資格をとって収入アップしたり、キャリアアップしたいんだよね。
やっぱり一級土木施工管理技士を取っておいた方がいいかなぁ…?
ただ、仕事をしながら資格の勉強するのって大変…
仕事をしながら勉強するコツとかあれば知りたいな。
こういった疑問や不安に応える記事です。
この記事でわかることは下記のとおり。
- 一級土木施工管理技士のすごいところがわかる
- 一級土木施工管理技士試験の勉強方法がわかる
- 一級土木施工管理技士と併せておすすめ資格がわかる
私たちワット・コンサルティングは、施工管理の転職サポートを行う会社です。
この記事では「一級土木施工管理技士のすごいところ」を解説します。
結論、一級土木施工管理技士は取得した方が良いでしょう。
収入面もキャリア面も良くなるから。
「仕事をしながら勉強するコツ」も解説するので参考にどうぞ。
一級土木施工管理技士を取得したい人は、最後まで読んでみてください!
目次
一級土木施工管理技士のすごいところ5選
結論、一級土木施工管理技士のすごいところは下記の5つです。
- 第二次検定試験の合格率が低い
- 監理技術者になれる
- 転職で引くてあまたになる
- 年収が高い
- 将来性がある
1つずつ解説します。
【すごい1】第二次検定試験の合格率が低い
一級土木施工管理技士の第二次検定試験の合格率は低いため、合格できた人は「すごい」といってもいいでしょう。
各施工管理技士の近年の合格率の平均値は下記のとおり。
資格名 | 第一次検定試験 | 第二次検定試験 |
1級土木施工管理技士 | 60.6% | 36.6% |
2級土木施工管理技士 | 73.6% | 35.7% |
1級建築施工管理技士 | 36% | 52.4% |
2級建築施工管理技士 | 49% | 52.9% |
1級管工事施工管理技士 | 24% | 73.3% |
2級管工事施工管理技士 | 48.6% | 46.2% |
1級電気工事施工管理技士 | 53.3% | 58.8% |
2級電気工事施工管理技士 | 57.1% | 68.7% |
1級造園施工管理技士 | 35.9% | 40% |
2級造園施工管理技士 | 50.9% | 37.6% |
1級建設機械施工技士 | 26.6% | 64.9% |
2級建設機械施工技士 | 51.3% | 75.2% |
1級電気通信工事施工管理技士 | 58.6% | 30.1% |
2級電気通信工事施工管理技士 | 70.4% | 30.1% |
※電気通信工事施工管理技士の第二次検定の合格率も低いですが、これは電気通信工事施工管理技士が令和元年に新設された資格であり、まだ過去問など情報が少ないためと考えられます。
※自身の施工管理経験を記載する「経験記述」で落ちる人が多いです。
経験記述のコツは、一級土木施工管理技士の経験記述の丸写しはデメリットが大きい【例文も紹介】にまとめたので参考にしてみてください。
【すごい2】監理技術者になれる
一級土木施工管理技士になると、土木工事の監理技術者になれるため「すごい」といえるでしょう。
監理技術者(1級)と主任技術者(2級)の「担当できる工事」は下記のとおり。
- 監理技術者(1級):特定建設業(下請に出す工事の総額が4500万円以上、建築一式工事の総額が7000万円以上の工事)と一般建設業(特定建設業の規模未満の工事)の両方を担当できる
- 主任技術者(2級):一般建設業(特定建設業の規模未満の工事)のみを担当できる
簡単にいうと、監理技術者(1級)の方が大規模な工事を担当できます。
また、公共工事を受注する際の評価点である「経営事項審査」も、監理技術者(1級)と主任技術者(2級)で違います。
- 1級:5点
- 2級:2点
一級土木施工管理技士を取得すれば会社の売上に大きく貢献できるので、社内でも「すごい」と評価されます。
【すごい3】転職で引くてあまたになる
会社の売上に大きく貢献できるため、当然ながら転職では引くあまたです。
具体的には、下記のような会社に転職することもできるでしょう。
- ゼネコン
- 建設コンサルタント
ゼネコンや建設コンサルタントは年収が高いため、稼ぎたい人は一級土木施工管理技士がおすすめ。
