「施工管理は休みなし」って本当なの?
興味はあるんだけど、さすがに休みがないのは困る…
こういった不安に答える記事です。
この記事でわかること
- 施工管理は休みなしなのか?|完全週休2日・土日休みは嘘?
- 施工管理が休みにくい5つの理由
- 休みが多い施工管理の求人を見つける5つのコツ
私たち「ワット・コンサルティング」は、施工管理の技術者派遣の会社です。
未経験から施工管理になりたい方を募集しています。
結論、会社によっては施工管理の休みが少ない場合があります。
この記事では、施工管理の休みについて網羅的に解説していきます。
ポイント
やる気をもって仕事をするにしても、ある程度は休みたいですよね?
休みが多い施工管理の求人の見つけ方もわかるので、最後まで読んでみてください。
この記事を読んで、適度に休みながら働ける施工管理の求人を見つけていきましょう。
この記事の監修者
施工管理の技術者派遣を行う会社。これまで1500名以上の未経験者を施工管理として育成した実績あり。
- 労働者派遣事業許可番号 派13-304593
- 有料職業紹介事業許可番号 13- ユ-304267
- 特定建設業 東京都知事許可 (特-1) 第150734号
目次
施工管理は休みなしなのか?|完全週休2日・土日休みは嘘?
結論からいうと、施工管理はきちんと休みがあります。
ただし、休日数は会社によって異なります。
完全週休2日制や4週6休制など導入状況はさまざまです。
また、建設現場では突発的な問題が発生したことで、工期が遅延し休日が少なくなる可能性があります。
休みが少なくなる要因には、以下が挙げられます。
施工管理の休日に影響を与える要因
- 資材の納期遅れ
- 別工事への緊急対応
- 悪天候での作業中止
- 周辺住民のクレーム対応による作業の一時中断
これらの要因によってスケジュールに遅れが生じると、休日を返上して作業することもあります。
ポイント
ただし、突発的な対応に伴う休日出勤は、施工管理に限った話ではありません。
小売業の繁忙期や、製造業の設備トラブル対応など、多くの業界で似たような状況が起こります。
施工管理だけが「極端に休みが少ない職種」というわけではないでしょう。
関連記事:建設業の週休2日は2024年から実施予定【ただし義務化ではない】
4週6休以下の会社はまだ多い
建設業界では施工管理職を含め、4週6休以下の勤務形態が依然として存在します。
以下のとおり、休日数が4週6休以下の会社は全体の約8割を占めています。
一方で、4週7休制以上を採用している会社は全体の約2割であり、まだ少数派といえるでしょう。
「施工管理は休みなし」というわけではありませんが、4週6休以下の会社が多いのは事実です。
ただし、後述しますが、公共工事を多く手がける会社では、4週6休以上の勤務形態を導入する企業が多いです。
詳しくは、公共工事が多い会社を探すをチェックしてみてください。
年間休日は増加傾向にある
施工管理を含む建設業界の年間休日数は、着実に増加しています。
国土交通省の調査によると、建設業における年間出勤日数は平成25年を境に減少傾向となり、特に平成30年には減少幅が顕著です。
この結果から、出勤日数の減少に伴い、年間の休日数が増加していることがわかります。
年次有給休暇の取得は約10日
厚生労働省の調査によると、建設業の年次有給休暇の取得日数は平均で約10日となっています。
全産業の年次有給休暇の平均取得日数は10.9日であり、建設業界はほぼ全産業平均と同水準です。
建設業は多忙なイメージが強いですが、統計データを見ると、他産業と同様に年次有給休暇を取得しやすいことがわかります。
働き方改革が進み休みやすくなっている
施工管理は、働き方改革の推進により以前と比べて休暇を取得しやすい環境が整備されつつあります。
具体的な働き方改革の取り組みは、以下のとおりです。
働き方改革の取り組み
- 週休2日制の導入促進
- 年5日間の年次有給休暇の義務化
- ICT・IoTといったデジタル化の促進による業務効率化
これらの取り組みにより、休日を取得できる環境は着実に改善されています。
働き方改革の詳細については、2024年問題!建設業界で働き方改革が無理といわれる7つの理由にまとめているので、参考にしてみてください。
施工管理が休みにくい5つの理由
施工管理が休めるのはわかったけど、なぜ「施工管理は休みにくい」といわれているの?
