ゼネコンの施工管理の平均年収は746万円|年収アップするコツも解説

ゼネコンの施工管理の平均年収は746万円|年収アップするコツも解説
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ゼネコンの施工管理の平均年収を知りたい。

あと、ゼネコンの施工管理で年収アップする方法はあるの?

こういった疑問に答える記事です。

この記事でわかること

  • ゼネコンの施工管理の平均年収は746万円
  • ゼネコンの施工管理の年収が高い3つの理由
  • ゼネコンの施工管理が年収アップする方法

私たち「ワット・コンサルティング」は、施工管理の技術者派遣の会社です。

結論、ゼネコンの施工管理は年収が高いです。

施工管理に就職して、たくさん稼ぎたい方はゼネコンがおすすめです。

この記事を読むことで、ゼネコンの施工管理に就職するメリットがわかるので、最後まで読んでみてください。

※この記事の年収データは、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」を元に年収を計算しています。

関連記事:20代の施工管理・現場監督の平均年収!給料を上げていく4つの方法

この記事の監修者

株式会社ワット・コンサルティング

施工管理の技術者派遣を行う会社。これまで1500名以上の未経験者を施工管理として育成した実績あり。

  • 労働者派遣事業許可番号 派13-304593
  • 有料職業紹介事業許可番号 13- ユ-304267
  • 特定建設業 東京都知事許可 (特-1) 第150734号
ゼネコンの施工管理の平均年収は746万円

結論、ゼネコンの施工管理の平均年収は746万円です。

参考:厚生労働省|賃金構造基本統計調査を元に計算

ちなみに、厚生労働省が発表している業種別の賃金(年収)の状況によれば、全産業の平均年収は434万円です。

ゼネコンの施工管理は、他の業種に比べてかなり高い水準といえます。

施工管理の種類別でゼネコンの施工管理の平均年収を解説

施工管理の種類によって、ゼネコンの施工管理の年収は異なります。

以下は、ゼネコンにおける施工管理の種類別の平均年収です。

施工管理の種類平均年収
建築720万円
土木775万円
電気742万円

それぞれの職種は専門知識が求められ、その分年収にも反映されています。

特に土木施工管理は最も高い年収で、専門分野によって年収に差が出ることがわかります。

年齢別でゼネコンの施工管理の平均年収を解説

施工管理の年収は、年齢によっても大きく異なります。

以下でゼネコンにおける年齢別の施工管理の年収を、種類別で見てみましょう。

【年齢別】ゼネコンの建築施工管理の平均年収

年齢建築施工管理の平均年収
20〜24歳375万円
25〜29歳566万円
30〜34歳677万円
35〜39歳808万円
40〜44歳822万円
45〜49歳852万円
50〜54歳932万円
55〜59歳962万円
60〜64歳699万円

建築施工管理の平均年収は若いうちは低めですが、30代後半から40代にかけて経験を積むことで大幅に上がる傾向です。

50代になると、経験と責任に応じてさらなる年収アップが期待できます。

【年齢別】ゼネコンの土木施工管理の平均年収

年齢土木施工管理の平均年収
20〜24歳443万円
25〜29歳582万円
30〜34歳743万円
35〜39歳862万円
40〜44歳808万円
45〜49歳835万円
50〜54歳994万円
55〜59歳1,089万円
60〜64歳617万円

土木施工管理は、若い年齢から比較的高い年収が見込まれます。

50代では年収が1,000万円を超える方もいます。

【年齢別】ゼネコンの電気施工管理の平均年収

年齢電気施工管理の平均年収
20〜24歳354万円
25〜29歳526万円
30〜34歳656万円
35〜39歳721万円
40〜44歳842万円
45〜49歳868万円
50〜54歳926万円
55〜59歳914万円
60〜64歳575万円

