2級建築施工管理技士の合格率や過去問からみる難易度

工事現場

2級建築施工管理技士の合格率や過去問からみる難易度をご紹介します。

建築の施工管理の経験がある人は、キャリアアップのためにも2級建築施工管理技士を取得しておきたいですよね。

 

2級建築施工管理技士を取得してから1級建築施工管理技士を取得する人も多く、施工管理職で上に行くための第一ステップといえます。

 

資格を取得することで社内の評価や給料が変わります。

一度取得していしまえばずっと使える資格なので、忙しいとは思いますがなんとか取得してしまいましょう。

 

この記事では、下記を紹介します。

  • 2級建築施工管理技士の合格率からみる難易度
  • 過去問からみる難易度
  • 1級と2級の違い
  • 2級建築施工管理技士の受験資格
  • 合格のための勉強期間や勉強方法
  • 2級建築施工管理技士以外の資格との難易度の比較

 

あなたの2級建築施工管理技士合格の参考になればうれしいです!

2級建築施工管理技士の合格率からみる難易度

2級建築施工管理技士の合格率の推移から資格試験の難易度を見てみましょう。

年度(和暦) 第一次検定合格率 第二次検定合格率
16年度 63.7% 41.9%
17年度 61.7% 33.9%
18年度 41.4% 35.9%
19年度 46.7% 35.5%
20年度 57.1% 36.1%
21年度 34.9% 31.1%
22年度 42.7% 33.7%
23年度 47.7% 34.6%
24年度 56.1% 34.1%
25年度 40.2% 30.1%
26年度 47.9% 33.5%
27年度 48.5% 32.7%
28年度 51.9% 38.9%
29年度 38.7% 28.9%
30年度 25.9% 25.2%
令和元年 33.3% 27.1%
平均合格率 46% 33.2%

参考:株式会社東北技術検定研修協会

合格率からみる難易度はそこまで高くないといえます。

学科試験は平均47%、実地試験は平均33.7%の合格率なので、きちんと勉強すれば合格できる試験です。

学科試験も実地試験も、年度によって合格率に差があるのがわかりますね。

何度か試験を受けている人には「今年は難しかった」「今年は去年より簡単だった」という声もあります。

 

第二次検定試験は記述式のため難易度が高い

上記の合格率の表を見ると、第一次検定試験よりも第二次検定試験の方が合格率が低いことがわかります。

第一次検定試験はマークシート方式ですが、第二次検定試験は文章を書く記述式問題です。

記述式問題が苦手で不合格になる人が多いです。

第二次検定試験では、下記の3つが必要です。

  1. 知識
  2. 経験
  3. 文章力

 

「文章力に自信がない…」「記述問題が苦手…」という人は第二次検定試験の難易度が高くなっています。

 

2級建築施工管理技士の過去問からみる難易度

本

前述のとおり、2級建築施工管理技士の試験は下記の2つに分かれています。

  • 第一次検定(マークシート)
  • 第二次検定(記述式)

 

それぞれの試験で、過去問の傾向や難易度を解説します。

一般財団法人建設業振興基金のサイトに実際の過去問が掲載されているので、ぜひ見てみてください。

 

第一次検定試験の過去問の難易度

第一次検定試験は4択のマークシート方式です。

試験の内容は下記のとおり。

  • 建築・躯体・仕上げなど建築学について
  • 建築・躯体・仕上げ問わず必要な施工法について
  • 建築に関わる法律について

 

例えば、下記のような問題が出ます。

  • 鉄骨構造の特徴で、4つのうち誤っているものを選べ
  • 労働基準法上、労働者に書面を交付しなくていいものを4つから選べ

 

当たり前ですが、きちんと勉強していないと解けないものばかりです。

60%以上に正答しないと合格できないため、難易度は高めといえるでしょう。

2級建築施工管理技士の問題は広く浅く出題されるため、下記などをまんべんなく勉強する必要があります。

  • 法律の知識
  • 技術的な知識
  • 機器や材料の知識
  • マネジメント(管理)の知識

 

ちなみに、試験問題は全問に答える共通問題と、選択して答える選択問題があります。

 

第二次検定試験(経験記述)の過去問の難易度

前述のとおり、第二次検定試験は記述式の試験です。

特に代表的なのが、自身の施工経験を記載する「経験記述試験」でしょう。

例えば、下記のような記述を求められます。

  • 安全管理において、あなたが実施したこと
  • 実施したことが、なぜ重要だと思ったのか?

