鉄道施工管理ってどんな仕事なの?
きつい仕事なのかな…?
あと、未経験から転職できるのかな?
こういった疑問に答える記事です。
この記事でわかること
- 鉄道施工管理の仕事内容
- 鉄道施工管理のきついところとやりがい
- 鉄道施工管理に向いている人の特徴
- 未経験から鉄道施工管理に転職するコツ
私たち「ワット・コンサルティング」は、施工管理の技術者派遣の会社です。
未経験から施工管理・現場監督になりたい方を募集しています。
この記事では、鉄道施工管理について網羅的に解説していきます。
向いている人の特徴もまとめたので、あなたが鉄道施工管理に適性があるかチェックしてみてください。
未経験から転職するコツもわかるので、さっそく転職活動を始めてみましょう。
この記事の監修者
施工管理の技術者派遣を行う会社。これまで1500名以上の未経験者を施工管理として育成した実績あり。
- 労働者派遣事業許可番号 派13-304593
- 有料職業紹介事業許可番号 13- ユ-304267
- 特定建設業 東京都知事許可 (特-1) 第150734号
目次
鉄道工事の種類
そもそも鉄道工事って、どんなのがあるの?
鉄道工事は大きく分けると、以下のように分類されます。
鉄道工事の種類
- 線路工事
- 電気工事
- 土木工事
- 建築工事
それぞれ解説するので、まずは工事のイメージにしてみてください。
線路工事
線路工事は、列車の安全な運行を支えるために欠かせない作業です。
線路工事の主な作業内容
- 地形や土壌の調査
- 新品レールへの交換
- 枕木の点検・交換
- トンネルや橋梁の損傷確認と補修
何トンものレールは、コンピューター制御の最新機械で正確に設置します。
地盤は鉄筋コンクリートで補強し、十分な締め固めを行って強度を上げていきます。
わずか1ミリの段差でも列車の安全に支障が出るため、新しいレールの設置後は隙間を埋め、綿密な調整が必要です。
このように、線路工事では徹底した品質管理が行われています。
電気工事
鉄道工事における電気工事の主な作業内容は、以下のとおりです。
電気工事の主な作業内容
- 電気設備の設置・点検・修理
- 信号機の設置・点検・故障の対応
- 駅やトンネル内の照明の設置・保守
作業員の安全確保と列車運行への影響を最小限に抑えるため、徹底した安全管理のもとで行われます。
関連記事:電気工事の内容や流れを解説【一次側と二次側の図解も紹介】
土木工事
鉄道の安全な運行を支える基盤を構築するのが、土木工事の役割です。
①地盤整備
凸凹した地面を平らにし、型枠を組んでコンクリートを打設することで、列車の重みに耐えられる強固な基礎を作る。
②構造物の建設
トンネルや谷を渡る橋など、さまざまな地形に対応した構造物を安全に建設する。
③線路周辺の環境整備
大雨で土砂が線路に流れ込まないよう斜面を補強し、線路に水が溜まらないよう排水設備を整える。
土木工事は、列車が安全・快適に走行できる環境を支えるため、専門知識をもった技術者たちが慎重に工事を進めています。
建築工事
建築工事では、乗客が安全で快適に駅を利用できるよう、以下のような作業を行います。
主な作業内容
- 駅舎の新築・改修
- エレベーター・エスカレーターの設置
- 待合室やトイレの整備
- 駅の耐震補強工事
建築工事は、鉄道の利便性と機能性を支えるだけでなく、乗客が安心して駅を利用できる空間を作りだす役割を担っています。
鉄道施工管理の仕事内容
で、鉄道施工管理はどんな仕事をするの?