電気施工管理は、他の施工管理職に比べて若干年収が低めの傾向がありますが、40代以降になるとしっかりと年収が上がります。

実務経験年数別でゼネコンの施工管理の平均年収を解説

実務経験年数が増えると、それに伴って施工管理の年収も上昇します。

経験が豊富であればあるほど、専門的な知識や技術が求められるため、年収に反映されやすい傾向があります。

実務経験年数建築施工管理の平均年収
0年424万円
1〜4年464万円
5〜9年615万円
10〜14年647万円
15年以上822万円
実務経験年数土木施工管理の平均年収
0年388万円
1〜4年509万円
5〜9年696万円
10〜14年819万円
15年以上853万円
実務経験年数電気施工管理の平均年収
0年421万円
1〜4年492万円
5〜9年614万円
10〜14年688万円
15年以上836万円

各職種の施工管理の年収は、実務経験年数に応じて上昇しています。

15年以上の経験を積むことで、いずれの職種でも年収800万円以上が期待できます。

特に土木施工管理は、他の施工管理職に比べて高い年収が得られやすいようです。

ゼネコンとそれ以外の施工管理の平均年収を比較

ここでは、ゼネコンを「従業員数が1,000人以上の会社」と定義して、ゼネコンとそれ以外の施工管理の平均年収を見てみましょう。

企業規模が大きいほど平均年収が高くなる傾向です。

企業規模別(従業員数)建築施工管理の平均年収
1,000人以上(ゼネコン)720万円
100〜999人623万円
10〜99人571万円
企業規模別(従業員数)土木施工管理の平均年収
1,000人以上(ゼネコン)775万円
100〜999人614万円
10〜99人532万円
企業規模別(従業員数)電気施工管理の平均年収
1,000人以上(ゼネコン)742万円
100〜999人620万円
10〜99人580万円

ゼネコンでは、いずれの職種でも700万円以上の年収が期待できます。

施工管理で高い年収を稼ぎたい方は、企業規模にこだわると良いようです。

ゼネコンの施工管理の年収が高い3つの理由
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ゼネコンの施工管理ってどうして年収が高いの?

結論、ゼネコンの施工管理の年収が高い理由は以下の3つです。

ゼネコンの施工管理の年収が高い理由

  • 各種手当が多いから
  • 工事の規模が大きいから
  • ゼネコンの施工管理が足りていないから

1つずつ解説します。

各種手当が多いから

ゼネコンの施工管理は各種手当が充実しているため、年収が高い傾向があります。

基本給に加えて手当が上乗せされることで、年収が増える仕組みになっています。

主な手当は以下のとおりです。

主な手当

  • 残業手当
  • 資格手当
  • 休日出勤手当
  • 出張手当
  • 家賃手当など

工事の規模が大きいから

ゼネコンでは大規模な工事を請け負うことが多く、大きなお金が動きます。

それに伴って、施工管理の年収も高くなっています。

ゼネコンが取り扱う大規模工事の例

  • 高層ビルの建設(オフィスビルや商業施設など)
  • 公共インフラの整備(道路、橋、トンネルの建設)
  • 鉄道・駅の建設・改修工事
  • 空港や港湾の開発・拡張工事
  • ダムや堤防の建設など

こうした大規模な工事に携わる施工管理者には、より高度なスキルと豊富な経験が求められることも、年収が高くなる要因です。

ゼネコンの施工管理が足りていないから

出典:国土交通省「建設産業の現状と課題

ゼネコンの施工管理者は慢性的に不足しており、施工管理一人あたりの希少価値が高いため、年収が高い傾向があります。

※ちなみに、ゼネコンに限らず施工管理は不足しています。

国土交通省の試算によると、建設業における現在の技能労働者数は約330万人ですが、2025年度には約286万人に減少するようです​。

建設業界の労働者が減少する主な理由

  • 建設業界の高齢化と若年層の入職者不足
  • 少子化

一方で、2025年度に必要な技能労働者数は、建設市場の規模に基づいて333万人から379万人と試算されています​。

特に、ゼネコンのような大規模現場を任せられる施工管理者は貴重なので、年収の相場が高くなります。

ゼネコンの施工管理が年収アップする方法
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ゼネコンの施工管理で年収をアップさせるにはどうしたらいいの?

