問題になっている
- ICTツールの導入の遅れている
- 働き方改革の実現性を疑問視する声がある
将来性の妨げになるかもしれない点も知っておきましょう。
施工管理の人手不足が深刻な問題になっている
施工管理は人手不足が問題になっています。
建設業界では若者の入職者が少なく、ベテランの施工管理者が引退していく傾向があり、後継者が育ちにくい現状があります。
このままでは、将来的に工事をスムーズに進められない可能性が懸念されています。
人手不足は、長時間労働や過酷な労働環境など、建設業界が抱える課題とも深く関わっています。
これらの課題を解決し、若い世代にとって魅力的な職場環境を作ることが、施工管理の将来性を確保するために不可欠です。
ICTツールの導入の遅れている
前述のとおり、建設業界では働き方改革を進めるために、ICTツールの導入が欠かせません。
しかし、その導入の遅れに対して、施工管理の将来性を疑問視する方もいます。
ポイント
ICTツール導入にはコストがかかるため、資金力のない企業では導入が難しい場合があるでしょう。
また、シニアの社員が多い企業では、新しい技術への抵抗感から導入が進まないケースも少なくありません。
ICTツールを導入することで、業務効率化や情報共有の円滑化、さらには安全性向上など、多くのメリットがあります。
しかし、導入が進まなければ、これらのメリットを享受できず、長時間労働や人材不足といった課題の解決も難しくなります。
施工管理の仕事の魅力を高め、将来性を確保するためにも、ICT化を積極的に進めることが業界全体にとって重要な課題といえるでしょう。
働き方改革の実現性を疑問視する声がある
建設業界でも働き方改革が進められていますが、現場の施工管理においては、その実現性や再現性に疑問をもつ方もいます。
残業時間の上限設定や週休2日制の促進は、魅力的な働き方を実現するための重要な施策です。
しかし、建設現場では天候の影響や予期せぬトラブルがつきものです。
ポイント
突発的な事態に対応するために、どうしても残業や休日出勤が発生してしまうこともあるでしょう。
こうした状況から、「本当に残業を減らせるのか?」「毎週休めるのか?」と疑問視する声も少なくありません。
働き方改革を現場で実現するためには、以下のような対策が必要です。
施工管理の働き方改革を進める対策
- ICT技術の導入による業務効率化
- ゆとりをもった工期をお客様に理解してもらう
- 請負金額の交渉など
施工管理の仕事の魅力を高め、将来性を確保するためにも、業界全体でこれらの課題に取り組んでいくことが重要です。
AIやICTによって施工管理の仕事はなくなる?|その可能性は低い
施工管理の仕事って、AIに奪われたりしないの?
未来のことは誰にもわかりませんが、AIやICTによって施工管理の仕事が奪われる可能性は低いでしょう。
主な理由は以下の3つです。
AIやICTに施工管理の仕事を奪われる可能性が低い理由
- 人間にしかできない仕事があるから
- 工事には責任者が必要だから
- 工事は臨機応変な対応が必要だから
こちらも1つずつ解説していきます。
人間にしかできない仕事があるから
AIやICTが進化していますが、施工管理の仕事が完全に奪われることは考えにくいです。
施工管理には「人間にしかできない仕事」がたくさんあるからです。
人間にしかできない施工管理の仕事
- お客様とのコミュニケーション
- 現場で起こる問題への柔軟な対応
- 近隣からのクレーム対応
- 現場作業員さんとの信頼関係の構築など
これらはAIや機械には難しく、人間ならではの温かさやコミュニケーション能力が求められる仕事です。
AIやICTは、施工管理の仕事をサポートしてくれる頼もしい存在です。
単純作業を機械に任せ、人間は高度な判断やコミュニケーションに集中することで、質の高い仕事ができるでしょう。
工事には責任者が必要だから
工事には責任者が必要なので、施工管理の存在が必要不可欠です。
家を建てるのも、道路を造るのも、お客様から依頼を受けて責任をもって行う仕事です。
ポイント
もし、AIを使って工事を進めてミスが起きた場合に「AIが悪いので、私たちには責任がありません」とは言えませんよね?
