ビオトープ管理士の試験の難易度【勉強方法はひたすら過去問でOK】

ビオトープ管理士の試験の難易度【勉強方法はひたすら過去問でOK】
考える男性
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ビオトープ管理士の試験の難易度を知りたいな。

キャリアアップしたくてビオトープ管理士の受験を考えてるけど、難しい試験なのかな…?

勉強のコツとかあれば知りたい。

あと、ビオトープ管理士以外におすすめの資格ってある?

こういった疑問に答える記事です。

この記事でわかることは下記のとおり。

  • ビオトープ管理士の試験の難易度がわかる
  • ビオトープ管理士の勉強方法がわかる
  • ビオトープ管理士以外におすすめの資格がわかる

ビオトープ管理士は、生態系を保ちつつ、工事や都市計画を行うための民間資格です。

日本生態系協会が発行する資格です。

取得すると公共工事の入札が有利になることもあるので、取得しておいて損はないと思います。

キャリアアップの参考にしてみてください。

ビオトープ管理士の試験の難易度

ビオトープ管理士の試験の難易度

ビオトープ管理士の試験の難易度を、下記の項目で解説します。

  • 合格率
  • 合格基準
  • 試験問題
  • 受験資格

1つずつ見ていきましょう。

ビオトープ管理士の合格率

ビオトープ管理士は1級と2級があり、それぞれの合格率は下記のとおりです。

  • 1級:約30%
  • 2級:約50%

1級は難易度が高いことがわかります。

一般的には、まずは2級に合格してから1級を目指す人が多いですね。

ちなみに、ビオトープ管理士には下記の2種類があり、それぞれに1級と2級があります。

  • ビオトープ計画管理士:都市計画向け
  • ビオトープ施工管理士:土木工事の施工管理向け

※計画管理士も施工管理士も、1級と2級の合格率は上記のとおりです。

合格基準からみる難易度

ビオトープ管理士の合格基準は下記のとおりです。

試験内容 合格基準
筆記試験(マークシート択一式) 60%以上の正答
記述問題(1級のみ) A~D評価でAかB
小論文 評価が「可」
口述試験(面接、1級のみ) 適切な回答ができているか

筆記試験は4割も間違えられるように見えますが、試験の大きなテーマごとに60%以上の正答が必要なので難易度が高めです。

筆記試験内の大きなテーマは下記のとおり。

共通科目 生態学:10問中6問以上に正答ビオトープ論:10問中6問以上に正答

環境関連法:10問中6問以上に正答

専門科目 20問中12問以上に正答

つまり「このジャンルは捨てる」みたいなことができないので、少し難易度が高いです。

試験問題は1級と2級で違う【小論文あり】

上記でも触れてますが、1級と2級では試験問題が違います。

  • 1級:筆記(マークシート・記述・小論文)+口述試験(面接)
  • 2級:筆記のみ(マークシート・小論文)

大きく違う点は、1級には口述試験があることです。

筆記に合格したら面接を受けて、面接で適切な受け答えができれば合格となります。

また、記述系の問題も1級と2級で違います。

  • 1級:記述問題4問(400字以内)、小論文1題(1200字以内)
  • 2級:小論文1題(400字以内)

結論、1級の方が記述式問題が多いです。

ちなみに、1級と2級のビオトープ計画管理士とビオトープ施工管理士の試験問題を整理すると、下記のとおりです。

1級 2級
ビオトープ計画管理士 マークシート:50問150分共通科目:生態学10問・ビオトープ論10問・環境関連法10問

専門科目(計画管理):20問

記述問題:4問(400字以内)

小論文:1題(1200字以内)

口述試験:15分

マークシート:50問150分共通科目:生態学10問・ビオトープ論10問・環境関連法10問

専門科目(計画管理):20問

小論文:1題(400字以内)

ビオトープ施工管理士 マークシート:50問150分共通科目:生態学10問・ビオトープ論10問・環境関連法10問

専門科目(施工管理):20問

記述問題:4問(400字以内)

小論文:1題(1200字以内)

