受験資格を満たせばいきなり1級建築施工管理技士を受験できる

受験資格を満たせばいきなり1級建築施工管理技士を受験できる
施工管理の男性
施工管理の男性

1級建築施工管理技士って、2級がなくてもいきなり受けられるの?

2級を飛ばして、1級から挑戦したい。

早くキャリアアップしたい。

こういった疑問に応える記事です。

この記事でわかること

  • 受験資格を満たせばいきなり1級建築施工管理技士を受験できる
  • いきなり1級建築施工管理技士を受けて合格するためのコツ5選

私たちワット・コンサルティングは、施工管理の転職サポートを行う会社です。

結論、1級建築施工管理技士は、受験資格を満たせばいきなり受験できます。

必ずしも2級を経由する必要はありませんし、1級の取得が目標であれば2級を経由しない方が早く1級を取得できます。

この記事では、令和6年度の新資格制度にも触れながら、1級建築施工管理技士の受験資格について解説します。

1級建築施工管理技士に合格するコツもまとめたので、最後まで読んでみてください。

この記事の監修者

株式会社ワット・コンサルティング

施工管理の技術者派遣を行う会社。これまで1500名以上の未経験者を施工管理として育成した実績あり。

  • 労働者派遣事業許可番号 派13-304593
  • 有料職業紹介事業許可番号 13- ユ-304267
  • 特定建設業 東京都知事許可 (特-1) 第150734号


SAN-SUKE

結論、受験資格を満たせば、2級を経由せずにいきなり1級建築施工管理技士から受験できます。

1級建築施工管理技士の受験資格について解説していきます。

1級建築施工管理技士の受験資格

  • 第一次検定の受験資格
  • 第二次検定の旧受験資格を満たす場合
  • 第二次検定の旧受験資格を満たしていない場合

令和6年度から施工管理技士の受験資格が改定されたため、そちらも合わせて解説します。

第一次検定の受験資格

第一次検定の受験資格は「試験実施年度に満19歳以上となる者」です。

参考:国土交通省|令和6年度以降の技術検定制度概要

そのため、2級建築施工管理技士を経由しなくても、いきなり1級建築施工管理技士の第一次検定を受験できます。

第二次検定の旧受験資格を満たす場合

令和10年度までの受験であれば、旧受験資格にて第二次検定を受験できます。

すでに第二次検定の旧受験資格を満たしている、または令和10年度までに受験資格を満たせる場合は旧受験資格での受験が可能です。

こちらも2級建築施工管理技士を経由する必要はありません。

第二次検定の旧受験資格

  • 所定の学校を卒業後に3〜11年6ヶ月以上の実務経験がある
  • 通算15年以上の実務経験がある
  • 二級建築士に合格後5年以上の実務経験がある

第二次検定の旧受験資格の詳細は、一般財団法人建設業振興基金|施工管理技術検定を参考にしてみてください。

旧受験資格を満たしている方は、すぐに第二次検定を受験するのがおすすめです。

受験申込をせずに令和11年度になると、新受験資格が適用されて、旧受験資格での受験ができなくなってしまいます。

出典:国土交通省|令和6年度以降の技術検定制度概要

新受験資格では、第一次検定合格後の実務経験年数が必要です。

そのため、旧受験資格で受験できる方は、令和10年度までに第二次検定の申込を済ませておきましょう。

第二次検定の旧受験資格を満たしていない場合

現段階で旧受験資格を満たしていない、または令和10年度までに旧受験資格を満たさない場合は、新受験資格で第二次検定を受験します。

区分必要実務経験年数(いずれかを満たせばOK)
1級第一次検定合格者・第一次検定合格後、実務経験5年以上
・第一次検定合格後、特定実務経験 (※1)1年以上を含む実務経験3年以上
・第一次検定合格後、監理技術者補佐 (※2)としての実務経験1年以上
1級建築士試験合格者・一級建築士試験合格後、実務経験5年以上
・一級建築士試験合格後、特定実務経験 (※1)1年以上を含む実務経験3年以上
参考:国土交通省|令和6年度より施工管理技術検定の受検資格が変わります

参考

※1:建設業法の適用を受ける請負金額4,500万円(建築一式工事については7,000万円)以上の建設工事で、監理技術者・主任技術者(いずれも実務経験対象となる建設工事の種類に対応した監理技術者資格者証を有する者に限る)の指導の下、または自ら監理技術者または主任技術者として行った施工管理の実務経験

※2:建設業法第26条第3項に定める監理技術者を補佐する者

上記のように、第一次検定に合格してから実務経験年数がカウントされます。

そのため、早めに第一次検定に合格して実務経験年数を積み、第二次検定の受験資格を取得しましょう。

1級を目指すのであれば2級を経由しなくてもいい

最初から1級建築施工管理技士を目指す場合は、2級建築施工管理技士を経由しなくてもOKです。

注意

2級建築施工管理技士に合格後に1級建築施工管理技士に挑戦する場合、旧受験資格・新受験資格ともに、合格後に所定の実務経験年数を積まないと、1級建築施工管理技士の第二次検定を受験できません。

受験資格2級建築施工管理技士合格後に1級建築施工管理技士の第二次検定を受験するために必要な実務経験年数
旧受験資格合格後5年以上
新受験資格合格後5年以上特定実務経験1年以上を含む3年以上

