
30代で未経験から施工管理に転職できるのかな?
転職してもやっていけるだろうか?
未経験者の場合は、どういう会社を選べばいいんだろう?
こういった疑問に答える記事です。
この記事でわかること
- 施工管理は30代で未経験からでも挑戦できる理由
- 30代で未経験から施工管理に転職する3つのデメリット
- 30代×未経験から施工管理へ転職する5ステップ
私たちワット・コンサルティングは、施工管理の技術者派遣の会社です。
未経験から施工管理になりたい人を募集しています。
結論、30代×未経験でも施工管理に転職できます。
未経験者向けの研修が充実している会社があったり、施工管理は人材が不足していたりするためです。
ポイント
とはいえ「仕事についていけるのか?」「年齢的に不利にならないか?」など不安がありますよね?
この記事では、30代×未経験で施工管理に転職して、失敗しないコツを解説します。
最後まで読むことで、30代から施工管理に転職して、手に職をつけられる道筋が見えるでしょう。
今回の転職活動の参考にしてみてください。
この記事の監修者
施工管理の技術者派遣を行う会社。これまで1500名以上の未経験者を施工管理として育成した実績あり。
- 労働者派遣事業許可番号 派13-304593
- 有料職業紹介事業許可番号 13- ユ-304267
- 特定建設業 東京都知事許可 (特-1) 第150734号
※「そもそも、施工管理の仕事内容を詳しく知りたい!」という方は、施工管理(現場監督)の13の仕事内容をわかりやすく解説を参考にしてみてください。
目次
そもそも施工管理とは?
施工管理は建設工事において、材料の選定や工程の順番、チーム全体の連携を監督する業務です。
工事の規模や種類に応じて流れが変わるため、柔軟な対応が求められます。
新人にも基礎から実務へ進める研修が整備されているため、30代からでもキャリアアップを狙いやすいでしょう。
施工管理の代表的な仕事内容は以下のとおりです。
管理項目 | 主な内容 |
---|---|
安全管理 | ヘルメットや安全帯を使用し、危険箇所の点検を徹底して事故を防ぐ |
品質管理 | 図面や基準を踏まえて施工手順や資材をチェックし、完成度を高める |
工程管理 | 遅れを防ぐため進捗を確認し、必要に応じて日程を修正しながら納期に合わせる |
原価管理 | 予算を踏まえて費用配分を検討し、発注先や材料選びを見直してコストを抑える |
環境管理 | 近隣へ迷惑をかけないよう騒音対策を進めたり、排出物を減らして地域への影響を軽減する |
施工管理では安全や品質だけでなく、経費や周囲への配慮も踏まえます。
詳しい仕事内容は、【完全解説】施工管理の仕事内容をわかりやすく解説!会社選びのコツも紹介を参考にしてみてください。
施工管理の一日のスケジュール例
施工管理の一日のスケジュール例も紹介しておきます。
一日のスケジュールは現場次第ですが、例えば以下のような一日を過ごすこともあるでしょう。
時間 | 仕事内容 |
---|---|
7:00 | 出勤朝礼の準備 |
8:00 | 朝礼 |
8:30 | 工事スタート現場の巡回写真撮影職人さんへの指示 |
12:00 | 昼休憩 |
13:00 | 昼礼打ち合わせ現場の巡回事務作業 |
17:30 | 工事終了事務所で事務作業 |
20:00 | 仕事終了退勤 |
他のスケジュール例は、施工管理(現場監督)の一日の流れや仕事のスケジュールにまとめたので参考にしてみてください。
施工管理は30代で未経験からでも挑戦できる理由

くりかえしですが、30代×未経験でも施工管理に転職できます。
ただし、現実的には「30代前半」までの募集が多いです。
30代×未経験でも施工管理に転職できる理由は、以下の3つです。
30代×未経験でも施工管理に転職できる理由
- 資格なしでも転職できるから
- 人材不足で30代も募集しているから
- 新人研修が整っている会社があるから
1つずつ解説していきます。
資格なしでも転職できるから
施工管理は資格がなくても転職できるため、30代で未経験からでも挑戦できる可能性があります。
施工管理の現場では、建設工事の進行状況を管理し、作業員への指示や工程の調整を行いますが、未経験からでも少しずつ覚えていけば大丈夫です。
「施工管理技士」などの国家資格は存在しますが、取得には実務経験が必要なため、未経験者はすぐに取得できません。
