リフォーム系の資格を取りたくて、マンションリフォームマネージャーを考えてるんだよね。
どうやって勉強すればいいのかな?
キャリアアップしたいから、併せて取得した方がいい資格とかあれば知りたい。
こういった疑問に答える記事です。
この記事でわかることは下記のとおり。
- マンションリフォームマネージャーがどんな資格かわかる
- マンションリフォームマネージャー試験の難易度がわかる
- マンションリフォームマネージャーの勉強方法がわかる
- マンションリフォームマネージャーと併せて取得したい資格がわかる
マンションリフォームマネージャーは、主にマンション専有部分のリフォームの企画や提案を行う資格です。
居住者から依頼を受け、管理組合と施工会社と連携しながら、リフォームのチームリーダーとして活躍します。
今後の需要が期待されるため、取得しておきましょう。
この記事では、マンションリフォームマネージャー試験の難易度や、勉強方法などを解説します。
あなたのキャリアアップの参考になればうれしいです。
目次
【そもそも】マンションリフォームマネージャーとは【将来性あり】
マンションリフォームマネージャーは、主にマンション専有部分のリフォームの企画や提案を行う資格です。
分譲マンションの専有部分のリフォームは、区分所有者の独断で勝手に進めていいものではありません。
なぜなら、下記を考慮した工事をしないといけないからです。
- 躯体の強度を下げないか
- 上下階への影響がないか
- 配管への影響がないか
分譲マンションの共用部分は区分所有者の共有財産であるため、勝手にリフォームしてマンションの資産価値を下げるようなことがあってはいけません。
- マンション管理規約を確認する
- 管理組合に相談する
- 各種施工業者に相談する
上記を区分所有者が行う必要がありますが、区分所有者はリフォームの素人であるため、うまくハンドリングできないのが現実です。
そこで、区分所有者と管理組合・施工業者の間に立って専門的なアドバイスを行うのが「マンションリフォームマネージャー」です。
マンションリフォームマネージャーがいることで、専有部分のリフォームがスムーズに進みます。
マンションリフォームマネージャーの仕事内容
主な仕事内容は下記のとおりです。
- 区分所有者の要望をヒアリング
- マンション管理規約の確認
- 管理組合にリフォームの折衝
- 各種施工業者との打ち合わせ
- 区分所有者にリフォーム内容の提案
- リフォームの工事管理
- アフターケア
リフォームの始まりから終わりまでを取り仕切るのが、マンションリフォームマネージャーです。
マンションリフォームマネージャーの将来性
日本のマンション事情は下記のとおりなので、マンションリフォームマネージャーの将来性は明るいと考えられます。
- 分譲マンションのストック戸数660万戸以上
- 築30年以上のマンションの戸数が185万戸以上
- 分譲マンションの空き家が増加
出典:国土交通省「築後30、40、50年超の分譲マンション戸数」
今後はさらにマンションリフォームの需要が伸びると思われます。
主な就職先
マンションリフォームマネージャーの主な就職先は下記のとおりです。
- 建築会社
- マンション施工会社
- ハウスメーカー
- 工務店
- 設計事務所
- 建材メーカー
すでに勤務している人が、キャリアアップのために取得するケースも多いです。
また、マンションリフォームマネージャーを取得すれば、マンションリフォーム系の会社への転職も有利になります。
マンションリフォームマネージャー試験の難易度
マンションリフォームマネージャーのおおよその合格率は3割くらいなので、決して易しい試験ではありません。
ただし、「誰でも受験できる試験」なので、リフォームに詳しくない人も受験できる関係上、どうしても合格率が下がる傾向です。
普段からリフォーム業務をやってる人なら、試験問題はそこまで難しくない感じかもしれません。
マンションリフォームマネージャーの勉強方法
独学でもいいの?
