施工管理(現場監督)は人手不足が当たり前の3つの理由|働きやすい会社の見つけ方

施工管理が人手不足の3つの理由【ホワイト企業は離職率が高くない】
考える男性
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施工管理は人手不足なの?

求人サイト見ると未経験の求人が多いし、ググるとたしかに人手不足みたいだし。

人手不足なら採用されやすそうだし、転職を考えてるんだよね。

今よりもっと稼げる仕事したいし、手に職もつけて安定して稼ぎたい。

でも、人手不足ってことは人気がなかったり、離職率が高いってことだよね…

自分にできるか不安だなぁ…

こういった疑問や不安に応える記事です。

この記事の内容は下記の通り。

  • 施工管理が人手不足が当たり前の3つの理由
  • 建設業界の人手不足を解消するために国土交通省も動いてます
  • 施工管理は不人気で人が辞める仕事なのか|会社による
  • 施工管理は今後も仕事が安定している
  • 未経験から施工管理に転職する志望動機の書き方

私たちワット・コンサルティングは、施工管理の技術者派遣の会社です。

未経験から施工管理になりたい人を募集しています。

施工管理は人手不足の状態です。

なので、転職しやすくチャンスです。

スキルが身についたり、施工管理技士など資格を取得すれば、年収も大きく上がります。

でも、人手不足ということは、不人気で離職率が高いことを想像しますよね?

それは確かに正解です。

ですが、正確には会社によります。

ブラック企業だと離職率は高いですが、建設業界にもホワイト企業はあります。

ホワイト企業で働けば離職率は低いので、会社選びが重要です。

未経験から施工管理への転職を考えていて、今回の転職に失敗したくない人は最後まで見てみてください!

この記事の監修者

株式会社ワット・コンサルティング

施工管理の技術者派遣を行う会社。これまで1500名以上の未経験者を施工管理として育成した実績あり。

  • 労働者派遣事業許可番号 派13-304593
  • 有料職業紹介事業許可番号 13- ユ-304267
  • 特定建設業 東京都知事許可 (特-1) 第150734号