そのため、30代で転職するときに資格がなくてもOKです。
詳しくは、現場監督(施工管理)は資格なしでも働ける|おすすめの資格一覧も紹介にまとめています。
人材不足で30代も募集しているから
建設業界の人材不足が深刻化しているため、施工管理は30代で未経験からでも挑戦できる職種です。
国土交通省の調査では、建設業界全体で働き手が不足しているとわかります。
出典:国土交通省「建設産業の現状と課題」
一般的な職種への転職では20代が優先されますが、施工管理では30代前半の未経験者も積極的に採用されています。
多くの建設会社は、経験の有無よりも仕事への意欲を重視しているため、新しいキャリアを考えている30代の方は、施工管理への転職にチャレンジしてみましょう。
新人研修が整っている会社があるから
充実した新人研修制度がある会社を選べば、30代で未経験からでも施工管理に挑戦できます。
近年は未経験者を積極的に採用し、育成する会社があります。
建設業界で働いた経験がない方でも、安心して施工管理の仕事を始められるでしょう。
研修期間は会社によってさまざまですが、できれば2ヶ月程度の研修期間があると、しっかりと知識やスキルを身につけられるのでおすすめです。
ワット・コンサルティングの新人研修は業界トップクラス
前述のとおり、私たちワット・コンサルティングは、未経験から施工管理になりたい人を募集しており、30代の方を採用することもあります。
新人研修は業界トップクラスの60日間で、しっかりと基礎を勉強してから施工管理で働けます。
他にも、ワット・コンサルティングの強みは以下のとおりです。
ワット・コンサルティングの強み
- 定着率83.2%(業界平均は約70%)
- 未経験者の採用率80%
- 累計1,500名の未経験者を育成
- 優良派遣事業者に認定されている
- 社会保険完備+資格取得奨励金あり
転職先の候補に加えてみてください。
30代で未経験から施工管理に転職する4つのメリット

30代で施工管理に転職するメリットも知っておきたい。
主なメリットは以下の4つです。
30代で未経験から施工管理に転職するメリット
- 手に職がつく
- 今までの社会経験を活かせる
- 30代から年収アップできる
- 今からでも十分にキャリアを形成できる
30代で施工管理に転職するメリットは大きいです。
1つずつ解説していきます。
手に職がつく
30代で未経験から施工管理に転職してスキルアップしていくと、手に職をつけられます。
施工管理は専門的な知識や技術が必要となるため、一度スキルを身につければ、長く活躍できる仕事です。
ポイント
建設業界は、私たちの生活に欠かせないものです。
そのため、需要がなくなることは考えにくいでしょう。
前述のとおり、近年では人材不足も深刻化しており、未経験者でも積極的に採用する企業が増えています。
30代から手に職をつけて、安定して働きたい方は、施工管理を検討してみてください。
関連記事:施工管理が手に職をつけられる5つの理由|手に職をつける方法も解説
今までの社会経験を活かせる
30代で施工管理に転職すると、これまでの社会経験を活かせるメリットがあります。
施工管理の経験がない場合でも、30代の方は社会人としての経験を積んでいる方が多いでしょう。
これまで培ってきた基礎的なビジネススキルは、施工管理の仕事でも役立ちます。
例えば、以下のようなスキルは、施工管理の現場で必要とされます。
施工管理でも活かせるビジネススキル
- 電話対応
- 名刺交換
- 言葉遣い
- 報連相
- スケジュール管理
未経験から施工管理に転職する際には、これまでの社会経験で培ってきたスキルを積極的にアピールしましょう。
30代から年収アップできる
未経験から施工管理に転職する30代の方でも、年収アップしていけます。
厚生労働省のデータによると、30代前半で施工管理に転職して、実務経験を積んでいった場合の平均年収の推移は以下のとおりです。
実務経験年数 | 平均年収 |
---|---|
0年 | 403万円 |
1〜4年 | 473万円 |
5〜9年 | 547万円 |
10〜14年 | 553万円 |
しっかりとスキルを身につけていけば、30代からでもきちんと年収アップできます。
ちなみに、企業規模別の30代施工管理の平均年収は以下のとおりです。
企業規模(従業員数) | 30代施工管理の平均年収 |
---|---|
1,000人以上 | 744万円 |
