2級建築施工管理技士の合格率や過去問からみる難易度をご紹介します。
建築の施工管理の経験がある人は、キャリアアップのためにも2級建築施工管理技士を取得しておきたいですよね。
2級建築施工管理技士を取得してから1級建築施工管理技士を取得する人も多く、施工管理職で上に行くための第一ステップといえます。
資格を取得することで社内の評価や給料が変わります。
一度取得していしまえばずっと使える資格なので、忙しいとは思いますがなんとか取得してしまいましょう(^^)
この記事では、
- 2級建築施工管理技士の合格率からみる難易度
- 過去問からみる難易度
- 1級と2級の違い
- 2級建築施工管理技士の受験資格
- 申し込み方法や試験会場などの概要
- 合格のための勉強期間や勉強方法
- 2級建築施工管理技士以外の資格との難易度の比較
などをご紹介します。
あなたの2級建築施工管理技士合格の参考になればうれしいです(^^)
目次
2級建築施工管理技士の合格率からみる難易度
2級建築施工管理技士の合格率の推移から資格試験の難易度を見てみましょう。
年度(平成) | 学科試験合格率 | 実地試験合格率 |
16年度 | 63.7% | 41.9% |
17年度 | 61.7% | 33.9% |
18年度 | 41.4% | 35.9% |
19年度 | 46.7% | 35.5% |
20年度 | 57.1% | 36.1% |
21年度 | 34.9% | 31.1% |
22年度 | 42.7% | 33.7% |
23年度 | 47.7% | 34.6% |
24年度 | 56.1% | 34.1% |
25年度 | 40.2% | 30.1% |
26年度 | 47.9% | 33.5% |
27年度 | 48.5% | 32.7% |
28年度 | 51.9% | 38.9% |
29年度 | 38.7% | 28.9% |
30年度 | 25.9% | 25.2% |
令和元年 | 33.3% | 27.1% |
平均合格率 | 46% | 33.2% |
合格率からみる難易度はそこまで高くないといえます。
学科試験は平均47%、実地試験は平均33.7%の合格率なので、きちんと勉強すれば合格できる試験です。
学科試験も実地試験も、年度によって合格率に差があるのがわかりますね。
何度か試験を受けている人には「今年は難しかった」「今年は去年より簡単だった」という声もあります。
実地試験は記述式のため難易度が高い
上記の合格率の表を見ると、学科試験よりも実地試験の方が合格率が低いことがわかります。
学科試験はマークシート方式ですが、実地試験は文章を書く記述式問題です。
実地試験の記述式問題が苦手で不合格になる人が多いです。
実地試験では、
- 知識
- 経験
- 文章力
の3つが必要なのです。
「文章力に自信がない…」「記述問題が苦手…」という人は実地試験の難易度が高くなっています。
2級建築施工管理技士の過去問からみる難易度
2級建築施工管理技士の過去問からみる難易度をご紹介します。
まずは実際の過去問を見てみましょう。
過去問を見て「わからない…」という人はしっかり勉強しましょうね(^^)
学科試験の過去問
学科試験の過去問をご紹介します。
鉄骨構造の一般的な特徴に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1. 圧縮材は,細長比が小さいものほど座屈しやすい。
2. 柱脚の形式には,露出形式,根巻き形式,埋込み形式がある。
3. 鉄筋コンクリ―ト構造に比べ,同じ容積の建築物では,構造体の軽量化が図れる。
4. トラス構造は,比較的細い部材で三角形を構成し,大きな空間をつくることができる構造である。
使用者が労働契約の締結に際し,「労働基準法」上,労働者に書面で交付しなくてもよいものはどれか。
1. 就業の場所及び従事すべき業務に関する事項
2. 退職に関する事項
3. 賃金の支払の時期に関する事項
4. 職業訓練に関する事項
引用元:一般財団法人建設業振興基金「平成30年度 2級建築施工管理技術検定試験(前期) 学科試験問題」
学科試験は4択のマークシート方式です。
つまり、最低でも25%は正答する確率があります。
