不安定じゃないの?給料が低いんじゃないの?
ネットを見たら「派遣はやめとけ」っていう声もあったから不安…
派遣の施工管理で働くメリットとデメリットを知りたいな。
派遣会社の選び方も知りたい。
転職に失敗したくないなぁ…
こういった疑問や不安に応える記事です。
この記事でわかることは下記のとおり。
- 施工管理の派遣は不安定でもないし給料も低くないとわかる
- 派遣の施工管理で働く19のメリットがわかる
- 派遣の施工管理で働く14のデメリットがわかる
- 派遣の施工管理に向いている人の特徴10選がわかる
- 施工管理の派遣会社の選び方の8つのポイントがわかる
- 派遣の施工管理でよくある質問と答えがわかる
私たちワット・コンサルティングは、施工管理の技術者派遣の会社です。
未経験から施工管理になりたい人を募集しています。
この記事では、施工管理の実態をすべて解説します。
結論、派遣の施工管理は雇用も給料も安定しているし、将来性も問題ありません。
とはいえ、デメリットもあるので、デメリットを知った上で慎重に検討しましょう。
ネットで「派遣はやめとけ」と言われるのは理由があります。
「やめとけ」と言われる理由も知った上で検討してください。
派遣会社の選び方も紹介するので、今回の転職に失敗せず、きちんと手に職をつけて安定して稼ぎたい人は最後まで読んでみてください!
この記事の監修者
施工管理の技術者派遣を行う会社。これまで1500名以上の未経験者を施工管理として育成した実績あり。
- 労働者派遣事業許可番号 派13-304593
- 有料職業紹介事業許可番号 13- ユ-304267
- 特定建設業 東京都知事許可 (特-1) 第150734号
目次
- 1 施工管理の派遣社員は不安定でもないし給料も低くない
- 2 派遣の施工管理で働く19のメリット
- 2.1 施工管理が未経験でも採用されやすい
- 2.2 派遣の施工管理といっても正社員で働ける
- 2.3 他業界の派遣より時給が高め
- 2.4 ハローワーク・求人サイトにない求人もある
- 2.5 サービス残業やサービス休日出勤がない
- 2.6 残業が少ない現場がある
- 2.7 会社のしがらみからの解放
- 2.8 仕事を選べることがある
- 2.9 人脈が広がる
- 2.10 ゼネコン・大手に転職する人もいる
- 2.11 多くの現場を経験できてスキルアップできる
- 2.12 自分の知らなかった強みを発見できる
- 2.13 40代・50代・60代も活躍できる
- 2.14 施工管理のフリーランスのような働き方ができる
- 2.15 派遣先企業にもメリットがある
- 2.16 自分に合う現場のタイプがわかる
- 2.17 転勤がない
- 2.18 資格を取得すると年収アップしやすい
- 2.19 業務の責任が少ない
- 3 施工管理が派遣で働く14のデメリット・きついところ
- 3.1 希望しない派遣先もある
- 3.2 派遣会社によっては収入が不安定になる
- 3.3 ボーナスがない派遣会社もある
- 3.4 派遣先が大規模現場だと経験できる業務が限定的
- 3.5 責任ある立場になりにくくキャリア形成が遅い
- 3.6 繁忙期など現場によっては派遣の施工管理でも残業や休日出勤がある
- 3.7 派遣会社によって研修制度が違う
- 3.8 1つの派遣先の期間が決められている
- 3.9 直接雇用より昇進しにくいことがある
- 3.10 特定の建設会社の正社員より待遇が落ちるケースもある
- 3.11 会社に所属している感覚が弱い
- 3.12 派遣元と派遣先の要望が違うことがある
- 3.13 社会的信用が低いと感じることがある
- 3.14 派遣元に給料を引かれている
- 4 派遣の施工管理に向いている人の特徴7選
- 5 直接雇用の施工管理に向いている人の3つの特徴
- 6 施工管理の派遣会社の選び方【見るべき7つのポイント】
- 7 施工管理の派遣でよくあるQ&A
- 7.1 「派遣の施工管理はやばいからやめとけ」と言われる理由は?
- 7.2 派遣の施工管理の実態や現実は大丈夫なの?
- 7.3 派遣の施工管理の労働環境は3Kで過酷なブラックじゃないの?
- 7.4 派遣と一社専属の施工管理は業務量や労働時間が違うの?
- 7.5 派遣の施工管理でも体力は必要ですか?
- 7.6 派遣から一社専属の正社員施工管理になれるの?
- 7.7 最初から派遣じゃない施工管理に転職するには?
- 7.8 新卒で施工管理の派遣に就職するのはアリ?
- 7.9 「派遣の施工管理は使えない」と思われてない?
- 7.10 「派遣の施工管理は意外と楽」ってホント?
- 7.11 施工管理の派遣先で引き抜きはあるの?
- 7.12 ゼネコンなど大手の工事現場でも働けるの?
- 7.13 施工管理の派遣って違法で禁止されてるの?
- 7.14 派遣の施工管理に禁止されている業務は?
- 7.15 禁止業務をしてしまった場合どうなる?
- 7.16 派遣の施工管理にはどんな職種があるの?【建築・土木・電気・設備】
- 7.17 施工管理の年齢別の平均年収は?20代でどれくらい稼げる?
- 7.18 施工管理で年収2000万円を稼げるの?
- 7.19 派遣の施工管理を辞めたい場合はどうすればいいの?
- 7.20 施工管理の退職理由で多いものは?
- 7.21 施工管理を辞めて後悔することは?
- 7.22 施工管理を辞めた後におすすめの他業種の転職先は?