100〜999人 | 600万円 |
10〜99人 | 526万円 |
大手企業ほど年収が高くなっています。
30代未経験で最初から大手企業に転職は難しいので、まずは転職できる会社で経験を積んでいき、いずれ大手企業を目指すのが良いでしょう。
また、施工管理の種類別の30代平均年収は以下のとおりです。
施工管理の種類 | 30代施工管理の平均年収 |
---|---|
建築 | 640万円 |
土木 | 620万円 |
電気 | 642万円 |
参考:厚生労働省|賃金構造基本統計調査を元に計算
さらに、施工管理の国家資格である「施工管理技士」の有無による年収イメージも参考にしてみてください。
資格ごとの年収の目安
- 無資格:300〜500万円
- 2級施工管理技士:400〜700万円
- 1級施工管理技士:600〜800万円
詳しくは、【完全攻略】30代施工管理の平均年収と未経験から転職する5ステップにまとめています。
今からでも十分にキャリアを形成できる
30代で未経験から施工管理に転職しても、十分にキャリアを形成できるメリットがあります。
施工管理は、経験を積むことでキャリアアップを目指せる仕事です。
30代で未経験から転職し、着実に経験を積み重ねることで、将来的には高い収入を得たり、より大きなプロジェクトに携わったりすることが可能です。
ポイント
施工管理技士などの資格を取得することで、年収アップを目指せます。
また、経験と実績を積めば、大手ゼネコンへの転職も夢ではありません。
年数目安 | 主な内容 |
---|---|
入社〜2年 | 先輩の補助として基礎を覚え、簡単な検査や安全確認を担当 |
3年〜5年 | 部分的な工程管理を任される |
5年〜8年 | 大規模案件の補佐や品質管理を担う |
8年以降 | 資格や実績を活かしてリーダーポジションやゼネコン転職を狙う |
実際、30代から未経験で施工管理の仕事に就き、キャリアアップを実現している人は少なくありません。
30代からでもキャリアアップを目指せる点は、施工管理の大きな魅力でしょう。
関連記事:施工管理のキャリアプラン6ステップ|将来のビジョンがわかる
30代で未経験から施工管理に転職する3つのデメリット

30代で未経験から施工管理に転職するときの、デメリットも知っておきたい。
デメリットは以下の3つです。
30代で未経験から施工管理に転職するデメリット
- 体力的にきついときがあるかも
- 年下が上司になることがあるかも
- 転勤する会社もある
デメリットも理解した上で、施工管理への転職を検討しましょう。
こちらも1つずつ解説していきます。
体力的にきついときがあるかも
施工管理の仕事は、残業が長くなったり、繁忙期には休日出勤が発生したりします。
20代であれば体力的に問題なくても、30代になると体力的にきついと感じる人もいるでしょう。
ポイント
しかし、施工管理の仕事は、必ずしも毎日忙しいわけではありません。
現場の状況によっては、早く帰れる日もあります。
忙しい時期があるのは、どんな仕事でも同じです。
施工管理の仕事に就く場合は、事前に体力作りをしておくのも良いでしょう。
年下が上司になることがあるかも
新卒で入社して経験を積んでいる20代の施工管理者もいるため、30代で未経験から転職した場合、年下の社員が上司になる可能性があります。
年齢を気にしない方であれば問題ありませんが、年下が上司になることに抵抗がある方は、注意が必要です。
建設業界では実力主義の考えが一般的であり、年齢よりも現場での知識や経験が評価基準になります。
年齢にとらわれず、謙虚な姿勢で経験を積み重ねていきましょう。
転勤する会社もある
全国に建設現場をもつ会社の場合、さまざまな地域に転勤するかもしれません。
地元で働きたい方や、家族がいて家を離れたくない30代の方は、転勤は避けたいところでしょう。
もし転勤を避けたい場合は、地域密着型の会社に転職するのがおすすめです。
特定の地域に限定して事業を展開しているため、転勤の可能性が低いです。
ポイント
また、施工管理の派遣会社に転職すると、エリアを限定して働けます。
転勤したくない方は、しっかりと企業を調べてから転職しましょう。
関連記事:施工管理が転勤や出張なしで働く2つの方法|5つのデメリットあり
30代×未経験から施工管理に転職する人に求められるスキル

30代から未経験で施工管理に転職する場合、どんなスキルが求められるの?
