施工管理における品質管理とは|品質管理に必要な9つの能力も解説

施工管理における品質管理とは|品質管理に必要な9つの能力も解説

「施工管理に転職を考えてるけど、仕事内容をイメージしにくい…」

「品質管理という仕事があるみたいだけど、具体的に何をするのかわからない…」

こういった疑問に答える記事です。

この記事でわかること

  • 施工管理の品質管理の仕事内容
  • 品質管理に必要とされる9つの能力
  • 品質管理の業務を覚えるコツ

私たち「ワット・コンサルティング」は、施工管理の技術者派遣の会社です。

未経験から施工管理になりたい方を募集しています。

「施工管理の品質管理」といっても、イメージしにくいですよね?

この記事を読むことで、施工管理の品質管理の全貌がつかめます。

未経験から施工管理に転職を考える方は、仕事内容をよく知るためにも最後まで読んでみてください。

ちなみに、品質管理以外の施工管理の仕事については、施工管理の4大管理や5大管理とは|仕事に必要な9つのスキルも紹介にまとめたので、参考にしてみてください。

この記事の監修者

株式会社ワット・コンサルティング

施工管理の技術者派遣を行う会社。これまで1500名以上の未経験者を施工管理として育成した実績あり。

  • 労働者派遣事業許可番号 派13-304593
  • 有料職業紹介事業許可番号 13- ユ-304267
  • 特定建設業 東京都知事許可 (特-1) 第150734号

施工管理には「工程管理・原価管理・品質管理・安全管理」の4つの柱があります。

その中の品質管理は、建設物や構造物が設計図や仕様書どおりの基準を満たしているか確認する業務です。

品質管理の主な業務内容は、以下のとおりです。

品質管理の業務内容

  • 設計図や仕様書どおりの品質になっているか確認する
  • 各工程での品質試験を実施する
  • 記録用の写真を撮影する

品質管理は、建築物の信頼性を支える上で欠かせない役割を果たしています。

戻し作業を防ぐ

品質管理を適切に行うことで、戻し作業(やり直し作業)を防げます。

例えば戻し作業とは、以下のような場合のことです。

ポイント

コンクリート打設時に鉄筋の配筋状態に不備が見つかると、再施工が必要になります。

そうした場合、完成したものを壊して規格どおりに施工し直さなければいけません。

戻し作業は、工期の遅れやコストの増加などをまねき、工事全体に悪影響を及ぼします。

このような事態を防ぐためには、事前に写真を撮影して記録を残し、設計どおりに施工が行われているか品質のチェックが求められます。

品質管理は、工事の効率を維持し、スケジュールどおりに建物を完成させるための基礎です。

会社の実績になる

徹底した品質管理は、会社の実績向上に直結します。

発注者の期待を超える工事ができたり、手抜き工事をしない会社と評価されたりするためです。

公共工事で不正が発覚すると、一定期間は公共工事を受注できなくなる恐れもあります。

施工管理が品質管理を徹底することで、会社の売上に貢献できます。

施工管理の品質管理の仕事内容

では、施工管理の品質管理の仕事内容を詳しく解説していきます。

施工管理の品質管理の仕事内容

  • 設計図面に沿って工事を進める
  • 写真を撮影して記録する
  • 試験や検査を実施する
  • 完了検査を実施する

設計図面に沿って工事を進める

施工管理の品質管理では、設計図書に基づき、工事が計画どおりに進むよう現場を管理します。

この業務の目的は、建築物が発注者の要求を満たし、設計どおりの品質で完成させることです。

設計図書とは?