- 8 施工管理の派遣でも資格があれば有利
- 9 まとめ:派遣の施工管理のメリットとデメリットを知って転職しよう
施工管理の派遣社員は不安定でもないし給料も低くない
「派遣」というと不安定で給料が低いイメージがありますが、それは施工管理のような技術職の派遣ではなく、事務職や販売職などの一般派遣のことです。
2008年のリーマンショックのころに「派遣切り」という言葉がメディアで使われたり、2007年にはテレビドラマ「ハケンの品格」などが放送されていましたね。
「派遣」という働き方にネガティブなイメージを持つ人も多いと思いますが、施工管理職の派遣は安定しており給料も高いです。
施工管理の派遣には月給50万円以上の仕事もあり、決して給料が低いわけではありません。
※もちろん、本人のスキルや保有資格によりますが。
派遣の施工管理の給料が高い理由
派遣でも施工管理職の給料は高くなる理由は「人材不足」です。
平成28年に国土交通省が発表した「建設産業の現状と課題」によると、建設業界の就業者数は平成8年をピークに減少し続けています。
また、建設業界の就業者の高齢化も進んでおり、約330万人の就業者のうち78万人(約24%)が60歳以上のため、あと10年もすれば78万人もの就業者が引退してしまいます。
一方、10代~20代の若手の就業者数は約36万人(約11%)しかいません。
現在も人材不足ですが、10年後以降はさらなる人材不足問題が発生するでしょう。
出典:国土交通省「建設産業の現状と課題」
特に、施工管理職は貴重な存在であり人材不足が深刻です。
「貴重な存在=希少価値が高い」ということなので、労働単価は当然上昇していきます。
そのため、施工管理は派遣でも給料が高いのです。
派遣の施工管理の給料や時給相場
相場は時給1700円くらいです。
ただ、本人の経験・スキル・資格・勤務地によっては、さらに給料が上がります。
先ほどもお伝えしましたが、月収50万円以上を稼ぐ派遣の施工管理もいますよ。
給料の詳細は、派遣の現場監督の給料相場【安定性や将来性もあまり問題ないと思う】も参考にどうぞ。
派遣の施工管理は将来性もある|建設業界は需要アリ
くりかえしですが、建設人材が減少していくということは1人当たりの労働単価は上がっていくということです。
上記の「10年後以降は高齢の技術者がたくさん引退する」ということを踏まえると「派遣の施工管理の仕事がなくなる」というのは考えにくいですよね。
そのため「派遣だと将来仕事がなくなるんじゃないか?」と心配しなくても大丈夫です。
※事実、60代で施工管理の派遣で働く人もたくさんいます。
国土交通省では「2025年には建設人材が47万人~93万人不足する」と発表しています。
施工管理職は今後さらに「貴重な存在」になるため、将来的にも仕事が安定しているでしょう。
派遣であっても施工管理の需要は今後も続くと考えられます。
当然ながら、建設業界の需要も続くでしょう。
働きぶりが良ければ「〇〇さん、また来てほしいんだけど…」と、派遣先企業から指名がかかることもあります。
派遣は、まじめに働けば将来性がある雇用体系です。
万が一、今後建設人材が増えすぎて人材が不要になったとしても、クビになるかもしれないリスクは派遣も一社専属の正社員も一緒です。
派遣でも、一社専属の正社員でも、業務スキルの高い人は生き残れます。
建設会社の施工管理と派遣の施工管理の業務の違い
結論、業務内容はほとんど一緒です。
施工管理の業務内容は下記などがあります。
- 施工計画の作成【工事の段取りを決める】
- 工程管理【工事のスケジュール管理】
- 安全管理【事故がないように対策する】
- 原価管理【会社の利益が出るようにする】
- 品質管理【良い建設物を造る】
- 出来形管理【お客様満足を高める】
- 行政への申請書類の作成
- 設計など事務作業
- 現場の写真撮影
- 近隣への挨拶
- 現場の清掃
仕事内容の詳細は、施工管理(現場監督)の13の仕事内容をわかりやすく解説|未経験者向けにまとめています。
ただし、一社専属の正社員施工管理の方が責任ある仕事を任せてもらえる傾向があります。
後述しますが、現場責任者である「主任技術者」や「監理技術者」は、派遣の施工管理だとなることができません。
一社専属の正社員施工管理の方が、経験を積みやすい傾向です。
でも安心してください。派遣の施工管理でも経験を積んでいく方法があります。※こちらも後述しますね。
また「最初は責任が重い仕事をしたくない…」という人は、派遣の方が良いでしょう。
ちなみに、施工管理はあくまで現場の管理業務をおこなうので、肉体労働や現場作業はありません。
詳しくは、基本は現場監督は作業してはいけない【作業を頼まれたときの答え方】も参考にどうぞ。
派遣の施工管理の雇用契約の関係について
派遣の施工管理は、派遣会社の社員として雇用されます。
給料も派遣会社からもらいます。
社会保険や福利厚生も派遣会社のものです。
「働く場所が他の建設会社の現場」という意味ですね。
ただし、雇用形態は非正規と正社員の2種類があります。
正社員雇用がいい人は、就職する前に雇用形態を必ず確認しましょう。
施工管理と現場監督の違い
結論、ほとんど一緒です。会社によって呼び分けているところもあります。
施工管理 | 現場監督 | |
事務作業 | あり | なし |
施工管理技士資格 | あり | なし |
会社規模 | 大企業 | 中小企業 |
時代 | 今の呼び方 | 昔の呼び方 |
詳しくは、施工管理と現場監督の4つの違い【求人情報を見るときの注意点にまとめています。
派遣の施工管理で働く19のメリット
結論、メリットは下記の19個です。
派遣の施工管理のメリット
- 施工管理が未経験でも採用されやすい
- 派遣の施工管理といっても正社員で働ける
- 他業界の派遣より時給が高め
- ハローワーク・求人サイトにない求人もある
- サービス残業やサービス休日出勤がない
- 残業が少ない現場がある
- 会社のしがらみからの解放
- 仕事を選べることがある
- 人脈が広がる
- ゼネコン・大手に転職する人もいる
- 多くの現場を経験できてスキルアップできる
- 自分の知らなかった強みを発見できる
- 40代・50代・60代も活躍できる
- 施工管理のフリーランスのような働き方ができる
- 派遣先企業にもメリットがある
- 自分に合う現場のタイプがわかる
- 転勤がない
- 業務の責任が少ない
- 資格を取得すると年収アップしやすい
あなたにとって利点になる部分があれば、派遣を検討してみても良いでしょう。
1つずつ解説しますね。
施工管理が未経験でも採用されやすい
施工管理が未経験でも、派遣の施工管理は採用されやすいです。
研修がかなり充実している会社があるからです。
ちなみに、私たちワット・コンサルティングは60日間の研修があり、業界トップクラスです。