自分が30代から施工管理でやっていけるか不安…
以下のようなスキルがあると、30代からでも施工管理で活躍しやすいでしょう。
30代の施工管理に求められるスキル
- 冷静さ
- 柔軟な思考
- マネジメントスキル
- コミュニケーションスキル
いずれも30代の方ならもっている可能性があるスキルです。
1つずつ解説するので、あなたの経験を振り返ってみてください。
冷静さ
今までの社会経験で「冷静さ」を身につけた方は、施工管理に活かせます。
施工管理の仕事では予期せぬトラブルが発生したり、急な変更に対応したりする場面が少なくありません。
そのような状況でも、冷静に判断し、適切な行動をとる必要があります。
例えば、以下のようなシーンでは、冷静さが求められます。
施工管理に冷静さが求められるシーン
- トラブル発生時の対応
- 工事仕様変更への対応
- 周辺住民からのクレーム対応
これらの場面で冷静さを失ってしまうと、状況が悪化したり、誤った判断をしてしまったりするでしょう。
今まで経験した仕事で、冷静さを発揮して成果を出せた方は、施工管理の仕事でも活躍できる可能性があります。
柔軟な思考
施工管理は柔軟な思考も求められます。
例えば以下のように柔軟な思考力が必要です。
30代で施工管理に転職する人に求められる柔軟な思考
- 新しい仕事を柔軟に学ぶ姿勢
- 年下から教わる姿勢
- 建設業界独特の慣習に順応する姿勢
未経験から転職する場合、これまでとは異なる知識やスキルを学ぶ必要があります。
また、年下の先輩や同僚から指導を受けることもあるでしょう。
建設業界独特の慣習やルールもあり、それらに柔軟に対応していく姿勢が求められます。
今までの仕事で、柔軟な思考を発揮して成果を出せた経験がある人は、施工管理の仕事にも向いているでしょう。
マネジメントスキル
これまでにマネジメントの経験がある方も、施工管理で需要があります。
施工管理は現場の作業員をまとめたり、工程を管理したりするなど、さまざまなマネジメントを行う仕事です。
ポイント
30代であれば、これまで社会人経験を通して、マネジメント経験がある人もいるでしょう。
例えば、後輩を指導した経験や、プロジェクトをまとめた経験などです。
マネジメント経験がある人は、施工管理の仕事でも活躍できる可能性があるため、チャレンジしてみましょう。
コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルがある人も、施工管理で求められます。
さまざまな立場の人と円滑にやり取りしながら、工事を進める必要があるからです。
具体的には、以下のような相手と日常的にコミュニケーションをとります。
施工管理がコミュニケーションする相手
- 職人さん
- 関連会社
- 発注者など
30代で接客や営業など、他人と接する仕事の経験がある人は、施工管理でもそのスキルを活かしやすいです。
30代×未経験者が施工管理の仕事を覚えて続けていくコツ

30代から施工管理を始めて、きちんと仕事を覚えられるかな…
30代×未経験から施工管理に転職するとき、仕事を覚えるコツは以下のとおりです。
仕事を覚えるコツ
- 新人研修で基礎を学ぶ
- 年下からも貪欲に学ぶ
- 施工管理技士の勉強を始める
これらを意識して、仕事を覚えていきましょう。
1つずつ解説するので、転職後のイメージにしてみてください。
新人研修で基礎を学ぶ
まず、新人研修でしっかりと基礎を学びましょう。
施工管理は専門知識やスキルが必要なので、未経験者がいきなり現場に出ても戸惑うことが多いです。
現場に出る前に研修でしっかりと基礎を勉強しておけば、仕事を覚えるスピードが格段に上がります。
30代で未経験からスムーズに施工管理の仕事を始めるには、新人研修が充実している会社に転職しましょう。
ポイント
くりかえしですが、私たち「ワット・コンサルティング」では、業界トップクラスの60日間の新人研修を実施しています。
しっかりと基礎を学んでから施工管理で働きたい方は、転職先の候補に入れてみてください。