施工管理(現場監督)は人手不足が当たり前の3つの理由

施工管理が人手不足の3つの理由

施工管理が人手不足の理由は、下記の3つです。

  1. リーマンショックで施工管理の人材が減ったから
  2. ベテラン施工管理が引退して若手不足だから
  3. 若手が退職しているから

あなたも見たと思いますが、求人サイトでは施工管理職の求人が多く出てきますよね。

つまり、それだけ施工管理が足りてないということです。

給料はかなり高いけど、ずっと求人が出ています。

それだけ人が足りていないのです。

令和3年2月の建設業の有効求人倍率は、5.25倍です。

参考:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和6年2月分)について

つまり、1人の求職者に対して、5.25件も求人があるということ。※あくまで建設業全体の数字ですが

どれだけ人手不足なのかがわかりますよね。

では、どうして施工管理が人手不足なのか解説します。

参考記事

ちなみに、施工管理の仕事内容の全体像については、施工管理(現場監督)の13の仕事内容をわかりやすく解説にまとめています。

①リーマンショックで施工管理の人材が減ったから

1つ目の理由は、リーマンショックで人材が減ったからです。

2008年に起きたリーマンショックの影響で、2009年から4年ほど建設業界は冷え込んでいました。

建設業界の仕事が大きく減ったため、建設業界から多くの人材が離れてしまいました。

建設産業の現状と課題

出典:国土交通省「建設産業の現状と課題

2009年(平成21年)は、人材採用も控えたため、建設業界に入ってくる若者も少なかったのです。

建設労働者を取り巻く状況について

出典:厚生労働省「建設労働者を取り巻く状況について

ところが人材が少ないまま、下記などで急に建設業界の需要が高まったため、人材不足になってしまいました。

  • 東日本大震災の復興
  • アベノミクス効果で公共工事が増加
  • 東京オリンピックの工事
  • リニア新幹線建設

簡単にいうと、リーマンショック時に人を採用しなかったツケが回ってきた感じです。

②ベテラン施工管理が引退して若手不足だから

ベテランの施工管理が引退しているため、若手が人手不足になっています。

その分、若い人材が入ってくればいいのですが、残念ながら引退するベテランの方が多いです。

建設産業の現状と課題

出典:国土交通省「建設産業の現状と課題

建設業界のベテランと若手の人口比率は、グラフを見れば一目瞭然。

建設産業の現状と課題

出典:国土交通省「建設産業の現状と課題

ベテランは施工管理技士の資格保有者も多いので痛手です。

施工管理技士を増やすため、2017年(平成29年)には土木施工管理技士の試験が年2回になりましたが、めざましい効果は出ていません。

ベテランが引退していくのが、人手不足に拍車をかけています。

③若手が退職しているから

若手が退職しているのも、人手不足の原因です。

平成23年3月卒の3年目離職率は下記のとおり。

建設労働者を取り巻く状況について

出典:厚生労働省「建設労働者を取り巻く状況について

最終学歴3年目離職率
大卒29.2%
高卒48.5%
平均38.85%

建設業界は、3Kや新3Kといわれており、なかなか若者が定着していません。

  • 3K:きつい、汚い、危険
  • 新3K:きつい、厳しい、帰れない

ベテランが引退して、若手が離職していってるので、人手不足になっています。

ちなみに施工管理の離職率については、施工管理や建設業の離職率は?ブラックな職場を回避する方法も参考になると思います。

建設業界の人手不足を解消するため国土交通省も動いてます

施工管理の人手不足を解消するための働き方改革【国も動いてます】

国も、施工管理の人手不足を黙って見ているわけではありません。

建設業界の働き方改革を進めて、若手の獲得や人材に流出を対策しています。

国土交通省が「建設業働き方改革加速化プログラム」などを進めています。

建設業界で進んでいる働き方改革は、下記のとおり。

  • 週休2日制の導入
  • 残業時間の上限を設ける
  • 社会保険の加入率アップ
  • 工期は発注者にも理解を求める
  • 建設のIT化

結論、今より働きやすくなると予測されるので、下記のようなきつい状況は減っていくと予測されます。

  • ブラック
  • 激務
  • 長時間労働
  • 休みが少ない

カンタンに内容を解説します。

週休2日制の導入

建設業界は、いまだに週休1日制の会社があります。

ですが、これが人手不足を招いているとして、週休2日制に変わってきています。

他の業界は週休2日制が当たり前なので、合わせないと若者を採用できません。

ただし、週休2日制の導入にはがあります。

日当で働く建設労働者さんたちの、収入が減ってしまうことです。

週休2日制になると、月の稼働日が4~5日減ってしまい、給料は約15%下落します。

この問題をどう乗り越えるかが、焦点になりそうです。

週休2日の導入については、建設業界の週休2日制は2024年から実施予定【ただし義務化ではない】を参考にどうぞ。

残業時間の上限を設ける

建設業界には36協定がありません。

36協定とは労働基準法36条のことで、労働者の就業時間を定めた取り決めです。

36協定では時間外労働(残業時間)の上限を、下記のように定めています。

  • 1ヶ月:45時間以内