口述試験:15分

マークシート:50問150分共通科目:生態学10問・ビオトープ論10問・環境関連法10問

専門科目(施工管理):20問

小論文:1題(400字以内)

ビオトープ管理士の受験資格

ビオトープ管理士の受験資格ですが、2級は誰でも受験できます。

1級の受験資格は下記のとおりです。

条件 必要な実務経験
土木・造園・農業・生物などの大学院卒 5年以上
4年制大卒 7年以上
短大・高専・専門学校卒 9年以上
高卒 11年以上
ビオトープ管理士2級 7年以上
技術士(建設、農業、林業、水産、環境)・1級土木施工管理技士・1級造園施工管理技士 4年以上
2級土木施工管理技士・2級造園施工管理技士 7年以上
上記以外 14年以上

1級は実務経験が必要なので、受験資格の難易度は高めです。

ビオトープ管理士の試験概要

ビオトープ管理士の試験概要は下記のとおりです。

申込み期間 6~8月
筆記試験 9月
口述試験(1級のみ) 12月
試験会場 札幌、仙台、新潟、東京、長野、名古屋、大阪、広島、福岡、鹿児島、那覇、盛岡(2級)、金沢(2級)、徳島(2級)
受験料 1級11300円2級7200円
合格発表 1級の筆記:11月1級の口述:12月

2級:12月

詳しくは、日本生態系協会の公式サイトで確認できます。

免除制度

ちなみに、ビオトープ管理士には試験の免除制度があります。

  • 計画管理士or施工管理士に合格後、もう1つを受験する人:筆記の共通科目が免除
  • 筆記のみ合格した人:翌年の筆記試験が免除

筆記試験の合格履歴の有効期限は1年だけです。

就職や転職にはあまり関係ない【年収や給料も上がらない】

念のため知っておいてほしいのですが、ビオトープ管理士は就職や転職にはあまり関係ありません。

なぜなら、ビオトープ管理士の求人はほとんどないから。

現実的には、下記のような会社に勤める人が、仕事のスキルアップや知識習得のために受験しています。

  • 建設会社
  • 土木工事の会社
  • 造園会社
  • ハウスメーカー
  • 建設コンサルタント
  • 材料メーカー
  • 製造業
  • 公務員

年収アップや給料アップにも、あまり影響しない感じ。

就職や転職であれば、土木施工管理技士などが有効です。※後述します。

そもそもビオトープ管理士の仕事とは【求人が少ない理由】

そもそもビオトープ管理士は、工事による自然破壊から生態系を守るための知識を習得する資格です。

なので、「ビオトープ管理士があるから儲かる」という資格ではありません。

つまり、企業にとっては「儲かる資格」ではないので、就職や転職にあまり関係ないのが現実です。

一部の自治体の公共工事では、入札参加資格にビオトープ管理士の有無を指定していますが、案件数は少ないです。

自然環境を守るためには必須の資格ですが、ビジネスにおいてはあまり評価されていないという感じです。

ビオトープ管理士の勉強方法【ひたすら過去問】

ビオトープ管理士の勉強方法【ひたすら過去問】

考える男性
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ビオトープ管理士の勉強方法も知りたいな。

勉強方法にはコツがあるので解説します。

結論、独学でも合格できるので、しっかり勉強していきましょう。

ビオトープ管理士の資格試験の公式テキストがおすすめ

まず、日本生態系協会が発行しているビオトープ管理士の公式テキストを買ってください。

なぜなら、市販のテキストはないから。

この公式テキストが知識の基礎なので、必ず購入しましょう。

過去問は公式サイトからダウンロードできる

日本生態系協会の公式サイトから、直近3年分の過去問をダウンロードできます。

会員登録すれば無料でダウンロードできるので、必ず登録しましょう。

市販の過去問題集もないので、過去問情報はここだけです。

テキストをざっと読む→ひたすら過去問【5周しよう】

結論、下記の手順で勉強すればOKです。

  1. まずは公式テキストをざっと読む
  2. 過去問をやってみる
  3. 過去問でわからないところは解答やテキストでチェック
  4. あとはひたすら過去問をくりかえし解く