 

結論、ある程度の文章を事前に作っておかないと、合格は難しいです。

経験記述問題は慣れが必要です。

知識を勉強するだけでなく、過去問解説を見て文章を書く練習をしましょう。

 

また、経験記述問題に時間を割きすぎると他の問題を解く時間がなくなります。

前述のとおり、文章のパターンを作っておくと本番で文章が書きやすいです。

経験記述問題以外も記述問題が多いので、文章力を上げておかないと難易度が高いです。

 

経験記述問題は、品質管理・工程管理・施工計画がローテーションで出題される傾向です。

※この辺も、過去問集などで対策しましょう。

また、当然ながら、実務経験が多い人ほど経験記述のネタがあるので有利です。

実務経験が浅い人は経験記述問題は難易度が高いです。

 

経験記述試験のコツ

経験記述のコツは短い文章で簡潔に書くことです。

基本の文章の型は「〇〇するために〇〇した」という感じ。

例えば、下記のようなイメージですね。

  • 工事中も店舗の営業ができるようにするため、工事部分を分けて、完工してから次の部分を施工した。
  • 塗装が乾くようにするために、空調機を使用して温度を低く保った。

 

コツをつかむとそこまで難しくないので練習してみてください。

 

そもそも2級建築施工管理技士とは?

そもそも2級建築施工管理技士とは?

2級建築施工管理技士は建築施工管理業務の国家資格です。

建築現場の大工工事・鉄筋工事・内装工事などの施工管理業務を行う資格で、具体的な仕事内容は下記のとおり。

  • 工程管理:施主との契約に合った工事ができているか、スケジュール管理
  • 安全管理:現場作業員の安全を守るための管理
  • 品質管理:部材の規格や寸法の管理、建設物の品質の管理
  • 原価管理:工事の原価計算をして利益を管理
  • 出来形管理:施主の希望する規格基準に限りなく近い精度で完成させるための管理
  • 行政への申請
  • 工事資料の作成

 

ちなみに、施工管理の仕事内容については、施工管理(現場監督)の13の仕事内容【あなたに向いてるかも診断】にもまとめています。

 

1級と2級の違い

建築施工管理技士には1級と2級があり、担当できる工事の大きさや業務範囲が違います。

1級と2級の違いを表にしてみました。

1級建築施工管理技士 2級建築施工管理技士
専任技術者
主任技術者
監理技術者 ×
現場代理人
経営事項審査 5点 2点
特定建設業許可 ×
一般建設業許可

すごく簡単にいうと、2級は中小規模の工事が可能、1級は大規模工事の取り扱いが可能です。

1級は監理技術者として、特定建設業(下請に出す工事の総額が4000万円以上、建築一式工事の総額が6000万円以上の工事)と一般建設業、両方の建設業許可を得ることができます。

2級は一般建設業(特定建設業の工事規模以下の工事)のみ取り扱いが可能です。

施工管理技士の1級と2級の違いは、施工管理技士の資格の種類や試験の難易度も参考にどうぞ。

 

ちなみに、1級と2級では会社からの評価がかなり違います。

1級は大規模工事を取り扱えるので資格手当も多く、昇給や昇格の幅も大きいです。

上記の「経営事項審査」が高い建設会社は公共工事をもらいやすいなどのメリットがあります。

だから、従業員が施工管理技士資格を取得してくれると嬉しいので昇給や昇格をしてくれるケースが多いです。

もちろん2級でも昇給や昇格する会社は多いですが、2級建築施工管理技士を取得したらぜひ1級建築施工管理技士も目指してみてください。

1級建築施工管理技士については、1級建築施工管理技士の合格率や過去問や受験資格から見る難易度にまとめています。

 

2級建築施工管理技士を取得するメリット

2級建築施工管理技士を取得することで、下記のメリットがあります。

  • 周りからの見られ方が変わる
  • 転職に有利になる
  • 長く安定して稼げる

 

施工管理で働く人でも、施工管理技士を取得していない人はいます。

ご存知のとおり施工管理の仕事は忙しいので、なかなか資格の勉強をする時間を確保するのが大変です。

反対にいうと、あなたが建築施工管理技士を取得すれば一歩リードすることもできるでしょう。

施工管理のキャリアアップとして、2級建築施工管理技士を取得してしまうことをおすすめします。

 