ただし、きちんと勉強しないと合格できません。
2級建築施工管理技士の問題は広く浅く出題されるため、まんべんなく勉強する必要があります。
- 法律の知識
- 技術的な知識
- 機器や材料の知識
- マネジメント(管理)の知識
など、まんべんなく勉強しましょう。
試験問題は全問に答える共通問題と、選択して答える選択問題があります。
学科試験は基礎知識の勉強と過去問勉強で合格できるくらいの難易度です。
学科試験の内容
学科試験の内容は下記のとおりです。
- 建築・躯体・仕上げの共通問題
- 建築・躯体・仕上げ問わず必要な施工法の共通問題
- 問題数50問
- 合格基準は40点満点中23点以上(58%以上正答で合格)
参考:一般財団法人建設業振興基金「2級建築施工管理技術検定学科試験出題の概要について」
実地試験(経験記述)の過去問
2級建築施工管理技士の実地試験の過去問を見てみましょう。
あなたが経験した建築工事のうち,あなたの受検種別に係る工事の中から,品質管理を行った工事を1つ選び,工事概要を具体的に記入した上で,次の1.から 2.の問いに答えなさい。
なお,建築工事とは,建築基準法に定める建築物に係る工事とし,建築設備工事を除くものとする。
〔工事概要〕
イ. 工事名
ロ. 工事場所
ハ. 工事の内容(新築等の場合:建物用途,構造,階数,延べ面積又は施工数量,主な外部仕上げ,主要室の内部仕上げ 改修等の場合:建物用途,建物規模,主な改修内容及び施工数量)
ニ. 工 期 (年号又は西暦で年月まで記入)
ホ. あなたの立場
へ. 業務内容
1. 工事概要であげた工事であなたが担当した工種において,品質を確保するためにあなたが防ごうとした不具合とその不具合を発生させる要因,その不具合の発生を防ぐためにあなたが実際に行ったことを,工種名をあげて 3 つ具体的に記述しなさい。
ただし,3 つの実際に行ったことはそれぞれ異なる内容とし,「設計図書どおりに施工した。」など行ったことが具体的に記述されていないもの,品質管理以外の工程管理,安全管理などについて記述したものも不可とする。
なお,工種名については,同一の工種名でなくてもよい。
2. 工事概要であげた工事及び受検種別にかかわらず,あなたの今日までの建築工事の経験に照らし,品質管理の担当者として,品質の良い建物を造るための品質管理の方法や手段と,その方法や手段が有効だと考える理由を,2 つ具体的に記述しなさい。
ただし,品質管理の方法や手段が同一のもの及び 1.の実際に行ったことと同一のものは不可とする。
引用元:一般財団法人建設業振興基金「平成30年度 2級建築施工管理技術検定試験 実地試験問題」
これが「難しい…!」と言われる実地試験の「経験記述問題」です。
たしかに文章力が必要そうですよね(^^;
経験記述問題は慣れが必要です。
知識を勉強するだけでなく、過去問解説を見て文章を書く練習をしましょう。
経験記述問題に時間を割きすぎると他の問題を解く時間がなくなります。
文章のパターンを作っておくと本番で文章が書きやすいです。
経験記述問題以外も記述問題が多いので、文章力を上げておかないとかなり難易度が高いです。
経験記述問題は、
- 品質管理
- 工程管理
- 施工計画
が毎年ローテーションで出題される傾向です。
過去問でローテーションを調べて、今回は何が出題されるかある程度しぼりましょう。
また、実務経験が多い人ほど経験記述のネタがあるので有利です。
実務経験が浅い人は経験記述問題は難易度が高いです。
経験記述のコツ
経験記述のコツは短い文章で簡潔に書くことです。
基本の文章の型は「〇〇するために〇〇した」です。
例えば、
- 「工事中も店舗の営業ができるようにするため、工事部分を分けて、完工してから次の部分を施工した」
- 「塗装が乾くようにするために、空調機を使用して温度を低く保った」
という感じです。
コツをつかむと難しくないので練習してみてくださいね(^^)
実地試験の内容
学科試験で建築・躯体・仕上げの専門性を問う問題が出ない分、実地試験で専門的な建築・躯体・仕上げの問題が出ます。
実地試験を申込む際に建築・躯体・仕上げを選択します。
建築・躯体・仕上げの問題は専門性が高いので、しっかり対策しましょう。
そもそも2級建築施工管理技士とは?