資格試験の王道の勉強方法ですが、ビオトープ管理士もこの方法でOK。

過去問は、できれば5周は解きましょう。

問題も答えも暗記すれば、かなり合格率は高まります。

筆記試験は暗記系の問題が多い【過去問でスピードにも慣れよう】

筆記試験は暗記系の問題ばかりなので、過去問で覚えてしまいましょう。

マークシート問題の内容は下記のとおりです。

共通科目 生態学:生態系の構成要素・機能・生物と環境の間の相互作用等に関する事項ビオトープ論:ビオトープの理念・保護の考え方および方法等に関する事項

環境関連法:自然環境および野生生物の保護等に関する法制度

専門科目 計画部門:都市計画や農村計画、地域計画、土地利用計画など施工部門:野生生物の生息空間の保護など

レベルでいうと「大学の生態学レベル」ですが、暗記系なので覚えてしまえば難しくないですよ。

ちなみに、マークシート問題は50問を150分で解かないといけないので、1問3分しかありません。

過去問を何回も解いて、問題自体に慣れましょう。

記述問題と小論文の対策【先に文章を作っておく】

記述問題と小論文は、過去問がかなり参考になります。

例年、過去問と似た問題が出題されているから。

試験本番で文章を考えたら時間が足りないので、過去問を見て、あらかじめ文章を作っておきましょう。

特に1級は、記述と小論文があるので、かなり文章を書かないといけません。

  • 記述問題4問:解答用紙に文章を記入(1問400字以内)
  • 小論文:ビオトープ管理士としての意思や信念(1200字以内)

文章を丸暗記する必要はなくて、大きなトピックだけでも決めておけば、試験本番ではスラスラ書けますよ。

勉強期間は6ヶ月【3月からスタート】

ビオトープ管理士の勉強期間は、6ヶ月をみておけばOK。

仕事をしながらの勉強になると思うので、6ヶ月前から始めると無難です。

筆記試験は9月なので、3月くらいから勉強を始めると良いでしょう。

当たり前ですが、早めに勉強を始めるほど合格率は上がります。

ビオトープ管理士のセミナーで勉強すべし

独学が不安な人は、日本生態系協会のセミナーに参加してみましょう。

ビオトープ管理士の合格のコツを教えてくれます。

  • 開催地:東京・大阪
  • 受講料:21000円

詳しくは、日本生態系協会のサイトからどうぞ。

ビオトープ管理士以外におすすめの資格3選

ビオトープ管理士以外におすすめの資格3選

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ちなみに、ビオトープ管理士以外におすすめの資格ってある?

できれば、転職に有利だったり、給料が上がる資格がいいな。

結論、下記の3つの資格がおすすめです。

  1. 土木施工管理技士
  2. 造園施工管理技士
  3. のり面施工管理技術者

いずれも転職が有利になるし、資格手当などで給料が上がりやすいです。

転職や給料を考慮するなら、上記の資格も検討してみてください。

各資格の詳細は、下記の記事にまとめています。

まとめ【ビオトープ管理士はきちんと勉強すれば合格できる】

まとめ【ビオトープ管理士はきちんと勉強すれば合格できる】

結論、ビオトープ管理士はきちんと勉強すれば普通に合格できる資格です。

ポイントは下記のとおり。

  1. 6ヶ月前(3月)には勉強を始める
  2. 日本生態系協会の公式テキストを買う
  3. 日本生態系協会のサイトから過去問をダウンロードする
  4. まずは公式テキストをざっと読む
  5. 過去問をやってみる
  6. 過去問でわからないところは解答やテキストでチェック
  7. 過去問をくりかえし解く(5周が望ましい)

まずは日本生態系協会のサイトから公式テキストを買って、過去問をダウンロードしておきましょう。

できることから行動あるのみです。

ちなみに、ビオトープ管理士以外におすすめの資格については、下記の記事にまとめてます。

あなたのキャリアアップの参考になればうれしいです。

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