AIやICTは便利な道具ですが、最終的な責任は人間が負う必要があります。
そして、その責任の一部を負うのが施工管理の役割です。
AIやICTをうまく活用しながら、安全で高品質な建設物を造り上げる施工管理は、これからも必要とされるでしょう。
工事は臨機応変な対応が必要だから
AIやICTの技術がどんなに進歩しても、建設現場では予測不能なトラブルがつきものです。
現場で起こる予測不能なトラブル例
- 資材が急に足りなくなった
- 作業員さんが急に休んだ
- 近隣からクレームが入った
こんなとき、AIだけでは対応できないでしょう。
AIは過去のデータに基づいて判断しますが、現場で起こることはいつも同じとは限りません。
お客様の要望・作業員さんの状況・近隣の環境など、さまざまな要素を考慮して、その場で最善の解決策を見つけ出す必要があります。
これは、まさに人間だからこそできる仕事です。
経験や知識、コミュニケーション能力を活かして、臨機応変に対応していくのが、施工管理の仕事の醍醐味であり、AIには代替できない部分です。
施工管理業界で進むICT化の事例7選
出典:国土交通省|i-Construction 2.0 ~建設現場のオートメーション化~
ここからは、施工管理に関わる業務でICTやAIを活用している事例を紹介します。
ICTやAIの活用例
- AIとドローンの活用
- AIによる舗装点検
- BIM・CIMの普及
- ICT建機の導入
- AIを活用したシールド工事
- VR・ARの活用
- 3Dプリンター
まだ多くの現場で普及しているわけではありませんが、将来的にはこうしたツールを利用して工事を進める可能性があります。
将来のイメージのために知っておきましょう。
AIとドローンの活用
鹿島建設とAI inside社では、ドローンとAIを活用した資機材管理システムを開発しています。
ドローンで撮影した動画からAIが資機材を認識し、3Dで表示することで、従来の目視による管理と比較して作業時間を大幅に削減できるメリットがあります。
また、未使用の資機材を特定し、無駄を省くことも可能です。
今後は他現場への展開など、さらなる普及が見込まれるでしょう。
参考:鹿島建設|AIとドローンによる新たな資機材管理システムで作業時間を75%削減
AIによる舗装点検
横浜国道事務所では、AIを活用した「道路損傷検出システム」の実証試験が行われました。
5年に1度の舗装点検では、高価な路面性状測定車を使用しており、コスト面での課題があったそうです。
さらに、従来の道路巡回は目視で行われていたため、どうしても見落としや見誤りが発生する可能性がありました。
これらの課題を解決するため「道路損傷検出システム」を利用し、スマートフォンで撮影した動画をAIが解析することで、ひび割れ率・わだち掘れ量・段差などを測定しています。
従来の点検方法と比較して、低コストかつ高頻度で舗装の状態を把握できる可能性があります。
参考:国土交通省関東地方整備局|AI技術を活用した効率的な舗装点検 及び道路巡回への活用
BIM・CIMの普及
BIMとCIMは、次世代の設計ソフトです。
BIM(Building Information Modeling)とは
建物の設計に使われるソフトです。
壁の材質や設備の仕様など、建物の詳細情報がモデルに組み込まれ、設計から維持管理まで建物の情報を長期で活用できるソフトです。
CIM(Construction Information Modeling)とは
主に道路や橋などの土木構造物の設計に使われるソフトです。
地形データや施工手順などの情報もモデルに組み込まれ、プロジェクト全体を効率的に管理できます。
どちらも、従来の2次元図面よりも多くの情報をもち、視覚的にわかりやすい3次元モデルで図面が表現されます。
設計ミスや施工の手戻りを減らし、コスト削減や工期短縮を実現できます。
完成後の維持管理や改修工事にも役立ち、建設業界全体の効率化と品質向上に貢献しているソフトです。
ICT建機の導入
建設業界では、ICTを活用した建設機械、通称「ICT建機」の導入が進んでいます。
ICT油圧ショベルやICTブルドーザーなどの建機が実用されています。
ポイント
これらのICT建機は、GPSやセンサー、3D設計データなどを活用し、従来は熟練のオペレーターに頼っていた作業の自動化や半自動化が可能です。
経験の浅いオペレーターでも高精度な作業が可能となり、人手不足の解消や生産性向上に貢献するでしょう。
さらに、ICT建機は安全性向上にも役立ちます。
危険な場所での作業を遠隔操作で行ったり、機械同士の衝突を防ぐシステムを搭載したりすることで、事故のリスクを低減します。
AIを活用したシールド工事
清水建設は、AIを活用したシールド工事の合理化システム「シミズ・シールドAI」を開発し、現場に導入しました。
このシステムは、トンネルなどの掘進計画を支援するAIと、シールド機の操作を支援するAIの2つから構成されています。
測量データをもとに掘進計画を自動で作成し、シールド機の運転もAIがサポートすることで、人手と時間のかかっていた作業を効率化しています。
参考:清水建設|「シミズ・シールドAI」によるシールド機自動運転に着手
VR・ARの活用
建設現場では、VRやARも活用されています。
建設現場におけるVR・ARの活用例
- 現場作業員や施工管理者向けの研修にVRを使用
- 設計段階の建築物を原寸大で見られる
- ベテラン作業員による遠隔作業
- 室内の気流のシミュレーション
例えば、先ほど紹介したBIMというソフトで設計したデータをCG化し、VRゴーグルを装着することで、完成前の建物のCG映像に入って内見できます。
お客様との合意形成をサポートする役割もあり、建設会社の売上向上にも期待されています。
参考記事:建設業界のVR・AR・MRの活用事例
3Dプリンター
近年、多くの注目を集める「3Dプリンター」ですが、建設業界でも一部利用されています。
ポイント
現在の建築基準法では、3Dプリンターを使った建築物には制限があるため、本格的な導入にはまだ至っていません。
日本は地震が多い国であるため、3Dプリンターで作った建物の耐久性では、建築基準法の基準をクリアしにくいのです。
ただし、建築基準法の範囲内で3Dプリンターを使った建築物は増えてきています。
3Dプリンターに関しては「今後に期待」という状況です。
参考記事:3Dプリンター建築の5つのメリット【日本ではまだ実現性が低い】
将来性のある施工管理に転職する3つのコツ
施工管理に転職してみたいけど、将来性がある会社に転職したい。
どうやって選べばいいの?