施工に必要な設計情報をまとめた資料です。設計図面・仕様書・詳細な構造計算書などが含まれます。

設計図書は、建築物の安全性や機能性を保証するための基準であり、施工管理者はこれを基に作業を進めます。

写真を撮影して記録する

現場の写真を撮影することで、工事が設計図どおりに進められている証拠を残します。

主に、以下の工程の写真を撮影しておきます。

品質管理の写真撮影

  • 資材の荷姿や数量を記録し、発注内容と一致しているか確認する
  • 型枠の設置やコンクリート打設の作業過程を記録する
  • コンクリート打設前に鉄筋が設計どおり配置されているか撮影する
  • 各工程で作業状態を撮影する
  • 不具合や修正箇所を撮影し対応履歴を作成する

撮影時は、設計どおりの寸法や重さを確認するため、メジャーや測りを使用し数字がはっきり写るようにします。

また、被写体全体が見えるように角度や光量を調整し、わかりやすく写真を撮影しましょう。

現場の写真を撮影するコツは、施工管理の写真の撮り方8つの注意点【撮影の便利ツールも紹介する】にまとめたので参考にしてみてください。

試験や検査を実施する

品質基準を確保するために、各工程で試験や検査を実施します。

主な試験や検査の具体的内容は、以下のとおりです。

※スマホを横にすると見やすいです。

試験・検査の種類具体的な内容目的
材料の試験コンクリート強度試験、鉄筋引張試験など材料が設計仕様を満たしているか確認
寸法や形状の検査鉄筋や型枠の配置状況、各部材の寸法確認設計どおりの精度が保たれているか確認
施工過程の検査コンクリート打設時の様子や養生状況を確認工程ごとの施工が適切か判断
外観検査仕上がりの表面状態やひび割れの有無を目視で確認目に見える不具合がないか確認
性能検査防水性や耐久性、気密性などの特定性能を試験建物の特定機能が基準を満たしているか確認

試験や検査を徹底することで、建築物や構造物が設計どおりの品質基準を満たしていることを証明できます。

完了検査を実施する

工事がすべて終了したら、最終的な品質を確認します。

完了検査の主な内容は、以下のとおりです。

完了検査の内容

  • 設計図や仕様書どおりに施工されたか総合的に確認する
  • 仕上がりの外観を目視でチェックし、不具合を確認する
  • 防水性や耐久性など建物の性能を動作テストで確認する

この確認作業では、建物の安全性と機能の水準を精査するとともに、契約内容との整合性を判断します。

施工管理における品質管理に必要とされる9つの能力

続いて、施工管理の品質管理に必要な能力を解説していきます。

品質管理に必要な能力

  • 責任感
  • 分析スキル
  • 課題解決能力
  • マネジメント能力
  • コミュニケーション能力
  • CADスキル
  • 図面を読む力
  • 写真撮影スキル
  • 数学の理解力

未経験から施工管理に転職する場合、最初からこれらの能力をもっていなくても大丈夫です。

まずは施工管理に転職して、1つずつ必要な能力を身につけていきましょう。

念のため1つずつ解説していくので、必要な能力を確認してみてください。

責任感

施工管理の品質管理では、建築物の安全性や機能性を守り、発注者の期待に応える責任感が求められます。

1つのミスが工事全体に影響を与える可能性があるため、仕事に真摯に向き合う姿勢が大切です。

ポイント

仕事において、責任感をもって働いた経験がある方は、施工管理でも活躍できる可能性があります。

例えば「お客様の依頼に対して、責任をもって最後までやり遂げた」などの経験があると良いでしょう。

施工管理の仕事でも仕事に丁寧に取り組むことで、自然に責任感が備わっていきます。

分析スキル

現場で発生する問題の原因を特定し、適切な解決策を導き出す分析スキルも必要です。

施工管理が実施する分析スキルの具体例は以下のとおりです。

品質管理の分析

  • 設計基準に合わない箇所がないか分析する
  • コンクリート強度試験の結果を正確に分析する

分析スキルを磨くには、以下の方法が役立ちます。

分析スキルを磨く方法

  • 日々の現場で問題点を整理する習慣をもつ
  • 工事記録や試験結果を正確に読み取りデータの活用を学ぶ
  • 現場での経験の豊富な人から、問題解決の方法や考え方を吸収する