鉄道施工管理の主な仕事は以下のとおりです。
鉄道施工管理の仕事内容
- 安全管理
- 工程管理
- 品質管理
- 原価管理
こちらも1つずつ解説していくので、仕事のイメージにしてみてください。
関連記事:施工管理(現場監督)の13の仕事内容をわかりやすく解説
安全管理
線路工事では、列車と接触する危険があるため、安全管理には細心の注意が求められます。
主な安全管理は、以下のとおりです。
線路工事に必要な安全管理
- 列車の運行状況を常に把握する
- 警報システムや監視体制を整備する
- 工事現場に安全標識を設置する
- 作業員にルールの遵守を徹底する
- 定期的に事故防止のための安全講習を実施する
安全管理は、鉄道工事の成功と列車運行の信頼性を支えているため、常に万全の体制を整えておくことが求められます。
関連記事:施工管理の安全管理とは現場の危険を防ぐこと|6つの安全管理を簡単に解説
工程管理
工程管理は、鉄道工事を安全かつ効率的に完成させるための仕事です。
最初に、地盤の状態や周辺環境、作業スペースの確保など、工事に影響するさまざまな条件を確認します。
この調査結果をもとに、必要な機材や作業員の手配、工事車両の進入ルートなど、細かな準備計画を立てるのです。
ポイント
次に、気象条件による制約や運行時間帯との調整を織り込みながら、詳細な作業プランを練り上げ工程表を作ります。
同時に、工事にかかる費用を正確に見積もり、品質と予算の両面で信頼できる施工会社を選んで契約を結びます。
工事中は、計画が実際の工事でしっかりと実行されているかを日々確認し調整するのが業務です。
関連記事:施工管理の工程管理とは|工程管理の手法や工程表の種類も解説
品質管理
鉄道工事での品質管理では、図面や資料をもとに材料や施工方法を確認し、構造物の性能を確保します。
主な目的は、工事を設計図どおりに進め、品質基準を満たすことです。
施工現場では、使用する資材や工法が規定とおりであるかを確認し、問題があれば早期に修正を行います。
工程の各段階でチェックし、品質のばらつきを最小限に抑えることで、鉄道工事全体への信頼を支えています。
関連記事:施工管理の品質管理とは|わかりやすく解説
原価管理
原価管理では、鉄道工事を予算内で完了させるために経費をコントロールします。
主な原価管理の作業内容は、以下のとおりです。
原価管理の内容
- 予算計画の作成
- 支出の記録と確認
- 無駄なコストの削減
- 予算超過の早期発見
- リソース配分の最適化
これらの取り組みを通じて、鉄道工事を経済的かつ効率的に進めます。
関連記事:施工管理の原価管理とは|具体的なやり方や必要な5つのスキルも解説
鉄道施工管理のきついところ
鉄道施工管理って、きつい仕事なのかな…?
もちろん鉄道施工管理にもきつい部分があります。
具体的には以下のとおりです。
鉄道施工管理のきついところ
- 夜間工事がある
- スケジュールがタイトな現場がある
- 責任が重い
仕事のきつい部分を知ってから、転職を検討してみましょう。
関連記事:施工管理(現場監督)がきつい理由30選!あまり大変じゃない施工管理に転職するコツ
夜間工事がある
鉄道施工管理の特徴に、夜間工事が多いことが挙げられます。
鉄道工事は、列車の運行を妨げないよう、深夜の時間帯に行われるのが一般的です。
夜間にする工事は、体力的に厳しいと感じることもあるでしょう。
しかしその分、深夜手当が支給されるため、収入面ではメリットが大きい仕事と言えます。
関連記事:施工管理・現場監督は夜勤をすることもある|夜勤の日は給料アップ
スケジュールがタイトな現場がある
鉄道施工管理がきついとされる理由は、作業員の安全と工事の品質をタイトなスケジュールで確保しなければならない点です。
特に線路工事は電車が運行している間は作業ができないため、工事は深夜から始発までの限られた時間内で進める必要があります。
そのため、事前の準備が非常に重要です。
ポイント
具体的には、工事に使用する機械の点検・作業員への明確な指示・万が一のトラブルへの対応策など、細部にわたる綿密な計画を立てる必要があります。
このような環境が、鉄道施工管理を特に厳しい仕事と感じさせる要因の1つです。
責任が重い
鉄道工事の施工管理は、人命に関わる重要な責任を担っています。
工事中のわずかなミスが列車の安全運行を脅かし、重大な事故につながる可能性があるためです。
