現場監督って見てるだけなの?
どんな役割があって、どんな仕事をしてるの?
こういった疑問に答える記事です。
この記事でわかること
- 現場監督は「見てるだけ」ではない|仕事内容と役割を解説
- 「現場監督って見てるだけでしょ?」と言われる3つの理由
- 見てるだけのダメな現場監督にならないためにやるべきこと
- できる現場監督が「見てるだけ」に見える理由
私たち「ワット・コンサルティング」は、現場監督の技術者派遣の会社です。
未経験から現場監督になりたい人を募集しています。
結論、現場監督は「見てるだけ」の仕事ではありません。
現場監督には明確な役割があり、現場作業員さんとは別の仕事をしています。
注意
ただし、現場作業員さんから「見てるだけ」と思われてしまう現場監督がいるのも事実です。
できる現場監督になって「見てるだけ」と言われないためにやるべきことも解説していきます。
未経験から現場監督に転職するときに失敗しないコツも解説するので、転職を考えている人は最後まで読んでみてください!
この記事の監修者
施工管理の技術者派遣を行う会社。これまで1500名以上の未経験者を施工管理として育成した実績あり。
- 労働者派遣事業許可番号 派13-304593
- 有料職業紹介事業許可番号 13- ユ-304267
- 特定建設業 東京都知事許可 (特-1) 第150734号
目次
現場監督は「見てるだけ」ではない|仕事内容と役割を解説
くりかえしですが、現場監督は「見てるだけの仕事」ではありません。
具体的には、以下のような仕事をしています。
現場監督の仕事内容
- 施工計画の作成:工事の段取りを決める
- 工程管理:工事のスケジュール管理
- 安全管理:現場で事故が起きないように対策する
- 原価管理:会社の利益が出るように工事を進める
- 品質管理:図面どおりに建設物を造る
- 行政への申請書類の作成
- 工事用の図面の作成
- 現場の写真撮影と写真の整理
- 近隣への挨拶
- 現場の清掃
- その他、トラブル対応や緊急対応
簡単にいうと、現場の管理業務を行います。
スムーズに工事が進み、現場作業員さんたちが働きやすい環境を作る仕事です。
そのため、決して「見てるだけ」の仕事ではありません。
参考
ちなみに、原価管理・安全管理・工程管理・品質管理を合わせて「施工管理の4大管理」といいます。
施工管理の4大管理については、施工管理の4大管理とは|5大管理も解説を参考にどうぞ。
現場監督の仕事内容は、施工管理(現場監督)の13の仕事内容をわかりやすく解説|未経験者向けに詳しくまとめています。
基本的に現場監督は工事作業をしない
現場監督って、工事作業はしないの?
基本的に、現場監督は工事作業をしません。
理由は以下の3つです。
理由
- 現場全体を見渡せないから
- 作業もやると疲弊してしまうから
- どんどん断りにくくなってしまうから
前述のとおり、現場監督は工事現場の管理を行う仕事です。
現場作業をしてしまうと、他の業務ができなくなってしまいます。
そのため、基本的に現場監督は工事作業をしません。
ポイント
ただし、現場作業員さんの手伝いをすることはあります。
現場作業員さんをサポートするイメージです。
この辺の詳細は、基本は現場監督は作業してはいけない【作業を頼まれたときの答え方】を参考にどうぞ。
工事には管理者のチェックが必要
現場監督が工事の管理者なのはわかるけど、管理ってそんなに必要なの?
管理が必要な理由は、以下のとおりです。
管理が必要な理由
- 手抜き工事を防ぐため
- 客観視することでミスを防ぐため
- 事故が起きないように監視するため
例えば、現場の職人さんが「これでOK」と思っても、客観的に見ると図面と違っているかもしれません。
何事も「チェックする人」がいることで、手抜きやミスを防ぐことができます。
また、職人さんは目の前の工事に集中するため、どうしても視野がせまくなりがちです。
危険箇所に気づかずケガをしないためにも、現場監督の監視が必要です。
見習いの現場監督は見てるだけの時間もある
ただし、見習いの現場監督は「見てるだけ」の時間もあるでしょう。
経験が浅いと、できることが少ないからです。
ポイント
会社によっては「現場を見て勉強しろ」と言われることもあります。
現場を見て、工事の流れや雰囲気をつかむことも大切です。
ただし、あまりにも放置される場合は、先輩に積極的に話しかけて「今できること」を探して実践するのがおすすめです。
現場監督は楽な仕事じゃない!きついところを解説
見てるだけの時間もあるなら、けっこう楽じゃないの?
