どういう資格をもってると就職に有利なんだろう?
なんか勉強しといた方がいいことってある?
こういった疑問に答える記事です。
本記事でわかることは下記のとおり。
- 大工に資格はいらないとわかる
- いずれ取得しておいた方が良い資格がわかる
- 大工になるために、今できることがわかる
大工に有効な資格を解説します。
これから大工になろうか考えてる人の参考になればうれしいです。
また、今からできることも解説するので、就職の参考にしてみてください。
目次
大工に資格はいらない【未経験×無資格でOK】
結論、大工に資格は必要ありません。
- 未経験
- 無資格
- 学歴関係なし
で就職できるからです。
大工は修行の世界なので資格はいらない
大工は資格を必要とする仕事というよりは、職人の仕事です。
最初は修行から始まり、修行しながらスキルを身につけていくイメージですね。
先輩や親方にしごかれながら成長するので、資格がなくても始められるんです。
「資格を取るよりも、早く仕事を覚えろ」が現実って感じですね。
結論、大工になるのに、資格を気にする必要はありません。
大工がいずれ取得した方がいい資格一覧【種類別に難易度も紹介】
大工になるの資格は不要ですが、キャリアアップしていく中で資格は取得しましょう。
いずれ取得した方が良い資格は、下記の5つです。
- 建築大工技能士
- 木造建築物の組立て等作業主任者
- 木造建築士
- 二級建築士
- 建築施工管理技士
今後のために、1つずつ紹介しますね。
①建築大工技能士
難易度 | ★★★☆☆ |
合格率 | 16~30%くらい(都道府県で違う) |
取得するメリット | 就職・転職が有利 |
勉強時間 | 約60時間(約2ヶ月) |
建築大工技能士は「大工のスキルを証明する資格」であり、国家資格です。
大工のスキルを客観的に図るための資格で、これがあると就職・転職が有利になります。
近年は、建築大工技能士の資格保有者しか採用しない会社もあるくらいです。
なぜなら、依頼主から信頼されて、仕事をもらいやすいから。
また、1級は大工工事の専任技術者や主任技術者になれます。
簡単にいうと、法律的に現場に配置しないといけない人材です。
専任技術者・主任技術者がいないと、そもそも会社は工事を受注できないので、1級を取得すると転職がかなり有利です。
結論、いずれは取得しておいた方が良いかと思います。
1~3級があり、1級が最上位資格です。
試験には学科試験と実技試験があります。
テキストと過去問集で勉強するイメージですね。
②木造建築物の組立て等作業主任者
難易度 | ★☆☆☆☆ |
取得するメリット | 軒の高さ5m以上の木造建築で監督・指導ができる |
勉強時間 | 13時間(2日間の講習後に1時間の試験) |
「組立て等作業主任者」は、事故を防止するために必要な資格者です。
工務店などで必ず必要な資格なので、もっていると重宝されます。
ただし、実務経験が必要なので、最初は必要ありません。
③木造建築士
難易度 | ★★★☆☆ |
合格率 | 30~40%くらい |
取得するメリット | 設計ができる就職・転職が有利 |
勉強時間 | 150時間(約3ヶ月) |
木造建築士があると、木造建築の設計と現場監理の仕事ができます。
「現場監理」とは、実際の建築物が図面に沿って建てられてるかチェックする仕事です。
また、現場の専任技術者・主任技術者になることができるので、転職がかなり有利になりますね。
前述のとおり、会社は専任技術者・主任技術者がいないと工事を請け負えないので、かなり重宝される人材になれます。
木造建築士の詳細は、木造建築士の受験資格【過去問や合格率からみる難易度も解説】にまとめたので、興味あればどうぞ。
③二級建築士
難易度 | ★★★★☆ |
合格率 | 25%くらい |
取得するメリット | 設計ができる就職・転職が有利 |
勉強時間 | 約230時間(約5ヶ月) |
二級建築士があると、一定基準までの木造+木造以外の建築の設計と現場監理の仕事ができます。
木造建築士は木造だけですが、二級建築士は木造以外も可能ということです。
つまり、木造建築士は木造を扱う会社にしか転職できませんが、二級建築士があれば鉄骨造や鉄筋コンクリート造の建物を取り扱う会社に転職が可能です。
結論、二級建築士の方がキャリアの広がりがあるので、けっこうおすすめ。
木造建築士より難しいですが、どうせ勉強するなら二級建築士を取得しちゃった方が良いと思います。
もちろん、現場の専任技術者・主任技術者になることができるので、これも転職が有利。
前述のとおり、会社は専任技術者・主任技術者がいないと工事を請け負えないので重宝されます。
二級建築士の詳細は、二級建築士の難易度!合格率や受験資格から分析してみたにまとめたので、興味あればどうぞ。
⑤建築施工管理技士
難易度 | ★★★★☆ |
合格率 | 1級・2級ともに30~40%くらい |
取得するメリット | 現場監督になれる転職が有利
年収が上がる |
勉強時間 | 約250時間(6~8ヶ月) |
「建築施工管理技士」とは、簡単にいうと「建築現場の現場監督」のことです。
- 工事監理
- スケジュール調整
- 資材の発注
など、多くの業務を行います。
参考:施工管理(現場監督)の13の仕事内容【あなたに向いてるかも診断】
建築施工管理技士になる大きなメリットは、年収が上がること。
建築施工管理技士になると、下記のような「会社に絶対必要な人材」になれるからです。
- 専任技術者
- 主任技術者
- 監理技術者(1級のみ)
会社側は、建築施工管理技士の人数が多いほど仕事を請け負えるので、儲かります。
なので、建築施工管理技士を取得すると、下記のような感じで年収が上がりやすいです。
- 資格手当をもらえる
- 給料が上がる
- ボーナスが増える
参考:施工管理(現場監督)の平均年収や給料を徹底分析【資格で収入アップ】
もちろん転職も有利になるので、いずれ取得したいところです。
ただし、建築施工管理技士の受験資格には必要な実務経験があり、未経験者では受験できません。
受験資格も含めた詳細は、下記の2記事にまとめています。
大工になるために今からできること
で、今から何をすればいいの?
結論、就職先の情報を集めましょう。
なぜなら、未経験・無資格で始められる大工なので、最初にやることは就活くらいしかないからです。
就職前に技術を磨く必要はない
なぜなら、変なクセがつくから。
早くスキルを身につけたい気持ちはわかりますが、就職する会社によって必要な技術が違うこともあるので、練習は就職してからでOK。
というか、最初は雑用ばかりなので、技術を披露する場もありません。
結論、就職先の会社にすべて身を任せましょう。
修行していく中で、技術を身につければ十分です。
大工の就職先を探す方法
結論、下記のような方法があります。
- 求人情報誌
- ハローワーク
- 学校に貼り出される求人(高校生のみ)
普通に就職先の候補は見つかるので、まずは求人情報を集めましょう。
就職活動方法については、大工の平均年収は415万円【向いてる人の7つの特徴や年収アップ方法】が参考になると思います。
まとめ【大工になるのに資格は必要なし】
結論、大工になるのに資格は必要ありません。
まずは、見習いを募集している会社に就職して、仕事を覚えていきましょう。
大工の経験を積んでから、いずれ取得したい資格は下記の5つです。
- 建築大工技能士
- 木造建築物の組立て等作業主任者
- 木造建築士
- 二級建築士
- 建築施工管理技士
詳しくは下記の記事にもまとめてるので、参考にどうぞ。
とりあえずは、就職活動を始めましょう。
求人情報を集めて、あなたの就職したい会社を絞ればOKです。
あなたが大工になって、立派に活躍するのを楽しみにしています!