「しっかりと基礎を学んでから働きたい!」という人に合っていると思います。
ただし、未経験から転職できるのは30代前半くらいまでです。
派遣の施工管理といっても正社員で働ける
「派遣」というとどうしてもアルバイト・契約社員のようなイメージがありますが、派遣元会社の正社員として働けます。
正社員ですので社会保険にも加入できますし、会社の福利厚生も利用できます。
「正社員の籍を派遣元会社に置き、働くのは派遣先の現場」という意味です。
※非正社員の派遣会社もあるので、転職前に雇用形態をよくチェックしましょう。
他業界の派遣より時給が高め
他の業界の派遣職より、施工管理の派遣は時給が高めです。
例えば、事務職の時給相場と比較してみましょう。
- 事務職:1300〜1400円
- 施工管理:1700円
時給が高い理由は、施工管理はスキルや経験が重視される派遣だからです。
もちろん最初から時給が高いわけではありませんが、スキルや経験を積んでいくと時給が上がっていきます。
ハローワーク・求人サイトにない求人もある
派遣だと、ハローワークや求人サイトにない非公開求人があります。
「うちの会社にピッタリな人が1人だけほしい」「採用情報を他社に公開したくない」という企業は非公開求人で募集することアリ。
派遣会社には非公開求人の情報もあり、条件がマッチすれば非公開求人の現場に派遣してくれることもあります。
派遣会社によっては大手(ゼネコン)の現場もあるため、大手ゼネコンに転職しなくても大手ゼネコンの業務を経験できますよ。
サービス残業やサービス休日出勤がない
派遣元と派遣先企業がきちんと契約を交わしているため、サービス残業やサービス休日出勤はありません。
派遣社員にサービス残業やサービス休日出勤をさせたら、契約違反になってしまいます。
一社専属の施工管理だと、会社によってはサービス残業やサービス休日出勤が発生することも…
派遣は意外にも「きちんと守られた存在」ともいえますね。
働いた分の給料はきちんともらえるので安心です。
※ただし、2024年から残業の上限ができるため、一社専属の施工管理もサービス残業・サービス休日出勤は減るでしょう。
参考:2024年に建設業でも36協定が適用され残業規制【労働時間の上限を解説】
残業が少ない現場がある
派遣の施工管理の場合、残業が少ない現場もあります。
派遣の施工管理は時給で働くため、派遣先の会社によっては、コスト削減のために派遣の施工管理を早く帰すことがあるからです。
ポイント
また、派遣の施工管理は、責任あるポジションを任されにくい傾向にあります。
重要な役割は、派遣先の施工管理が担当することが一般的です。
そのため、派遣の施工管理は業務内容が限定的になり、早く帰れるケースもあるでしょう。
例えば、工程管理や安全管理など、一部の業務のみを担当する場合があります。
担当業務が終われば、他の業務を担当する社員よりも早く退社できる可能性があります。
長時間労働を避けたい方は、派遣も検討してみてください。
会社のしがらみからの解放
一社専属の正社員である以上、業務以外にもやることがありますよね。
- 組合の活動
- 飲み会への参加
- 社内の人間関係の維持
- 先輩との上下関係・つきあいなど
派遣だと、こうした正社員独特の業務以外にやらなければいけないことから解放されます。
派遣先にもよりますが、派遣社員に優しい会社もありますよ。
純粋に施工管理の仕事に集中したい人には良い働き方です。
仕事を選べることがある
派遣会社に入社すると、希望の仕事の条件を聞かれます。
- 過度な残業は避けたい
- 休日出勤は少ない方がいい
- 転勤はできるだけない方がいい
- 残業は多くてもいいから稼ぎたい
など、あなたの希望条件を派遣元に伝えることで、可能な限り自分の希望に近い派遣先を紹介してくれます。
※もちろん限度はありますが。
あなたの希望の働き方に近づけられるのは大きなメリットですね。
「前職は激務で疲れてしまったので、派遣でムリなく働きたい」という理由で派遣会社に転職する人もいます。
ただし、あまり条件を出しすぎると紹介してくれる派遣先の候補が減ってしまうので、ある程度の譲歩も必要です。
人脈が広がる
派遣で働くと派遣先と現場が変わるため、さまざまな会社の人と関われます。
良好なコミュニケーションをとれば、一社専属で働く人に比べて人脈ができやすいメリットがあります。
良い人脈を構築しておけば、先々困ったときに誰かが力を貸してくれることもあります。
また、意気投合した会社があれば転職のチャンスも広がります。
ゼネコン・大手に転職する人もいる
派遣先のゼネコンから声がかかってゼネコンに転職する人もいます。
スカウトする側の企業も今まで働いてもらっていたため、あなたがどんな仕事をする人か知っている安心感があります。
また、派遣社員側もその会社の現場をすでに体験しているので、転職するイメージがわきやすいですよね。
派遣という働き方を選ぶ人の中には「自分に合う会社を探したい」という人もいます。
派遣であれば様々な建設会社の仕事に触れることができ、その中から自分に合う建設会社を見つけて転職していく人もいます。
ちょっと軽い言い方かもしれませんが「おためしで色々な会社の仕事ができる」というのは派遣の大きなメリットです。
多くの現場を経験できてスキルアップできる
さまざまな会社の現場に派遣されるので、多くの現場を経験できてスキルアップしやすいです。
特定の建設会社に所属すると、どうしてもその建設会社の得意分野の現場に偏りがちです。
でも派遣であれば、会社の垣根も超えてさまざまな現場で働けるので、経験を積みやすいメリットがあります。
自分の知らなかった強みを発見できる
派遣で働くと様々な現場を体験できます。
今まで知らなかった自分の強みを発見することがあります。
それが人生の転機になる人もいるくらいです。
派遣元の会社もあなたのスキルや資格を客観的に見てくれて「こんな現場があるんだけどやってみない?」と勧めてくれます。
短期間で多くの経験ができるのも派遣のメリットです。
建設会社に転職をくりかえしながら様々な業務を経験するのは、ちょっと無理があります。
転職回数も増えて転職に不利になってしまいます。
派遣であれば転職回数を増やさずに経験値だけ上げることができます。
40代・50代・60代も活躍できる
施工管理のスキルがあれば、40代・50代・60代でも派遣で活躍できます。
前述のとおり、施工管理の人材不足もありますし、経験値の高い施工管理を求めている建設会社が多いのです。
下記のような理由で、派遣を選ぶ40〜60代の施工管理の人もいます。
- 定年退職したけどまだ働きたい
- あまり転勤しない働き方をしたい
- 体力的にもう少し軽めの仕事をしたい
- 一社専属の正社員に疲れてしまった。もっと自由に働きたい
施工管理のフリーランスのような働き方ができる
施工管理で経験を積んでいくと、スキルを活かして「フリーランス」のような働き方も可能です。