以下の3つの方法を実践すると、ゼネコンの施工管理で年収アップしやすいです。

ゼネコンの施工管理が年収アップする方法

  • 実務経験を積む
  • 資格を取得する
  • 大規模工事の担当を積極的に希望する

1つずつ解説します。

実務経験を積む

ゼネコンの施工管理として年収を上げるには、実務経験を積むのが不可欠です。

現場での経験を通じてスキルや知識が蓄積されることで、昇進や昇給しやすくなるからです。

実務経験で身につけたい能力やスキル

  • プロジェクト管理能力
  • コミュニケーション能力
  • 問題解決能力
  • リーダーシップ
  • 交渉力

多くの現場を経験することで、会社からの信用度が上がり、給料アップを目指せます。

ちなみに、施工管理に必要な能力やスキルについては、施工管理者に必要な能力17選|求められる能力やスキルを知って転職しように詳しくまとめています。

資格を取得する

資格取得も、ゼネコンの施工管理で年収を上げるために有効なステップです。

特に「施工管理技士」の資格は、現場で仕事をするうえで必要です。

ゼネコンのような大規模現場を任せられる施工管理技士は貴重なので、年収の相場が高くなります。

資格取得することで、資格手当が支給され、さらに昇進や転職の際にも有利に働くので年収アップが期待できます。

施工管理技士の種類

  • 土木施工管理技士
  • 建築施工管理技士
  • 管工事施工管理技士
  • 電気工事施工管理技士
  • 造園施工管理技士
  • 建設機械施工管理技士
  • 電気通信工事施工管理技士

施工管理技士には1級と2級があり、1級を取得すると大規模な現場の責任者になれます。

ゼネコンで年収アップを目指す場合は、1級の施工管理技士を目指しましょう。

施工管理技士については、施工管理技士試験の難易度や資格の種類!各試験の難しい順も解説に詳しくまとめています。

大規模工事の担当を積極的に希望する

ゼネコンの施工管理者として年収アップを目指すなら、大規模工事の担当を積極的に希望するのも有効な手段です。

大規模な現場でのスキルや経験値が評価されて、年収が上がりやすくなります。

大規模工事を担当することで年収アップに繋げるプロセス

  • 多くの作業員や長期工事の管理経験を積む
  • 高い責任感と高度なスキルを身に付ける
  • 手当や報酬が増加する

ゼネコンに入社したら、積極的に大規模現場を経験していきましょう。

最後に、ゼネコンの施工管理について、よくある質問に答えていきます。

ゼネコンの施工管理の仕事内容は?

ゼネコンの施工管理者は、建物や構造物の工事で安全・品質・コストを管理しながら、計画通りに工事を進めるのが仕事です。

主な仕事内容詳細
工程管理工事が計画どおりに進むように進捗を管理・調整する
安全管理現場での事故や怪我を防ぐための対策を実施・監督する
原価管理工事のコストを予算内に抑えるために費用を管理する
品質管理工事が規定の基準どおりの品質で進むように監督する

知識と経験が必要な仕事ですが、社会に貢献できるやりがいがあり、工事が無事に完成したときには大きな達成感を得られます。

詳しい仕事内容は、施工管理(現場監督)の13の仕事内容をわかりやすく解説にまとめています。

ゼネコンの現場監督で年収1000万円を稼げる?