積極的に業務に取り組むことで、分析スキルが向上していきます。

課題解決能力

品質管理を適切に行うためには、課題解決能力も求められます。

設計と異なる工事が進んでいると発覚した場合、以下のように問題の箇所を解決していく必要があります。

品質上の問題解決の手順

  • 現場の状況を的確に把握する
  • 関係者と協力して解決策を考える
  • 解決策を現場に適用し、効果を確認する

例えば、現場で材料の不良が見つかったとしましょう。

このとき、不良品を交換するだけで終わらせるのではなく、不良品が発生した原因を突き止め、再発防止策を講じる必要があります。

そのためには、材料の保管状況や搬入経路などを確認し、関係者から聞き取りを行うなど、多角的な視点から問題解決していきます。

ポイント

こうした問題解決能力は、すぐに身につかなくても大丈夫です。

現場を積み重ねながら、品質管理に必要な問題解決能力を身につけていきましょう。

マネジメント能力

工事の品質を担保するために、現場全体を動かすマネジメント能力も必要です。

例えば、事前に工事のミスが発生しやすい箇所を特定して、現場作業員さんへ的確に指示を出すことで、失敗を防げるでしょう。

また、工事のミスが発覚した場合は、すみやかに修正できるように指示を出すことも求められます。

ポイント

もちろん、新人のうちからこうしたマネジメント能力を身につけるのは難しいです。

設計図の見方から学び、先輩が現場作業員さんたちにどう指示を出しているかを見ることで、徐々にマネジメント能力が磨かれていきます。

施工管理に求められるマネジメント能力については、施工管理に必要な5つのマネジメントスキル|身につける方法も解説にまとめているので、参考にしてみてください。

コミュニケーション能力

建設現場では、多くの作業員や協力会社が関わるため、円滑なコミュニケーション能力も品質管理に求められます。

例えば、コンクリート打設作業では、温度管理や養生方法について、作業員に具体的な指示を出し、確実に工事を進めていく必要があります。

また、設計事務所や発注者とのやり取りにも、コミュニケーション能力が必要です。

定期的な進捗報告や品質確認で、工事の適合状況を共有していきます。

ポイント

現場でコミュニケーションを重ねることで、品質管理に必要なコミュニケーション能力を身につけていきましょう。

施工管理に必要なコミュニケーション能力については、施工管理が職人さんとうまくコミュニケーションを取る13のコツ!人間関係を良好にに詳しくまとめています。

CADスキル

CAD(Computer-Aided Design)は、図面の作成・修正をサポートするツールで、施工管理の品質管理にも役立ちます。

例えば、配管を予定していた経路に既存の設備が見つかった場合、CADを使って代替ルートを検討し、新たな施工図を作成して対応します。

正確な工事の図面を作って現場作業員と共有すれば、工事のミスも防ぎやすいでしょう。

また、CADを使って工事を記録することで、将来のメンテナンスや改修工事にも役立ちます。

ポイント

ちなみに、CADスキルがなくても未経験から施工管理に転職できます。

新人研修でCADを学べる会社もあるためです。

施工管理に必要なCADスキルについては、施工管理もCADを勉強した方がいい|無料で勉強する方法も解説にまとめたので参考にしてみてください。

図面を読む力

施工管理の品質管理には、図面から必要な情報を読み取る力も求められます。

図面から設計の意図を理解して、工事の精度を高めるためです。

図面を読む力で必要なポイント