ゼネコンや建設コンサルタントの詳細は、下記の記事にまとめています。
また、一級土木施工管理技士を取得すると土木系の公務員にも転職しやすくなります。
※公共工事を発注する側
安定を手に入れたい人は、公務員への転職も良いでしょう。
土木系の公務員に転職する方法は、施工管理から公務員に転職できる【民間→公務員のデメリットも解説】も参考にどうぞ。
【すごい4】年収が高い
会社の売上に大きく貢献できて、転職市場で取り合いになる一級土木施工管理技士は、当然ながら年収も高いです。
会社規模や残業時間にもよりますが、一級土木施工管理技士の平均年収は550万円くらい。
ゼネコンの一級土木施工管理技士だと、年収1000万円以上を稼ぐ人もいます。
※施工管理で年収1000万円を稼ぐコツは、年収1000万円の現場監督9つの条件【年収アップする3つのコツ】を参考にどうぞ。
結論、稼ぎたい人は一級土木施工管理技士を取得しましょう。
【すごい5】将来性がある
一級土木施工管理技士は将来性も問題なしです。
なぜなら、土木系の構造物がなくなることは考えにくいから。
例えば、下記のような構造物はなくならないでしょう。
- 橋
- 道路
- ダム
- 河川
- 湾岸
- 空港
- 鉄道
- トンネルなど
新設工事だけでなく補修工事もあるため、今後も一級土木施工管理技士の需要は安定しています。
例えば、東北自動車道や常磐自動車道などNEXCO東日本が管理する3871kmの高速道路のうち、約4割(約1548km)は老朽化している状態です。
また、日本の土木技術は海外でも需要が大きいため、一級土木施工管理技士は海外でも活躍できるでしょう。
出典:国土交通省「第1節 新たな市場の開拓・拡大」
土木工事は人手不足も心配されていますが、IT技術の進歩で少ない人数でも業務をこなせる傾向になっています。
- ドローンが測量を行う
- CIMなど新しい土木設計ソフトの誕生
※この辺はこちらの記事も参考にどうぞ。
結論、一級土木施工管理技士の将来性はすごくあるので、ぜひとも資格を取得してみましょう。
一級土木施工管理技士試験の勉強方法【仕事をしながら学ぶ7つのコツ】
仕事をしながら勉強するのって大変なんだよね…
仕事をしながら一級土木施工管理技士試験の勉強をするコツは、下記の7つです。
- まずは第一次検定試験の勉強に集中する
- テキストは1冊でOK
- 過去問をくりかえし解く
- 捨てる科目を決めておく
- 第二次検定試験の経験記述は品質管理と安全管理で文章を作っておく
- 経験記述の文章を何度も書いて覚えておく
- 今日から勉強を始める
1つずつ解説するので、できることから始めてみましょう。
【コツ1】まずは第一次検定試験の勉強に集中する
そもそも第一次検定試験に合格しないと、第二次検定試験を受けられないからです。
試験のスケジュールは下記のとおり。
- 第一次検定試験:7月
- 第一次検定試験の合格発表:8月
- 第二次検定試験:10月
- 第二次検定試験の合格発表:1月
第一次検定に合格してから、第二次検定試験の勉強を始めても間に合います。
なので、まずは第一次検定に全集中しましょう。
【コツ2】テキストは1冊でOK
どのテキストも良書なので、1冊で知識を網羅できるからです。
特におすすめのテキストは下記など。
※第一次検定と第二次検定で1冊ずつテキストを買いましょう。
ちなみに、できれば書店にいって、本の中身を見てみるのがおすすめです。
あなたと相性が良さそうなテキストを買いましょう。
【コツ3】過去問をくりかえし解く
試験問題のほとんどは、過去問と似たものが出題されるから。
実戦に慣れるためにも、過去問をくりかえし解きましょう。
できれば、過去5年分を5周は解いてください。
おすすめの過去問集は下記など。
【コツ4】捨てる科目を決めておく
仕事が忙しくて全科目を勉強できない人は、捨てる科目を決めておくと良いでしょう。
一級土木施工管理技士試験では、下記の科目が出題されます。
選択問題 |
|
必須問題 |
|
96問中65問に答える必要があり、合格基準は「65問中39問以上に正解」です。
※ただし、施工管理法(応用能力)で15問中9問以上に正解する必要あり。
