どうやって勉強すればいいの?
CADを勉強しておくと、どんなメリットがあるの?
こういった疑問に答える記事です。
この記事でわかること
- 施工管理もCADを勉強した方がいい
- 施工管理がよく使うCADソフト
- 施工管理がCADを勉強する方法
- 施工管理がCADを勉強するメリット
私たち「ワット・コンサルティング」は、施工管理の技術者派遣の会社です。
未経験から施工管理に転職したい人を募集しています。
結論、施工管理は業務でCADを使うので、勉強しておくのがおすすめです。
この記事では、施工管理の人がCADを勉強する方法や、CADができるようになるメリットも解説します。
キャリアアップには避けて通れないスキルなので、少しずつ身につけていきましょう。
参考記事
ちなみに、施工管理の仕事内容の全体像については、施工管理(現場監督)の13の仕事内容をわかりやすく解説にまとめています。
この記事の監修者
施工管理の技術者派遣を行う会社。これまで1500名以上の未経験者を施工管理として育成した実績あり。
- 労働者派遣事業許可番号 派13-304593
- 有料職業紹介事業許可番号 13- ユ-304267
- 特定建設業 東京都知事許可 (特-1) 第150734号
目次
施工管理もCADを勉強した方がいい
くりかえしですが、施工管理の人もCADを勉強しましょう。
CADを勉強した方がいい理由は以下のとおりです。
施工管理がCADを勉強した方がいい理由
- 設計図を施工図に書き換える必要があるから
- データをオンライン上でやりとりするから
- 設計図を読み解けるようになるから
- 資材や建材の勉強になるから
詳しく解説していきます。
設計図を施工図に書き換える必要がある
建築士や設計者から送られてくる設計図は、以下の目的で作られているため、そのままでは工事に使えません。
建築士や設計者から送られてくる設計図の目的
- 建築基準法を満たしていることを証明するため
- お客様にプレゼンするため
- 行政に提出するため
つまり、工事用の図面になっていないのです。
そのため、設計図を施工図(工事用の図面)に書き換えることが必要であり、それが施工管理の仕事でもあります。
設計図→施工図の書き換えにCADを使うため、CADはできた方が良いでしょう。
データをオンライン上でやり取りするのでCADは勉強した方がいい
CADのデータをオンライン上でやり取りすることもあるため、CADの操作に慣れておいた方が良いです。
CADでデータを共有すれば、複数人で修正・共有できます。
最近は、クラウド上でCADデータを共有できる施工管理アプリも増えてます。
参考:【無料あり】施工管理におすすめアプリ9選【比較表あり、厳選した】
CADを使えないと仕事をしにくいので、CADスキルは必要です。
設計図→施工図に書き換えるには両方の知識が必要
もちろん、設計図→施工図に書き換えるということは、設計図と施工図の両方の知識が必要です。
工事用の施工図には、以下のような項目も記載していきます。
施工図に記載する内容
- 工事に必要な資材
- 重機やトラックの配置
- 工事の手順
現場の職人さんたちが工事をしやすくするためにも、工事用の図面(施工図)に書き換える必要があります。
CADを勉強することで設計図を読み解ける
CADの勉強をすることで、設計図を読み解く力も身につきます。
設計図を読み解けると、以下のメリットがあります。
設計図を読み解けるメリット
- 図面を使って打ち合わせができる
- お客様に図面の説明ができる
いずれも業務を円滑に進めるために必要です。
CADの勉強は資材や建材の勉強にもなる
CADを使った図面には、資材や建材も書き込まれています。
そのため、CADの勉強を通して、工事に必要な資材や建材も勉強できるでしょう。
業務に必要な知識が身につくため、CADの勉強がおすすめです。
CAD・設計図・施工図の知識は入社してから勉強すればOK
CADも難しそうだし、設計図を施工図に書き換えるとか大変そう…
未経験者さんは不安になると思いますが、大丈夫です。
最初からCADを使ったり、設計図を施工図に書き換えたりするわけではないためです。
施工管理に転職してすぐは、先輩の仕事を見ながら覚えていきます。
そのため、まずは転職して、仕事をしながらCAD・設計図・施工図の知識を身につけていきましょう。
ちなみに施工管理1年目の仕事内容は、現場監督(施工管理)1年目の新人の仕事内容11選|放置される理由にまとめてます。
施工管理がよく使うCADソフト
参考までに、施工管理がよく使うCADソフトも紹介しておきます。
施工管理がよく使うCADソフト
- AutoCAD
- Jw_cad
- CADWe’ll Tfas
1つずつ解説します。
AutoCAD
AutoCADは施工管理の現場でよく使われているCADソフトです。
多くの企業で使われているため、データを共有しやすいのもメリットでしょう。
建築士や設計者からAutoCADで図面をもらうこともあるため、勉強しておくのがおすすめです。
Jw_cad
Jw_cadは、無料で入手できる高機能な2次元汎用CADソフトです。
特に建築設計に役立つ機能が充実しており、建築汎用CADとして使用されることが多いです。
Jw_cadはWindowsに対応しており、初心者でも使いやすいため、無料版から触れてみると良いでしょう。
CADWe’ll Tfas
CADWe’ll Tfasは、建築設備設計に特化した3DのCADソフトです。
直感的な操作性と表現力の高い図面作成機能が特徴といえるでしょう。
電気や配管などの施工管理に転職する人におすすめです。