  • 1年間:360時間以内

ですが、建設業界には残業時間の上限がない会社があります。

しかし、ワークライフバランスが重視される中で、36協定もないと人材が増えません。

一般社団法人日本建設業連合会では、2024年までに段階的に残業時間の上限を設ける動きを進めています。

月の残業時間の上限は45時間・年間360時間とします。

さらに上限を上回る場合でも、年間720時間を上限とするそうです。

2024年までに残業時間の上限が設けられると、他の業界と同じくらいの残業時間になるでしょう。

建設業界の残業については、2024年に建設業でも36協定が適用され残業規制【給料は減るのか】にまとめてます。

社会保険の加入率アップ

建設業界の中には、いまだに社会保険未加入の会社があります。

ですが、これも人手不足の原因なので、解消されている途中です。

建設業働き方改革加速化プログラム

出典:国土交通省「建設業働き方改革加速化プログラム

社保未加入業者は、公共工事を受注できないなどのペナルティを設けます。

工期は発注者にも理解を求める

施工管理の人手不足の原因が、忙しすぎることです。

そして、忙しい理由の1つが、工事期間が短すぎること。

時間がない中で完成させなければいけないので、どうしても忙しくなります。

それを解消するために、建設業界全体で工事発注者にも工事期間の理解を求めるようです。

発注者側がもう少しゆとりのあるスケジュールで発注できれば、仕事が楽になりますよね。

これは業界全体で協力することと、発注者側の理解、両方が必要です。

詳細は、2024年問題!建設業界の働き方改革12選|無理といわれる理由を参考にどうぞ。

建設のIT化

建設業界はIT化が遅れています。

もしロボットが工事をしてくれれば、下記などが可能になりかなり働きやすくなります。

  • 少ない人員でも工事できる
  • 危険の減少
  • 人件費の削減
  • 24時間工事

理想的には、人が管理をして、ロボットが工事をすることでしょう。

建設業界が3Kではなくなり、女性も働きやすくなります。

国は「i-Constraction」と名をつけて、建設会社の技術開発に協力しています。

建設産業の現状と課題

出典:国土交通省「建設産業の現状と課題

建設業界のIT化については、ICTが建設業界で進んでます【機械の事例やメリットと課題も解説】に詳しくまとめてます。

外国人労働者を受け入れている

ちなみに、日本人だけでは足りないということで、外国人労働者の受け入れも始まっています。

建設産業の現状と課題

出典:国土交通省「建設産業の現状と課題

今後は下記のように、今より働きやすい業界になっていくでしょう。

  1. 働き方改革
  2. IT化
  3. 外国人労働者

施工管理は不人気で人が辞める仕事なのか|会社による

施工管理は人気がなくて離職率が高い仕事なのか【結論:会社による】
考える男性
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施工管理が人手不足ってことは、人気がなくて離職率が高いのかな?

と思いますよね。

結論、それは会社によります。

離職率が高い会社もありますし、離職率が低いホワイト企業もあります。

つまり、会社選びが重要ということ。

ホワイト企業を選ぶコツは、下記などがあります。

  1. 定着率が高い会社を選ぶ
  2. IT化を進めている会社を選ぶ
  3. 転職エージェントを活用する
  4. 施工管理の技術者派遣で働く
  5. 公共工事が多い会社を選ぶ
  6. 経営事項審査の点数が高い会社を選ぶ
  7. マンション大規模修繕の施工管理で働く
  8. 可能なら6月・12月から転職活動を始める
  9. 規模の小さい現場がある会社で働く
  10. 地方の会社で働く
  11. 絶対に譲れない条件を先に決めておく
  12. 現場の相談ができる会社を選ぶ
  13. 女性や外国人を採用している会社を選ぶ
  14. 口コミサイトをチェックする
  15. 仕事ができるようになってから会社に交渉する
  16. 施工管理技士を取得して有利に転職活動を進める
  17. 転職候補の会社で働く人に話を聞く

施工管理でホワイトな環境で働く方法は、施工管理で激務なブラックではなくホワイトな環境で働く方法38選を参考にどうぞ。

ホワイトな環境で働く、具体的な方法を解説しています。

未経験者は研修が充実している会社を選ぶ

未経験から施工管理に転職する場合は、研修制度が充実している会社を選びましょう。

研修がしっかりしていないと、未経験から働くのは難しいから。

基礎がわからない状態で現場に出ると、パニックになって辞めてしまうかもしれません。

2ヶ月くらいの研修期間があると良いですね。

給料や福利厚生も大切ですが、すぐ辞めたいためにも、施工管理の場合は研修で会社を選ぶのがコツです。

施工管理の人材派遣で働くのもアリ

できるだけ働きやすい環境を求めるなら、施工管理の人材派遣もおすすめです。

理由は以下のとおり。

理由

  • 研修がしっかりしている
  • 施工管理が未経験でも採用されやすい
  • 派遣の施工管理といっても正社員で働ける
  • 他業界の派遣より時給が高め
  • サービス残業やサービス休日出勤がない
  • 仕事を選べることがある
  • ゼネコン・大手に転職する人もいる
  • 多くの現場を経験できてスキルアップできる