以下の3つのコツを押さえて求人情報を見ると、将来性のある会社が見つかりやすいです。
将来性のある施工管理に転職するコツ
- ICT化に積極的な会社を選ぶ
- 売上が伸びている会社を選ぶ
- 研修制度が整っている会社を選ぶ
1つずつ解説するので、転職活動の参考にしてみてください。
ICT化に積極的な会社を選ぶ
未経験から施工管理に転職を考えるなら、ICT化に積極的な会社を選ぶのがおすすめです。
これまで解説してきたとおり、ICTを活用することで業務を効率化できるため、競争力の強い企業である可能性が高いです。
ポイント
ICT化は働き方改革にも直結しています。
例えば、現場と事務所の情報共有がスムーズになり、移動時間の削減やテレワークの可能性も広がるでしょう。
積極的にICTを取り入れている会社を選び、新しい働き方でキャリアを築いていきましょう。
売上が伸びている会社を選ぶ
当然ながら、業績が好調で売上が伸びている会社を選ぶのがおすすめです。
売上が伸びている会社は多くの工事を受注しており、さまざまな現場で経験を積むチャンスがあります。
ポイント
将来性という観点からも、売上が伸びている会社は魅力的です。
会社の成長と共に、あなた自身のキャリアアップも期待できるでしょう。
新しい技術や知識を積極的に取り入れ、常に挑戦を続ける会社で、あなたも一緒に成長できる可能性があります。
研修制度が整っている会社を選ぶ
未経験で施工管理に転職する場合は、研修制度が整っている会社を選ぶのがおすすめです。
建設現場は専門用語や独特のルールがあり、未経験者にはハードルが高く感じられるかもしれません。
しかし、充実した研修制度があれば、基礎知識や必要なスキルをしっかり学ぶことができます。
これにより、現場で戸惑うことなく、スムーズに仕事に取り組めるでしょう。
ポイント
知識をもって現場に臨むことで、予期せぬトラブルが発生しても慌てずに対応できる可能性が高まります。
もちろん最初から完璧にはできませんが、研修で学んだことを活かし、先輩社員のサポートを受けながら、自信をもって業務を進められるでしょう。
研修制度が充実した会社を選び、しっかりと基礎を勉強してからキャリアをスタートさせるのがおすすめです。
ワット・コンサルティングでは施工管理の未経験者を募集中
冒頭でもふれましたが、私たちワット・コンサルティングは施工管理の技術者派遣の会社です。
未経験から施工管理に転職したい方を募集しています。
ワット・コンサルティングは、12期連続で増収しています。
また、業界トップクラスの「60日間の新人研修」を実施しているため、
施工管理の基本を勉強してから働きたい。
という方に合っています。
他にも、ワット・コンサルティングの強みは以下のとおりです。
ワット・コンサルティングの強み
- 定着率83.2%(業界平均は約70%)
- 未経験者の採用率80%
- 累計1,500名の未経験者を育成
- 社会保険完備+資格取得奨励金あり
- 優良派遣事業者に認定されている(派遣会社のうちわずか0.2%)
施工管理に転職したい人は、転職先の候補に入れてみてください。
まとめ|施工管理の将来性は明るい
最後にもう一度、施工管理の将来性が明るい理由をまとめておきます。
施工管理の将来性が明るい理由
- 働き方改革の進行しているから
- ICTツールで業務効率化できるから
- そもそも建設業がなくなることは考えにくいから
施工管理に興味がある方は、さっそく求人情報をチェックしてみましょう。
将来性がある求人を探すコツは以下の3つです。
将来性のある施工管理に転職するコツ
- ICT化に積極的な会社を選ぶ
- 売上が伸びている会社を選ぶ
- 研修制度が整っている会社を選ぶ
くりかえしですが、私たちワット・コンサルティングでも、未経験から施工管理に転職したい方を募集しています。
ワット・コンサルティングの強み
- 定着率83.2%(業界平均は約70%)
- 業界トップクラスの60日間の新人研修
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- 累計1,500名の未経験者を育成
- 社会保険完備+資格取得奨励金あり
- 優良派遣事業者に認定されている(派遣会社のうちわずか0.2%
施工管理に転職したい人は、転職先の候補に入れてみてください。
あなたの将来の参考になればうれしいです!