年下からも貪欲に学ぶ
30代で施工管理に転職する場合、年下からも貪欲に学ぶことが大切です。
前述のとおり、30代で施工管理に転職すると、年下の上司や同僚の下で働くケースがあります。
彼らは年齢は下でも、施工管理の仕事においては先輩です。
そのため、豊富な知識や経験をもっているでしょう。
ポイント
年下だからといって遠慮したり、プライドを高くもったりせず、積極的に質問して学ぶのがコツです。
わからないことは素直に質問し、アドバイスを真摯に受け止めてください。
年下からでも貪欲に学ぶ姿勢があれば、一人前になる日が早まります。
未経験から施工管理として成長するためには、謙虚な姿勢で学ぶことが重要です。
施工管理技士の勉強を始める
施工管理の仕事を覚えるには、施工管理技士の勉強を始めるのもおすすめです。
施工管理技士の資格取得を目指して勉強すると、施工管理の業務に必要な知識を体系的に学べるからです。
ポイント
令和6年から施工管理技士の第一次検定は、施工管理の実務経験がなくても受験できるようになりました。
そのため、30代の未経験者でも、すぐにでも勉強を始めてOKです。
出典:国土交通省|令和6年度より施工管理技術検定の受験資格が変わります
新人の頃は担当できる業務が少ないため、空き時間もあるでしょう。
その時間を有効活用し、積極的に施工管理技士の勉強を進めておくのがおすすめです。
勉強のコツは以下のとおりです。
勉強の工程 | 内容 |
---|---|
①テキストと問題集を購入 | テキストと過去問題をセットで勉強する準備 |
②学習スケジュールを設定 | 1日1時間など具体的な時間を決める |
③テキストに目を通す | 試験範囲の全体像を把握する |
④過去問題集をくりかえし解く | 過去5年分の問題を最低でも3周解く |
第一次検定に合格すると、施工管理技士をサポートする「施工管理技士補」という資格を取得できます。
現場でも一目置かれる存在になるため、さっそく勉強を始めてみてください。
30代×未経験から施工管理へ転職する5ステップ

30代から施工管理に転職するには、具体的にどうすればいいの?
結論、以下の5ステップに沿って、転職活動を進めてみてください。
30代×未経験から施工管理に転職する5ステップ
- 施工管理の種類を選ぶ
- 30代の未経験者を募集している求人を絞る
- 新人研修が充実している会社を絞る
- 今までの社会経験で施工管理に活かせる力をアピールする
- 志望動機はエピソードをつける
1ステップずつ解説するので、さっそく転職活動を始めてみましょう。
施工管理の種類を選ぶ
まずはどの分野の施工管理になるか検討します。
施工管理には以下のような種類があります。
施工管理の主な種類 | 工事の内容 |
---|---|
建築 | 戸建・塗装・内装・リフォーム・大規模修繕・エレベーターなど |
土木 | 道路・トンネルなど |
造園 | 公園・緑地など |
管工事 | 水道・ガス・空調・衛生設備・消防設備など |
電気工事 | 各種配線・照明設備など |
プラント | 化学や石油など各種プラントの建設や改修 |
電気通信工事 | 通信ケーブルやインターネット回線の敷設 |
施工管理アシスタント | 施工管理のサポートや書類整理など補助業務 |
興味があるジャンルで良いので、施工管理の種類を考えてみましょう。
施工管理の種類を選べないときは正社員派遣に転職する

未経験者だから、どの施工管理を選べばいいかわからない…
という場合は、施工管理の正社員派遣がおすすめです。
多彩な派遣先があるため、実際に現場で働きながら自分の適性を確認できます。
正社員派遣とは
派遣会社の正社員として雇用されて、他社の現場で働くスタイルです。
正社員雇用なので収入は安定しています。
施工管理の派遣については、施工管理の派遣で働く19のメリットと14のデメリット|やめとけと言われる理由に詳しくまとめています。
おすすめの正社員派遣
冒頭でも触れましたが、私たちワット・コンサルティングは施工管理の派遣会社です。