「特定の企業に属さずに、自分の腕を活かして、現場を転々として仕事をしていく働き方っていいなぁ…」と思う人は派遣が向いているかもしれません。
今は働き方が多様化している時代です。
「派遣」にネガティブなイメージを持つ時代はすでに終わり、新しい働き方改革として派遣が注目されているのです。
派遣先企業にもメリットがある
派遣は派遣社員だけにメリットがあるのではなく、派遣先企業にもメリットがあります。
- 必要なときだけ人材を補てんできる(正社員で自社雇用しなくていい)
- 社会保険料は派遣元企業が払うため人材経費の削減になる
- 派遣料金には消費税が含まれているため消費税を削減できる
派遣先企業にもメリットがあるため、派遣社員は歓迎される立場ともいえるでしょう。
自分に合う現場のタイプがわかる
派遣は多くの現場を体験できるため、自分に合う現場のタイプを見つけやすいでしょう。
例えば、多くの現場を体験した結果「自分は住宅を建てる現場が好きだ」とわかれば、ハウスメーカーや工務店の施工管理に転職するのもアリです。
現場の業務を通して、自分の適性がわかるのも派遣のメリットです。
転勤がない
基本的に、派遣の施工管理は転勤がありません。
本人の希望にもよりますが、引っ越しをせずに働ける現場が多いでしょう。
一方、大手建設会社で直接雇用の施工管理は転勤することがあります。
転勤したくない…
という人は、派遣の施工管理も検討してみてください。
資格を取得すると年収アップしやすい
派遣であっても、資格を取得すると年収アップできることがあります。
具体的には、資格手当や時給の高い現場に派遣されて、年収アップするイメージです。
特に年収アップしやすい資格は「施工管理技士」です。
施工管理の知識・スキルを証明する資格で、年収アップに直結しやすいです。
施工管理技士については、施工管理技士試験の難易度や資格の種類!各試験の難しい順も解説にまとめています。
業務の責任が少ない
一般的に、派遣の施工管理は業務の責任が少ない傾向です。
派遣先の正社員の施工管理が重要なポストを担い、派遣の施工管理はそのサポートをすることが多いからです。
そのため、
最初は責任の少ない仕事から始めたい…
という人は、派遣の施工管理が合っているでしょう。
施工管理が派遣で働く14のデメリット・きついところ
結論、デメリットは下記の14個です。
派遣の施工管理のデメリット
- 希望しない派遣先もある
- 派遣会社によっては収入が不安定になる
- ボーナスがない派遣会社もある
- 派遣先が大規模現場だと経験できる業務が限定的
- 責任ある立場になりにくくキャリア形成が遅い
- 繁忙期など現場によっては派遣の施工管理でも残業や休日出勤がある
- 派遣会社によって研修制度が違う
- 1つの派遣先の期間が決められている
- 直接雇用より昇進しにくいことがある
- 特定の建設会社の正社員より待遇が落ちるケースもある
- 会社に所属している感覚が弱い
- 派遣元と派遣先の要望が違うことがある
- 社会的信用が低いと感じることがある
- 派遣元に給料を引かれている
デメリットを知った上で慎重に検討しましょう。
1つずつ解説しますね。
希望しない派遣先もある
派遣先の希望を伝えることはできますが、100%希望が通るとは限りません。
ときには、あなたが希望しない派遣先を打診されることもあるでしょう。
この解決策は、できるだけ求人数が多い派遣会社を選ぶこと。
求人数が多いほど現場の選択肢が増えるので、希望の現場で働ける確率が上がります。
派遣会社によっては収入が不安定になる
派遣会社によっては派遣先が少なく、収入が不安定になることがあります。
派遣会社に雇用されているため給料は支払われますが、直近3ヶ月の平均賃金の60%しか支給されません。
つまり収入が40%ダウンしてしまうため、生活しにくくなることがあるでしょう。
後述しますが、派遣先が多い派遣会社に転職するのがおすすめです。
ボーナスがない派遣会社もある
正社員雇用でない派遣会社は、基本的にボーナスがありません。
ボーナスがほしい人は正社員雇用の派遣会社を選びましょう。
ただし、ボーナスは会社の業績に左右されるのが一般的です。
会社の経営が苦しいときは、ボーナスが出ないこともあります。
ちなみに、そもそも派遣の施工管理は時給が高めに設定されています。※1700円くらい
なぜなら、技術職だから。
また、前述のとおり派遣先と契約しているため、残業代はきちんと支給されます。
なので、ボーナスの有無に関わらず稼げている人も多いです。
派遣で年収1000万円を稼ぐ人もいますよ。
派遣先が大規模現場だと経験できる業務が限定的
大手の現場は、施工管理の業務が細分化されています。
そのため、担当した限定的なスキルしか身につかないこともあるでしょう。
対処法は、派遣会社に「次は別の業務を経験してみたい」と申し出るのがおすすめです。
派遣会社によっては、他の現場を紹介してくれて、幅広いスキルを身につけることができます。
責任ある立場になりにくくキャリア形成が遅い
前述のとおり、派遣の施工管理は現場の責任者である「主任技術者」や「監理技術者」になることができません。
主任技術者や監理技術者は、一社専属の施工管理が行うと決まっているからです。
なので、派遣の施工管理はキャリア形成が遅くなることがあります。
ただし、未経験者さんには「責任ある立場になりにくい」ということがメリットになることも。
まずはじっくりと施工管理の仕事に慣れていきたい。
という人は、むしろ派遣から始める方が良いでしょう。
派遣で慣れてから、特定の会社の正社員に転職することも可能です。
じっくりと段階を踏んでキャリアアップしていきたい人は、派遣の施工管理がおすすめです。
繁忙期など現場によっては派遣の施工管理でも残業や休日出勤がある
派遣の施工管理といっても、現場の工事が遅れていると残業や休日出勤することもあります。
建設業は外作業があるため、どうしても天候に左右されてやすいです。
また、繁忙期はどうしても残業することもあるでしょう。
ただし、派遣先の正社員施工管理よりは、派遣の施工管理の方が残業や休日出勤は少ない傾向です。
なぜなら、派遣先の企業はコストがかかるから。
あくまで自社(派遣先)の施工管理が残業や休日出勤して、手が足りないときに派遣の施工管理に残業・休日出勤してもらうイメージです。
派遣会社によって研修制度が違う
どの派遣会社も研修を行っていますが、研修の内容はさまざまです。
基礎的な内容を教わってすぐに現場にいく派遣会社もあれば、研修でしっかりと学ぶ派遣会社もあります。
しっかりと基礎を学んでから働きたい…
という人は、研修制度が充実している派遣会社を選びましょう。
ちなみに、私たちワット・コンサルティングでは、業界トップクラスの60日間の新人研修を実施しています。
基礎を勉強してから施工管理の現場で働きたい人は、転職先の候補の1つに入れてみてください。