結論、マンションリフォームマネージャーは、独学でも合格できます。
ただし、独学でも合格できるのは、普段からマンションリフォーム業務をしている人ですね。
マンションリフォーム未経験者さんは、後述する講座がおすすめです。
マンションリフォームマネージャーの独学の手順
マンションリフォームマネージャーの独学の手順は下記のとおり。
- テキストをざっと読む
- 過去問を解いてみる
- わからないところをテキストや解答でチェック
- あとはひたすら過去問を解く
過去問は、最低でも過去5年分を5周は解きましょう。
過去問で実戦に慣れておくほど、合格率が上がります。
おすすめのテキスト・参考書【サイトで過去問を取得できる】
マンションリフォームマネージャーは、市販のテキストや参考書がありません。
公式テキスト「マンションリフォームマネジメント実務必携」を公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターのサイトで購入できるので、買っておきましょう。
※一部、丸善ジュンク堂にて取扱あり。
また、市販の過去問集もありません。
同じく公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センターのサイトに、過去5年の過去問が掲載されているので、それで勉強すればOKです。
マンションリフォーム推進協議会で講座あり【設計製図対策】
独学が不安な人は、マンションリフォーム推進協議会で講座があるので受講しましょう。
学科と設計製図、両方の講座があります。
特に、設計製図試験の自信がない人は、この講座を受けておくのがおすすめです。
勉強期間は3~6ヶ月くらい
マンションリフォームマネージャーの勉強期間は、3~6ヶ月を見ておけば大丈夫だと思います。
ざっくりとした勉強期間の目安は下記のとおり。※もちろん人によりますが。
- マンションリフォームの実務経験者:3ヶ月くらい
- マンションリフォーム未経験者:6ヶ月くらい
また、1日の勉強時間をあまり取れない人は、さらに早めに勉強を始めましょう。
※特に、1日1時間以上の勉強時間を取れない人は、早めの勉強開始がおすすめ。
マンションリフォームマネージャーと併せて取得したい資格3選
キャリアアップしたいから、他にも良い資格があれば知っておきたい。
結論、下記の3つの資格が特におすすめです。
- マンション維持修繕技術者
- マンション改修施工管理技術者
- 建築施工管理技士
1つずつ解説します。
①マンション維持修繕技術者
具体的には、下記を行う資格です。
- マンションの建物診断
- 修繕設計
- 工事監理
わかりやすくいうと、マンションの大規模修繕工事のスペシャリストですね。
マンションリフォームマネージャーと併せて取得しておくと、分譲マンションの共用部分も専有部分もわかる専門家になれるので、市場価値が高いです。
マンション維持修繕技術者については、マンション維持修繕技術者試験の難易度【過去問とテキストで独学可能】に詳しくまとめてます。
②マンション改修施工管理技術者
マンション改修工事の施工管理に特化した資格です。
簡単にいうと、「マンション大規模修繕工事の現場監督の資格」ですね。
施工管理の人は取得しておきたいところです。
この資格があることで管理組合に安心感を与えることができ、受注に繋がりやすくなることもあります。
マンション改修施工管理技術者の詳細は、マンション改修施工管理技術者とは【合格率や難易度も解説します】にまとめてます。
③建築施工管理技士
リフォーム施工管理に関わる国家資格です。
建築施工管理技士があると、マンションリフォーム以外の会社への転職も有利になりますよ。
※主任技術者、専任技術者、監理技術者(1級のみ)になれるから。
特に、1級建築施工管理技士を取得すると、大手ゼネコンへの道も見えてきます。
建築ジャンルで上に行きたい人は、ぜひとも取得したい資格です。
建築施工管理技士の詳細は、下記の2記事にまとめたので参考にどうぞ。
まとめ【マンションリフォームマネージャーを取得してキャリアアップ】
この記事をまとめます。
- マンションリフォームマネージャーは、主に専有部分のリフォームの企画や提案を行う
- 試験の合格率は3割くらい【未経験者は難関】
- 経験者であれば独学でも合格可能
- マンション維持修繕技術者、マンション改修施工管理技術者、建築施工管理技士もおすすめ
ということで、本気でマンションリフォームマネージャーを取得したいなら、さっそく勉強を始めましょう。
合格の最大のコツは「1日も早く勉強を始めること」です。
公式テキスト「マンションリフォームマネジメント実務必携」を公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターのサイトで購入できるので、まずは購入しましょう。
また、マンションリフォームマネージャーと併せて取得しておきたい資格は下記の3つ。
- マンション維持修繕技術者
- マンション改修施工管理技術者
- 建築施工管理技士
詳細は下記の記事にまとめたので、キャリアアップの参考にどうぞ。
あなたのキャリアアップの参考になれば幸いです!