派遣会社のわずか0.5%しか認定されていない「優良派遣認定事業者」なので、安心して働けます。
正社員雇用なので、安定した収入を確保しつつ、自分の施工管理の適性を見極めたい方は、転職先の候補に入れてみてください。
30代の未経験者を募集している求人を絞る
まずは、30代の未経験者を募集している求人を探しましょう。
転職サイトから探しても良いですし、興味がある企業を調べてみるのもおすすめです。
求人情報に年齢を書くことは禁止されているため、30代を採用しているか知りたい場合は、直接企業に連絡して確認すればOKです。
企業のホームページの問い合わせフォームや、採用ページから連絡して聞いてみましょう。
新人研修が充実している会社を絞る
30代を募集している施工管理の求人が絞れたら、新人研修が充実している会社を絞ってみてください。
前述のとおり、新人研修がしっかりしていないと、仕事についていけない恐れがあるためです。
ポイント
できれば2ヶ月くらいの新人研修があると安心です。
くりかえしですが、私たち「ワット・コンサルティング」では、業界トップクラスの60日間の新人研修を実施しています。
しっかりと基礎を学んでから施工管理で働きたい方は、転職先の候補に入れてみてください。
今までの社会経験で施工管理に活かせる力をアピールする
履歴書を書くときは、今までの社会経験の中から、施工管理の業務に活かせそうなスキルをアピールしましょう。
施工管理としての素質を期待されて、採用されやすくなるためです。
30代の施工管理に求められるスキル
- 冷静さ
- 調整力
- 柔軟な思考
- マネジメントスキル
- コミュニケーションスキル
今までの業務経験で、これらのスキルを発揮したことがないか思い出してみてください。
ちなみに、自己PRの型は以下のとおりです。
自己PRの型
- 強み
- 前職の役割
- 身につけたスキルや成果
- 施工管理との共通点
- どう貢献したいか
自己PRの例文は以下のとおりです。
自己PRの例文
私の強みは調整力があることです。
前職ではアパレルの店舗責任者として、在庫管理やスタッフのシフト調整を担いました。
需要予測をもとに品出しを決めた結果、売り逃しを減らせた実績があります。
こうした調整力は、施工管理でも工程や職人さんとの連携に役立つと感じました。
立場や専門が異なる相手とも対等に話し合い、品質と納期の両方を守るための橋渡しを担いたいです。
30代だからこそ、柔軟な考え方と現場目線のバランスを追求していきたいと思います。
前職で得た具体的な成果を示し、施工管理にどう結び付けるかを明確に伝えると良いでしょう。
関連記事:施工管理の自己PRの書き方|例文も紹介
志望動機はエピソードをつける
志望動機を伝える際は、具体的なエピソードを混ぜると説得力が増します。
職場やプライベートでの出来事を絡め、施工管理へ関心が高まった流れを具体的に伝えましょう。
以下の型を参考に志望動機を書いていきましょう。
志望動機の型
- 応募企業を選んだ理由
- エピソード
- 施工管理を志望する背景
- 最終的にどう成長したいか
志望動機の例文は以下のとおりです。
志望動機の例文
貴社を志望する理由は、地域への貢献度が大きいと感じたためです。
前職の店舗改修に立ち会った際、予定通りに工事が進む姿を間近で見て興味を持ちました。
業者との打ち合わせを重ねる中で、段取りや交渉力が欠かせない施工管理の仕事に惹かれました。
貴社は地域の公共事業にも力を入れている点に魅力を感じています。
人との連携が前職での強みだったため、職人さんや協力会社とのスムーズな連絡を意識しながら、将来的には大規模案件を統括できる施工管理者を目指したいです。
採用担当者の印象に残るため、個人的なエピソードを伝えるのがコツです。
関連記事:施工管理が未経験の人の志望動機の作り方と例文【研修で会社を選ぶ】
30代×未経験から施工管理に転職するときによくある質問
最後に、30代で未経験から施工管理に転職するときに、よくある質問に答えていきます。
施工管理は職人さんになめられるのか?