1つの派遣先の期間が決められている
派遣の場合は、1つの派遣先で働けるのは最長3年と定められています。
そのため、雇用が不安定になるケースもあるでしょう。
ただし、施工管理の人材不足が続いているため、次の派遣先が決まりやすいのが現実です。
直接雇用より昇進しにくいことがある
派遣の施工管理は、あまり「役職」がはっきりと定められていないため、直接雇用の施工管理に比べて、昇進しにくい傾向があります。
そのため、上の役職にキャリアアップしていきたい人には、少し合わない部分があります。
ただし、派遣であっても昇給は可能です。
収入を重視する人は、派遣で働くことも検討してみてください。
特定の建設会社の正社員より待遇が落ちるケースもある
派遣会社や時給によりますが、特定の建設会社の正社員で働く施工管理に比べて、待遇が落ちるケースもあります。
例
- 年収
- 福利厚生など
特に、大手ゼネコンの正社員の施工管理と比較すると、派遣の施工管理の方が待遇が劣りやすいでしょう。
もし、待遇を気にする場合は、派遣会社に話を聞いて、どれくらいの給料や福利厚生があるか確認しましょう。
中には、待遇がしっかりしている派遣会社もあります。
派遣会社の選び方は、施工管理の派遣会社の選び方で詳しく解説しています。
会社に所属している感覚が弱い
定期的に派遣先が変わるため、特定の会社に所属している感覚は弱いでしょう。
そのため「会社の仲間を作りたい」「同僚と働きたい」という人には、合わないかもしれません。
反対に、人間関係のしがらみが苦手な人は、派遣の方が合っている可能性もあります。
派遣元と派遣先の要望が違うことがある
派遣元と派遣先からの要望が違うことがあり、挟まれてしまう人がいます。
例
- 派遣元:次はこの現場にいってほしい
- 派遣先:まだこの現場で働いてほしい
特に、派遣先の人から現場で直接言われることもあるため、派遣元に確認する手間もあるでしょう。
こうした板挟みのような状態になることがあります。
社会的信用が低いと感じることがある
派遣の施工管理は正社員で働くケースが多いですが、世間一般から見た「派遣」のイメージがあり、社会的信用が低く見られることがあります。
そのため「派遣」という響きがどうしてもイヤな人には、合わないかもしれません。
ただし、派遣の施工管理であっても年収1,000万円以上を稼ぐ人もおり「肩書より収入が大事」という人は、派遣の施工管理でも良いでしょう。
派遣元に給料を引かれている
派遣の特性上、派遣先から派遣元に支払われた金額から、派遣元の収益を引いて、給料として支払われます。
そのため「派遣はマージンを抜かれる」という認識がある人もいるでしょう。
ただし、これは直接雇用の施工管理でも同じことです。
クライアントから支払われて金額から、会社の必要経費を引き、残りが社員の給料として支給されています。
そのため、マージンを抜かれるのは、派遣に限った話ではありません。
派遣の施工管理に向いている人の特徴7選
結論、派遣の施工管理に向いている人の特徴は以下のとおりです。
派遣の施工管理に向いている人の特徴
- しっかりと研修を受けてから働きたい未経験者
- 最初から責任のある仕事を避けたい人
- ワークライフバランスを重視したい人
- さまざまな現場を経験したい人
- 大手の現場で働きたい人
- 会社のしがらみが苦手な人
- 転勤を避けたい人
1つずつ解説していきます。
しっかりと研修を受けてから働きたい未経験者
しっかりと研修を受けてから働きたい未経験者さんは、派遣の施工管理がおすすめです。
派遣会社はお客様である派遣元に人材を派遣する立場上、しっかりと研修しているところが多いからです。
ポイント
研修していない人材を派遣すると、クレームになってしまうでしょう。
そのため、派遣会社は特に研修を充実させています。
くりかえしですが、私たち「ワット・コンサルティング」では、業界トップクラスの「60日の新人研修」を実施しています。
そのため、
しっかりと研修を受けないと不安…
現場でパニックになりたくない…
研修を重視したい方は、転職先の候補に入れてみてください。
最初から責任のある仕事を避けたい人
最初から責任の重い仕事を避けたい人は、派遣の施工管理から始めるのがおすすめです。
現場の重要な判断や決定は派遣先の施工管理が担当するため、派遣社員が過度な責任を負うケースは少ないでしょう。
派遣の施工管理では、施工写真の撮影や品質チェックシートの作成など、基本的な業務から始めることが多いです。
「段階的にスキルを身につけながら成長したい」と考える方は、派遣の施工管理から始めてみてください。
ワークライフバランスを重視したい人
派遣の施工管理は、ワークライフバランスを重視したい人に適しています。
前述のとおり、派遣の施工管理は時給制で働きます。
派遣先企業は人件費を抑えるために、派遣の社員を早く帰すこともあるでしょう。
また、重要な業務は派遣先の施工管理が担当するため、派遣の施工管理の業務は限定的になりやすいです。
そのため、自分の業務が終われば早く帰れることがあります。
プライベートの時間を確保しながら働きたい方は、派遣も選択肢に入れてみてください。
関連記事:ワークライフバランスが取れた施工管理に転職する4つの方法
さまざまな現場を経験したい人
幅広い工事を経験したい人にも、派遣の施工管理がおすすめです。
一社専属の施工管理は、所属している企業の専門分野に限定されがちです。
一方で、派遣の施工管理は、マンション建設やオフィスビル、商業施設など、多岐にわたる工事現場で実務経験を積めます。
建設業界では施工に関する基本的な知識とスキルは共通しているため、異なる企業の現場で働きながら、施工管理の総合的な実力を高められるでしょう。
また、建設業界の豊富な経験を通じて、自分の強みや将来進みたい方向性を見極めることも可能です。
大手の現場で働きたい人
大手建設会社の現場で働きたい人も、派遣の施工管理がおすすめです。
ゼネコンなど大手建設会社は、派遣の施工管理を活用しているため、その現場で経験を積むチャンスがあります。
ポイント
ゼネコンの施工管理職は建設系学科の卒業者でないと就職が難しいですが、派遣の施工管理であれば、学歴に関わらずゼネコンの現場で経験を積めるでしょう。
また、施工管理技士の資格を取得し、ゼネコンの現場で経験を重ねれば、スカウトされる可能性もあります。
大手の現場で施工管理のスキルを磨きたい人も、派遣の施工管理を検討してみてください。
関連記事:大手の建設会社の一覧をまとめてみた|業界のきついところや将来性
会社のしがらみが苦手な人
前述のとおり、派遣の施工管理は定期的に現場が変わるため、会社の人間関係を気にせず働きたい人に向いています。
工事現場では、日々の業務に必要なコミュニケーションを中心に、ビジネスライクな関係を築けるでしょう。