2級建築施工管理技士は建築施工管理業務の国家資格です。
建築現場の大工工事・鉄筋工事・内装工事などの施工管理業務を行う資格で、具体的な仕事内容は、
- 工程管理:施主との契約に合った工事ができているか、スケジュール管理
- 安全管理:現場作業員の安全を守るための管理
- 品質管理:部材の規格や寸法の管理、建設物の品質の管理
- 原価管理:工事の原価計算をして利益を管理
- 出来形管理:施主の希望する規格基準に限りなく近い精度で完成させるための管理
- 行政への申請
- 工事資料の作成
などを行います。
ちなみに、施工管理の仕事内容については、
施工管理(現場監督)の13の仕事内容【あなたに向いてるかも診断】にもまとめているので、興味あれば読んでみてください(^^)
1級と2級の違い
建築施工管理技士には1級と2級があり、担当できる工事の大きさや業務範囲が違います。
1級と2級の違いを表にしてみました。
1級建築施工管理技士 | 2級建築施工管理技士 | |
専任技術者 | 〇 | 〇 |
主任技術者 | 〇 | 〇 |
監理技術者 | 〇 | × |
現場代理人 | 〇 | 〇 |
経営事項審査 | 5点 | 2点 |
特定建設業許可 | 〇 | × |
一般建設業許可 | 〇 | 〇 |
すごく簡単にいうと、2級は中小規模の工事が可能、1級は大規模工事の取り扱いが可能です。
1級は監理技術者として、特定建設業(下請に出す工事の総額が4000万円以上、建築一式工事の総額が6000万円以上の工事)と一般建設業、両方の建設業許可を得ることができます。
2級は一般建設業(特定建設業の工事規模以下の工事)のみ取り扱いが可能です。
施工管理技士の1級と2級の違いは、
『施工管理技士の資格の種類や試験の難易度』で詳しく説明しているので読んでみてください(^^)
ちなみに、1級と2級では会社からの評価がかなり違います。
1級は大規模工事を取り扱えるので資格手当も多く、昇給や昇格の幅も大きいです。
上記の「経営事項審査」が高い建設会社は公共工事をもらいやすいなどのメリットがあります。
だから、従業員が施工管理技士資格を取得してくれると嬉しいので昇給や昇格をしてくれるケースが多いです。
もちろん2級でも昇給や昇格する会社は多いですが、2級建築施工管理技士を取得したらぜひ1級建築施工管理技士も目指してみてください。
1級建築施工管理技士については、
『1級建築施工管理技士の合格率や過去問や受験資格から見る難易度』も読んでみてください(^^)
2級建築施工管理技士を取得するメリット
大手ゼネコンやハウスメーカーでも施工管理技士を取得していない人がいます。
ご存知のとおり施工管理の仕事は忙しいので、なかなか資格の勉強をする時間を確保するのが大変です。
大手建設会社では試験が近くなると講習会を開いて合格者を増やそうとしますが、忙しくて合格できない人も多いです。
あなたが建築施工管理技士を取得すれば、周りに一歩リードすることもできるでしょう(^^)
2級建築施工管理技士を取得することで、
- 周りからの見られ方が変わる
- 転職に有利になる
- 一生食っていける
などのメリットがあります。
施工管理の技術者派遣で働く人も増えていますが、派遣先現場に行ったら「自分が一番の上位資格者だった」ということもあります。
派遣であっても資格があれば重宝されますし、大手建設会社からスカウトされることもあるでしょう。
施工管理のキャリアアップとして2級建築施工管理技士を取得してしまうことをおすすめします(^^)
2級の実地試験に落ちても技士補が付与される
2021年からは、仮に2級の実地試験に落ちても「技士補」という資格が付与されます。
つまり、学科試験だけでも合格すれば「技士補」が与えられます。
技士補とは、文字通り「施工管理技士を補佐する資格」です。
実地試験には合格してないけど、施工管理の知識はあるというイメージですね。
技士補については、
技士補はいつから?【答え:2021年から!どんな資格かも解説】にまとめたので、読んでみてください(^^)
2級建築施工管理技士の受験資格
2級建築施工管理技士の受験資格をご紹介します。
2級建築施工管理技士は実務経験は資格がないと受験できません。
誰でも受験できる資格ではない点では難易度が高いともいえますね。
あなたに受験資格があるか確認してください。
学科試験と実地試験を両方受験する場合の受験資格
学科試験と実地試験を両方受験する場合の受験資格は、
- 学歴による区分