  • 寸法や縮尺の正確な理解
  • 各種記号や仕様の把握
  • 平面図と立面図の整合性確認
  • 設備図との干渉チェック など

現場では図面読解力を基に、品質基準に沿って施工を実施し、精度の高い建物を実現します。

作業員への的確な指示も図面読解力があってこそです。

図面を読む力も徐々に覚えていきましょう。

写真撮影スキル

前述のとおり、施工管理は工事の状態を写真に収めていくことで、工事の記録をとっていきます。

そのため、正しい写真撮影スキルが必要です。

工事の進捗や品質を正確に記録することで、トラブルを未然に防ぎ、問題が発生した際も迅速に対応できます。

また、設計図や仕様書に基づいて施工が行われていることを証明する資料としても役立ちます。

施工管理の写真撮影スキルについては、施工管理の写真の撮り方8つの注意点【撮影の便利ツールも紹介する】を参考にしてみてください。

数学の理解力

基礎的な数学の理解力も、施工管理の品質管理に求められます。

建設現場では面積や体積の計算、角度や勾配の調整など、数学的な処理が必要になるためです。

具体例

コンクリート工事では、必要な生コンクリートの量を算出する必要があります。

また、鉄骨工事では、部材の角度や長さを三角関数で計算します。

ただし、高度な数学の知識は必要ありません。

基本的な計算や単位の理解があれば大丈夫です。

ポイント

近年は計算をサポートするソフトやアプリが充実しており、数学が苦手な人でも安心して業務をこなせます。

文系出身者も施工管理者として十分に活躍できます。

現場での経験を積む中でスキルは身につくので、安心して挑戦してみましょう。

関連記事:文系でも施工管理に転職できる6つの理由|ゼネコンに転職できる?

施工管理の品質管理業務を覚える方法

実際に施工管理の品質管理業務を覚えるには、以下のような方法があります。

品質管理業務を覚える方法

  • 新人研修が整っている会社に転職する
  • 作業手順書を読み込む
  • 先輩の施工管理に同行する
  • 施工管理アプリを使う

1つずつ着実に実践して、品質管理の方法を覚えていきましょう。

新人研修が整っている会社に転職する

施工管理の品質管理業務を効率よく学ぶには、新人研修が整っている会社に転職するのがおすすめです。

未経験者でも基礎から学びながら、品質管理のスキルを習得できます。

新人研修のメリット

  • 基礎的な理論から実務に必要な手順まで体系的に学べる
  • 座学だけでなく、実際の現場に出て経験ができる企業もある
  • 経験豊富な先輩社員からの現実的な助言が受けられる

研修内容が充実した企業を選ぶ際は、研修の期間や内容が明確で、現場での実務研修やフォローアップ体制が整っているかを確認しましょう。

新人研修が充実している企業で学ぶことで、施工管理業務を効率よく習得し、自信をもって現場で仕事を進められるようになります。

ワット・コンサルティングの新人研修は業界トップクラス

冒頭でもふれましたが、私たちワット・コンサルティングは、未経験から施工管理になりたい方を募集しています。

業界トップクラスの「60日間の新人研修」を実施しているため、

考える男性
考える男性

品質管理をしっかり勉強してから働きたい。

という方に合っています。

他にも、ワット・コンサルティングには以下の強みがあります。

ワット・コンサルティングの強み

  • 定着率83.2%(業界平均は約70%)
  • 未経験者の採用率80%
  • 累計1500名の未経験者を育成
  • 優良派遣事業者に認定されている
  • 社会保険完備+資格取得奨励金あり

