どの辺がすごいの?
すごい資格ならチャレンジしてみようかなぁ…
こういった疑問に答える記事です。
この記事でわかることは下記のとおり。
- 一級建築施工管理技士のすごいところがわかる
- 一級建築施工管理技士を取得するコツがわかる
- 一級建築施工管理技士と併せて取得しておきたい資格がわかる
私たちワット・コンサルティングは、施工管理の転職サポートを行う会社です。
結論、一級建築施工管理技士はすごい資格です。
一級建築施工管理技士とは、建築分野の施工管理の国家資格。
建築系の施工管理でキャリアアップしたいなら、ぜひとも取得しておきたいところです。
年収アップにも有益なので、稼ぎたい人は最後まで読んでみてください!
目次
一級建築施工管理技士のすごいところ4選【メリットや価値が大きい資格】
結論、一級建築施工管理技士のすごいところは、下記の4つです。
- できることが増える
- 転職先の選択肢が増える
- 年収アップしやすい
- 試験の難易度が高い
メリットや価値が大きい資格です。
1つずつ解説しますね。
①できることが増える
一級建築施工管理技士を取得すると、できることが増えます。
1級・2級・無資格の違いは下記のとおり。
※スマホを横にすると見やすいです。
監理技術者 | 主任技術者 | 経営事項審査の点数 | |
1級 | ◯ | ◯ | 5点 |
2級 | × | ◯ | 2点 |
無資格 | × | ◯ | – |
監理技術者と主任技術者の違いは下記のとおりです。
- 監理技術者:特定建設業(下請に出す工事の総額が4500万円以上、建築一式工事の総額が7000万円以上の工事)と一般建設業(特定建設業未満の工事)の現場を担当できる
- 主任技術者:一般建設業(特定建設業未満の工事)の現場を担当できる
簡単にいうと、監理技術者(1級)は大規模な工事を請け負えます。
また「経営事項審査」とは、公共工事を受注するときの評価ポイントのこと。
点数が高いと、公共工事を請け負える確率が上がります。
※詳しくは、施工管理技士の資格の種類や試験の難易度【各試験の難易度順も解説】も参考にどうぞ。
結論、一級建築施工管理技士はできることが多いため「すごい!」といわれることがあります。
②転職先の選択肢が増える
監理技術者で大規模な工事を請け負えたり、経営事項審査の加点で公共工事を受注しやすくなるため、一級建築施工管理技士をほしがる企業は多いです。
わかりやすくいうと、一級建築施工管理技士が多いほど売上が上がるから。
転職サイトで一級建築施工管理技士の求人を調べると、大手を含む多数の求人がヒットします。
当然ながら、二級建築施工管理技士の求人でも採用されやすいので、転職先の選択肢は多いです。
中には、一級建築施工管理技士を取得して大手に転職する人もおり「すごいね!」といわれることがあります。
③年収アップしやすい
一級建築施工管理技士は年収アップしやすいです。
理由は下記の3つ。
- 昇進しやすいから
- 資格手当がつくことがあるから
- 大手に転職できる可能性があるから
一級建築施工管理技士を取得したことで、昇進する会社もあります。
昇進と同時に昇給して、年収アップするイメージ。
また、資格手当がつく会社も多いです。
会社によりますが、一級建築施工管理技士の資格手当の相場は1~4万円/月くらい。
そして前述のとおり、大手に転職できる可能性が上がります。
大手は平均年収が高いため、年収アップしやすいです。
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、建設業の企業規模別(従業員数別)の平均年収は下記のとおり。
企業規模 | 平均年収 |
大企業(1000人以上) | 732万円 |
中企業(100~999人) | 589万円 |
小企業(10~99人) | 461万円 |
※厚生労働省「賃金構造基本統計調査」のデータで千の位を四捨五入した数値
この辺は、施工管理技士の平均年収は500万円くらい【試験に合格する3つのコツ】も参考にどうぞ。
スーパーゼネコンだと、年収1000万円を超える人もいます。
一級建築施工管理技士を取得すると、ゼネコンに転職できる可能性もあるので、たくさん稼ぎたい人は挑戦してみてください。