以下の理由で「施工管理は休みにくい」といわれることがあります。
「施工管理が休みにくい」といわれる理由
- 工期が短い場合があるから
- 施工管理が不足しているから
- 繁忙期はどうしても忙しいから
- トラブルに対応する必要があるから
- 関連会社の休みが少ないと合わせる必要があるから
1つずつ解説します。
工期が短い場合があるから
施工管理では、十分な工事の期間が確保されず、休みにくい現場もあります。
会社の売上確保や事業継続の観点から、無理な工期であっても契約を受諾する会社もあるからです。
しかし、現在は国土交通省が提唱した建設工事における適正な工期設定等のためのガイドラインによって、極端に短い工期設定の改善が進んでいます。
具体的に、工事の受注者は労働者の週休2日の確保や、長時間労働を前提としない工期設定の契約が求められ、発注者側も適正な工期の設定が義務づけられています。
これらの改善により、施工管理者は計画的な休暇を取得できる環境が整備されていくでしょう。
施工管理が不足しているから
施工管理者の人材が不足していることも、休みにくい理由の1つです。
国土交通省の統計調査によると、建設業の就業者のうち、55歳以上の割合が令和3年で35.5%に達しており、定年退職を迎える世代が多い状況です。
一方で、29歳以下の就業者の割合は平成9年頃から減少を続け、令和3年には12%まで低下しています。
55歳以上の世代が定年退職を迎え、若手の人材不足により1人あたりの業務量が増加したことで「施工管理は休みにくい」といわれることがあります。
繁忙期はどうしても忙しいから
繁忙期は業務量が増えるため、休みにくくなることがあります。
施工管理の主な繁忙期とその理由は、以下のとおりです。
繁忙期の時期 | 繁忙期の理由 |
---|---|
工事開始前 | 各所と打合せて、施工計画を立てる必要があるから |
工事終了後 | 書類作成やまとめる作業があるから |
3月と9月 | 決算対策で国や自治体の公共工事が増えやすいから |
一方で、工事が安定期に入った中間期や、天候不良で現場が稼働していない日は事務作業に時間を充てられるため、休みを調整しやすくなります。
繫忙期は忙しいこともありますが、それ以外の時期は休めることもあります。
なお、施工管理の繁忙期については、現場監督の忙しい時期は工事前後と3月・9月|忙しい会社を避けるコツにまとめているので、参考にしてみてください。
トラブルに対応する必要があるから
施工管理は予期せぬトラブルの対応により、休みが取れない場合があります。
現場で起こりうるトラブルには、以下のケースが挙げられます。
考えられるトラブル事例
- 天候不良による工事の中断
- 突発的な災害復旧への対応
- 近隣住民からのクレーム対応
- 想定外の埋設物の発見
- 資材の納入遅延
これらのトラブルが発生した場合は、休日であっても対応を求められるケースがあります。
工事の遅延を最小限に抑え、予定どおりの工期を確保するためにはトラブル発生時の迅速な対応と的確な判断が不可欠です。
もちろん、始めのうちから迅速な対応や的確な判断ができなくてもOKです。
現場で少しずつ覚えていきましょう。
早く現場で活躍したい人は、研修制度が整った会社への転職がおすすめです。
関連会社の休みが少ないと合わせる必要があるから
施工管理は、関連会社の勤務体系に合わせて働く場合があります。
休みが少ない関連会社に合わせると、自身の休みも少なくなることがあります。
関連会社が稼働している日に自分が休んでいると、緊急の打ち合わせや迅速な情報共有が困難となり、工事の進捗に影響を及ぼす可能性があるからです。
一緒に働く関連会社によっては、休みが少なくなる場合があると思っておきましょう。
休みが多い施工管理の求人を見つける5つのコツ
休みが確保できる施工管理の求人を探すコツはありますか?