転職先の候補に加えてみてください。

作業手順書を読み込む

作業手順書には、作業の進め方・使用する資材・安全対策・注意点などが詳細に記載されており、品質管理の勉強になります。

作業手順書を読み込むメリット

  • 品質を維持しながら計画どおりに工事できる
  • 現場での問題を早期に発見し、品質トラブルを未然に防げる

手順書を理解することで、現場での作業をスムーズかつ高品質で進められるでしょう。

先輩の施工管理に同行する

品質管理業務を覚えるためには、先輩の施工管理に同行することも有効です。

現場での実務を通じて、先輩がどのように品質を確保しているのか学べます。

ポイント

現場に同行することで、作業手順書に基づく進行方法や、品質チェック、トラブル対応も実際に体験できます。

さらに、その場で「なぜその方法を選んだのか」や「なぜその対応が必要なのか」を質問し答えをもらうことで、実務に役立つ知識が深まるでしょう。

施工管理アプリを使う

近年は品質管理に使用できる施工管理アプリが多くあります。

アプリに沿って作業を進めていくことで、品質管理を学べます。

施工管理アプリのメリット

  • リアルタイムでチェックができ、即座に品質が確認できる
  • 品質不良の早期に発見し迅速に対応できる
  • 記録の一元管理で、分析や改善策を立てやすい

施工管理アプリにサポートしてもらいながら、品質管理を覚えていきましょう。

転職先の会社を選ぶ際は、こうした施工管理アプリを積極的に導入している会社を探すのがおすすめです。

関連記事:【無料あり】施工管理におすすめアプリ9選【比較表あり、厳選した】

参考までに、施工管理の品質管理に役立つ資格を紹介していきます。

施工管理の品質管理におすすめの資格

  • 施工管理技士
  • 建築士
  • 技術士
  • コンクリート技士
  • 公共建築工事品質確保技術者

ただし、未経験から施工管理に転職する際、資格は必要ありません。

転職して、経験を積みながら資格を取得していけば十分です。

関連記事:現場監督(施工管理)は資格なしでも働ける|おすすめの資格一覧も紹介

今後の資格取得の参考にしてみてください。

施工管理技士

施工管理における品質管理を効果的に行うためには「施工管理技士」の取得がおすすめです。

施工管理技士は、品質管理を含む施工管理全般に関わる専門知識と技術を証明する国家資格です。

施工管理技士には、以下の7つの種類があります。

施工管理技士の種類

  1. 建築施工管理技士
  2. 土木施工管理技士
  3. 電気工事施工管理技士
  4. 管工事施工管理技士
  5. 造園施工管理技士
  6. 建設機械施工技士
  7. 電気通信工事施工管理技士

令和6年度から、施工管理技士試験の受験資格が緩和され、年齢要件を満たせば実務経験がなくても第一検定を受験できるようになりました。

品質管理に限らず、施工管理に必要な知識を学びたい方は、受験してみてください。

施工管理技士の詳細は、以下の記事にまとめています。

建築士

建築士は、建物の設計や現場の工事確認を行う国家資格です。

建築士資格を活かすことで、設計と工事の両面から品質基準が満たされているかを確認できます。

建築士資格は国土交通省認定の国家資格であり、施工管理技士資格と同様に建設業界で高く評価される資格です。

特に建築の施工管理に進む方は、いずれ建築士も取得すると良いでしょう。

関連記事:建築士の資格は6種類ある!建築関係の資格11選も紹介

技術士

科学技術に関する高度な知識やスキルを証明できるのが「技術士」の資格です。

発注者側として取得する方が多いですが、施工管理技士と合わせて取得する方もいます。

現場に配置が必要な監理技術者や専任技術者になれるため、施工管理の品質管理業務にも役立つでしょう。

技術士には21の分野がありますが、建設工事に関連するのは以下の3種類です。

建設工事に関連する技術士の種類

  • 建設部門
  • 上下水道部門
  • 電気電子部門

詳しくは以下の記事にまとめたので、参考にしてみてください。

コンクリート技士

コンクリート技士は、コンクリートの製造や施工、品質管理をする資格です。

この資格を取得することで、施工管理の現場での品質管理やコンクリートに関連する管理業務に役立ちます。

コンクリート技士の主な業務内容

  • コンクリートの配合設計
  • コンクリートの製造および施工管理
  • コンクリートの品質検査(強度、耐久性、密度など)
  • 施工現場でのコンクリート状態の確認
  • コンクリートの不具合原因分析と改善策の提案

コンクリートを扱う現場の品質管理に備えて、取得しておくのがおすすめです。

関連記事:コンクリート技士試験の難易度【合格率や受験資格と勉強方法も解説】

公共建築工事品質確保技術者

公共建築工事品質確保技術者資格は、公共工事の品質を確保するために必要な技術者を育成することを目的に創設された資格です。

文字どおり、公共工事における建築工事の品質管理のスキルを証明できます。

特に、公共工事の受注が多い会社に転職する方は、取得を検討しても良いでしょう。

ポイント

資格取得には、論文試験と面接試験があり、発注関係事務や品質確保の実務経験が求められます。試験に合格後、登録を行い、有効期間は3年間です。

参考:一般社団法人公共建築協会|公共建築工事品質確保技術者の資格制度ご案内

最後に、施工管理の品質管理について、よくある質問に答えていきます。

安全管理と品質管理の違いは?