- 職業能力開発促進法による技能検定(職業訓練)を受けた人
の2つに分けられます。
①学歴による区分
- 大学・高度専門士の専門学校の指定学科卒業後:実務経験年数1年以上
- 大学・高度専門士の専門学校の指定学科以外卒業後:実務経験年数1年6ヶ月以上
- 短期大学・高等専門学校・専門士の専門学校の指定学科卒業後:実務経験年数2年以上
- 短期大学・高等専門学校・専門士の専門学校の指定学科以外卒業後:実務経験年数3年以上
- 高等学校・高度専門士と専門士以外の専門学校の指定学科卒業後:実務経験年数3年以上
- 高等学校・高度専門士と専門士以外の専門学校の指定学科以外卒業後:実務経験年数4年6ヶ月以上
- 上記の学校以外卒業後:実務経験年数8年以上
②職業能力開発促進法による技能検定(職業訓練)を受けた人
職業能力開発促進法による技能検定(職業訓練)を受けた人は、受検種別の「躯体」と「仕上げ」によって受験資格が変わります。
躯体
- 1級の鉄工(構造物鉄工作業)、とび、ブロック建築、型枠施工、鉄筋施工(鉄筋組立て作業)、コンクリート圧送施工:実務経験年数問わず
- 2級の鉄工(構造物鉄工作業)、とび、ブロック建築、型枠施工、鉄筋施工(鉄筋組立て作業)、コンクリート圧送施工:実務経験年数4年以上
- 単一等級エーエルシーパネル施工:実務経験年数問わず
- 職業訓練法施行令の一部を改正する政令(昭和60年政令第248号)による改正前の職業訓練法施行令による鉄筋組み立て:実務経験年数問わず
仕上げ
- 1級の建築板金(内外装板金作業)、石材施工(石張り作業)、建築大工、左官、タイル張り、畳製作、防水施工、内装仕上げ施工(プラスチック系床仕上げ工事作業、カーペット系床仕上げ工事作業、鋼製下地工事作業、ボード仕上げ工事作業)、スレート施工、熱絶縁施工、カーテンウォール施工、サッシ施工、ガラス施工、表装(壁装作業)、塗装(建築塗装作業):実務経験年数問わず
- 2級の建築板金(内外装板金作業)、石材施工(石張り作業)、建築大工、左官、タイル張り、畳製作、防水施工、内装仕上げ施工(プラスチック系床仕上げ工事作業、カーペット系床仕上げ工事作業、鋼製下地工事作業、ボード仕上げ工事作業)、スレート施工、熱絶縁施工、カーテンウォール施工、サッシ施工、ガラス施工、表装(壁装作業)、塗装(建築塗装作業):実務経験年数4年以上
- 単一等級れんが積み:実務経験年数問わず
- 職業能力開発促進法施行令及び地方公共団体手数料令の一部を改正する政令(昭和61年政令第19号)による改正前の職業能力開発促進法施行令による石工(石張り施工)、床仕上げ施工、天井仕上げ施工:実務経験年数問わず
実地試験のみの受験資格
実地試験のみの受験資格は、
- 1級建築士試験に合格している人
- 2級建築施工管理技士試験の学科試験のみに合格して2年以内の人
です。
学科試験のみの受験資格
学科試験のみの受験資格は、試験年度に満17歳以上になる人です。
参考:一般財団法人建設業振興基金「2級建築施工管理技術検定のご案内」
2級建築施工管理技士の試験概要
2級建築施工管理技士の試験の概要をご紹介します。
2級建築施工管理技士の試験は一般財団法人建設業振興基金が実施しています。
詳細は必ず一般財団法人建設業振興基金のホームページを確認してください。
試験科目
2級建築施工管理技士の試験科目をご紹介します。
学科試験は、
- 建築学等(環境工学、一般構造、構造力学、建築材料、設備その他)
- 施工管理法(施工計画、工程管理、品質管理、安全管理)
- 法規(建築基準法、建設業法、労働基準法、労働安全衛生法、その他法規)
- 施工全般
です。
実地試験は、
- 施工管理法についての筆記試験(経験記述)
- 建築・躯体・仕上げの選択問題
です。
願書申し込み方法
願書の申し込み方法は、
- インターネット申し込み
- 書面申込み
がありますが、初めて2級建築施工管理技士を受験する人は書面申込みです。
過去に2級建築施工管理技士を受験した人のみインターネット申し込みができます。
申し込み期間は、
- インターネット申し込み:6月中旬~7月中旬
- 書面申込み:7月上旬~7月中旬
です。
ちなみに、願書は1部600円です。
受験料
2級建築施工管理技士の受験料は、
- 学科と実地試験を受験:9400円
- 学科試験のみ受験:4700円
- 実地試験のみ受験:4700円
です。
試験日と試験会場
2級建築施工管理技士の試験日は、
- 学科試験のみ受験:6月と11月
- 学科試験と実地試験を両方受験:11月