施工管理の技術者派遣のイメージ図

派遣会社は他社に施工管理を派遣するため、しっかりと研修してから働けます。

何も知らない施工管理を派遣するとクレームになるからです。

そのため「しっかりと基礎を学んでから働きたい!」という人に合っています。

ポイント

また、派遣先ときちんと契約していることから、サービス残業もありません。

働きやすい環境を求める未経験者さんには、施工管理の派遣もおすすめです。

施工管理の派遣については、施工管理の派遣で働く14のメリットと6つのデメリット|やめとけと言われる理由に詳しくまとめています。

ワット・コンサルティングは60日の研修ありで定着率83.2%

冒頭でもふれましたが、私たちワット・コンサルティングは、施工管理の技術者派遣の会社です。

未経験から施工管理になりたい人を募集しています。

ワット・コンサルティングの強みは下記の6つ。

  • 定着率83.2%(業界平均は約70%)
  • 未経験者の採用率80%
  • 累計1500名の未経験者を育成
  • 優良派遣事業者に認定されている
  • 社会保険完備+資格取得奨励金あり
  • 60日間の研修で基礎をしっかり学べる(研修期間の長さは業界平均の2倍)

新人研修を重視しているため「しっかりと基礎を学んでから働きたい!」という人に合っていると思います。

就職・転職の情報収集に活用してみてください。

施工管理への転職の失敗を防ぐコツ

さらに、未経験から施工管理への転職に失敗しないコツは以下の9つです。

失敗を防ぐコツ

  1. 新人研修がしっかりしている会社を選ぶ
  2. 未経験者OKの求人情報に絞る
  3. 転勤の有無をチェックする
  4. 給料・休日・福利厚生など条件をチェックする
  5. 資格取得支援など人材育成に力を入れている会社を選ぶ
  6. ブラック求人を避けてホワイト企業を探す
  7. 型に沿って志望動機を作る
  8. 型に沿って自己PRを作る
  9. 面接でよく聞かれる質問の答えを用意しておく

詳しくは、未経験でも施工管理に転職できる!転職に失敗しない9ステップにまとめたので、参考にしてみてください。

施工管理は今後も仕事が安定している

明るい工事現場
考える男性
考える男性
施工管理の仕事って、今後も安定してるの?

結論、今後も施工管理の仕事は安定しているので、安心してください。

下記など、工事はたくさんあります。

  • 大阪万博
  • リニア新幹線
  • リフォーム需要の増加
  • 社会インフラの補修工事
  • ビルやマンションの大規模修繕工事

この辺は、施工管理の将来性は明るい【東京オリンピック後も問題ないかと】に詳しくまとめてます。

施工管理の仕事のメリット

施工管理の仕事のメリットは、下記などがあります。

  • 建設物が完成したときに達成感がある
  • 社会に役立っているのがわかりやすい
  • スキルが上がると年収が上がる
  • お客さんに直接感謝される
  • 今後も仕事が安定している
  • ちょっとモテる

施工管理のやりがい・魅力は、施工管理(現場監督)のやりがいや魅力9選【未経験から始める方法】にまとめたので参考にどうぞ。

未経験から施工管理に転職する志望動機の書き方

未経験から施工管理に転職する志望動機の書き方

施工管理に未経験から転職する場合の、志望動機の書き方も紹介しておきます。

施工管理に興味が出てきても、採用されなきゃ意味ないですからね。

コツは、下記の2つの志望動機を作ること。

  1. 施工管理自体の志望動機
  2. 応募企業の志望動機

応募する企業の志望動機を作るのはもちろんですが、未経験だと「なんで施工管理?」と疑問に思われるからです。

2つの志望動機を作るコツは、施工管理が未経験の人の志望動機の作り方と例文【研修で会社を選ぶ】にまとめたので参考にどうぞ。

履歴書を書きやすくなりますよ。

まとめ|施工管理は人手不足だけどチャンスがある

まとめ【施工管理は人手不足だけどチャンスがある】

この記事をまとめます。

  • 施工管理が人手不足なのには3つの理由がある
  • 施工管理の働き方改革が進んでいるから期待がもてる
  • ブラックかホワイトかは会社によって決まる【会社選びが重要】
  • 今後も施工管理の仕事は安定している
  • 未経験から転職する志望動機の書き方を知っておこう
考える男性
考える男性
施工管理は人手不足なのかな?

でも、人手不足ってことは人気がなかったり、離職率が高いってことだよね。

自分にできるか不安だなぁ…

という人は、会社選びさえ間違えなければ大丈夫です。

もし本気で施工管理に転職したいなら、さっそく転職活動を始めましょう。

行動しないと何も始まらないので。

まずは求人情報の収集から始めてみてください。

くりかえしですが、私たちワット・コンサルティングでも、未経験から施工管理になりたい人を募集しています。

情報収集しながら考えてみてください。

あなたの転職の参考になればうれしいです!

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