飲み会への参加や職場の付き合いも、少なくなりがちです。
職場の人間関係をあまり考えたくない方は、派遣の施工管理が良いでしょう。
転勤を避けたい人
転勤を避けたい人も、派遣の施工管理がおすすめです。
全国に拠点や現場をもつ建設会社では、施工管理者は転勤が多い傾向にあります。
しかし、派遣の施工管理であれば、働きたいエリアを指定できて、原則として転勤はありません。
そのため、地元で働きたい方や、家族の都合などで転勤ができない方でも、安心して働けるでしょう。
また、UターンやIターンを考えている人にとっても、派遣の働き方は魅力的です。
転勤を避けたいと考えている人は、派遣の施工管理を検討してみてください。
関連記事:施工管理が転勤や出張なしで働く2つの方法|5つのデメリットあり
直接雇用の施工管理に向いている人の3つの特徴
一方、以下に該当する人は、直接雇用の施工管理に向いている可能性があります。
直接雇用の施工管理に向いている人
- 早く昇進したい人
- 現場の責任者になりたい人
- 働きたい会社が決まっている人
こちらも1つずつ解説していきます。
早く昇進したい人
早く昇進したい人は、派遣ではなく直接雇用の施工管理がおすすめです。
一社専属の直接雇用の施工管理は、現場で責任ある業務を任される機会が多いです。
ポイント
例えば、経験を積んでいくと、現場代理人として、1つの現場をまとめて任されるようになります。
さらに、複数の現場を管理する立場になったり、部下を育成する立場になったりすることもあるでしょう。
そうした立場になれば、一般的な企業では昇進するケースが多いです。
早くキャリアアップしていきたい人は、派遣ではなく直接雇用の施工管理を目指してみてください。
関連記事:施工管理のキャリアプラン6ステップ|将来のビジョンがわかる
現場の責任者になりたい人
現場の責任者になりたい人も、派遣ではなく直接雇用の施工管理が良いでしょう。
施工管理技士を取得すれば、主任技術者や監理技術者といった、現場の責任者になれます。
主任技術者や監理技術者は、現場の安全管理や工程管理、品質管理など、幅広い業務を監督します。
ポイント
一方、派遣の施工管理は、責任ある立場を任されることはほとんどありません。
そもそも主任技術者や監理技術者は、工事を受注した会社の人材しか担当できないからです。
現場の責任者を目指したいのであれば、直接雇用の施工管理として、経験を積んでいきましょう。
働きたい会社が決まっている人
働きたい会社が決まっている人は、派遣の施工管理ではなく、意中の会社に応募しましょう。
派遣の施工管理は、特定の会社の現場で働き続けることはできません。
応募したい企業に履歴書や職務経歴書を送り、選考を受ければOKです。
施工管理の派遣会社の選び方【見るべき7つのポイント】
派遣会社はどうやって選べばいいの?
結論、下記の7つをチェックしてください。
- 求人数
- 定着率
- 研修制度
- 福利厚生
- サポート体制
- 口コミ・評判
- 優良派遣事業者に認定されているか
1つずつ解説します。
【ポイント1】求人数が多い派遣会社を選ぶ
先ほどもお伝えしましたが、求人数が多い派遣会社がおすすめです。
あなたの希望に近い派遣先で働く確率が上がるから。
具体的には、派遣会社のホームページに記載されている「取引先」を見ればわかります。
【ポイント2】定着率が高い派遣会社を選ぶ
長く安定して働ける派遣会社である可能性が高いからです。
「定着率が低い=離職率が高い」という意味なので、働きにくいかもしれません。
腰を落ち着けてじっくりとスキルアップしていきたい人は、定着率をチェックしましょう。
【ポイント3】未経験者向けの研修制度が充実している派遣会社を選ぶ
未経験者向けの研修がしっかりしていないと、現場でパニックになるから。
基礎がわかっていない状態で現場に出てしまうと、苦手意識ができて辞めやすいです。
できれば2ヶ月くらいの新人研修を行う派遣会社を選ぶと安心です。
【ポイント4】福利厚生がしっかりしている派遣会社を選ぶ
福利厚生は働きやすさにつながるからです。
社会保険があるのはもちろん、下記のような福利厚生があると安心ですよね。
- 通勤手当
- 健康診断
- 時短勤務
- 各種見舞金
- 資格取得支援制度など
【ポイント5】サポート体制が整っている派遣会社を選ぶ
現場では予測できないことも起きるからです。
例えば「契約にない仕事を頼まれた」など。
後述しますが、派遣の施工管理がやってはいけない業務もあります。
派遣会社に連絡して、派遣会社側から派遣先の会社に対応してもらうこともできます。
特に未経験者さんは判断に迷うと思うので、サポート体制が整っている派遣会社を選びましょう。
【ポイント6】口コミ・評判の良い施工管理の派遣会社を選ぶ
当然ですが、口コミ・評判はチェックしましょう。
口コミサイトを見ればOK。
SNSで評判をキャッチできることもあります。
もちろん「悪い評判がない会社」は存在しないでしょう。
派遣会社では多くの人が働いてるので、どうしても悪い評判は出るものです。
「悪い評判があるかどうか」ではなく「悪い評判をあなたが許容できるか?」という判断基準で口コミを見てみてください。
【ポイント7】優良派遣事業者に認定されているか
優良派遣事業者とは、厚生労働省から委託を受けた一般社団法人人材サービス産業協議会が認定した信頼できる派遣会社のことです。
派遣事業者のわずか0.2%しか認定されていない厳しい審査なので、派遣会社を選ぶときの参考にしてみてください。
【ポイント8】企業規模が大きい派遣会社を選ぶ
企業規模が大きい派遣会社を選ぶことも大切です。
大きい派遣会社だと、解説してきたような条件を満たしていることが多いからです。
良い派遣会社の条件
- 求人数が多い
- 定着率が高い
- 未経験者向けの研修制度が充実している
- 福利厚生がしっかりしている
- サポート体制が整っている
そのため、できれば大きな派遣会社に転職しましょう。
ワット・コンサルティングは約2ヶ月の研修あり【定着率83.2%】
ちなみに、冒頭でも触れましたが、私たちワット・コンサルティングも施工管理の技術者派遣の会社です。
ワット・コンサルティングの強みは下記の7つです。
- 定着率83.2%(業界平均は約70%)
- 未経験者の採用率80%
- 累計1500名の未経験者を育成
- 優良派遣事業者に認定されている
- 社会保険完備+資格取得奨励金あり
- 60日間の研修で基礎をしっかり学べる(研修期間の長さは業界平均の2倍)
- 従業員数800名以上の大手派遣会社
なので「しっかり基礎を学んで長く働きたい!」という人には合っていると思います。
転職活動の情報収集に活用してみてください。
施工管理の派遣でよくあるQ&A
最後に、施工管理の派遣でよくあるQ&Aをまとめました。
- 「派遣の施工管理はやばいからやめとけ」と言われる理由は?