- 実地試験のみ受験:11月
です。
学科試験のみの受験は年2回チャンスがあります。
ちなみに試験時間は、
- 学科試験:2時間30分
- 実地試験:2時間
です。
試験会場は、
- 札幌
- 青森
- 仙台
- 東京
- 新潟
- 金沢
- 名古屋
- 大阪
- 広島
- 高松
- 福岡
- 鹿児島
- 沖縄
です。
合格発表日
2級建築施工管理技士の合格発表日は1月下旬~2月上旬です。
合格発表方法は一般財団法人建設業振興基金のホームページに掲載されます。
2級建築施工管理技士の勉強期間や勉強方法
2級建築施工管理技士に合格するための勉強期間や勉強方法をご紹介します。
施工管理職をしていると忙しいので、効率的な勉強をしましょう。
また、独学でも合格できるのか検証してみました(^^)
合格に必要な勉強期間
2級建築施工管理技士の合格に必要な勉強時間は約250時間です。
※個人差はあります。
1日何時間勉強できるかで、勉強期間や勉強を始める時期がわかります。
例えば、1日1時間しか勉強時間をとれない場合は、250日前(約8ヶ月前)から勉強を始める必要があります。
- 6月受験であれば10月から
- 11月受験であれば2月から
という感じに勉強を始めましょう。
1日2時間勉強できるなら、250日÷2時間=125日前(約4ヶ月前)から勉強を始めましょう。
- 6月受験であれば2月から
- 11月受験であれば7月から
という感じです。
仕事のある日は1時間、休みの日は3時間勉強できるなら約7ヶ月前から勉強を始めましょう。
- 6月受験であれば11月から
- 11月受験であれば3月から
という感じです。
2級建築施工管理技士は出題範囲が広いため、余裕をもった勉強スケジュールが大切です。
合格するための勉強方法
前述のとおり、平成30年度から試験内容が変わったので、過去問の丸暗記では応用が効かず不合格になる危険性があります。
資格の勉強は「過去問丸暗記勉強法」が王道ですが、2級建築施工管理技士は過去問だけでは危険です。
まずはテキストを読み込んで基礎を勉強して、その後過去問を5年分くりかえし勉強してください。
平成30年度の試験から「得意分野で点数を稼ぐ」という手法が使いにくくなったため、まんべんなく基礎から勉強しましょう。
問題集や過去問集はただ解答するだけではなく、必ず解説を読んで勉強しましょう。
学科試験と実地試験を両方受験する場合は、学科試験と実地試験が同日に行われるため学科・実地ともに勉強が必要です。
合格するために一番大切なことは「毎日勉強すること」です。
仕事で疲れて「勉強したくねぇなぁ~!」っていうときもありますよね(>_<)
どうしてもきついときは短時間の勉強でもかまいません。
一度勉強をサボるとどんどんサボってしまうので、とにかく「毎日勉強すること」が大切です(^^)
独学でも合格できるの?
2級建築施工管理技士は独学でも合格できます。
ただし、実地試験の経験記述だけは独学だと効率が悪いです。
経験記述は試験独特の文章を書く力が必要で、自己採点ができないので独学は難しいのです。
誰かに添削してもらわないと感覚がつかめません。
正直、経験記述だけでもいいので添削してくれる学校や通信講座で勉強するのがおすすめです。
独学におすすめのテキストや過去問題集
2級建築施工管理技士試験の独学におすすめのテキストや過去問題集をご紹介します。
- いちばんわかりやすい!2級建築施工管理技術検定 合格テキスト
- 2級建築施工管理技士 学科試験テキスト
- 2級建築施工管理技士 学科問題解説集
- 2級建築施工管理技士 実地試験の完全攻略
- 2級建築施工管理技士 学科・実地 問題解説
- 2級建築施工管理技士[実地] 出題順 合格できる記述添削と要点解説
- 詳解 2級建築施工管理技術検定過去6回問題集
- 2級管工事施工管理技術検定試験問題解説集録版
テキストや問題集は合う合わないもあるので、気になる人は書店に足を運んでページをペラペラめくってみましょう(^^)
自分に合いそうなテキスト・問題集を選びましょう。
ちなみに弊社のメルマガでも、2級建築施工管理技士の合格のコツを配信してます。
試験は情報戦なので、情報収集しといて損はないかと。
※無料です。
どうしても合格したい人は、メルマガ登録をどうぞ。
2級建築施工管理技士と他の資格の難易度の比較
2級建築施工管理技士と他の資格の難易度を比較してみました。
資格を受験する順番も大切ですよね。
あなたのキャリアアップのためにも参考にしてください。