年収1000万円の現場監督9つの条件【年収アップする3つのコツ】も参考にどうぞ。
高年収になり「すごいね!」といわれることもあります。
④試験の難易度が高い
一級建築施工管理技士は難しい試験なので、合格すると「すごい!」と言われることがあります。
令和に入ってからの合格率の推移は下記のとおり。
※スマホを横にすると見やすいです。
第一次検定 | 第二次検定 | 第一次×第二次の合格率 | |
令和元年 | 42.7% | 46.5% | 19.9% |
令和2年 | 51.1% | 40.7% | 20.8% |
令和3年 | 36% | 52.4% | 18.9% |
参考:総合資格学院「一級建築施工管理技士 試験の合格率」
第一次×第二次の合格率が20%を切る年もあるため、なかなか難しい試験です。
上記でも触れていますが、試験は「第一次検定」と「第二次検定」の2段階です。
- 第一次検定:マークシート
- 第二次検定:マークシートと記述式
第一次検定は出題範囲が広いため難しいです。
試験科目と出題形式は下記のとおり。
- 建築学等:四肢択一式
- 施工管理法(知識):四肢択一式
- 施工管理法(能力):五肢択一式
- 法規:四肢択一式
施工管理法(能力)だけ五択のため、迷いやすいです。
第二次検定は、あなたの施工管理経験を書く「経験記述」が難関。
独特の書き方があるため、しっかり練習しておく必要があります。
技士補が誕生したので一級建築施工管理技士になりやすくなった
難易度が高い一級建築施工管理技士ですが、令和3年度から「技士補」という資格が新設されたため合格しやすくなりました。
以前は第一次検定に合格したら、翌年までに第二次検定に合格しないと、また第一次検定から受け直しでした。
ですが、現在は第一次検定に合格したら「技士補」という資格が付与され、ずっと第一次検定が免除されます。
出典:国土交通省「技術検定制度の見直しについて」
これにより、施工管理技士に合格しやすくなりました。
技士補については、技士補はいつから?【答え:2021年から!どんな資格かも解説】にまとめてます。
一級建築施工管理技士を取得するコツ
でも、試験に合格できるか不安だなぁ…
もし一級建築施工管理技士に挑戦するなら、さっそく勉強を始めましょう。
早く勉強を始めるほど、合格率が上がるから。
勉強のコツは下記のとおりです。
- 過去問を中心に勉強する
- 遅くとも12月には勉強を始める
- まずは第一次検定の勉強に集中する
- テキストや過去問集は何冊も買わない
- 勉強しながら捨てる科目を絞っていく
- 第二次検定の経験記述の文章は、先にパターンを作っておく
詳しい勉強方法は下記の記事にまとめたので、参考にどうぞ。
一級建築施工管理技士の勉強におすすめのアプリ
ちなみに、一級建築施工管理技士はアプリでも学べます。
詳しくは、【無料あり】施工管理技士の勉強におすすめのアプリ【合格の7つのコツ】を参考にどうぞ。
一級建築施工管理技士と併せて取得したい資格は一級建築士【違いも解説】
しいて言えば「一級建築士」がおすすめです。
違いは下記のとおり。
- 一級建築士:設計の資格
- 一級建築施工管理技士:現場監督の資格
そして、一級建築士がおすすめの理由は下記の2つです。
- 年収アップしやすいから
- 業務知識が広がって仕事をしやすいから
一級建築士もあれば、資格手当が追加されるため年収アップしやすいです。
また、下記のように業務知識が広がり、仕事をしやすくなります。
- 設計者の意図を理解できる
- 設計内容を理解して工事できる
この辺の詳細は、一級建築士と一級建築施工管理技士は両方とった方がいい【勉強のコツ】にまとめてます。
まとめ:一級建築施工管理技士はすごい価値があるので取得しよう
最後にもう一度、一級建築施工管理技士がすごいといわれる4つの理由をまとめておきます。
- できることが増える
- 転職先の選択肢が増える
- 年収アップしやすい
- 試験の難易度が高い
もし試験に挑戦するなら、さっそく勉強を始めましょう。
下記の記事が勉強の参考になると思います。
あなたのキャリアアップの参考になればうれしいです!