「施工管理は職人さんになめられる」と、ネットによく書かれていることもあります。
もちろん、なめられてしまう施工管理もいます。
職人さんの中にはベテランの人もいますし、建設業界独特の荒々しさで怒鳴られることもあるでしょう。
最初はびっくりするかもしれませんが、建設業界はそういう業界でもあります。
どんな業界にも「他の業界にはない文化や習慣」があるものですが、それと一緒です。
ただ、幸い20代よりは、30代の方は年齢を重ねている分がなめられにくいこともあります。
腹を割って話すと、けっこう人情味の厚い、良い職人さんもいます。
真摯に仕事に向き合っていれば、最初は怖かった職人さんも優しくなることがあります。
この辺は、施工管理が職人さんとうまくコミュニケーションを取る13のコツもイメージにどうぞ。
施工管理をすると家族との時間が減るのか?
「施工管理は激務すぎて、家族とも会えない…」という声がネットに出ていることもます。
これは、働き方によります。
忙しい現場や転勤がある現場であれば、どうしても家族に会える時間は減ってしまうでしょう。
なかなかプライベートの時間をとりにくいこともあります。

仕事とプライベートのバランスをうまくとる方法はないのかな…?
という人は、技術者派遣で仕事をする方法もあります。
技術者派遣とは、技術者派遣の会社の正社員として就職して、仕事は他の建設会社の現場に派遣される働き方です。

希望が100%通るわけではありませんが、仕事とプライベートのバランスを重視したい人は、あまり忙しくない現場に派遣してもらう手もあります。
施工管理の技術者派遣について詳しく知りたい場合は、施工管理の派遣で働くメリットは?を参考にどうぞ。
施工管理のきついところは?
一般的に、施工管理は以下の点が「きつい」と言われることがあります。
施工管理のきついところ
- 朝が早い
- 残業することがある
- 休日が少ないこともある
- マルチタスクで忙しい
- 板挟みになることがある
ただし、どんな仕事でもきつい部分があるのは一緒です。
施工管理のきつい部分は、施工管理(現場監督)がきつい理由30選!あまり大変じゃない施工管理に転職するコツに詳しくまとめています。
きつい部分も知ってから、転職を検討してみてください。
「未経験で施工管理はやめとけ」と言われる理由は?
「未経験で施工管理に転職するのはやめとけ」と言う方もいます。
主な理由は以下のとおりです。
「未経験で施工管理はやめとけ」と言われる理由
- 激務の会社もあるから
- 時給換算すると薄給の会社もあるから
- 人間関係が難しい現場もあるから
ただし、現実には多くの人が未経験から施工管理に転職して働いています。
念のため「やめとけ」という意見も参考にしつつ、転職を検討してみましょう。
施工管理がワークライフバランスを保つコツは?
以下の方法で、ワークライフバランスを保ちやすくなります。
施工管理がワークライフバランスを保つコツ
- 完全週休二日制の企業に転職する
- すべての工程を一貫して実施する企業を選ぶ
- 最先端技術を導入している企業に応募する
- 施工管理の技術者派遣に転職する
詳しくは、ワークライフバランスが取れた施工管理に転職する4つの方法にまとめています。
ワークライフバランスを保ちたい方は、チェックしてみてください。
施工管理のやりがいは?
施工管理はやりがいのある仕事です。
- 自分の仕事が地図に残る
- 建設物が完成したときの達成感がある
- 人の生活やイベントに建設物はかかせない
- 自分が造った建設物を人が使っているのを見ると、社会の役に立っているのを直接感じられる
- スキルが身につけば、けっこう稼げる
もちろん大変な仕事ですが、大変な仕事ほどやりがいが大きいというものです。
施工管理のやりがいについては、施工管理の楽しいところ14選|施工管理を楽しいと思う人の特徴12選にもまとめています。
施工管理の意外と楽なところは?