施工管理の人がCADを勉強する方法【無料ソフトあり】
実際にCADソフトに触れてみると良いでしょう。
「AutoCAD」と「Jw_cad」は特によく使われているため、おすすめです。
Jw_cadだと無料ソフトがあるので「まず触れてみたい」という人は無料ソフトをインストールしてみてください。
CADには二次元(2DCAD)と三次元(3DCAD)があり、最初は2DCADから勉強する人が多いです。
慣れてきたら3DCADを勉強しても良いでしょう。
3DCADは「FreeCAD」が無料です
資格の勉強もおすすめ
勉強するなら、CAD系の資格の勉強をするのもおすすめです。
CADの基礎が身につき、資格も取得できるからです。
具体的には、以下のCAD系資格が良いでしょう。
おすすめのCAD資格
- CAD利用技術者試験
- 建築CAD検定試験(建築系の方のみ)
CAD系資格については、CADオペレーター向けの7つの資格【結論:資格がなくても働ける】でまとめてるので、参考にしてみてください。
【ちなみに】研修でCADを学べる会社もある
会社によっては、研修でCADを教えてくれます。
施工管理に転職を考えているのであれば、新人研修でCADを学ぶと効率的でしょう。
研修がしっかりしている会社に転職すると、基礎を学んでから働けるメリットがあります。
未経験から施工管理に転職して失敗を防ぐコツは、未経験でも施工管理に転職できる!転職に失敗しない9ステップにまとめています。
ワット・コンサルティングでも施工管理の未経験者さんを募集中
冒頭でもふれましたが、私たち「ワット・コンサルティング」も、未経験から施工管理に転職したい人を募集しています。
業界トップクラスの60日間の新人研修があり、CADも学習可能です。
しっかりと基礎を勉強してから働きたい。
という方に合っています。
他にもワット・コンサルティングには、以下の強みがあります。
ワット・コンサルティングの強み
- 定着率83.2%(業界平均は約70%)
- 未経験者の採用率80%
- 累計1500名の未経験者を育成
- 優良派遣事業者に認定されている
- 社会保険完備+資格取得奨励金あり
転職先の候補に入れてみてください。
施工管理がCADを勉強するメリット
施工管理の人がCADを勉強するメリットもまとめておきます。
施工管理がCADを勉強するメリット
- 施工管理技士の取得に役立つ
- 施工管理技士と建築士を取得するとキャリアアップできる
- 年収アップしやすくなる
こちらも1つずつ紹介します。
施工管理技士の取得に役立つ
CADを勉強しておくと、施工管理技士の試験に合格しやすくなります。
施工管理技士試験は、設計の知識も必要だからです。
ポイント
「施工管理技士」とは、施工管理のスキルを証明する国家資格です。
現場の責任者になれるため、多くの企業から需要があります。
ちなみに、施工管理技士を受験するには実務経験が必要なので、未経験者さんは現段階では取得を考えなくても大丈夫です。
まずは転職して、実務経験を積んでいきましょう。
将来のために施工管理技士を知っておきたい。
という人は、施工管理技士試験の難易度や資格の種類!各試験の難しい順も解説に詳しくまとめているので、参考にしてみてください。
施工管理技士と建築士を取得するとキャリアアップできる
建築系の施工管理に進む人は、いずれ建築施工管理技士と建築士を両方取得するのがおすすめです。
設計図と施工図、両方の理解が深まるからです。
「建築士の意図」を設計図から読み取れるようになり、以下のメリットがあります。
メリット
- 工事の後戻りを防げる
- 建築士のイメージを形にできて、顧客満足度が高まる
事実、大手ゼネコンでは「建築施工管理技士+建築士」をもつ人材を募集していることが多いです。
CADは建築士の受験にも必須スキルなので、早いうちから勉強しておいて損はありません。
詳しくは、一級建築士と一級建築施工管理技士は両方とった方がいい【勉強のコツ】にまとめてます。
年収アップしやすくなる
CADスキルもある施工管理の人は、年収が上がりやすいです。
図面を任せられるだけでなく、お客様に図面を使った説明もできるため、重宝されるでしょう。
結果、転職が有利になり、転職を機に年収アップするケースもあります。
施工管理で年収アップしていきたい方は、CADを勉強するのがおすすめです。
【参考】施工管理とCADオペレーターの違い
ちなみに「施工管理」と「CADオペレーター」って、何が違うの?
違いは以下のとおりです。
施工管理とCADオペレーターの違い
- 施工管理:工事現場を管理する仕事
- CADオペレーター:CADを使って建築士や設計者を補佐する仕事
2つの仕事については以下の記事にまとめているので、参考にしてみてください。
まとめ|施工管理もCADを勉強した方がいい
最後にもう一度、施工管理の人がCADを勉強した方がいい理由をまとめておきます。
施工管理がCADを勉強した方がいい理由
- 設計図を施工図に書き換える必要があるから
- データをネット上でやりとりするから
- 設計図を読み解けるようになるから
- 資材や建材の勉強になるから
未経験で施工管理に転職を考えてる人は、まず転職してもOKです。
前述のとおり、CADスキルは新人研修で学べるからです。
未経験から施工管理に転職するときは、研修制度で会社を選びましょう。
くりかえしですが、私たちワット・コンサルティングも未経験から施工管理に転職したい人を募集しています。
業界トップクラスの60日間の新人研修があり、CADも学べます。
転職先の候補の1つとして、情報収集に活用してみてください。
あなたの転職やキャリアの参考になればうれしいです!