- 派遣の施工管理の実態や現実は大丈夫なの?
- 派遣の施工管理の労働環境は3Kで過酷なブラックじゃないの?
- 派遣と一社専属の施工管理は業務量や労働時間が違うの?
- 派遣の施工管理でも体力は必要ですか?
- 派遣から一社専属の正社員施工管理になれるの?
- 最初から派遣じゃない施工管理に転職するには?
- 新卒で施工管理の派遣に就職するのはアリ?
- 「派遣の施工管理は使えない」と思われてない?
- 「派遣の施工管理は意外と楽」ってホント?
- 施工管理の派遣先で引き抜きはあるの?
- ゼネコンなど大手の工事現場でも働けるの?
- 施工管理の派遣って違法で禁止されてるの?
- 派遣の施工管理に禁止されている業務は?
- 禁止業務をしてしまった場合どうなる?
- 派遣の施工管理にはどんな職種があるの?
- 施工管理の年齢別の平均年収は?20代はどれくらい稼げる?
- 施工管理で年収2000万円を稼げるの?
- 派遣の施工管理を辞めたい場合はどうすればいいの?
- 施工管理の退職理由で多いものは?
- 施工管理を辞めて後悔することは?
- 施工管理を辞めた後におすすめの他業種の転職先は?
「派遣の施工管理はやばいからやめとけ」と言われる理由は?
研修が弱いと現場でパニックになるからです。
派遣という性質上、さまざまな現場で働きます。
研修でしっかりと基礎を学ばないと、現場が変わるたびに困るでしょう。
施工管理で手に職をつけるどころか、すぐに辞めてしまうことも…
研修制度で派遣会社を選んでもいいくらいです。
派遣の施工管理の実態や現実は大丈夫なの?
問題ありません。
事実、多くの人が派遣の施工管理で働いています。
誰もが辞めるような仕事であれば、とうに衰退しているはずです。
仕事である以上は大変なこともありますが、辞めるほどではなく、続けている施工管理の人がたくさんいます。
派遣の施工管理の労働環境は3Kで過酷なブラックじゃないの?
現場によってはきついところもあるでしょう。
ただし、先ほどお伝えしたとおり、派遣の場合はサービス残業やサービス休日出勤はありません。
忙しいこともあるかもしれませんが、給料はきちんと発生します。
ちなみに、できるだけホワイトの近い施工管理で働くコツは、施工管理で激務なブラックではなくホワイトな環境で働く方法27選を参考にどうぞ。
派遣と一社専属の施工管理は業務量や労働時間が違うの?
基本的にそこまで変わりませんが、前述のとおり一社専属の施工管理は主任技術者や監理技術者など現場責任者になれます。
この辺の責任の違いが大きな違いでしょう。
以下のように、あなたの希望に合わせて転職先を選ぶのがコツです。
- 一社専属:責任ある立場で仕事をしたい
- 派遣:最初から責任が重い立場ではなく、まず仕事に慣れたい
派遣の施工管理でも体力は必要ですか?
残業することもあるので、体力があった方が良いでしょう。
できるだけ残業しないコツは、施工管理が早く帰る4つのコツ【残業が減っても年収を減らさない方法】を参考にどうぞ。
派遣から一社専属の正社員施工管理になれるの?
なれます。
派遣で経験を積んでから、一社専属の施工管理に転職する人はけっこう多いです。
最初から派遣じゃない施工管理に転職するには?
一般的な転職活動の流れで大丈夫です。
- 自己分析
- 求人を探す
- 履歴書・職務経歴書を作成して応募
- 面接
- 内定
こちらの記事も参考に、転職活動を進めてみてください。
新卒で施工管理の派遣に就職するのはアリ?
目的がしっかりしているならアリです。
「施工管理になりたい」と思っており、以下に該当するなら新卒で派遣の施工管理に就職しても良いでしょう。
- 大手建設会社の現場を経験したい
- しっかりと研修を受けてから働きたい
- さまざまな現場を経験してスキルアップしたい
「派遣の施工管理は使えない」と思われてない?
それは人によります。
その現場に慣れてるベテラン施工管理は「使えない」とは思われていないでしょう。
もちろん、未経験だと「使えない」と思われることもあるかも。
でも、未経験者向けの研修がしっかりしている派遣会社の施工管理だと「使えない」と思われる可能性が下がります。
当然、本人の学習意欲にもよります。
どんな仕事でも同じですが、手を抜かずに学びましょう。
ちなみに早く仕事を覚えるコツは、現場監督の仕事の覚え方7選【仕事に目標をもつと早く覚えられる】も参考にどうぞ。
「派遣の施工管理は意外と楽」ってホント?
前述のとおり、主任技術者や監理技術者など責任が重い役職にならないという点では、楽に感じるかもしれません。
派遣先の施工管理のサポート役も多いです。
未経験者の場合は、下記のような簡単な業務から始まることもあります。
- 写真撮影
- 現場の巡回
- 現場の掃除など
という人は派遣がおすすめです。
ただし、仕事である以上「楽」ということはありません。
大変なこともありますが、1つずつ乗り越えていきましょう。
ちなみに、施工管理の楽さについては、施工管理を楽な順に並べてみた【結論:楽な仕事じゃないけどね】も参考にどうぞ。
施工管理の派遣先で引き抜きはあるの?
先ほどもお伝えしましたが、あります。
どこの会社も施工管理不足で困ってるため、働きぶりや相性がよければ声がかかることもあるでしょう。
引き抜きは双方にメリットがあると言われています。
- 施工管理:慣れている現場・会社で働ける
- 引き抜く会社:自社の業務に慣れている施工管理経験者を採用できる
事実、引き抜きでゼネコンに転職する人もいますよ。
ゼネコンなど大手の工事現場でも働けるの?
ゼネコンなど大手と取引がある派遣会社だと、ゼネコンの工事現場で働ける可能性があります。
派遣会社のホームページで、取引先企業をチェックしてみましょう。
大規模現場の大変さもありますが、貴重な経験ができます。
施工管理の派遣って違法で禁止されてるの?
禁止ではありません。
労働者派遣法では、土木、建築その他工作物の建設、改造、保存、修理、変更、破壊若しくは解体の作業又はこれらの作業の準備の作業に係る業務を禁止しています。
参考:労働者派遣法 第四条 第二項より
施工管理はこうした作業を行わないので、派遣が認められています。
※くりかえしですが施工管理の仕事内容は、施工管理(現場監督)の13の仕事内容をわかりやすく解説【未経験者向け】を参考にどうぞ。
派遣の施工管理に禁止されている業務は?