そのため、現場では常に緊張感をもって作業に臨む必要があります。
この継続的な緊張感は精神的な負担となることもあるでしょう。
鉄道施工管理のやりがい・魅力
きついところはわかったから、鉄道施工管理のやりがいとか魅力も知りたいな。
やりがいや魅力は以下のとおりです。
鉄道施工管理のやりがい・魅力
- 鉄道に携われる
- 社会に貢献していると感じやすい
- 年収が上がりやすい
大変な仕事である分、やりがい・魅力も大きいです。
こちらも1つずつ解説していくので、転職の参考にしてみてください。
関連記事:施工管理の楽しいところ14選|施工管理を楽しいと思う人の特徴12選
鉄道に携われる
鉄道施工管理の仕事は、鉄道が好きな人にとって、日々の業務に楽しさを感じられることが多いでしょう。
普段は一般の人が入れないような線路や車両基地などの特殊な場所で作業することもあり、鉄道ファンにとっては特別な体験です。
ポイント
さらに、自分が携わった現場で列車が実際に走り始める瞬間は、言葉では表せないほどの感動を与えてくれます。
新しい駅や路線の開通に関わることで、自らが鉄道の歴史を築いた一員であると実感できるでしょう。
鉄道に携わるというやりがいが、鉄道施工管理の魅力です。
社会に貢献していると感じやすい
社会インフラを支える重要な役割を担っている鉄道施工管理の仕事は、社会貢献を実感しやすい職業です。
鉄道は、多くの人々の移動や物流を支える欠かせない存在です。
その安全で効率的な運行を裏方で支え、多くの人が安心して鉄道を利用できる環境を整備しています。
「社会の役に立っている」と実感できる仕事です。
年収が上がりやすい
鉄道施工管理の仕事は、収入面での魅力も大きいです。
特に夜間工事が多い鉄道工事では、深夜手当や残業手当がつくため、基本給に加えて収入を増やせます。
さらに、資格の取得で手当が支給される場合もあるため、努力次第で収入アップを目指せるでしょう。
ポイント
また、経験を積むことで管理職への昇進が可能になり、さらなる年収向上も期待できます。
収入面での安心感と、努力が直接反映されるやりがいが、鉄道施工管理の魅力の1つといえます。
関連記事:20代の施工管理・現場監督の平均年収!給料を上げていく4つの方法
鉄道施工管理に向いている人の特徴
自分は鉄道施工管理に向いてるのかな…?
向いてるなら転職してみようかな…
鉄道施工管理に向いている人の特徴は以下のとおりです。
該当するものが多いほど適性があります。
鉄道施工管理に向いている人の特徴
- 注意力が高い
- 柔軟性がある
- コミュニケーション能力が高い
あなたがいくつ当てはまるか数えてみてください。
関連記事:施工管理に向いている人の特徴30選|向いてない人の特徴も解説
注意力が高い
鉄道施工管理の仕事には、細部まで気を配る注意力が求められます。
鉄道工事では、線路のわずかな歪みや設備の小さな異常が、電車の安全性や運行スケジュールに大きな影響を及ぼす可能性があるからです。
注意力が必要な場面
- 線路のミリ単位の歪みの確認
- 作業員の動きに安全面で目を配る
- 施工進捗を細かく把握して管理する
注意力は、鉄道施工管理の現場で安全性と効率を維持するスキルです。
柔軟性がある
状況に応じて迅速に対応し、計画を調整する柔軟性が鉄道施工管理には求められます。
天候や電車の運行状況などの外部要因により、工事が計画どおりに進まないことがあるからです。
例えば、突然の悪天候で作業が中断された場合には、工事スケジュールの再調整が必要です。
このような突発的な変更に対応する力が、鉄道施工管理の現場では必要になります。
コミュニケーション能力が高い
鉄道施工管理には、現場での危険を最小限に抑えて安全性を確保するために、チーム内での円滑なコミュニケーション能力が必要です。
問題が発生した場合に、迅速に対応できる体制を整える必要があるからです。
コミュニケーション能力が必要な場面
- 作業内容や注意点を全員に共有し、工事を効率的に進める
- トラブルの発生時、状況を正確に報告し解決策を協議する
- 施工会社との打ち合わせでスケジュール調整や計画を確認する
適切なコミュニケーションを取ることで、作業の安全性と効率が向上します。
未経験から鉄道施工管理に転職するコツ
鉄道施工管理に興味があるけど、転職するときはどうすればいいの?