と思うかもしれませんが、現場監督はきつい面もあります。
現場監督のきついところ
- 長時間残業の日がある
- 朝早く夜遅い
- 急なトラブル対応がある
- マルチタスクが忙しい
- 板挟みになることがある
- 暑い・寒い
- 汚れやすい
現場監督は、決して楽な仕事ではありません。きつい部分の詳細は、施工管理(現場監督)がきつい理由30選!あまりキツくない施工管理に転職するコツにまとめたので、参考にどうぞ。
現場監督の魅力
やっぱり、現場監督ってきつい仕事なんだね…
たしかにきつい部分がありますが、以下の魅力もあります。
現場監督の魅力
- 工事が無事に完了すると大きな達成感がある
- 社会に貢献している実感が大きい
- 職人さんと信頼関係ができるとうれしい
- お客様から感謝される
- 自分の仕事が形に残る
- 公共性の高い仕事ができる
- 裁量権をもって責任ある仕事を任される
- リーダーとしてダイナミックな仕事ができる
- 会社から評価されやすい
- スキルアップを実感しやすい
- 自分が担当した建設物がテレビで紹介されることがある
詳しくは、施工管理(現場監督)のやりがい・魅力16選!やりがいを感じるために必要なことにまとめています。
「現場監督って見てるだけでしょ?」と言われる3つの理由
お伝えしてきたとおり、現場監督は「見てるだけ」の仕事ではありません。
ですが、現場作業員さんや職人さんから「見てるだけでしょ」と言われてしまうケースがあります。
「見てるだけ」と言われる理由
- 見てるだけでミスばかりする現場監督もいるから
- 職人さんの質問に答えられない現場監督もいるから
- サボりが見え見えの現場監督もいるから
1つずつ解説します。
見てるだけでミスばかりする現場監督もいるから
現場を見てるだけで、いざ仕事をするとミスばかりする現場監督は「見てるだけでしょ」と言われがちです。
これはシンプルに「勉強不足」が原因です。
ポイント
当たり前のことですが、見てるだけではなく、現場を見て仕事を覚えていきましょう。
職人さんの質問に答えられない現場監督もいるから
「これどうやるの?」と職人さんに質問されたのに答えられないと「見てるだけ」と言われがちです。
これは工事の工程や、図面を理解していないことが原因です。
ポイント
新人のうちは工程や図面もわからないでしょう。
後述しますが、研修がしっかりしている会社に転職して、基礎を身につけてから現場に出るのがおすすめです。
サボりが見え見えの現場監督もいるから
サボっているのが見え見えの現場監督も「見てるだけでしょ」と言われがちです。
現場監督のサボりあるある
- 用事がないのに現場からいなくなる
- 仕事と関係ないスマホ操作をしている
- 忙しくないのに報告書や連絡が遅れる
こうした行為を続けていると「見てるだけの現場監督」になってしまい、職人さんから白い目で見られてしまうでしょう。
当たり前ですが、業務をサボってはいけません。
見てるだけのダメな現場監督にならないためにやるべきこと
「見てるだけのダメな現場監督」って言われないためには、どうすればいいの?
結論、以下を実践してみましょう。
やるべきこと
- 研修制度が整っている会社に転職する
- 一日も早く現場監督の仕事を覚える
- いずれ施工管理技士の資格を取得する
こちらも1つずつ解説していきます。
研修制度が整っている会社に転職する
まず、研修制度が整っている会社に転職しましょう。
現場監督の基礎を勉強しないと、現場で何をしていいかわからず「見てるだけの現場監督」になってしまうからです。
ポイント
2ヶ月くらいの新人研修がある会社だと安心です。
しっかりと基礎を学びましょう。
ワット・コンサルティングの研修は業界トップクラス
冒頭でもふれましたが、私たちワット・コンサルティングでも、未経験から現場監督に転職したい人を募集しています。
ワット・コンサルティングの研修
60日間の研修で、しっかりと現場監督の基礎を学んでから働けます。
研修期間の長さは、業界平均の2倍です。
そのため、
しっかりと基礎を勉強してから働きたい…
という人に合っています。
また、他にも以下の強みがあります。
ワット・コンサルティングの強み
- 未経験者の採用率80%
- 累計1500名の未経験者を育成
- 定着率83.2%(業界平均は約70%)
- 社会保険完備+資格取得奨励金あり
- 優良派遣事業者に認定されている(派遣会社のうちわずか0.2%)
転職先の候補に入れてみてください。
一日も早く現場監督の仕事を覚える