結論、以下の方法が挙げられます。
休みが多い施工管理の求人を見つけるコツ
- 完全週休2日制を実施している会社を探す
- 働き方改革を進めている会社を探す
- 公共工事が多い会社を探す
- ITやDXを積極的に導入している会社を探す
- 派遣の施工管理で休みが多い現場に派遣してもらう
休暇を重視した求人を見つけるためにも、参考にしてみてください。
完全週休2日制を実施している会社を探す
完全週休2日制を実施している会社を探してみましょう。
完全週休2日制を実施している会社を探す方法
- 転職エージェントに相談する
- 四季報で福利厚生を確認する
- 口コミサイトを参考にする
- 会社のホームページから直接問い合わせてみる
- 求人サイトで「完全週休2日制」などの条件で検索する
これらの方法を組み合わせて情報収集すると、完全週休2日制の求人を見つけやすくなります。
働き方改革を進めている会社を探す
働き方改革を推進している会社は、休みを重視している可能性が高いためおすすめです。
厚生労働省が運営する働き方改革の特設サイトで、実際に働き方改革を実施している会社が紹介されています。
会社のホームページも確認して自分に合った条件の会社を探してみてください。
働き方改革に積極的な会社を探すと、結果的に休みが多い会社を発見しやすくなるでしょう。
公共工事が多い会社を探す
休みが多い施工管理の求人を見つけるには、公共工事の受注が多い会社を探してみましょう。
以下のとおり、公共工事が多い会社では4週8休制を導入している割合が多いです。
公共工事の発注者は、国や地方自治体です。
働き方改革を推進している国や地方自治体であるからこそ、4週8休となるスケジュールで工事を発注するため、施工管理の休みが多くなっています。
具体的に、どうやって公共工事が多い会社を探せばいいの?
会社のホームページの施工実績を確認してみてください。
多くの建設会社では「施工実績」が掲載されており、工事の種類や規模を確認できます。
例えば、以下の工事実績は公共工事である可能性が高いです。
代表的な公共工事の種類
- 砂防ダム工事
- トンネル工事
- 橋りょうの工事
- 高速道路関係の工事
- 学校や病院といった公共施設の工事
公共工事の実績が豊富な企業であれば、休みが多い可能性があります。
ITやDXを積極的に導入している会社を探す
施工管理の休みが多い会社を見つけるには、ITやDXを積極的に推進している会社を探すと良いでしょう。
ITやDXの活用で従来は人手に依存していた業務の自動化が進み、業務時間の短縮につながるため、結果的に休みを確保しやすくなります。
具体的なDXの取り組みには、以下が挙げられます。
ITやDXの活用例
- VRを用いた施工シミュレーション
- AIを活用した施工計画の自動作成
- 重機の自動運転による作業の効率化
- ドローンによる現場の測量や点検作業
- タブレットを用いた施工管理システム
これらの技術を導入しているかどうかは、会社のホームページで確認できます。
特に、企業の技術開発方針、ニュースリリースなどで詳しく紹介されていることが多いです。
派遣の施工管理で休みが多い現場に派遣してもらう
休みが多い会社を見つけられない場合は、派遣の施工管理に転職して、休みが多い現場に派遣してもらうのがおすすめです。
派遣会社は完全週休2日の会社や、働き方改革を進めている会社などと取引があり、派遣してもらえる可能性があります。
もちろん、休みが多い現場に派遣されるかはそのときにもよりますが、休みが多い働き方ができる可能性があるでしょう。
え〜…派遣…?