派遣の施工管理は、下記の業務をすることはできません。
引用元:一般社団法人日本人材派遣協会「建設業務」
- ビル・家屋等の建築現場にて、資材の運搬・組み立て等を行う。
- 道路・河川・橋・鉄道・港湾・空港等の開設・修築などの工事現場で掘削・埋め立て・資材の運搬・組み立て等を行う。
- 建築・土木工事において、コンクリートを合成したり、建材を加工したりする。建築・土木工事現場での準備作業全般を含む。
- 建築・土木工事現場内で資材・機材を配送する。
- 壁や天井・床の塗装や補修をする。
- 建具類等を壁や天井・床に固定する、あるいは撤去する。
- 外壁に電飾版や看板などを設置する、あるいは撤去する。
- 建築・土木工事現場内において、配電・配管工事をしたり機器の設置をしたりする。
- 建築・土木工事後の現場の整理・清掃(内装仕上げ)をする。
- イベントなどを行う大型仮設テントや大型仮設舞台の設置をする。
- 仮設住宅(プレハブ住宅等)の組み立てを行う。
- 建造物や家屋を解体する。
ないとは思いますが、派遣先でこれらの業務を依頼されたら、派遣会社に相談しましょう。
反対に、禁止されていない業務は以下のとおりです。
- 事務作業
- 施工管理
- CAD操作
禁止業務をしてしまった場合どうなる?
派遣会社が懲役や罰金をうけます。
労働者派遣法の第六章に罰則が書かれています。
派遣の施工管理にはどんな職種があるの?【建築・土木・電気・設備】
主な職種は以下のとおりです。
- 建築
- 土木
- 電気
- 設備(空調・給排水・通信など)
詳しくは以下の記事も参考にしてみてください。
施工管理の年齢別の平均年収は?20代でどれくらい稼げる?
施工管理の平均年収を正確に計算した統計データは発表されていないため、あくまで目安ですが、平均年収は450万円ほどです。
20代・30代・40代・50代・60代の平均年収は以下のとおりです。
世代 | 平均年収 |
20代 | 338万円 |
30代 | 442万円 |
40代 | 535万円 |
50代 | 578万円 |
60代 | 386万円 |
くりかえしですが、これはあくまで平均なので、もっと稼いでいる施工管理の人もいます。
施工管理の年収については、施工管理(現場監督)の平均年収や給料を徹底分析【資格で収入アップ】に詳しくまとめています。
施工管理で年収2000万円を稼げるの?
以下に該当する施工管理の中には、年収2000万円を稼ぐ人もいます。
- 1級施工管理技士を取得している
- スーパーゼネコンに勤めている
- 海外でプラントの施工管理をしている
詳しくは、年収1000万円の現場監督9つの条件【年収アップする3つのコツ】を参考にしてみてください。
※年収1000万円の記事ですが、2000万円の人と共通する部分があります。
派遣の施工管理を辞めたい場合はどうすればいいの?
どうしても辞めたい場合は、以下の手順で退職しましょう。
- 派遣会社の退職規定をチェック
- 派遣会社と相談して退職時期を決める
- 退職
詳しくは、施工管理の派遣を辞めたいときの対処法【辞めやすい退職理由も紹介】にまとめています。
施工管理の退職理由で多いものは?
主な退職理由は、以下の13個です。
- 激務すぎたから
- 長時間労働とサービス残業があったから
- 休みが少ないから
- 時給計算すると薄給だから(サービス残業がある場合)
- 体を壊したから
- 現場が危険だったから
- 現場作業もしなければいけなかったから
- 転勤が多かったから
- プレッシャーがすごかったから
- 職人さんとの人間関係が辛いから
- 覚えることが多すぎたから
- 仕事をしながら資格も取らなければいけなかったから
- 飲み会が多かったから
詳しくは、施工管理(現場監督)を辞めたい場合の退職方法【辞めた後の転職先】にまとめています。
施工管理を辞めて後悔することは?
もちろん人によりますが、一般的な後悔する理由は以下のとおりです。
- 次の転職活動に苦労するかも
- 今までの経験を活かせないかも
- 資格をとるチャンスを失うかも
- たくさん稼げるチャンスを失うかも
- 手に職をつけるチャンスを失うかも
- 現場仕事の醍醐味を味わえなくなる
- キャリアが中途半端になってしまうかも
- 信頼してくれた人との人間関係が崩れるかも
- 転職先の方がひどく「辞めなきゃよかった…」と思うかも
- 次の仕事も辞めると「どこにいっても通用しない?」と不安になるかも
詳しくは、現場監督を辞めて後悔するかもしれないこと10選【後悔しないコツ】にまとめています。
施工管理を辞めた後におすすめの他業種の転職先は?
施工管理で経験を積むと、以下の仕事に転職できる可能性があります。
すべて、施工管理の経験を活かせる仕事だからです。
- 設計事務所
- CADオペレーター
- 建設会社の営業マン
- デベロッパー
- 技術系の公務員
- ビル管理
- 都市再生機構
くわしくは、施工管理から転職したい場合のおすすめの異業種7選【転職のコツ】にまとめています。
施工管理の派遣でも資格があれば有利
ちなみに、施工管理には「施工管理技士」という国家資格があります。
派遣でも施工管理技士を取得すれば、転職や給料はさらに有利です。
施工管理技士については、施工管理技士の資格の種類や試験の難易度【各試験の難易度順も解説】を参考にどうぞ。
ただし、施工管理技士を受験するには実務経験が必要です。
なので、まずは資格なしで派遣の施工管理に転職して、経験を積んでいきましょう。
まとめ:派遣の施工管理のメリットとデメリットを知って転職しよう
派遣の施工管理で働くメリットとデメリットを知って、検討してみましょう。
また、派遣会社を選ぶときは下記の8つをチェックしましょう。
- 求人数
- 定着率
- 研修制度
- 福利厚生
- サポート体制
- 口コミ・評判
- 優良派遣事業者に認定されているか
- 派遣会社の規模
くりかえしですが、私たちワット・コンサルティングでも未経験から施工管理になりたい人を募集しています。
ワット・コンサルティングの強みは下記の7つです。
- 定着率83.2%(業界平均は約70%)
- 未経験者の採用率80%
- 累計1500名の未経験者を育成
- 優良派遣事業者に認定されている
- 社会保険完備+資格取得奨励金あり
- 60日間の研修で基礎をしっかり学べる(研修期間の長さは業界平均の2倍)
- 従業員数800名以上の大手派遣会社
転職活動の情報収集に活用してみてください。
あなたの転職活動の参考になればうれしいです!