2級の実地試験に落ちても技士補が付与される

2021年からは、仮に2級の実地試験に落ちても「技士補」という資格が付与されます。

つまり、学科試験だけでも合格すれば「技士補」が与えられます。

技士補とは、文字通り「施工管理技士を補佐する資格」です。

実地試験には合格してないけど、施工管理の知識はあるというイメージですね。

技士補については、技士補はいつから?【答え:2021年から!どんな資格かも解説】にまとめています。

 

2級建築施工管理技士の受験資格

2級建築施工管理技士の受験資格

2級建築施工管理技士は、実務経験は資格がないと受験できません。

誰でも受験できる資格ではない点では難易度が高いともいえますね。

学科試験と実地試験を両方受験する場合の受験資格は、下記の2つに分けられます。

  1. 学歴による区分
  2. 職業能力開発促進法による技能検定(職業訓練)を受けた人

 

詳しい受験資格については、一般財団法人建設業振興基金のサイトで確認してみてください。

※詳しい試験情報も掲載されているので、必ずチェックしましょう。

 

2級建築施工管理技士の勉強期間や勉強方法

勉強

2級建築施工管理技士に合格するための勉強期間や勉強方法をご紹介します。

施工管理職をしていると忙しいので、効率的な勉強をしましょう。

また、独学でも合格できるのか検証してみました。

 

合格に必要な勉強期間

2級建築施工管理技士の合格に必要な勉強時間は約250時間です。

※もちろん個人差があるので、あくまで目安です。

1日何時間勉強できるかで、勉強期間や勉強を始める時期がわかります。

2級建築施工管理技士の試験は6月と11月に実施されますが、1日1時間しか勉強時間をとれない場合は、250日前(約8ヶ月前)から勉強を始める必要があります。

  • 6月受験であれば10月から勉強開始
  • 11月受験であれば2月から勉強開始

 

1日2時間勉強できるなら、250日÷2時間=125日前(約4ヶ月前)から勉強を始めましょう。

  • 6月受験であれば2月から勉強開始
  • 11月受験であれば7月から勉強開始

 

仕事のある日は1時間、休みの日は3時間勉強できるなら約7ヶ月前から勉強を始めましょう。

  • 6月受験であれば11月から勉強開始
  • 11月受験であれば3月から勉強開始

 

2級建築施工管理技士は出題範囲が広いため、余裕をもった勉強スケジュールが大切です。

 

合格するための勉強方法

まずはテキストを読み込んで基礎を勉強して、その後、過去問を5年分くりかえし勉強してください。

平成30年度の試験から「得意分野で点数を稼ぐ」という手法が使いにくくなったため、まんべんなく基礎から勉強しましょう。

問題集や過去問集はただ解答するだけではなく、必ず解説を読んで勉強しましょう。

第一次検定試験と第二次検定試験を両方受験する場合は、学科試験と実地試験が同日に行われるため学科・実地ともに勉強が必要です。

 

合格するために一番大切なことは「毎日勉強すること」です。

仕事で疲れて勉強する気が起きないのは重々承知していますが、短時間でもいいので勉強するのがおすすめです。

一度勉強をサボるとどんどんサボってしまうので、とにかく「毎日勉強すること」を習慣づけましょう。

 

独学でも合格できるの?

2級建築施工管理技士は独学でも合格できます。

ただし、実地試験の経験記述だけは独学だと効率が悪いです。

経験記述は試験独特の文章を書く力が必要で、自己採点ができないので独学は難しいのです。

誰かに添削してもらわないと感覚がつかめません。

正直、経験記述だけでもいいので添削してくれる学校や通信講座で勉強するのがおすすめです。

 

独学におすすめのテキストや過去問題集

2級建築施工管理技士試験の独学におすすめのテキストや過去問題集をご紹介します。

 

テキストや問題集は合う合わないもあるので、気になる人は書店に足を運んでページをペラペラめくってみましょう。

自分に合いそうなテキスト・問題集を選ぶのがコツです。

 

ちなみに弊社のメルマガでも、2級建築施工管理技士の合格のコツを配信することがあります。

試験は情報戦なので、情報収集しといて損はないかと。

興味がある人は、メルマガ登録をどうぞ。

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2級建築施工管理技士と他の資格の難易度の比較

2級建築施工管理技士と他の資格の難易度の比較

2級建築施工管理技士と他の資格の難易度を比較してみました。

資格を受験する順番も大切ですよね。

あなたのキャリアアップのためにも参考にしてください。

 