以下のコツを押さえて転職活動を始めてみましょう。
未経験から鉄道施工管理に転職するコツ
- 新人研修が充実している会社を選ぶ
- 資格の勉強を始める
こちらも1つずつ解説していくので、実践してみてください。
新人研修が充実している会社を選ぶ
未経験から鉄道施工管理に挑戦する場合、新人研修が充実している会社を選ぶのが転職成功のポイントです。
しっかりした研修制度があれば、必要な知識や技術を基礎から学べるため、安心して新しいキャリアをスタートできます。
ポイント
鉄道施工管理に必要な安全管理や工程管理の基礎、現場で使用する専門用語や作業手順など、実務に直結する内容を体系的に教える会社もあります。
こうした会社は未経験者を受け入れる体制が整っており、サポートも手厚いのが特徴です。
研修が充実した環境を選ぶことで、不安を解消し、自信をもって鉄道施工管理に挑戦できるでしょう。
ワット・コンサルティングは施工管理の未経験者を募集中
冒頭でもふれましたが、私たちワット・コンサルティングは、未経験から施工管理になりたい方を募集しています。
業界トップクラスの「60日間の新人研修」を実施しているため、
基礎をしっかり勉強してから働きたい。
という方に合っています。
他にも、ワット・コンサルティングには以下の強みがあります。
ワット・コンサルティングの強み
- 定着率83.2%(業界平均は約70%)
- 未経験者の採用率80%
- 累計1500名の未経験者を育成
- 優良派遣事業者に認定されている
- 社会保険完備+資格取得奨励金あり
転職先の候補に加えてみてください。
資格の勉強を始める
鉄道施工管理の仕事に役立つ資格として、施工管理技士があります。
施工管理技士は、工事現場の品質・安全・工程を管理する専門資格です。
建築・電気・土木などの専門分野に分かれており、キャリアアップにつながる資格です。
ポイント
施工管理技士の資格は、令和6年度の受験資格改正により、未経験者でも受験しやすくなりました。
19歳以上であれば「第一次検定」が受験可能で、この検定に合格すれば「施工管理技士補」を取得できます。
詳しくは、令和6年度から施工管理技士試験の受験資格が改正される|3つの注意点も解説の記事を参考にしてください。
この資格は、施工管理の基礎知識を学ぶきっかけとなり、未経験者にとってキャリアのスタートを後押しするものです。
転職活動を進めながら、資格の勉強を並行して始めるのもおすすめです。
未経験の方にとっては、勉強を通じて業界や仕事への理解が深まるだけでなく、学ぶ姿勢が企業に好印象を与え、転職活動を有利に進めるポイントとなります。
鉄道施工管理に関わる資格
施工管理技士の勉強を始めるなら、以下の資格がおすすめです。
いずれも鉄道施工管理に関連する資格です。
鉄道施工管理に関わる資格
- 電気工事施工管理技士
- 土木施工管理技士
- 建築施工管理技士
1つずつ解説していきます。
電気工事施工管理技士
電気工事施工管理技士は、電気工事の計画・施工・管理を行う国家資格です。
鉄道には信号機、架線、駅の照明など、多岐にわたる電気設備があります。
これらの設置や保守工事を効率的かつ安全に進めるために、専門知識が学べる資格です。
資格をもつことで、電気設備の信頼性を高め、工事全体を的確に管理ができるでしょう。
電気工事施工管理技士には、1級と2級があります。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
土木施工管理技士
土木工事の計画・施工・管理を行う、土木施工管理技士という国家資格があります。
鉄道工事を担当する土木施工管理技士は、以下のような業務を行います。
鉄道工事の土木施工管理技士の業務内容
- 地盤の整備やコンクリート基礎の構築など基礎工事の計画と施工
- トンネルや橋梁の構築・補修
- 線路や駅周辺の外構工事
鉄道施工管理に必要な、土木の専門知識と実務能力を証明する資格です。
詳しい資格の内容は、以下の記事を参考にしてみてください。
建築施工管理技士
建築施工管理技士は、鉄道施設における建築分野の専門知識を証明する国家資格です。
駅舎や関連施設の新築・改修工事において建築の知識は不可欠なので、建築施工管理技士が必要とされています。
詳しくは以下の記事にまとめたので、参考にしてみてください。
資格を取得することで、鉄道建設分野でのキャリアの幅が広がり、より高度な施工管理業務に携わるチャンスが増えるでしょう。
建築施工管理技士は、鉄道施設の品質向上に貢献し、信頼性や利便性を支える専門家として活躍できる資格です。
まとめ|鉄道施工管理に転職してみよう
ということで、さっそく鉄道施工管理に向けて転職活動を始めてみましょう。
未経験から鉄道施工管理に転職するコツ
- 新人研修が充実している会社を選ぶ
- 資格の勉強を始める
くりかえしですが、私たちワット・コンサルティングは、未経験から施工管理になりたい方を募集しています。
業界トップクラスの「60日間の新人研修」を実施しているため、基礎をしっかり勉強してから働きたい方に合っています。
転職先の候補に加えてみてください。
あなたの仕事選びの参考になればうれしいです!