年収1000万円を稼いでいる現場監督(施工管理)の方もいます。

しかし、誰もが簡単に年収1000万円に到達できるわけではありません。

年収1000万円を稼ぐための条件

  • 企業規模が大きい
  • 工事規模が大きい
  • 国家資格を保有している
  • 役職が高い

これらの条件を満たすことで、年収1000万円に近づけるでしょう。

詳しくは、年収1000万円の現場監督9つの条件|給料アップする3つのコツにまとめています。

有名ゼネコンの一覧を見たい

以下に、有名なゼネコンを一部紹介します。

ゼネコンの例

  • 大林組
  • 鹿島建設
  • 清水建設
  • 大成建設
  • 竹中工務店
  • 長谷工コーポレーション
  • 戸田建設
  • 前田建設工業
  • 安藤ハザマ
  • 三井住友建設

これらの大手ゼネコンは、オフィスビル・商業施設・インフラ整備などの大規模プロジェクトを手掛け、社会インフラの発展に貢献しています。

詳しくは、大手の建設会社の一覧をまとめてみた|業界のきついところや将来性を参考にしてみてください。

ゼネコンの施工管理は残業代で稼いでて激務?

平均的な残業時間はそこまで多くありません。

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、ゼネコンの施工管理における1ヶ月の超過実労働時間(残業時間)は以下のとおりです。

施工管理の種類超過実労働時間数
建築26時間
土木24時間
電気17時間

参考:厚生労働省|賃金構造基本統計調査

激務とされるほど、長時間残業はないようです。

ただし、繁忙期や大規模なプロジェクト、タイトなスケジュールが組まれた工事では、残業が増えることもあります。

残業時間は現場の状況によって変わります。

ゼネコンの施工管理は女性も活躍できる?

女性もゼネコンの施工管理で活躍できます。

近年インフラ整備や福利厚生が充実し、女性の働きやすさが改善されています。

福利厚生や職場環境の改善により、女性が長く働きやすい職場となっており、実力次第でキャリアアップが目指せるでしょう。

詳しくは、女性もゼネコンの施工管理で働ける|女性が長く活躍する3つのコツにまとめました。

ゼネコンの施工管理は働き方改革が進んでるの?

ゼネコンの施工管理では、働き方改革が確実に進んでいます。

例えば、ゼネコンの鹿島建設では、以下のような3つの施策に取り組んでいます。

施策詳細
労働時間削減残業時間の上限規制が適用され、月45時間、年間360時間までの制限が設けられている
柔軟な働き方の導入ICTツールを活用して現場の効率化が進んでおり、テレワークも一部導入されている
スキルアップと効率化の促進社員のデジタルスキルを向上させ業務効率化に繋げるため、デジタル人材育成プログラムが整備されている
参考:鹿島の働き方

労働時間削減やテレワークなど、働き方改革が着実に進むことで従業員の働きやすさが向上し、ワークライフバランスも整えられています。

ちなみに、建設業界の働き方改革については、2024年問題!建設業界で働き方改革が無理といわれる7つの理由も参考にしてみてください。

文系出身者でもゼネコンの施工管理に就職できる?

一般的には、理系出身者の方がゼネコンの施工管理に就職しやすいです。

ゼネコンの施工管理に就職しやすい専攻

  • 土木系
  • 建築系
  • 建築設備系
  • エンジニアリング系

大学で施工管理に関する勉強をしてきた学生が優先される傾向があります。

関連記事:文系でも施工管理に転職できる6つの理由|ゼネコンに転職できる?

この記事をまとめます。

この記事のまとめ

  • ゼネコンの施工管理の平均年収は746万円
  • 手当が多い・工事規模が大きい・人材不足で年収が高い傾向
  • 実務経験を積み、資格を取得して、大規模工事の経験を積むと年収が上がりやすい

ゼネコンの施工管理は年収が高い傾向にあります。

施工管理で手に職をつけて、たくさん稼ぎたい方はゼネコンに就職してみましょう。

「ゼネコン以外の就職先も検討したい」という方は、私たち「ワット・コンサルティング」の求人も参考にしてみてください。

新人研修は業界トップクラスの60日間なので、施工管理の知識がない文系出身者の方でも、スムーズに施工管理のキャリアをスタートできます。

あなたの就職活動の参考になればうれしいです!

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