2級建築施工管理技士と二級建築士の難易度の比較

2級建築施工管理技士と二級建築士なら、二級建築士の方が難易度が高いです。

そもそも二級建築士を受験するは指定科目の学校を卒業している必要があります。

2級建築施工管理技士は指定科目の学校を卒業していなくても実務経験があれば受験できるので、受験資格の面で二級建築士の難易度の方が高いです。

試験内容も二級建築士の方が難しいです。

ちなみに、もちろん一級建築士と比較しても圧倒的に一級建築士の方が難易度が高いです。

二級建築士の試験の難易度は、二級建築士の難易度!合格率や受験資格から分析してみたにまとめています。

 

2級建築施工管理技士と1級建築施工管理技士の難易度の比較

2級建築施工管理技士と1級建築施工管理技士なら、当然ながら1級建築施工管理技士の方が難易度が高いです。

1級建築施工管理技士の方が専門性が高い問題が出題されます。

2級建築施工管理技士の知識がある上にさらに難しい問題が出ます。

難易度のイメージとしては、1級建築施工管理技士は2級建築施工管理技士の2倍くらいの難易度と思ってください。

※あくまでイメージです。

特に、1級建築施工管理技士の実地試験の経験記述は難問です。

ちなみに、1級建築施工管理技士の試験の難易度は、1級建築施工管理技士の合格率や過去問や受験資格から見る難易度にまとめています。

 

2級建築施工管理技士と2級土木施工管理技士の難易度の比較

2級建築施工管理技士と2級土木施工管理技士なら、2級建築施工管理技士の方が難易度が高いです。

理由は出題範囲です。

2級土木施工管理技士は実務経験の延長でわかる問題もありますが、2級建築施工管理技士は経験のない分野の問題も出題されます。

平成30年度からの試験内容の変更で、まんべんなく勉強する必要もあるため、2級建築施工管理技士の方が難易度が高いといえます。

合格率も2級建築施工管理技士の方が低いです。

もちろん1級土木施工管理技士はさらに難易度が高いです。

ちなみに、2級土木施工管理技士の試験の難易度は、2級土木施工管理技士の難易度!合格率や過去問から分析してみたにまとめています。

 

2級土木施工管理技士と木造建築士の難易度の比較

2級建築施工管理技士と木造建築士なら、木造建築士の方が少し難易度が高いです。

木造建築士を受験するは指定科目の学校を卒業している必要があります。

2級建築施工管理技士は指定科目の学校を卒業していなくても実務経験があれば受験できるので、受験資格の面で木造建築士の難易度の方が高いといえます。

木造建築士については、木造建築士の受験資格【過去問や合格率からみる難易度も解説】に詳しくまとめてます。

 

まとめ【2級建築施工管理技士はきちんと勉強しないと難易度が高い】

応援する女性

結論、2級建築施工管理技士は、きちんと勉強しないと難易度が高い試験です。

ですが、合格率は学科47%、実地33.7%なので極端に低い合格率ではありません。

きちんと勉強すれば合格できる資格です。

独学でも合格できますが、第二次検定試験の経験記述は添削してくれる学校や通信講座を活用して対策しましょう。

 

2級建築施工管理技士を取得すれば昇給や昇格のチャンスですし、転職にも有利になります。

一生使える資格なので、ぜひとも取得してみてください。

 

毎日少しずつでも良いので勉強を続けるのが合格への近道です。

少しずつでも勉強しないと何も始まらないので、本気で合格したいなら今日から勉強を始めましょう。

※不合格になると、また勉強しないといけないので辛いですよ。

 

まずは参考書や過去問集を買ってみてください。※Amazon可。

1日も早く勉強を始めるほど、合格率も上がります。

 

ちなみに弊社のメルマガでも、2級建築施工管理技士の合格のコツを配信することがあります。

情報収集しといて損はないと思うので、興味がある人はメルマガ登録をどうぞ。

 

また、2級建築施工管理技士を取得して転職したい人は、会社選びに要注意。

せっかく資格を取得しても、合わない会社に転職してしまうきついです。

 

2級建築施工管理技士を取得すると転職が有利になるだけに、転職先の選択肢が増えて会社選びが大変になります。

あなたに合った働き方ができるかは、会社選びでほとんど決まるいっても過言ではありません。

 

施工管理の転職のコツは、施工管理(現場監督)の転職先の会社選びのコツ【転職活動方法も解説】にまとめたので、参考にどうぞ。

あなたのキャリアアップの参考になればうれしいです!

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