2級建築施工管理技士と二級建築士の難易度の比較
2級建築施工管理技士と二級建築士なら、二級建築士の方が難易度が高いです。
そもそも二級建築士を受験するは指定科目の学校を卒業している必要があります。
2級建築施工管理技士は指定科目の学校を卒業していなくても実務経験があれば受験できるので、受験資格の面で二級建築士の難易度の方が高いです。
試験内容も二級建築士の方が難しいです。
ちなみに、もちろん一級建築士と比較しても圧倒的に一級建築士の方が難易度が高いです。
二級建築士の試験の難易度は、
二級建築士の難易度!合格率や受験資格から分析してみたにまとめているので、興味あれば読んでみてください(^^)
2級建築施工管理技士と1級建築施工管理技士の難易度の比較
2級建築施工管理技士と1級建築施工管理技士なら、当然1級建築施工管理技士の方が難易度が高いです。
1級建築施工管理技士の方が専門性が高い問題が出題されます。
2級建築施工管理技士の知識がある上にさらに難しい問題が出ます。
難易度のイメージとしては、1級建築施工管理技士は2級建築施工管理技士の2倍くらいの難易度と思ってください。
特に、1級建築施工管理技士の実地試験の経験記述は難問です。
ちなみに、1級建築施工管理技士の試験の難易度は、
1級建築施工管理技士の合格率や過去問や受験資格から見る難易度にまとめているので、興味あれば読んでみてください(^^)
2級建築施工管理技士と2級土木施工管理技士の難易度の比較
2級建築施工管理技士と2級土木施工管理技士なら、2級建築施工管理技士の方が難易度が高いです。
理由は出題範囲です。
2級土木施工管理技士は実務経験の延長でわかる問題もありますが、2級建築施工管理技士は経験のない分野の問題も出題されます。
平成30年度からの試験内容の変更で、まんべんなく勉強する必要もあるため、2級建築施工管理技士の方が難易度が高いといえます。
合格率も2級建築施工管理技士の方が低いです。
もちろん1級土木施工管理技士はさらに難易度が高いです。
ちなみに、2級土木施工管理技士の試験の難易度は、
2級土木施工管理技士の難易度!合格率や過去問から分析してみたにまとめているので、興味あれば読んでみてください(^^)
2級土木施工管理技士と木造建築士の難易度の比較
2級建築施工管理技士と木造建築士なら、木造建築士の方が少し難易度が高いです。
木造建築士を受験するは指定科目の学校を卒業している必要があります。
2級建築施工管理技士は指定科目の学校を卒業していなくても実務経験があれば受験できるので、受験資格の面で木造建築士の難易度の方が高いといえます。
まとめ
2級建築施工管理技士の合格率は学科47%、実地33.7%なので極端に低い合格率ではありません。
きちんと勉強すれば合格できる資格です。
独学でも合格できますが、実地試験の経験記述は添削してくれる学校や通信講座を活用して対策しましょう。
平成30年度の試験から内容が変わったため、過去問を繰り返し勉強するだけでは合格できない可能性があります。
テキストで基礎から勉強しましょう。
2級建築施工管理技士を取得すれば昇給や昇格のチャンスですし、転職にも有利になります。
一生使える資格なので、ぜひとも取得してみてください。
毎日少しずつでも良いので勉強を続けるのが合格への近道です。
少しずつでも勉強しないと何も始まらないので、本気で合格したいなら今日から勉強を始めましょう。
「明日からやればいいや」だとたぶん明日もやらないので、できることでいいから今日からやるべき。
不合格になると、また勉強しないといけないので辛いですよ。
まずは参考書や過去問集を買ってみてください。※Amazon可。
1日も早く勉強を始めるほど、合格率も上がります。
ちなみに弊社のメルマガでも、2級建築施工管理技士の合格のコツを配信しています。
情報収集しといて損はないと思うので、どうしても合格したい人はメルマガ登録をどうぞ。
※無料です。
ちなみに、2級建築施工管理技士を取得して転職したい人は、会社選びに要注意。
せっかく資格を取得しても、ブラック企業に転職したらきついだけです。
2級建築施工管理技士を取得すると転職が有利になるだけに、転職先の選択肢が増えて会社選びが大変になります。
あなたに合った働き方ができるかは、会社選びでほとんど決まります。
施工管理の転職のコツを、
施工管理(現場監督)の転職先の会社選びのコツ【転職活動方法も解説】にまとめているので、事前に読んでおきましょう(^^)
あなたのキャリアアップの参考になればうれしいです!