例えば、選択問題の「法規」は出題数も配点も少ないです。(12問中8問を選んで回答)
なので「法規を捨てる」というのも1つの戦術でしょう。
仕事が忙しくて勉強が難しいなら、捨てる科目を考えてみてください。
【コツ5】第二次検定試験の経験記述は品質管理と安全管理で文章を作っておく
近年は品質管理と安全管理の出題が多いからです。
一級土木施工管理技士の経験記述問題は、本来は下記の5種類から1つが出題されます。
- 施工管理
- 工程管理
- 品質管理
- 安全管理
- 環境対策
ただ、近年の経験記述問題の出題は下記のとおり。
- 平成28年度:安全管理
- 平成29年度:安全管理
- 平成30年度:品質管理
- 令和元年度:品質管理
- 令和2年度:品質管理
- 令和3年度:安全管理
- 令和4年度:安全管理
そのため、経験記述を絞って対策するなら、品質管理と安全管理がおすすめです。
経験記述のコツは、一級土木施工管理技士の経験記述の丸写しはデメリットが大きい【例文も紹介】にまとめています。
【コツ6】経験記述の文章を何度も書いて覚えておく
試験本番で文章を考えている余裕はないからです。
一字一句まで覚えなくてもいいので、おおよその内容くらいは暗記しましょう。
【コツ7】今日から勉強を始める
合格の最大のコツは「1日も早く勉強を始めること」です。
「明日でいいや…」と思ってしまうと、明日もやらないかもしれませんよね。
「まずはテキストと過去問題集を1冊ずつ買う」などでも良いので、今日できることから始めましょう。
と言っていると、すぐ試験本番がやってきますよ。
一級土木施工管理技士と併せておすすめの資格4選
結論、下記の4つがおすすめです。
- 建設部門の技術士
- 舗装施工管理技術者
- 海上工事施工管理技術者
- のり面施工管理技術者
今後の資格取得の参考になると思うので、参考にしてみてください。
1つずつ解説します。
①建設部門の技術士
建設の科学技術の知識を証明できる国家資格です。
建設部門の技術士を取得するメリットは下記のとおり。
- 土木系公務員に転職しやすい
- 建設コンサルタントに転職しやすい
- 一級土木施工管理技士と技術士で独立しやすい
- ゼネコンの技術研究部門に転職できる可能性がある
詳しくは、建設部門の技術士の合格率や難易度【おすすめの勉強方法も紹介します】にまとめています。
②舗装施工管理技術者
舗装工事の施工管理をやる人は、スキルを証明できます。
舗装工事の会社への転職が有利になるでしょう。
詳しくは、舗装施工管理技術者を取得するメリット【1級は難易度が高いです】を参考にどうぞ。
③海上工事施工管理技術者
海上工事の施工管理をやる人が、スキルを証明できる資格です。
海上工事の会社への転職も有利になるでしょう。
詳しくは、海上工事施工管理技術者認定試験を解説【合格率や試験問題も紹介】にまとめています。
④のり面施工管理技術者
山間部の「のり面保護工事の施工管理」に役立つ資格です。
※のり面保護工事=山の斜面が崩れないように固める工事
山間部の現場が多い会社に勤める人は、取得しておくと良いでしょう。
詳しくは、のり面施工管理技術者の難易度【過去問がないので講習会が有益です】を参考にどうぞ。
まとめ:一級土木施工管理技士はすごい資格なので挑戦しよう
最後にもう一度、一級土木施工管理技士のすごいところをまとめておきます。
- 第二次検定試験の合格率が低い
- 監理技術者になれる
- 転職で引くてあまたになる
- 年収が高い
- 将来性がある
一級土木施工管理技士試験の詳細は、1級土木施工管理技士の合格率や過去問から見る難易度にまとめたので参考にしてみてください。
また、仕事をしながら勉強するコツは下記の7つです。
- まずは第一次検定試験の勉強に集中する
- テキストは1冊でOK
- 過去問をくりかえし解く
- 捨てる科目を決めておく
- 第二次検定試験の経験記述は品質管理と安全管理で文章を作っておく
- 経験記述の文章を何度も書いて覚えておく
- 今日から勉強を始める
さっそく今日から勉強を始めましょう。
くりかえしですが、合格の最大のコツは「今日から勉強を始めること」です。
あなたが一級土木施工管理技士を取得して、キャリアアップしていく未来を祈っています!