そのため、最初から1級を受験する方が早く1級建築施工管理技士を取得できます。

1級建築施工管理技士の第二次検定の受験資格

  • 第一次検定合格後、実務経験5年以上
  • 第一次検定合格後、特定実務経験 1年以上を含む実務経験3年以上
  • 第一次検定合格後、監理技術者補佐としての実務経験1年以上

1級建築施工管理技士を目指す方は、1級の第一次検定から受験しましょう。

いきなり1級建築施工管理技士を受験して合格する5つのコツ
施工管理の男性
施工管理の男性

いきなり1級を受験できることはわかったけど、やっぱり一発合格は難しいのかな…

勉強のコツがあれば知りたい。

いきなり1級建築施工管理技士を受験して合格するコツは、以下の5つです。

1級建築施工管理技士に合格するコツ

  1. 早めに勉強を始める
  2. 先輩や上司に教えてもらう
  3. 自分に合った参考書で勉強する
  4. 通信講座を利用する
  5. アプリも使って勉強する

1つずつ詳しく解説します。

早めに勉強を始める

早めに1級建築施工管理技士の試験勉強を始めましょう。

早く勉強を始めるほど、長く勉強できて合格率が上がるからです。

少なくとも6ヵ月は勉強期間を設けましょう。

ポイント

休日にまとめて勉強するよりも、短くてもいいので毎日少しずつ勉強するのがコツです。

知識が定着しやすいからです。

そのため、毎日コツコツと勉強しましょう。

先輩や上司に教えてもらう

一発合格するには、先輩や上司に時間を作ってもらいアドバイスをもらいましょう。

第二次検定では、自身の業務経験を記述する問題があります。

一人では記述した文章の良し悪しがわからないため、先輩や上司に添削してもらうのがおすすめです。

参考

早く1級に合格して活躍してもらいたいので、積極的に教えてくれる先輩・上司もいます。

自分に合った参考書で勉強する

あなたに合った参考書を使って勉強しましょう。

早く知識を習得できます。

書店で参考書のページをめくってみて、相性が良さそうなものを選ぶのがおすすめです。

選べない場合は、以下のような参考書が勉強しやすいでしょう。

おすすめの参考書の特徴

  • 経験記述の例が多い
  • 図解やイラストが多い
  • 過去問や模擬試験が多い

参考書を選ぶ際のヒントにしてみてください。

通信講座を利用する

通信講座を受講するのもおすすめです。

講師がマンツーマンで教えてくれるため、理解が早いからです。

特に、試験までの期間が短い人や、一発合格に不安を抱えている人に良いでしょう。

ただし、参考書などに比べるとコストが高いため、予算を考慮した上で判断してください。

アプリも使って勉強する

通勤時間や昼休憩などのスキマ時間は、アプリを活用して勉強しましょう。

特に、スキマ時間に勉強できる過去問アプリがおすすめです。

詳しくは、【独学向け】1級・2級建築施工管理技士のおすすめ過去問アプリ8選にまとめているので、参考にしてみてください。


最後に、1級建築施工管理技士についてよくある質問に答えていきます。

1級建築施工管理技士を取得するメリットは?

取得するメリットは以下のとおりです。

1級建築施工管理技士のメリット

  • できることが増える
  • 転職先の選択肢が増える
  • 年収アップしやすい
  • 試験の難易度が高い

詳しくは、一級建築施工管理技士のすごいところ4選【メリットや価値が大きい】にまとめています。

1級建築施工管理技士試験の合格率は?

1級建築施工管理技士の過去5年間の平均合格率は以下のとおりです。

過去5年間の平均合格率

  • 第一次検定:43.6%
  • 第二次検定:46%

4割以上の確率で合格できるため、きちんと勉強すれば十分に合格を狙える資格といえるでしょう。

1級建築施工管理技士の勉強時間は?

勉強時間は知識や経験によって異なりますが、およそ75~500時間必要だと言われています。

しかし、いきなり1級を受験することを考えると、勉強時間は多めに確保しておいた方が良いでしょう。

早めに勉強を始めるのがおすすめです。

1級建築施工管理技士に受からない人の特徴は?

1級建築施工管理技士に受からない人には、以下の特徴があります。

受からない人の特徴

  • 全部を勉強しようとしている
  • 勉強を始めるのが遅い
  • 経験記述の例文を事前に作っていない

詳しくは、一級建築施工管理技士に受からない3つの理由【勉強のコツも解説する】にまとめたので、勉強を始める前にチェックしておきましょう。

1級を受験する場合も2級のテキストから勉強を始めた方がいい?

1級のテキストから勉強を始めてOKです。

1級と2級は出題範囲が被っている部分があるため、2級から勉強するのは効率が悪いです。

そのため、1級の参考書やアプリで勉強していきましょう。

受験資格を満たせば、いきなり1級建築施工管理技士を目指せます。

まずは、第一次検定に合格し、第二次検定受験へのスタートラインに立ちましょう。

くりかえしですが、ワット・コンサルティングでは、施工管理の転職サポートをしています。

優良求人を多く保有しているため、転職も考える人は参考にしてみてください。



この記事が、あなたの試験勉強のお役に立てれば幸いです。

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