「施工管理は意外と楽」と言う方もいます。
主な理由は以下のとおりです。
施工管理が意外と楽に感じる理由
- 閑散期は意外と暇だから
- 現場に出ない施工管理もあるから
- 小さい現場は意外と楽なことがあるから
詳しくは、「施工管理は意外と楽」ではないが人によっては楽に感じるときがあるにまとめたので、興味がある方は見てみてください。
施工管理に向いている人の特徴は?
施工管理に向いている人の、主な特徴は以下のとおりです。
施工管理に向いている人の特徴
- コミュニケーション能力がある
- スケジュール調整能力がある
- 臨機応変に対応できる
- マルチタスクができる
- 細かいことに気がつく
施工管理に向いている人の特徴30選|向いてない人の特徴も解説を読むと、施工管理の適職診断ができます。
施工管理に向いているかチェックしたい方は、いくつ当てはまるか数えてみましょう。
30代の女性は未経験から施工管理に転職できる?
近年は女性の施工管理者が増えています。
施工管理は力仕事ではないため女性も参加しやすく、安全や品質を見守る業務に性別は関係しないと考える企業もあります。
そのため、施工管理に興味がある女性も転職を検討してみてください。
ホワイトな施工管理会社を見分けるコツは?
できるだけホワイトな環境で働きたい場合は、以下をチェックすると安心です。
ホワイトな施工管理会社を見分けるコツ
- 定着率が高い建設会社を選ぶ
- ITツールを積極的に導入している会社を選ぶ
- 国土交通省が推進する働き方改革を行う会社を選ぶ
- 公共工事が多い会社を選ぶ
- 残業時間が短い会社を選ぶ
- ホワイト企業として認定されている会社を選ぶ
- 給料が低すぎないかチェックする
- 資格手当がある会社を選ぶ
- 福利厚生が充実している会社を選ぶ
Webサイトや求人票だけで決めず、面接や説明会で積極的に質問するのも大切です。
詳しい見分け方は、施工管理で激務なブラックではなくホワイトな環境で働く方法38選で解説しています。
施工管理の将来性は大丈夫?
建設の現場は年々ニーズが多様化しており、将来性が期待されるでしょう。
都市開発やインフラ整備が進むほか、古くなった施設や建物の改修も増えています。
国土交通省のデータを見ると、平成25年頃から建設投資額が増加していることがわかります。
施工管理に将来性がある理由は以下のとおりです。
施工管理に将来性がある理由
- 都市開発の需要があるから
- インフラ需要が今後も続くから
- リフォームの需要があるから
- 復興工事の需要があるから
- 施工管理人材は希少価値が高いから
- 働き方改革が進んでいるから
- ITツールで業務が効率化しているから
大規模プロジェクトや災害復興など、施工管理が担う役割は幅広いです。
技術が進んで現場が効率化されても、人の目で品質を管理する作業は欠かせません。
施工管理の将来性については、施工管理は将来性がある7つの理由|AIで仕事がなくなることは考えにくいにまとめています。
施工管理はフリーランスとして独立できる?
実務経験や資格を備えると、フリーランスとして独立する道も見えます。
建設会社や工務店と直接契約する人もいます。
独立のポイント
独立前にできるだけ人脈を増やしておくと、安定的に仕事を獲得しやすいでしょう。
また、現場経験を豊富に積んでおくと取引先からの信頼を得やすくなります。
特に1級施工管理技士の資格があると、大型案件を任されるケースが増えます。独立については、現場監督(施工管理)が独立する3つのメリットを参考にしてみてください。
まとめ|施工管理は30代で未経験から挑戦できる
ということで、さっそく施工管理に向けて転職活動を始めてみましょう。
30代×未経験で施工管理に転職する流れは、以下のとおりです。
30代×未経験から施工管理に転職する3ステップ
- 30代の未経験者を募集している求人を絞る
- 新人研修が充実している会社を絞る
- 今までの社会経験で施工管理に活かせる力をアピールする
前述のとおり、私たちワット・コンサルティングは、未経験から施工管理になりたい人を募集しており、30代の方を採用することもあります。
新人研修は業界トップクラスの60日間で、しっかりと基礎を勉強してから施工管理で働けます。
転職先の候補に加えてみてください。
あなたの30代の転職活動の参考になればうれしいです!