でも、正社員の施工管理がいいんだけど…
と思うかもしれませんが、安心してください。
「派遣」といっても正社員で採用されるため、雇用は安定しています。
派遣会社の正社員として採用されて、他社の現場で働くイメージです。
派遣の施工管理については、施工管理の派遣で働く19のメリットと14のデメリット|やめとけと言われる理由に詳しくまとめています。
ワット・コンサルティングは施工管理の派遣会社
冒頭でもふれましたが、私たちワット・コンサルティングは、施工管理の技術者派遣の会社です。
未経験から施工管理・現場監督になりたい方を募集しています。
ワット・コンサルティングは「優良派遣事業者」に認定されています。
全国に4万社以上あるといわれている派遣会社の中で、優良派遣事業者に認定されているのは、わずか140社程度です。
優良派遣事業者とは
法令を遵守しているだけでなく、派遣社員のキャリア形成支援やより良い労働環境の確保、派遣先でのトラブル予防など、派遣社員と派遣先の双方に安心できるサービス基準を満たした派遣事業者が「優良派遣事業者」として認定されます。
さらに、ワット・コンサルティングでは、業界トップクラスの「60日間の新人研修」を実施しているため、
基礎をしっかり勉強してから働きたい。
という方に合っています。
他にも、ワット・コンサルティングには以下の強みがあります。
ワット・コンサルティングの強み
- 定着率83.2%(業界平均は約70%)
- 未経験者の採用率80%
- 累計1500名の未経験者を育成
- 優良派遣事業者に認定されている
- 社会保険完備+資格取得奨励金あり
転職先の候補に加えてみてください。
施工管理の休みについてよくある質問
最後に、施工管理の休みについてよくある質問に答えていきます。
施工管理の1日のスケジュールは?
一般的な施工管理の1日のスケジュールは、以下のとおりです。
時間 | 仕事内容 |
---|---|
7:00 | 出勤朝礼の準備 |
8:00 | 朝礼 |
8:30 | 工事スタート現場の巡回写真撮影職人さんへの指示 |
12:00 | 昼休憩 |
13:00 | 昼礼打合せ現場の巡回事務作業 |
17:30 | 工事終了事務所で事務作業 |
20:00 | 仕事終了大金 |
ただし、繁忙期や天候不良により現場が中止した場合は、1日のスケジュールが変わることがあります。
関連記事:施工管理(現場監督)の一日の流れや仕事のスケジュール
休みが少なくても施工管理を続ける人の理由は?
施工管理を続ける人には以下の理由が挙げられます。
施工管理を続ける人の理由
- 建設物が完成したときの達成感があるから
- スキルが上がっていくのを実感できるから
- お客様から直接感謝されると嬉しいから
ときには大変なこともありますが、それ以上の達成感や充実感が大きいからこそ、施工管理を続けている人が多いです。
詳しく知りたい方は、施工管理の楽しいところ14選|施工管理を楽しいと思う人の特徴12選にまとめているので、参考にしてみてください。
まとめ|施工管理の休みは増えてきている
施工管理に興味がある方は、さっそく転職活動を始めてみましょう。
休みが多い施工管理の求人を見つけるコツは、以下のとおりです。
休みが多い施工管理の求人を見つけるコツ
- 全週休2日制を実施している会社を探す
- 働き方改革を進めている会社を探す
- 公共工事が多い会社を探す
- ITやDXを積極的に導入している会社を探す
- 派遣の施工管理で休みが多い現場に派遣してもらう
くりかえしですが、私たちワット・コンサルティングは、施工管理の技術者派遣の会社です。
ワット・コンサルティングの強み
- 定着率83.2%(業界平均は約70%)
- 未経験者の採用率80%
- 累計1500名の未経験者を育成
- 優良派遣事業者に認定されている
- 社会保険完備+資格取得奨励金あり
転職活動の参考にしてみてください。