違いは以下のとおりです。

安全管理と品質管理の違い

  • 安全管理:工事従事者を危険から守るための対策
  • 品質管理:設計図面に沿って工事を進めること

工事現場には多くの危険が潜んでいます。

工事に関わる方々が安全に仕事ができる環境を整えるのが、安全管理の目的です。

安全管理の詳細は、施工管理の安全管理とは現場の危険を防ぐこと|6つの安全管理を簡単に解説にまとめています。

工程管理と品質管理の違いは?

2つの違いは以下のとおりです。

工程管理と品質管理の違い

  • 工程管理:工事のスケジュール管理
  • 品質管理:設計図面に沿って工事を進めること

工程管理には以下のような業務があります。

工程管理の仕事内容

  • 工程計画の作成
  • 資材・人員の調整
  • 作業の調整と問題解決

工事が期限に間に合うようにスケジュールを調整するのが、工程管理の仕事です。

施工管理の工程管理については、施工管理の工程管理とは|工程管理の手法や工程表の種類も解説を参考にどうぞ。

原価管理と品質管理の違いは?

違いは以下のとおりです。

原価管理と品質管理の違い

  • 原価管理:工事にかかる費用を調整すること
  • 品質管理:設計図面に沿って工事を進めること

工事には材料費、労務費、機材費、外注費などの費用がかかっています。

赤字にならないためにも、無駄を省いて予算内で効率的に工事を進めることが求められます。

原価管理の詳細は、施工管理の原価管理とは|具体的なやり方や必要な5つのスキルも解説にまとめたので、参考にしてみてください。

施工管理でスキルアップしていった場合のキャリアプランは?

施工管理でスキルアップしていくと、以下のようなキャリアプランがあり得ます。

施工管理のキャリアプラン例

  • 施工管理技士を取得して、資格手当などで年収アップ
  • 大手企業へ転職して年収800万円以上を実現する
  • 転職先に困らなくなり、安定して稼げる

仕事である以上は大変な部分もありますが、高い年収や安定した雇用が手に入るのが施工管理の魅力です。

少しずつスキルを身につけて、着実にキャリアアップしていきましょう。

施工管理のキャリアプランの詳細は、施工管理のキャリアプラン6ステップ|将来のビジョンがわかるにまとめています。

未経験から施工管理に転職するとき失敗しないコツは?

以下を実践すると、未経験から施工管理に転職するときに失敗しにくいです。

施工管理への転職で失敗を防ぐコツ

  • 新人研修がしっかりしている会社を選ぶ
  • 給料・休日・福利厚生など条件をチェックする
  • 資格取得支援など人材育成に力を入れている会社を選ぶ

詳しくは、未経験でも施工管理に転職できる!転職に失敗しない9ステップにまとめたので、転職活動を始める前に読んでおきましょう。

最後にもう一度、施工管理の品質管理の仕事内容をまとめておきます。

施工管理の品質管理の仕事内容

  • 設計図面に沿って工事を進める
  • 写真を撮影して記録する
  • 試験や検査を実施する
  • 完了検査を実施する

そして、品質管理業務を覚える方法は以下のとおりです。

品質管理業務を覚える方法

  • 新人研修が整っている会社に転職する
  • 作業手順書を読み込む
  • 先輩の施工管理に同行する
  • 施工管理アプリを使う

まずは新人研修が充実している会社に転職して、着実に仕事を覚えていきましょう。

くりかえしが、私たちワット・コンサルティングは、未経験から施工管理になりたい方を募集しています。

業界トップクラスの「60日間の新人研修」を実施しているため、しっかりと基礎を勉強してから働きたい方に合っています。

転職先の候補に加えてみてください。

あなたの転職の参考になればうれしいです!

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