当然ですが、一日も早く現場監督の仕事を覚えましょう。
早く仕事を覚えるコツ
- 挨拶と返事をする
- メモをとる
- 先輩の説明を録音する
- 可能であれば録画させてもらう
- 職人さんにも質問する
- わからないことはググる
- 図面と現場を見て覚える
詳しくは、現場監督の仕事の覚え方7選【仕事に目標をもつと早く覚えられる】にまとめています。
いずれ施工管理技士の資格を取得する
実務経験を積んだら「施工管理技士」という資格を取得しましょう。
「施工管理技士」とは、現場監督の国家資格です。
ポイント
施工管理技士を取得すると、現場で一目おかれます。
現場監督のスキル・知識を証明できる資格だからです。
施工管理技士を取得すると、現場に配置が必要な「主任技術者」や「監理技術者」になれるため、現場の責任者になれます。
受験するには実務経験が必要なので、まずは未経験で現場監督に転職して、実務経験を積んでいきましょう。ちなみに、施工管理技士の詳細は、施工管理技士試験の難易度や資格の種類!各試験の難しい順も解説にまとめています。
できる現場監督が「見てるだけ」に見える理由
ちょっと矛盾するかもしれませんが、できる現場監督ほど「見てるだけ」に見えるものです。
理由は以下の3つです。
理由
- 段取りが終わっているから
- スキマ時間も仕事を進めるから
- 現場のマネジメントができているから
最終的には、できる現場監督になって「見てるだけ」に見えるようにしていくのが理想です。
こちらも1つずつ解説します。
段取りが終わっているから
できる現場監督は、工事の段取りが終わっているため「見てるだけ」になります。
現場監督の仕事
- 重機の手配
- 人材の手配
- 部材・資材の発注
- 各種申請や許可どり
- 工事に必要な図面の作成
- 工事のスケジュールを決める
つまり、ほとんどは「工事を始める前の準備」であるため、いざ工事が始まると「見てるだけ」になります。
段取りができる現場監督ほど、工事中は余裕があるものです。
スキマ時間も仕事を進めるから
できる現場監督は、移動中などスキマ時間に仕事を進めます。
ポイント
今は施工管理アプリも多く、スマホで業務を進められます。
現場はしっかり見て、人が見ていないところで効率的に仕事をしています。
そのため「見てるだけ」に見えるわけです。
現場のマネジメントができているから
できる現場監督は、工事の全体的なマネジメントができているため「見てるだけ」に見えがちです。
例
- 職人さんに的確に指示が伝わっている
- 工事のスケジュールの組み方がうまい
- 不測の事態も予想して工程を組んでいる
最終的には、このような現場監督を目指していきましょう。
まとめ|現場監督は見てるだけの仕事ではない
くりかえしですが、現場監督は「見てるだけ」の仕事ではありません。
以下のような業務を行っています。
現場監督の仕事内容
- 施工計画の作成:工事の段取りを決める
- 工程管理:工事のスケジュール管理
- 安全管理:現場で事故が起きないように対策する
- 原価管理:会社の利益が出るように工事を進める
- 品質管理:図面どおりに建設物を造る
- 行政への申請書類の作成
- 工事用の設計図面の作成
- 現場の写真撮影と写真の整理
- 近隣への挨拶
- 現場の清掃
- その他、トラブル対応や緊急対応
「見てるだけのダメな現場監督」と言われないためには、以下の3つを実践しましょう。
やるべきこと
- 研修制度が整っている会社に転職する
- 一日も早く現場監督の仕事を覚える
- いずれ施工管理技士の資格を取得する
くりかえしですが、私たちワット・コンサルティングでも、未経験から現場監督に転職したい人を募集しています。
60日間の研修で、しっかりと現場監督の基礎を学んでから働けます。
早く一人前の現場監督になって、安定して稼ぎたい人は、転職先の候補に入れてみてください。
さらに、未経験から施工管理への転職に失敗しないコツは以下の9つです。
失敗を防ぐコツ
- 新人研修がしっかりしている会社を選ぶ
- 未経験者OKの求人情報に絞る
- 転勤の有無をチェックする
- 給料・休日・福利厚生など条件をチェックする
- 資格取得支援など人材育成に力を入れている会社を選ぶ
- ブラック求人を避けてホワイト企業を探す
- 型に沿って志望動機を作る
- 型に沿って自己PRを作る
- 面接でよく聞かれる質問の答えを用意しておく
詳しくは、未経験でも施工管理に転職できる!転職に失敗しない9ステップにまとめたので、参考にしてみてください。
あなたの転職の参考になればうれしいです!